ベトナムの中国に対する切り札的兵器は頼りになるか

 まあベトナム単独で対抗するのは当然難しいでしょうが。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160314/21926176.html


ベトナムが中国に対応するために買った9種の利器はいずれも解放軍玩児剰だ (頑住吉注:「玩児剰」はスラングのようで例によって検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つかりません。)

今日は「3.14」海戦28周年記念日で、この手に汗握る戦闘は、たった28分間に満たない時間行われただけで、中国海軍は完勝を獲得した。この規模大きからぬ中越海戦は、当時すでに全世界の注目を引き起こした。しかし時は移り状況は変わり、ベトナムはまだ当時のあの海戦を覚えているかもしれないが、貪婪の心はそれにもかかわらずその魔の爪を再度南海に伸ばさせている。中国の日増しに壮大になる海軍に対応するため、ベトナムは大金を惜しまず費やし国外から武器を購入している。しかし、ベトナム軍はそれにもかかわらず、その眼中の「デラックス」な武器は、解放軍にとっていずれもいささか「玩児」剰な装備にすぎないことに気づいていない。以下、幽州司馬が皆のためにこうしたベトナム軍の中の「虎の子」を簡単に紹介してみよう。

「キロ」級潜水艦:2009年4月末、ロシアはベトナムが18億アメリカドルの資金を費やしてロシアから6隻の「キロ」636MV型潜水艦を購入すると宣言した。「キロ」級潜水艦は火力が強大、騒音が小さいことで名が聞こえ、その改良型はさらにディーゼル・電池潜水艦の中の優秀者となり、世界で最も静かなディーゼル・電池潜水艦の1つである。だが中国は1994年には早くももうロシアから「キロ」級潜水艦を導入しており、ベトナムに比べまるまる15年早かった。「キロ」級潜水艦の各項目の性能および優勢劣勢も、とっくに中国海軍によってはっきり探られ、ベトナム海軍がもし「キロ」級潜水艦を用いて中国海軍に対応しようと考えるなら、恐らく実現は非常に難しい。

「チーター」級護衛艦:2003年、ベトナムはロシアと協議を展開し軽護衛艦を購入した。2004年になると、ベトナムとロシアは協議を達成させ、4隻の「チーター」級護衛艦を購入し、最初の2隻はロシアによって建造され、後の2隻はベトナムに技術移転して建造されることになった。「チーター」級護衛艦の主要な武器は2基の4連装対艦ミサイル発射架と76mm艦砲で、防空能力は非常に薄弱で、しかも数が非常に少ない。中国の20隻あまりの054A型護衛艦に直面すれば、ベトナムの護衛艦はトン数でも数でも火力でもいずれも優勢を占めず、増してや対抗などとは滑稽な話である。

(頑住吉注:これより2ページ目)

「閃電」級ミサイル艇:2005年、ベトナムはロシアサイドが提供する12隻の「閃電」級ミサイル艇を獲得した。そして2010年10月になると、ベトナムはロシアサイドのライセンスを獲得しもう10隻の「閃電」級ミサイル艇の組み立てに着手した。このミサイル艇の最大の特徴はそれが16発の対艦ミサイルを装備していることにあり、また航行速度が35ノット以上にも達し、もし海上ゲリラ戦を行えば、それは中国の大型艦艇に対し一定の脅威を構成し得る。だがもし中国が数が膨大な022型ミサイル艇および056型軽ミサイル護衛艦を出動させてそれに対する対抗を行ったら、ベトナムのこうした「閃電」級ミサイル艇はおそらく成果を上げ難い。

S-300対空ミサイル:ベトナム防空軍は2003年にロシアから2個大隊(16基の発射器)のS-300PMU1遠距離対空ミサイルを輸入した。ひとたび中越に衝突が発生したら、ベトナム防空軍は中国国内、北部湾上空の空中目標に対し攻撃を実施する能力がある。だが、中国は1991年にロシアと、S-300系列ミサイル大量購入契約の締結を開始し、全部で4ロットに分けて700発を超えるS-300系列対空ミサイルを買い入れた。タイプはS-300PMU、S-300PMU1、S-300PMU2である。ベトナムが購入したS-300PMU1の性能はとっくに中国によってはっきり探られていると言うことができる。このようなミサイルを用いて中国に対応しても、恐らく戦果を取得するのは非常に難しい。

スホーイー27、スホーイー30戦闘機:将来的に中国空軍の近代化に対応するため、ベトナムは1995年から始まり、ロシアから輸入したスホーイー27戦闘機を装備した。2004年になると、ベトナムはまたロシアから購入したスホーイー30戦闘機の装備を開始した。現在、ベトナムは全部で30〜40機のスホーイー27およびスホーイー30戦闘機を装備している。中国空軍の数百機のスホーイー27、スホーイー30系列戦闘機に比べ、ベトナムの同クラス戦闘機は数の上での隔たりが非常に大きいだけでなく、しかもメンテナンス状況も比較的憂慮される。もし戦争が起きたら、ベトナムのこうした先進的な戦闘機はすぐに損耗し尽くされる可能性がある。

(頑住吉注:これより3ページ目)

正確制御誘導ロケット砲:最新のストックホルム国際平和研究所の報告によれば、ベトナムはすでに20セットのイスラエル製「EXTRA」および「ACCULAR」正確制御誘導ロケット砲を購入済みで、かつ同国の沿岸防衛砲兵部隊に装備しており、同国の南海の島礁に対する防衛強化に用いる可能性がある。ベトナムが購入した2種のロケット砲システムはGPS制御誘導を採用し、円確率誤差は10m、射程はそれぞれ150km、40kmである。ベトナムはこのシステムは主に海上の艦艇の攻撃や上陸場のカバーに用いるとしている。イスラエルの正確制御誘導ロケット砲に比べ、中国の「衛士」系列遠距離制御誘導ロケット砲はより対外的に名声があり、解放軍に大量装備されているだけでなく、さらに多くの国に輸出されている。ベトナムがもし遠距離ロケット砲方面で中国と勝負することを望んだら、完全に相手の探し間違えの恐れがある。

P-800「Onyx」超音速対艦巡航ミサイル:現在ベトナムはすでにP-800巡航ミサイルを装備し、沿海防御に用いるつもりである。この巡航ミサイルは速度がマッハ2.5に達し、射程は180kmで、重量250kgの弾頭を搭載し、いかなる中国艦艇に対しても深刻な脅威を構成し得る。このミサイルの外形はインドとロシアが研究開発する「ブラームス」ミサイルに似ている。だが中国にも一定数の類似した輸出用ミサイルCX-1がある。中国がこの種の技術に対しすでに飲みこみ済みであることが見て取れる。

「クラブ」対艦ミサイル:ロシアの3M54「クラブ」対艦巡航ミサイルは重量2トン、潜水艦の533mm口径魚雷発射管から発射され、200kgの弾頭を装備する。このミサイルの対艦バージョンの射程は300kmだが、その飛行段階の最後の1分前後は速度が時速3,000kmに達し得る。3M54ミサイルにはさらに空中発射および水上艦艇からの発射バージョンがある。ロシアは全部でベトナムに向け50発の「クラブ」ミサイルを販売し、ベトナムの「キロ」級潜水艦によって発射され得る。だが、中国もかつて「キロ」級と共に「クラブ」ミサイルを獲得したことがあり、このミサイルの性能に対し比較的熟知しているはずである。

Kh-31対艦ミサイル:先日明るみに出た1枚の画像は、ベトナム空軍のスホーイー30MK2戦闘爆撃機の翼の下にKh-31ミサイルが搭載されていることをはっきり示し、このミサイルはKh-31ファミリーの最新のタイプ、Kh-31P-Mod2型のはずで、最大射程は200kmに達し、中国の少なからぬ水上艦艇に対し深刻な脅威を構成するに足りる。だが、このミサイルを中国はすでに国産化し、かつ鷹撃-91ミサイルと命名されており、このミサイルに対し中国にはとっくに対応措置があると信じる。

(作者:幽州司馬)


 最後のこの記事に関係のない筆者の告知は省略しました。その兵器を持っているから防げる、というのはちょっとどうなのかと思いますし、導入したバージョンの差異がある場合もありますしね。昔の中越戦争ではベトナム戦争で実戦経験豊富なベトナム軍が中国軍を大いに苦しめたようですが、現在ではどちらにも長年大規模な近代戦の経験がないというのも重要な要素でしょう。




















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