韓国大統領警護者の内幕

 どんなに必死に守っても、任期が終われば刑務所にぶち込まれたり自殺したりのケースが異常に多いんですけどね。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/09/13/016950852.shtml


韓国の青瓦台の警護者の秘密を大公開:いつでも大統領に代わって死ぬ覚悟があることが必要

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「韓国大統領朴槿恵が2013年10月27日、ソウルドーム球場で行われたプロ野球の試合で始球式を行った時、審判の服装を着た1名の警護員が近距離での護衛を行った。(画像のソース:韓国の「中央日報」)」 続いて2枚目。「敵に直面すれば鉄壁の守り、愛情に直面すれば融通無碍」)

中新ネット9月13日電 韓国の「中央日報」は13日許振の署名入りの文章を掲載し、韓国大統領府青瓦台の選抜された警護者の条件および内幕などの秘密を明かした。文章は、大統領警護者は護衛のため、いつでも大統領に代わって死ぬ覚悟を持つ必要がある、と指摘する。青瓦台は9月1日から12日まで、「この犠牲の覚悟を持つ」精鋭の警護者を募集した。

「犠牲となる覚悟を持ち」文武両道を修める

文章は、韓国7級公務員公開採用ポスターに書かれている、青瓦台の警護者になるために第1に具備することが必要な条件は次の通りである、とする。「勇気を持ち、任務のために生命を捧げることができる人」 第2の条件は「完備された自己管理をもって、いつでも準備の整っている人」。次は「常々管理をうまく行い、任務のためいつでもその身を捧げる準備の整っている人」である。これは「非常に恐ろしい」条件である。軍人も「死すなわち生」の覚悟を抱いているが、このようにあからさまに「死ぬ勇気」が要求されることはない。

説明によれば、韓国大統領警護者は1988年に隔年で公開での募集が開始され、2006年には毎年(2008年は実施されず)の選抜を開始した。人気は非常に高く、競争率は100倍前後に達する。2004年からは女性に向けての解放も始まり、かつ4名の初の合格者を養成した。その後毎年1〜2名の女性警護者が養成されている。

このポストは犠牲的精神にだけ頼ってすぐOKなわけではない。大統領の警護者になるには、どういった条件を具備することが必須なのだろうか?

文章は、警護者と言うといつも強壮な体格を持つ体育系を卒業した武術の名手を想像する、とする。実際には大統領警護者の各種の実力はいずれも非常に人を驚かせるものである。在職する警護者の中で、ある者の武術は20段に達する。2008年10月の韓国大国家党(現新国家党)議員黄永哲が公開した資料によれば、当時警護所(現警護室)の300名余りの警護者の武術の段数を合計すると1,503段になり、1人平均は5段である。

だが決して合格前から全員が武術を習得した人物だったわけではない。警護者の相当の部分は合格後にやっと武術の名手に作り上げられたのである。警護者の募集試験の中には武術の科目はない。警護室の教育訓練規定が、一定の武術の実力を具備するため、武術練習の義務を必須として規定しているだけである。韓国元大統領金泳三は在任期間に警護者の訓練を視察した時、「こうした道着を着た人を見て、非常に凄いと思う。どうしてもこんなに苦労をしなくてはならないのか」と言い、当時高強度の訓練を行うことが必須だったことがはっきり表れている。

募集試験の中で重要なのはむしろ英語の成績である。もしTOEIC:700点、TEPS:625点、TOEFL、PBT:530点、CBT:197点、IBT:71点などの公認の英語成績がなかったら、応募さえできない。英語の得点のハードルだけを見ると、これは行政試験5級の募集と差がないとされる。

警護室の関連の責任者は、「過去には英語の試験があった。2010年に公認英語試験に改めた後、申請者が非常に大きく減った。」とする。これは申請者を減らすために英語の得点を要求しているのではない。実際に警護室では英語が非常に重要なのである。もし大統領が海外に行ったら、現地の警護者たちと現場で一緒に協力する必要があり、このため英語の実力は必ず必要なのである。

説明によれば、合格者のスペック(就業に必要とされる経歴、履修単位、語学の得点、資格証などの指標)は多種多様である。警護学科あるいは体育系出身者はかえって合格者の中で占める比率が比較的低いとされる。いわゆる「SKY」(ソウル大学、高麗大学、延世大学)と呼ばれる名門校出身も多く、さらには放送局の通信員出身の女性の合格の事例もある。

警護室責任者は、「盧武鉉元大統領が2004年12月にイラクに派遣されているZaytun部隊を訪問した時、ある将校は警護者を見て深く感じるところがあり、このため申請を行い、かつ成功裏に警護者となった」、「一般公務員あるいは会社員が警護者となる状況も非常に多いのである」とする。

こうであるとしても、勉強ができることだけに頼ってすぐ合格するというのが非常に困難であるのも確かである。もし一次試験に合格しても、さらに二次試験の時腹筋運動(筋肉の耐力)、立ち幅跳び(瞬発力)、ランニング(心肺機能の耐力)、10m往復走(敏捷性)、背筋力といった5つの身体能力試験をパスすることが必須なのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「警護者の『職業病』:相手を注視する」)

警護者の「職業病」:相手を注視する

文章は、韓国大統領警護者は作戦中常に気を緩めてはならない、とする。何故ならいつ何時突発状況が発生するか予知することはできないからである。このようにするとごく当然に「職業病」が生じる。代表的なものは相手方を注視する習慣である。

何故なら目を合わせなければ、行動の怪しい人である可能性が高いからである。ある男性警護者は、「いつも相手方が何を考えているか推測する習慣を持つ」、「親しい相手のところに行く時、相手方の目を注視すると、相手が非常に負担に感じる時がある。」と語る。ある女性警護者は、かつてお見合いが終わった時、知らず知らずのうちに先に走って行ってエレベーターのドアをしっかり掴んで男性を待った、とされる。何故ならこれはすでに習慣となった警護者の行動だからである。

文章は、韓国では大統領警護者に対する最も基本的な要求は風貌が端正であることであり、これは大統領が参加する活動に符合するための要求である、と指摘する。甚だしきに至っては過去、あるベテラン警護者は新人警護者に対し「パンツもちゃんとアイロンをかけてから履け」と指示した、という状況があった。このことから、服装の外見の端正さを非常に重視していることが見て取れる。警護者は青瓦台以外の活動に参加する時にも必ず正装である必要がある。そしてこの正装は最近の流行スタイルに照らして見れば、一般に必ず比較的ゆったり気味であることが目立つ。これにもそれなりの原因がある。もし衣服が非常に体にぴったりしていたら、銃や無線などの各種の設備を上着の中に入れた時、非常に不便になるからである。

韓国の警護者の代表的な髪型は今ではもはやすでに「二八分け」ではない。新世代の韓国警護者の中にはほとんどこの種の髪型の人は残っていないとされる。幹部級の警護者だけが依然二八分けである。警護を執行する時、伝統的な髪型はかえって不便なのである。何故なら大統領の身辺に張り付いていない警護員が活動の場の各所に潜伏する時、「二八分け」はかえって「私は警護者です」と言っているようなものだからである。

ある男性警護者は、「髪型は違ってもよいが、男性警護者の共通点は額を露出することだ」、「極端なパーマでさえなければ、パーマをかけた男性警護者もいる。」と語る。女性警護者は適当な範囲内で一般の女性の化粧をし、髪を染めてもよい。特別に目立ちさえしなければOKなのである。ある女性警護者は、「警護官のイメージの中から離脱しようというのは非常に不思議だが、色調が鮮やかで美しい厚化粧は避ける必要がある」と語る。

男女の警護者が大統領を保護する日が久しくなれば情が生まれ喜ばしくも仲むつまじい夫婦となる

だが、文章は次のように指摘する。少し前に放送されたSBSテレビ局のテレビドラマ「危情三日」の中で、任務のために愛情さえ放棄する警護者のイメージが描写された。しかし現実は必ずしもテレビドラマと同じではない。今年7月青瓦台では、女性警護者と礼賓秘書室の行政官とが結婚式場に入った。2人はいずれも近距離での現任韓国大統領朴槿恵保護の職責を引き受けている。これは朴槿恵が去年2月に就任した後、青瓦台で誕生した初の職員の夫婦であり、朴槿恵は花輪を送って祝意を示した。青瓦台の某事務官は冗談で、「大統領を保護する必要があると言うが、君たち2人は(頑住吉注:意味不明)したらどうするのか」と言ったが、両人はいずれも忠実に各自の任務を履行している。

この種の事情は珍しく稀なことでもない。韓国元大統領金大中の時代、すなわち1999年、当時大統領随行秘書を担当していた女性と男性警護者が結婚した。当時においては見たところ非常に珍しいことで、さらにあるメディアはインタビューを要求した。だが関連の警護者は「ひとたび公開されれば警護業務の妨げになる」を理由にインタビューを拒絶した。

盧武鉉の選挙の時期に警護隊長を担当し、後に青瓦台入りした元青瓦台緊急企画官韓銘善(音訳)の2人の娘はいずれも警察官である。

姉は初の女性「狙撃手」、警察特殊業務隊員として青瓦台の警護室に派遣されている。第一夫人の警護を担当した時、大統領警護者と結婚した。同じく警察特殊業務隊員である妹も青瓦台の警護室に派遣され、勤務中警察特別業務隊のある警察官と永遠の愛を誓った。大統領警護の任務が「キューピット」となったのである。(完)


 韓国大統領は暗殺の危険にさらされる可能性が日本の首相よりはるかに高いので警護者の緊張感が違うんでしょうね。どういう銃を携帯して、どういった射撃の技量が要求されるのかといった記述も欲しかったところです。












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