旧東側の国のアサルトライフル関連2題

 まず以前も関連記事を紹介したことがありますがクロアチアのVHSアサルトライフル関連の記事です。

http://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvdGUhb8uy71IAw9Xi4WUvYEUyqBpyk-Q1DLnHckP1czn1R1n1D4nz4CIAd_&from=tuijian&pn=1


クロアチア軍が装備する各種AK-47が多用途アサルトライフルVHSによって取って代わられる

VHSはクロアチアのHS Produkt社によって研究開発および生産されたブルパップ構造のアサルトライフルで、5.56mmx45NATO口径制式小銃弾薬を発射する。VHSアサルトライフルは2007年のiKA展の中で初めて展示され、毎年のクロアチアの資料は、カルロヴァツ市で展示が行われていることをはっきり示している。開発の原因はクロアチア軍の新たな入札募集のためだった。すなわち新たな兵個人用小銃装備を必要とし、しかもNATO基準をもって設計する必要があり、しかもクロアチア軍が装備する各種AK-47の派生型(Zastava M70、APS-95含む)に全部取って代わるものだった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「クロアチア軍が装備するVHS」)

VHSは南アフリカ共和国のCR-21、フランスのFAMAS、ベルギーのFN F2000およびP90、イスラエルのIMIタボールTAR-21、イランのKH2002、ロシアのOts-14、中国のQBZ-95およびQBB-95、イギリスのSA-80、シンガポールのSAR 21、オーストリアのAUGおよびステアーACR同様にブルパップ構造を採用している。そのブルパップ構造銃器設計が初めて使用されたのは1940年当時で、イギリスが研究開発したEM-1およびEM-2アサルトライフルである。ブルパップ構造の銃器の設計はボルトなどの主要な部品をグリップの背後に置き、したがって全長を短縮しかつバレルの長さは短縮しない。VHSはカービン銃の長さおよび小銃の銃口エネルギーを持ち、ブルパップ設計は同様に兵士の輪郭を最小化し、かつ兵士の市街戦の中での敏捷性を増加させる。

VHS小銃はロングストロークピストンガスオペレーション式操作システムおよび回転閉鎖ボルト式閉鎖機構を採用している。そのセレクターはトリガーガード内部に設置され、セレクターのレバーが左向きに設置されている時が全自動模式で、右向きに設置されている時が半自動模式である。中間に設置したときはセーフティ模式である。

まさにVHS小銃のブルパップ構造設計では、マガジンハウジングがグリップの後ろにあり、その様式は長方形で、マガジンキャッチボタンはその後部に設置されている。VHSのコッキングハンドルはキャリングハンドルの下に収納され、HK G36同様左右に回転して左右方向からのボルト引き動かしに便とすることができる。そのエジェクションポート外周には排莢遮蔽板が付属し、それぞれ上、下、後ろの3方向に設けられ、もってその排莢方向の不安定を防止している。そのチークピースはストック底部からキャリングハンドル後部までの貫通式設計である。

各種の現在流行の機関銃、小銃およびサブマシンガン同様、VHS小銃もまたハンドガード左右と底部およびキャリングハンドルの左右と頂部いずれにも事前に留保されたタクティカルレールのベースが設けられていて利用でき、使用者がそれぞれ2つの取り付けネジの方式をもってMIL-STD-1913タクティカルレールが取り付けられるようにさせ(頂部はタクティカルレールのベース)、もってレールに対応するタクティカルライト、レーザー照準器、バーチカルフォアグリップ、バイポッド、40mmグレネードランチャー(例えばM203で、それ専用のVHS-BGグレネードランチャーもある)、昼間・夜間光学照準鏡、ダットサイト・反射式照準鏡、全情報照準鏡、夜視鏡あるいはサーモグラフィー装置といったタクティカルアクセサリーの取り付けに便としている。一般にキャリングハンドルもまた全寸法タクティカルレール型のキャリングハンドルに交換し、もってタンデム式に光学照準具を取り付けるのに便とすることができる。前後のタンデム式取り付け配置模式は照準具アクセサリーの追加装備の応用模式を拡大することができる。

また、クロアチア軍のクロアチア独立戦争で得た実戦経験もまたこの小銃の研究開発計画に影響している。VHSアサルトライフルはグレネードランチャーとライフルグレネードに同時に適用される標準型一体式照準具を持つ唯一の現代アサルトライフルかもしれない。

2007年11月19日、クロアチア国防省は駐アフガニスタンクロアチア兵に50挺のVHS(FAMASのような様式のサンプル銃)を提供して試験を行い、一方クウェートとベネズエラもこの銃に対し興味を感じたと表明した。2008年にはまた1000挺のVHSが提供されてより大きな範囲の野戦テストが行われ、2009年に正式にVHSの受注が獲得され始めた。2013年になるとクロアチア軍に全部で3600挺のVHS小銃が就役し、計画にに照らし2014年末になってまた2000挺増加した。一方計画に照らせばクロアチア軍は50000挺のVHSを必要とする可能性がある。だが2013年当時HS社はVHSの改良型であるVHS-2を登場させた。クロアチア軍はすでにこの銃に対し興味を感じていること表明しており、このため以後の発注はVHS-2に改められる可能性がある。2015年初め、フランス政府はFAMASに取って代わる未来兵個人武器(Arme Individuelle Future)プロジェクトの競争入札を正式に開始し、VHS-2も5つの入札サイドの1つだった。

VHS-2の口径や銃身長および作動機構は基本的にVHSの設計が留保されているが、元々トリガー前方だったセレクターがグリップ上方に改められ、ストックは伸縮して長さが調節できるものに改められ、調節距離は5cmあまりあって異なる身長の人に適合できる。あるいは厚い防弾衣を着た時に長さを短縮して比較的快適な肩付け姿勢を獲得することができる。また排莢システムも改良を経、1分間以内に排莢方向を左向き、右前向きに転換できる。

VHS-2には同様に2タイプがあり、ロングバレル型はVHS-D2、ショートバレル型がVHS-K2である。相応に、元々の2タイプのVHSは改めてVHS-D1およびVHS-K1と命名され、旧タイプは依然HS社の公式ウェブサイトの製品目録の中でセールスされている。


 フランスの新しいアサルトライフルのトライアルに落選したとはいえこの銃が参加していたというのは興味深いですね。確かにフランスのFAMASに対する不満の大きな部分はその変則的なディレードブローバック作動方式に対してだったと思われ、外観がFAMASに似ているため比較的抵抗なく移行できて操作感が近いのにオーソドックスなガスオペのこの銃にはセールスポイントがあったわけでしょう。それでも選ばれなかったというのもなかなか味わい深いです。次もかつて関連記事を紹介したことがありますがロシアのアサルトライフルです。

http://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPH6LP1cdrHR4P1DknHRLnHRk&from=tuijian&pn=1


1つのトリガーで同時に小銃とグレネードランチャーを制御 ロシアの消音ブルパップ小銃「雷電」

1992年、ロシアの中央設計局スポーツ・狩猟武器部はある絶妙なアイデアで自らの倉庫内の2億挺あまりの立ち後れたAK小銃を利用することを思いついた。彼らはこの1年でブルパップ式アサルトライフル+グレネードランチャーの総合武器システムOC-14「Groza」(Grozaは雷電の意)を設計した。その最大の特徴は特殊なSP-5消音弾薬およびSP-6消音弾薬を使用し、しかも同一のトリガーによって下に吊り下げたグレネードランチャーと小銃を制御することだった。

SP-5消音弾薬およびSP-6消音弾薬に関しては、これはロシア特有の2種の弾薬で、この2種の弾薬の規格はいずれも9mmx39である。

SP-5はアンチマテリアル無音弾薬に属し、弾頭には硬化スチールあるいは重金属(タングステン合金を採用)を採用し、徹甲弾頭は100mの距離で6mmの装甲鋼板を撃ち抜くことができ、威力は.50弾薬に及ばないが、飛行機、車両およびレーダーや精密設備いずれに対しても一定の損傷効果がある。しかもこの弾薬は亜音速弾で、隠蔽性が極めて良く、何故なら弾頭が極めて重く、遠距離でも良好な残存エネルギーを持つからである。それと共にもたらされるのは沈下速度が速すぎることだが、弾道を熟知した後では、重い弾頭がもたらす安定性も一大特色である。

一方SP-6は最も普通な鉛コア弾で、人体目標に対する殺傷力はSP-5より大きいだろう。

薬莢にはソ連制式小銃弾薬M43(7.62mmx39)の薬莢を採用しているが、薬莢のマウス部を拡大し、もって9mm弾頭を受け入れられるようにしている。

陸軍のSpetzNaz部隊の要求を根拠に、さらに7.62mm M43口径型が研究開発され、AK47/AKMのマガジンが使用でき、名称は「雷電-1」(Groza-1)で、この改装は元々倉庫に押し込まれていたAKに第二の生命を獲得させた。

「雷電」はAKMのブルパップ改装で、画像を見れば難なくこの改修が非常に簡単粗暴であることが見て取れるが、この銃が最も特色を持つのは1つのトリガーが同時に小銃とグレネードランチャーを制御することで、下の画像の選択レバーでアサルトライフル模式とグレネードランチャー模式という2つの模式に切り替えることができる。

この銃とVSSとの関係は非常に深く、同一の弾薬を使用しいずれも特殊作戦の武器で、専用の消音器を加えると発砲射撃の音が何十m離れればもう識別が非常に難しくなり、現在ロシア内務省特殊部隊や西線の特殊部隊が装備している。


 まあしかしどう見てもあまり使いやすそうには見えませんね。
















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