「梟竜」戦闘機関連2題

 やや地味な輸出専用戦闘機ですが。

http://military.china.com/news2/569/20160119/21208400.html


どちらがより強い? インドのLCAと鉄の盟友パキスタンの「梟竜」が中東の同じ土俵で勝負

 (頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「航空展のレイアウト。2機のインド空軍のLCAのそばに駐機されるのがまさしくパキスタンのJF-17『雷電』戦闘機であるのが見て取れる」 続いて2枚目。「バーレーンに到着したインドのLCA戦闘機」)

長期にわたりインド・パキスタン両国の2機種の国産戦闘機であるインドの「テジャス」とパキスタンのJF-17「雷電」の間の性能比較はずっとイン・パキスタン両国メディアと軍事マニアたちの熱中する話題である。だがLCA戦闘機は今に至るも正式装備され戦闘力を形成していないため、この種の比較は紙面上に留まるしかない。だが今週間もなく開幕するバーレーン航空展で、主催者サイドはインドとパキスタンのこの2種の戦闘機の航空展参加を招待し、結果的にこの2種の戦闘機のために同じ土俵で勝負するチャンスを提供した。

インドのニュースウェブサイト「1つのインド」の報道によれば、インドの2機のLCA「テジャス」戦闘機は1月14日にバーレーンの首都マナマに到着し、かつ16日現地で飛行訓練を開始し、1月21日開幕のバーレーン航空展のために準備している。

報道によれば、この2機のLCA戦闘機のコードナンバーはLSP-4およびLSP-7で、それぞれこの機の限定生産された第1機目と第4機目である。このうちLSP-4は2011年1月に初飛行し、LSP-7は2012年5月に初飛行を行った。この2機の飛行機は依然LCA系列の試験飛行機に属し、完備された作戦能力は持たず、主にLCA計画のために実験の場を提供する。

バーレーン航空展の中で、主催者サイドはわざわざこの2機のLCAをパキスタン空軍の航空展に参加する2機のJF-17「雷電」(すなわち中国の「梟竜」戦闘機)の駐機位置と並べて配置した。

航空展に参加するインド将校は誇らしげにメディアに対し、「我々は初めてここに降り立ち、我々は航空展が近いという時に一切の順調を確保しようとしている。」とした。だが飛行機の到着前、インド航空発展センターとインドスタン航空有限会社人員を含む地上支持作業チームがすでに前もってバーレーンに到着していた。インド国防省スポークスマンもツイッターで、これはインドのLCA戦闘機初の外国領空への飛行しての進入だ、とした。

LCAはインド空軍が1980年代初期に研究開発を開始した単座単発小型第3世代戦闘機である。この機は1995年に初の原型機が作られ、2001年に初飛行した。非常に長い試験と改良、試験飛行を経た後、第1ロットの量産型LCAが2015年1月17日に正式にインド空軍に引き渡された。


 この記事はLCAの方が主役でしたが、LCAと「梟竜」が同席するのは初めてのことでしょうし、「同じ土俵で勝負」といっても別に模擬空戦とかするわけじゃないにしろ、購入可能性のある途上国の参観者にどちらがより興味を持たれるか、という点ではまさに勝ち負けがはっきり表れる可能性があります。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160111/21118161.html


殲ー7の栄光の歴史をつむぎ続ける! 「梟竜」はあるいは全世界の「貧兄弟」に大いに売れるか

ここ何年か、中国・パキスタンが合同研究開発した「梟竜」戦闘機は「輸出」のニュースが絶えないと言えるが、毎回カギとなる重要な時になると、いつもいくつかの国が出てきて状況をかき乱し、「梟竜」戦闘機輸出の件を成功間近で失敗させ、あるいはこれこそいわゆる好事魔多しだろうか。だが最近ナイジェリアが3機の「梟竜」戦闘機の購入を決定し、このことはナイジェリアが「梟竜」戦闘機初の輸出ユーザーとなるかもしれないことを意味している。「梟竜」戦闘機が間もなく成功裏に輸出されることに対し、アメリカメディアはそれにもかかわらずそれに対し冷や水を浴びせ、「梟竜」は永遠に天下無敵の戦闘機にはなれない、とした。だが筆者の見たところ、天下無敵は決して「梟竜」戦闘機が追求するところではなく、第三世界諸国に買え、使え、損失してしまえるようにさせることこそが「梟竜」戦闘機の立脚の根本である(頑住吉注:というかF-35もたぶん天下無敵の戦闘機にはなれんでしょうしね)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『梟竜』戦闘機の前身は『超-7』戦闘機であり、この戦闘機の英文の名称は『Super-7』である」)

「梟竜」と言うと、その先輩である殲ー7系列戦闘機をちょっと語らざるを得ない。1960年代末以来、中国はすでにイラン、北朝鮮、ビルマ、パキスタン、ナイジェリア、スリランカなど10カ国あまりに約500機の各種改良型殲ー7系列戦闘機を提供した。そして殲ー7系列戦闘機も性能が優越、価格が公正、コストパフォーマンスが高いなどの優勢をもって、中国の飛行機輸出のゆるぎないチャンピオンとなった。今回「梟竜」の購入を決定したナイジェリアは、まさに過去中国の殲ー7戦闘機を購入および使用したユーザーである。同時に「梟竜」戦闘機はプロジェクト立ち上げ当初、まさしく殲ー7系列戦闘機に取って代わるために設計されたのであり、そのかつて用いた名前「超-7」(英文:Super-7)によって、「スーパー殲ー7」の位置付けが正真正銘だと見て取ることができる。殲ー7系列戦闘機がかつて対外輸出の上で巨大な成功を獲得したことがある以上、その継承者としての「梟竜」戦闘機は、性能上殲ー7に比べ大幅な向上がある必要がある以外に、価格上もこれまでと同じく「親民」で、したがって再度中国戦闘機のコストパフォーマンスの新記録を書き換える必要があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ナイジェリアが輸入する『梟竜』戦闘機の単価はたった800万アメリカドルかもしれない」)

過去の主流の視点に照らせば、殲ー7系列戦闘機の輸出単価はおよそ500〜800万アメリカドル前後で、まさに低廉な価格ゆえに、戦闘機に対し需要があり、それにもかかわらず手元不如意な多くの第三世界諸国が、次々中国の殲ー7系列戦闘機を購入したのである。ならば現在の「梟竜」戦闘機はこのような価格を継続できるのか否か? 答えはイエスかもしれない。ナイジェリアのPUNCH日報が明らかにした審議中の2016年政府国防予算草案のによると、3機の「梟竜」戦闘機を購入する経費は50億ナイラで、約2,500万アメリカドルに相当する。このように計算すると、ナイジェリアに販売される「梟竜」戦闘機は、単価がたった800万アメリカドル前後で、これはおそらく第4世代戦闘機の価格の下限を打破せんとするものである。このため、多くのメディアやウォッチャーが揃って、ナイジェリアの2,500万アメリカドルは前払い金で、最終的にこれらの「梟竜」戦闘機の単価はあるいは1,200〜1,500万アメリカドルの間になるかもしれない、と考えている。しかし筆者は、こうしたナイジェリアに販売される「梟竜」戦闘機の単価は、確かに800万アメリカドルだけかもしれない、と考える。

(頑住吉注:これより ページ目。画像のキャプションは「『梟竜』戦闘機の性能は非常に優越し、しかも価格は低廉で、大多数の国が買え、使うことができる」です。)

まず、ナイジェリアはアフリカの国で、その直面する外的脅威は決して大きくない。隣国から来る脅威に比べて、過激テロ組織から来る脅威がよりいくらか多いかもしれない。そしてこうした潜在的脅威に対して、ナイジェリアが現在装備する中国の殲ー7戦闘機は対応するに足りる(頑住吉注:というかそれなら極端な話シュトルモビクでもいいくらいでは)。このため今回ナイジェリアが買い入れる「梟竜」戦闘機は、中・低配置バージョンに属し、このため価格も相対的に安い可能性がある。だがもし中・低配置の「梟竜」戦闘機であっても、ナイジェリア空軍に周辺に対する世代差を形成させるには充分であり、結局のところアフリカの絶対多数の国や地域の空軍は、依然としてミグー21など第2世代戦闘機をもってメインとするのである。次に、ナイジェリアは「梟竜」戦闘機初の輸出ユーザーとなる可能性が極めて高く、購入数は多くないが、意義は非凡である。この種の状況下で、「梟竜」戦闘機をスムーズに輸出させ得るため、ナイジェリアに優遇された価格を与えてもいけなくはない。ナイジェリアの先例があれば、後日「梟竜」戦闘機の輸出の歩みも加速する可能性があるからなおさらのことで、結局のところこの種の大々的な兵器の「広告」は、さらに多くの金を費やしても実現し難いのである。「梟竜」戦闘機がもし成功裏にナイジェリアに輸出されたら、ウィンウィンの売買となることが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「宣伝ページは、『梟竜』戦闘機が多種の対空、対地、対艦武器弾薬を搭載できることをはっきり示している」)

今回輸出される「梟竜」戦闘機の価格は多くの人に意外かもしれないが、ナイジェリアでもいいし、その他の第三世界諸国でもいいが、「梟竜」戦闘機を選択する時、低廉な価格の他、その多用途性も重要な参考の1つである。何故ならナイジェリアのような第三世界の国は、毎年の軍事費が非常に限られ、当然最小の金を費やして最多のことをすることを希望し、「梟竜」戦闘機は多用途性の上でも最大の程度こうした国の需要を満足させることができる。「梟竜」戦闘機の宣伝ページがはっきり示すところによれば、「梟竜」戦闘機は中近距離空対空ミサイルが搭載でき、空戦任務が執行できる他、さらに通常爆弾、「雷石」系列正確制御誘導爆弾、C-802対艦ミサイルなどの弾薬を搭載し、対地、対艦など多種の攻撃任務を執行することができる。また、「梟竜」戦闘機は選択に供することのできるグレードアップアタッチメントも非常に豊富で、もし顧客が金に困っていなければ、「梟竜」戦闘機はF-35の「宝石台」に似た総合電子システムアーキテクチャさえ装備することができる(頑住吉注:そもそも金に困ってなければこの機を買わんでしょうけどね)。まさに以前パキスタンが中国の飛行機に対し評価したようにである。「我々に需要がありさえすれば、彼らはラクダをパンダに変えることもでき、パンダをラクダに変えることもできる。」

「梟竜」戦闘機は第4世代機の性能を持つが、それにもかかわらず単に第3世代機、甚だしきに至っては第2世代機の価格で売る先進的な戦闘機であり、第三世界諸国に対する吸引力は疑いの余地がない。現在「梟竜」戦闘機の対外販売業務はいくつかの国際政治や地縁政治によって左右されているが、このことはむしろ別の側面から、「梟竜」戦闘機の位置付けは正しく、賢いものだったということを証明している。予見できる将来、中国・パキスタン両国およびその他の第三世界諸国の手を携えての協力を経て、「梟竜」戦闘機はきっと現在の桎梏を打破し、殲ー7戦闘機輸出の栄光の歴史をつむぎ続けるだろう。


 確かに現在これと競合する製品は少なく、販売のチャンスは多そうですが、なかなか売れないのは本当に外部からの妨害のためなんですかね。まあナイジェリアが実際に使用していけばいろいろ分かってくるのでは。