自衛隊、中国艦隊を妨害、挑発?

 レーダー照射事件の時にも触れたように中国は中国艦隊が領海侵犯などを行っていない場合でも日本から追跡、監視、妨害、挑発を受けていると主張していますが、これに関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130301/17705825.html


日本の対潜機、かつて中国艦隊付近にブイを投下 中国潜水艦を偵察

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「P-3C対潜哨戒機は日本の海空偵察の主力部隊で、しばしば東海区域で広く活動し、中国潜水艦に対する脅威は非常に大きい。」)

中国海軍の3隻の軍艦が早朝5時頃、太平洋海域から沖縄県宮古島と沖縄本島の間の宮古海峡を通過し、東海海域に向かった。‥‥これは日本ニュースネットが2月13日に発した報道である。当日、あるメディアは日本の防衛省が発表した情報を引用し、日本の海上自衛隊は護衛艦とP-3C警戒機を出動させ、中国艦隊に対し追跡、監視を行った、とした。防衛省は、自衛隊が従事するのは正常な監視態勢であると言明した。

連日日本サイドは中国海軍艦隊の動向を注視し、2月16日になり日本の「毎日新聞」の報道が、日本政府は自衛隊が「収集した、中国サイドの艦船が火力コントロールレーダーを使用して照射を行ったことに関する証拠」を対外的に公開しないことを決定した、としたことをもって、日本政府の自作自演によるいわゆる「レーダー照射事件」はやっと一段落を告げた。

しかしこうではあっても、中国近海からインド洋に至る非常に広い海域上で、日本の艦、機の中国海軍艦隊に対する追跡、監視、妨害、甚だしきに至っては危険な挑発行動は依然続いており、すでに常態化さえしており、中日の海空の安全のレッドアラートは絶えたことがない。

接近しての偵察は頻繁化の態勢を見せる

1980年代から、第1列島を通過して任務を執行する中国海軍艦隊付近には、しばしば日本の自衛隊の艦、機の化け物のような姿が出現していた。それらは時には非常に遠くから中国艦隊の後方で「盗み見」し、時には艦隊にぴったり張り付いて近距離で監視した。さらに初めて大洋に入った中国海軍艦艇に対し、日本の艦、機はしばしば国際慣例をかえりみることなく何度も危険な方式を採って中国海軍艦隊を妨害している。

近年、中国海軍艦隊の遠距離航行に入れる力の度合いと規模が不断に大きくなるにつれ、第1列島付近の海域において、中日の艦、機の間の監視と対監視、偵察と対偵察の闘争は日増しに頻繁になり、日本サイドはすでにいくつかの危険な挑発動作で中国海軍に決まって「挨拶」するようになっている。日本の艦、機の中国海軍艦隊に対する高い頻度での追跡、妨害は、中国サイドの軍事訓練活動を深刻に妨害しているだけでなく、さらに中国サイドの艦艇の安全自体に危害をもたらしている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「2013年1月末、中国海軍北海艦隊機動編隊は発進し列島外の訓練に赴いた。宮古島からまだ距離110km余りだった時、日本の軍艦、偵察機がもうすでに中国サイドに対する追跡、監視を開始した。」です。)

特に2008年以来、中国海軍の遠海訓練とアデン湾での航路護衛行動は常態化を実現し、各艦隊、編隊の遠海機動能力は非常に大きな向上を獲得し、訓練艦隊の規模は徐々に拡大し、日本の自衛隊の艦、機はより頻繁さを加えて接近しての偵察、低空旋回などの方式を採って監視し、甚だしきに至っては中国艦隊の正常な航行訓練を妨害し、しかも日本の艦、機が中国艦隊に対し危険性の高い挑発の挙動を採る事件が何度も発生したことがある。

例えば2012年前半、某公海海域において中国艦隊が水上艦、潜水艦合同訓練任務を実施している期間、日本の自衛隊は数隻の駆逐艦を派遣して接近しての追跡、妨害を行っただけでなく、さらにそのPー3C対潜機が中国サイドの何度もの警告もかえりみず、中国艦隊付近を50mの高度をもって低空飛行し、かつ中国潜水艦の位置を偵察するソノブイ数個の投下を強行した。他国の水上艦艇が航路護衛を行っている状況下で、訓練、演習中の潜水艦に接近して対潜ソナーを投擲するというのは、疑いなく非常に挑発性を持った行為である。

30年余り前から、日本の艦、機の中国艦隊に対する敵視性を持った追跡、妨害は終始止んだことがないと言える。これと異なるのは、1980、90年代、日本が中国海軍の遠海における経験不足、艦艇の機動性が相対的に劣ることを利用し、何度も不当に得をしたことだ。だが中国海軍艦艇の装備が不断に更新、世代交代し、遠海訓練と対抗能力が迅速に向上するにつれ、日本の艦、機は海上の追跡と対追跡、妨害と対妨害の対峙の中で徐々にかつての「優越感」を失い、甚だしきに至っては高度の緊張とパニックの心理状態を見せている。これはおそらく最近日本サイドが常態と一変して不断に「暴露」を行い、海上で「中国海軍にいじめられている」と公言する、1つの深層の原因でもある。

監視の背後の挑発的な顔がはっきり見える

法律レベルから言うと、各国の海空の監視行為実施は「国際海上衝突防止規則」などの国際法規を厳格に遵守する前提の下に、他国の艦艇の海上の航行の安全に影響せず、他国の海上軍事訓練あるいは演習区域と充分な安全距離を保持すべきである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「当時日本軍サイドが撮影した中国海軍の546号護衛艦。現実を言えば、日本の海空の力量は中国海軍艦艇に対し非常に強い偵察、監視能力を持っている。」です。)

通常、各国の海軍の艦、機の間のこの種の活動は、1つにはパトロールによる調査で、すなわち艦艇や航空機を本国周辺海域を通過する他国の艦隊に派遣して目標と航路の確認を行い、かつそれが敵対性を持つか否かを判明させ、もって周辺の海空の状況の掌握を達成し、本国の領海および領空の安全という目的の達成を確保するのであるが、この種の行動は一般に各国によって普遍的に認められている。2つ目は追跡監視で、すなわち一定の距離で他国の艦隊に対し追尾と偵察を行う。この種の行動は比較的はっきりした軍事偵察の性質を持ち、相手方の艦、機の正常な航行あるいは訓練に影響する可能性があり、相手方の対偵察、対監視を招致することもある。

だが日本の海上自衛隊はしばしば中国海軍艦隊に対し「第3種類目のやり方」を行っており、すなわち海空の妨害、挑発であり、しかもこの行為は国際慣例の範疇をはるかに超えている。

潜在的危険は「意図せず戦闘が勃発する」よりずっと大きい


事実として、海空の妨害、挑発のやり方は極めて不適切であり、それは双方の航行と飛行の安全に脅威をもたらす可能性があるだけでなく、さらには特定の状況下で艦、機の衝突、武器使用などの深刻な結果をもたらす可能性がある。日本サイドの危険な行為は単に双方の艦、機の間の摩擦あるいは「意図せず戦闘が勃発する」結果をもたらすだけでなく、さらに一連の連鎖反応をもたらすことにもなる。

中日の間の海上の対抗には余りにも多くの歴史、地縁、現実的要素、延々100年にわたる海軍の深い遺恨、釣魚島の主権の帰属、東海海域の境界決定および日本の台湾への軍事干渉問題、南海問題への関与の可能性が含まれているため、中日の海上対抗により多くの現実性を持たせている。

特に日本が不断に「周辺海空域の警戒監視を強化」し、また西南の島嶼方向への一連の軍事力配備動作を実行するにつれ、中日は海上においてすでに「主権の争奪の公然化」、「海上の対峙の常態化」「天然ガスをめぐる争いの危機化」の危険な状態に入っている。

中国海監、漁政の法執行船と日本の海上保安庁の艦艇の、釣魚島海域における長期にわたる対峙にはすでに急速にエスカレートする可能性が存在している。日本軍の中国海軍艦隊に対する不断の追跡、妨害と挑発は、双方の軍の敵対感情を激化させるばかりであり、中日の間には「安全上の困った状況」に陥いる可能性が大いにある。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「毎回の中国サイドの巡航法執行行動を日本は全て文書に記録している。これはその客観的実力と能力の体現でもある。」、5ページ目は「当然中国の偵察、監視も双方向である。中国軍のパトロール機も日本付近に対し偵察、巡航を行っている。」、6ページ目は「現在中国海軍は水上機を利用して遠海偵察巡航、島嶼偵察、捜索救援などの訓練を行っている。これも日本軍のうるさい挙動に対する有効な対抗措置の1つである。」、7ページ目は「現在中国も海上にブイを投下して『研究』を行い始めている。この目的がどこにあろうと、日本は心理的に必ず不愉快である。これは日本のメディアがイラスト化した中国の海上ブイの構造説明図。」、8ページ目は「中国の機が日本艦艇上空で旋回、証拠取得を行っている。現在中日の海空の力量の対峙はすでに公然の、常態化した問題となっている。」です。)


 いつものことですが本文の筆者とキャプションの筆者が異なり、本文では「昔日本は中国の艦の性能が低いから大威張りだったが、最近では性能が向上したので大慌てになり、これが国際社会に『中国にいじめられている』と泣きつく本当の理由だ。」みたいなことを書いているのに、3ページ目の冒頭のキャプションは「現実を言えば〜」と事実上楽観論を戒めています。また後の方のキャプションは、「やられっぱなしではない」ということを言いたいのだとは思いますが、中国も同様の行為を行っていることを指摘しています。自衛隊が実のところどの程度のことまでやっているのかは我々日本人にも分からず、中国には確保しているとする「証拠」をぜひ出してもらいたいです。











戻るボタン