クロアチアのVHS系列アサルトライフル

 久しぶりに小火器関連です。

http://military.china.com/jctp/11172988/20170119/30189084.html


イラク特戦隊の用いる銃が95に似ている?

最近、イラク政府軍がモスルを取り戻す作戦に関するニュース動画の中に、しばしばイラク軍特戦隊員が外形が95式に酷似したブルパップ式小銃を手に持って作戦行動するのが見られているが、これは実際にはバルカン半島の小国クロアチアのVHS-2アサルトライフルであり、この画像集はこれにつき解読する。画像はイラク軍特戦隊員がVHS-K2(コンパクト型)アサルトライフルとRPG-7ロケットランチャーを使用してモスル大学付近でIS武装分子と交戦しているところ。

(頑住吉注:2ページ目)VHS-2を紹介する前に、まずその原型であるVHS-1アサルトライフルを見てみよう。VHS系列ブルパップ小銃はクロアチアのHSプロダクト社が2003年に研究開発し、主にクロアチア陸軍の要求に応じ、NATO軍の基準に符合する新世代制式アサルトライフルを開発したものである(実際には事に先行しての準備で、クロアチアは2009年になってやっとNATOに加入した)。この機種の銃は2005年に生産に投入されかつ部隊装備され、初の公開展示は2007年だった。外形上はフランスのFAMAS小銃に酷似しているが、その内部構造はそれと決して同じではない。画像はVHS-1D標準型(長銃身)。

(頑住吉注:3ページ目)VHS-1最大の特徴の1つは新型複合材料を大量に採用していることで、全体重量が比較的軽く、VHS-D(標準型)の空虚重量は3kg、VHS-K(コンパクト型)は重量2.8kgしかなく、一方フランスのFAMAS標準型の空虚重量は3.6kgである。画像は軍事演習の中でVHS-1小銃を使用して警戒するクロアチアの兵士

(頑住吉注:4ページ目)VHS-D型小銃は全長765mm、戦闘重量3.4kg、ガスオペレーション式作動原理を採用し、5.56mmx45NATO制式小銃弾薬を発射することができ、最大発射速度は毎分850発で、30発(G36小銃と共用)のマガジンを採用して給弾する。画像はクロアチア陸軍兵士がVHS-1小銃を持って市街戦の演習を行っているところ。

(頑住吉注:5ページ目)画像はクロアチア陸軍兵士が装備するVHS-Dアサルトライフル

(頑住吉注:6ページ目)VHS-D小銃。BG40mmグレネードランチャーを追加装備している。

(頑住吉注:7ページ目)クロアチア国防省は2007年11月、アフガニスタンに駐留する憲兵部隊のために50挺のVHS-Dを提供して実戦テストを行い、好評を獲得し、クロアチア陸軍は大量発注を準備した。HS社は短期間で2013年には総合性能がより良いVHS-2改良型を登場させた。VHS-2は基本的にVHS-1の設計をそのまま用いているが、最適化改良を行い、例えば伸縮式ストックの使用に改め、排莢システムは1分以内に左右の転換を完成させることができ(左利き射手の使用に便利)、ピカティニーレールも最適化設計を行っている。

(頑住吉注:8ページ目)VHS-D2アサルトライフルの多くの角度から見た画像。

(頑住吉注:9ページ目)画像はVHS-2銃器ファミリーの宣伝画像で、VHS-2Kコンパクト型(短銃身)、VHS-D2(BG)標準型(グレネードランチャーを追加装備)およびVHS-D2(CT1.5X)標準型(1.5倍昼間スコープを追加装備)の三大タイプをそれぞれ見ることができる。モジュール化設計を採用しているため、後の2種は作戦の需要を根拠に迅速に切り替えができる。

(頑住吉注:10ページ目)画像はVHS-D2ブルパップ小銃とM16A2小銃の対比。両者の寸法の隔たりが見て取れる。

(頑住吉注:11ページ目)実際には2015年には早くも、もう西側の軍事専門家が続々と、イラク政府軍精鋭部隊がVHS-2系列小銃を少数装備しているのを発見していた。具体的なソースは不明だが、優先して前線の精鋭部隊に配給されていることから見て、この銃の実戦性能はすでに部隊将兵の認可を得ている。画像は手にVHS-2小銃を持つイラク政府軍特戦隊員。

(頑住吉注:12ページ目)VHS-D2(1.5倍昼間スコープが付属)アサルトライフルの宣伝画像。

(頑住吉注:13ページ目)画像は2016年に撮影されたラマディの前線で作戦行動するイラク政府軍特戦隊員。近くにいるこの人物がVHS-2小銃を手に持っているのが見て取れる。

(頑住吉注:14ページ目)イラク政府軍特戦隊員がVHS-2アサルトライフルを使用してIS武装分子に向け射撃している。

(頑住吉注:15ページ目)VHS-D2アサルトライフルの宣伝画像。

(頑住吉注:16ページ目)イラクの戦場でだけではなく、シリア内戦の戦場でもVHS-2系列小銃の姿が見られる。画像はVHS-K2小銃を手に持ち戦車の上で記念撮影するシリア政府軍特戦隊員。イランが提供した迷彩服を着ている。

(頑住吉注:17ページ目)画像はシリア政府軍特戦隊がVHS-2小銃をデモンストレーションしているところ。ACOG照準具とタクティカルライトを装備している。

(頑住吉注:18ページ目)画像はイラクのモスルの戦いの期間、作戦方案を討論しているイラク政府軍特戦隊員。いずれもVHS-2アサルトライフルを装備している。

(頑住吉注:19ページ目)VHS-2D標準型(上)とVHS-D2(1.5倍昼間スコープが付属、下)の対比図。

(頑住吉注:20ページ目)業務人員が銃器展でVHS-D2アサルトライフルを展示。

(頑住吉注:21ページ目)業務人員がVHS-D2の折りたたみストックをデモンストレーション。

(頑住吉注:22ページ目)画像は2009年イギリスの安全保障業務展でのVHS-1小銃。


 初期型は恥ずかしいぐらいFA-MASのまるパクリに見えますがガスオペで構造的には全く別だったんですね。後のタイプはかなりオリジナリティが感じられ、ブルパップなのにストックが伸縮できるというのも面白いですが、使用者たちにそんなに多くの選択の余地があるとも思えず、本当に心から気に入って使っているかどうかは分からないでしょう。














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