エジプト、中国の上陸艦も購入?


 「ミストラル」に加えて、ということなんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20151104/20688259.html


エジプト、中国の071ドック上陸艦を購入へ サウジアラビアの土豪によって金を手にする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近あるネット仲間が1隻の最も新しく完成した071級上陸艦が海に出て試験航海する画面を撮影した。(ソース:浩漢防務 作者:delvestudio)」)

先週の解放軍報のある目立たない報道は、不注意に非常に意味深長な情報を漏らしている。軍報は10月21日、サウジアラビア海軍司令スルタン中将が10人の代表団を率い、初の南海艦隊に対する期間3日の友好訪問を満足すべき形で終え、機に登場して湛江を離れた、と報道した。

その中で10月20日、スルタン一行は南海艦隊司令員の沈金竜を表敬訪問した。その後スルタン中将の代表団は南海艦隊の071型新型ドック上陸艦である井岡山艦、および054A型ミサイル護衛艦である運城艦を視察し、また我が海軍の某新型ミサイル快速艇に搭乗して海に出、海兵隊将兵の基礎科目訓練を視察し、かつ05式水陸両用装甲突撃車に乗って搭乗体験を行った。中国海軍の厳正な艦の姿と将兵の良好な軍事的質は代表団メンバーの高度の賞賛を勝ち取った。

上述のニュースから内幕が見たければ、エジプトがフランスから購入する、ロシアが購入を放棄した「ミストラル」級強襲揚陸艦から語り始める必要がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国の強襲揚陸艦の想像図」です。)

ロシアがウクライナ危機と内戦に手を出し、クリミア半島を奪回したため、西側諸国の経済および軍事的制裁をもたらした。ロシア海軍がフランスに発注した2隻の「ミストラル」級強襲揚陸艦も制裁リストの中にあり、引き渡しの困難がもたらされた。フランスサイドは何度もウクライナ危機を口実にロシアサイドに向けた引き渡しを遅延させた。最終的にロシアはこの2隻のすでに建造が完成した軍艦の購入を放棄し、今年8月5日、ロシアとフランスは契約を解除し、フランスサイドはロシアサイドに契約に基づき支払われた全ての資金を賠償として支払い、ロシアに向け12億アメリカドルの違約金を支払う、と決定した。

ロシアとフランスの契約はダメになり、すでに建造が終わった2隻の軍艦の行き先が大問題となった。この上陸艦はロシア海軍の特殊な要求を根拠に建造されたもので、NATOや西側諸国が再利用することはできない。この時、救世主が出現した。9月23日、フランスは9.5億ユーロ(約10.6億アメリカドルに相当)をもってエジプトに向け本来ロシアが発注したこの2隻のミストラル上陸艦を転売し、賠償金2億アメリカドルの支払いを認める、と言明した。

関係は当然ありで、エジプトの2隻の「ミストラル」上陸艦購入の、実際の出資者はサウジアラビアである。サウジアラビアのこの挙は出資してエジプトを助け、エジプトの紅海と地中海における快速反応能力と海軍力量を強化するためである。サウジアラビアとエジプトにはずっと緊密な軍事的関係があり、特に2013年にシーシーがマンスール政権を転覆させて大統領に就任して以後は、サウジアラビアとエジプトの関係は日増しに緊密になっている。

サウジアラビアがエジプトに資金援助し2隻の上陸艦を購入するのは、紅海と地中海の急所たる地域に快速反応ができ、強大な水陸両用上陸能力を持つ部隊を建設し、もって例えばイエメン動乱などの危機に対応するためである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「『ミストラル』強襲揚陸艦の建造された分段」です。)

水陸両用上陸部隊の建設のためには、2隻の強襲揚陸艦があるだけでは不充分である。比較的土豪(頑住吉注:意味不明。たぶん記述の間違いです)で、近代化の基準に符合する水陸両用上陸艦隊には多種の上陸艦が必要で、これにはヘリの垂直上陸を行う強襲揚陸艦、LCAC大型ホバークラフト上陸艇が搭載できるドック上陸艦、重装備強行上陸装備が輸送できる戦車上陸艦が含まれる。またさらにそれに先進的な戦車、水陸両用作戦車両などの武器を配備する必要があり、このためエジプトは強襲揚陸艦を獲得した後、数隻のドック上陸艦を購入する必要がある。この時に大型ドック上陸艦技術を掌握する中国が、サウジアラビアとエジプトの交渉の目標となる。

エジプトがもしドック上陸艦を獲得したかったら金があればもうOKというわけでは決してなく、原油価格の大幅下落により、現在サウジアラビアも質素な暮らしだからなおさらである。西側諸国のアメリカ、フランス、イギリスなどの国はいずれも大型ドック上陸艦を建造する能力があるが、価格が高すぎ、エジプトには必ずしも受け入れられない。

ロシアには複雑な上陸艦を建造する能力は全くなく、ソ連解体後、ロシアは1隻の11711型大型上陸艦「イワン グレン」号を建造しただけで、この上陸艦は古い伝統的な艦首が開口する設計を採用し、全長120m、排水量5,000トン、航行速度18ノット、13両の60トン重戦車あるいは36両の装甲車が搭載、輸送でき、1機のKa-29ヘリが搭載できる。この艦は1998年に設計され、2004年に建造に着工され、この期間に3回技術的原因により建造方案が改修され、2012年にカリーニングラードで進水した。元々2015年初めに就役する計画だったが、現在また1度引き渡しが遅延している。これはあるいはロシアがフランスの「ミストラル」強襲揚陸艦を購入した真の原因かもしれず、ロシアの建造する上陸艦の技術は非常に低く、エジプトがロシアに向け彼ら自らにさえもないドック上陸艦を発注することは全くあり得ない。

中国の大型多機能ドック上陸艦である071級は、すでに4隻就役している。第1号艦は2007年に就役し、排水量1.9万トン、4機のヘリ、2隻のLCAC大型ホバークラフト上陸艇、18両のメインバトルタンクあるいは高速水陸両用突撃車が搭載でき、1回で一個装甲合成大隊の陸戦兵力を投入することができる。サウジアラビア海軍は初訪中でもう南海艦隊の071型新型ドック上陸艦である井岡山艦に赴いて視察し、同時に中国の05式水陸両用突撃車を視察しており、これは明らかにエジプトが水陸両用部隊を建設する考慮のためである。中国は現在強襲揚陸艦、ドック上陸艦、大型戦車上陸艦、LCACホバークラフト上陸艇、高速水陸両用突撃車、歩兵戦闘車を製造する技術を持ち、しかも全ての自主技術を持つ。

(頑住吉注:これより4ページ目)

8月25日、ロシアのケリェーカジャオで中国サイドの10両余りの水陸両用上陸装備が長白山艦の上陸船室内から発進し、浜に向け突撃した。「海上連合-2015(II)」中ロ合同軍事演習は25日最も素晴らしい一幕を上演し、両軍合同の立体上陸実兵演習がロシアの著名な標的場ケリェーカジャオで成功裏に行われた。

中国は全能型の工業国に属し、とくに海軍造船および海軍装備領域には顕著な弱点はなく、世界を範囲としても欧米などの少数の国しか匹敵できない!

中国は現在他国の水陸両用作戦部隊をフルセットの武器装備で武装する能力を持ち、サウジアラビア海軍の訪中の目的も、中国の強大な造艦および武器装備の力量の助けを借りるためである。 (文/ケロリョフ)


 ある程度の説得力は感じるんですがミサイル護衛艦とかミサイル快速艇とかも視察などしている中で都合のいいものだけ根拠としている感じもあり、希望的観測という気もします。まあ事実がどうなるかは時間の経過と共に分かるはずなんで待ちましょうか。




















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