台湾の衛星、レーダー等のトップレベルの専門家が造反して大陸へ

 かなりショッキングなニュースだと感じました。

http://military.china.com/important/11132797/20140524/18521158.html


台湾のトップの宇宙リモートセンシング専門家、大陸に身を投じる 台湾メディア、デリケートな資料を持ち去った、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「チェンクンシャン教授(右)」)

最近台湾メディアの報道は、台湾のレーダー専門家で、「台湾リモートセンシングの第一人者」と讃えられるチェンクンシャン教授が「職を捨て中共に身を投じた」ことが分かった、とした。台湾の「情報治安部門」は、この台湾「中央大学」「通信システム研究センター」主任という要職を担当する専門家は、去年8月には早くもとっくに「連絡が途絶えて」おり、今まですでに半年が経過している、とする。より人をして当惑させるのは、中国大陸中科院リモートセンシング所公式サイト上に、去年にはすでに早くも、チェンクンシャンがこの機構に加入したことに関連する情報が公開されていたことである。台湾メディアは続々と、この専門家が「造反」したことが「国防の安全」に関する情報の外部漏洩をもたらすか否か疑問を呈し、まずい立場に置かれた台湾「国防省」スポークスマンは今朝(23日)急いで説明した。「現在の精査結果では一般、基礎的な学術研究の範疇に属し、決して機密装備のカギとなる重要技術研究開発ではなく、関連の研究内容は機密には関わらない」

台湾メディアの5月23日の報道によれば、台湾「中央大学」教授チェンクンシャンが大陸の「千人計画」に入選したと伝えられ、報告のない状況下で職を捨て大陸に行って就任したことに関し、台湾「教育省」は今日遺憾の意を表明し、かつこの種の状況はめったに見られないものだ、とした。

台湾「教育省主任秘書」王作台は、チェンクンシャンとは去年9月に連絡が途絶え、「中央大学」は何度も手紙を出したが反応はなく、11月末から彼の給料と職務を暫時停止した、とした。今年3月、大陸メディアはチェンクンシャンが「千人計画」に入選し、大陸のリモートセンシング科学国家重点実験室に着任した、と報道した。「中央大学」はこれでやっとチェンクンシャンがすでに大陸に行ったのだということを知った。

王作台は、チェンクンシャンは台湾の遠隔測定のトップの専門家で、2001年にはもう「中央大学」宇宙遠隔測定センター主任を担当し、2006年にはIEEE会員に選ばれ、また後には相次いで通信システムセンター主任、将来科学技術研究センター主任などの職務を担当した、とする。

台湾の「教育大臣」蒋偉寧はチェンクンシャンが職を捨て大陸に行って着任したという個人的選択に対し遺憾の意を表明した。王作台は、過去台湾の学者の多くは定年後になってやっと大陸に行って就職しており、チェンクンシャンのように直接職を捨てたという状況は間違いなく稀に見るものだ、と語る。チェンクンシャンが台湾の機密に関わるか否かに関しては、王作台はコメントするのに差し障りがある、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目)

台湾の「自由時報」は、チェンクンシャンはかつて長期にわたり台湾の「国防」研究計画に参加しており、「造反」の時「デリケートな資料」を持ち去った、とする。

報道は、チェンクンシャンは去年8月に国土安全情報、国家安全システム分析衛星が撮影した画像という機密情報を持って職を捨て大陸に身を投じた、とする。

理解されているところによれば、チェンクンシャンは長期にわたり国家安全研究計画を引き受け、いつも「科学技術省」のウェブサイト上に掲載され、列挙された研究項目の総額は5億2千万新台湾ドルにも達する。台湾の「情報治安単位」は、チェンクンシャンは遠隔測定の先端的人材であるだけでなく、大陸、台湾の軍事的防御布陣をも熟知しており、台湾の「「国家安全システム」に対し脅威を生じさせる、と指摘する。

チェンクンシャンは「中央大学」宇宙・遠隔測定研究センターの教授であり、かつて同センターの通信システム研究センターおよび将来科学技術研究センターの主任の職を務めたこともある。

この中で、台湾「宇宙・遠隔測定研究センター」は主に福衛二号、フランスのSPOT-5の衛星信号の受信を担当し(視察者ネット注:台湾には現在偵察能力を持つ衛星は2つしかない)、こうした衛星は主に大陸に対する情報偵察を担当し、同時に台湾自らの防御布陣状況をも撮影するだろう。一方将来科学技術研究センターの主要な業務は衛星画像を利用して「国家の安全に対する脅威」を分析することである。

「中央大学」は、チェンクンシャンは去年9月に突然無断欠勤し、かつ学校はチェンクンシャンが決して「農業委員会」の計画案を最終決定させようとしていないことに気付いたため、2億5,600万は全て校務基金によってひとまず立て替えられた、とする。後に調査を経て、やっとチェンクンシャンが8月に台湾を離れていたことを知った。

台湾のいわゆる「両岸人民関係条例」の規定によれば、チェンクンシャンがもし大陸に行こうとするなら台湾政府に向け報告することが必須であるが、彼は職を捨て密かに逃亡しており、これはすでに「違法」である。

メディアの圧力の下に、台湾「国防省」は今朝回答を迫られ、「国防省」軍事スポークスマン羅紹和は今日(23日)午前、チェンクンシャン教授は近年来「中科院」および「国防省電子情報発展室」の委託研究プロジェクトに参与しているが、現在の調査結果から見て一般、基礎的な学術研究の範疇に属し、決してデリケートな装備のカギとなる重要技術の研究開発ではなく、関連の研究内容は機密には関わらない、とした。

(頑住吉注:これより3ページ目)

羅紹和は、研究案件がもし機密に関わったら、「国軍」の委託単位は参与する研究者に署名入りの秘密保持協議書を要求するだけでなく、出国管制を受けることも要求するだろう、と指摘した。

羅紹和は、「国防省」はすでに「中科院」、および「国防省電子情報発展室」にチェンクンシャン教授の参与した研究項目の全面的な調査を要求した他、今後それぞれの単位が学術研究項目を報告する時、より厳格な審査を採用し、かつ団体の背景を研究し、かつて協力した対象などを審査、考慮に入れるよう要求した。

中科院遠隔測定国家重点実験室公式ウェブサイトは今年3月18日に情報を発表し、チェンクンシャン教授が「千人計画」に選ばれたことに関する情報を紹介した。情報を以下のように転載する。

最近、中央組織部は第10回「千人計画」に選ばれた資格者のリストを発表した。中科院リモートセンシング・デジタル地球研究所によって申告されたチェンクンシャン研究員は、成功裏に我が国の「千人計画」創新人材長期項目の批准を獲得した。チェンクンシャン教授はリモートセンシング科学国家重点実験室で、リモートセンシング輻射伝達メカニズム方面の研究を展開することになる。

チェンクンシャン研究員は今年54歳で、現在中国台湾中央大学情報工程研究所教授、中国台湾中央大学宇宙・遠隔測定研究センター主席(講座)教授、中国台湾中央大学通信システム研究センター主任などの職務の任にある。チェンクンシャン研究員は国際的に有名なマイクロウェーブリモートセンシング領域の学者であり、アジアで数少ないリモートセンシング領域のIEEE Fellowである。彼には電波乱反射理論研究方面で傑出した貢献があり、開発したモデルはすでに広範に地表マイクロウェーブリモートセンシング研究に応用され、著名なIEMマイクロウェーブ乱反射モデルの3人の初の構築者の1人であり、かつこれを基礎に先進微分方程モデル(AIEM)の構築を完成させた。AIEMは国際的な研究者の謹厳な数値シミュレーションと大量の衛星および地上実測データが完備した比較検証を経てすでに非常に高い正確性を有することが証明され、現在国際的に唯一マイクロ波の輻射率とレーダー乱反射係数を同時に、正確に予測できる模式であり、すでに広範にマイクロウェーブ乱反射および輻射のメカニズム探求と地表リモートセンシングに応用されている。


 思想的な変化があったのか、それとも研究費や設備などで優遇される条件に惹かれたのか、あるいはその他の原因があったのかは分かりませんが、あるいはこうした形の人材流出は今後も続くかもしれません。

















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