055大型駆逐艦の模型らしきもの出現

 まだ全く正体不明な次世代駆逐艦を推測した記事で、元々別の2つの記事から成り立っています。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-04-11/223301_2480672.htm


ネット、055の模型を推断! あるいはアメリカの最新戦闘艦と同クラスか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武漢大区の模型を研究判断すると、船の全長は170〜180m、全幅20m以上、満載排水量は1万トンを超える。」 なお途中まで文の最初のナンバーがページ数と一致しているのでページ数は省略します。)

1.模型の下面のスチールフレームは、高さが最小9m、合理的判断は10m前後である。中央の階段に注意を向けると3階建てで、民間用建築は1階に最小3mの高さがあるが、この種の科研施設は一般に1階の高さが3mより高く、空調通風パイプラインなどの装備に便とする(そばには冷却塔があり、明らかに模擬レーダーの温度低下のために準備されている)、このためスチールフレームの高さは最小10mというのが合理的である。

スチールフレームが「高さ10m」というこの基本パラメータがあれば、すぐ長さが判断できる。艦橋前方の4段のスチールフレームは、それぞれの長さが高さより大きいことがはっきり見て取れる(対角線状の斜めの支えは明らかに長方形で、長さが高さより大きい)。つまりそれぞれの長さは12mあるはずである。ちょっと控えめに計算してそれぞれの間隔が11mとすると、前面の4段のスチールフレームは少なくとも長さ44mある。

2.ならば模型全体の下のスチールフレームはどのくらいの長さがあるのか? 後方にどのくらいの段があるのかははっきりしない。しかも後面のスチールフレームは前面のスパンより小さいようだ。中間の艦橋下面にはさらに部屋がある。だが、もし前方の4段のスチールフレームの長さが一組だということに照らせば、我々はコンピュータのモニター上で大体測量してみることができる。すると模型全体のスチールフレームの長さはおよそ4段のスチールフレームの長さの3倍であると分かる。まださらに1段のスチールフレームの長さを加えれば(ここでは透視角度の誤差は軽視しており、実は実際にはより長いのかもしれないが、より短いはずはない)、3x44プラス11イコール143mである! これこそ模型のスチールフレームのおよその全長である。

3.この模型にはまだ後方のヘリ用プラットフォームが欠け、前方には艦首が欠けていることを知る必要がある。類似の艦艇の欠けている両者と船の中央部の比率により、我々は次のように研究判断することもできる。後方のヘリポートにはさらに2段のスチールフレームを加える必要があり(ヘリ用プラットフォームはほとんど機格納庫と同じ長さで、画像の中では機格納庫が少なくとも2段の格子のスチールフレームを占め、このため後面の欠けているプラットフォームにもさらに2段加える必要がある)ならば後方のヘリプラットフォームは少なくとも22mである。

艦首にはさらに最小で1段半を加える必要がある。我々は小さめを取り、前面には15mが欠けていると計算する。ならば艦全体の全長が出る。143プラス22プラス15イコール180mである!

4.この180mは過大な見積もりであるのか否か? 我々は控えめな見積もりで見てみよう。それぞれのスパンを10mまで縮小する(私は個人的にきっと10mより大きいと考える。何故なら斜めの角度の支えも見て取れ、それぞれの段の長さは高さよりずっと大きく、一方スチールフレームの最小の高さは9mであり、もっと小さいことはあり得ず、10mまで縮小するのは誤差を考慮してのことで、人為的にあまり拡大する必要はない)。するとシミュレートされた船の全長は130プラス20プラス15mイコール165mに縮小される。

実際にはこんなに短縮するのは非常に無理があり、このため実際の船の全長はきっと170mより大きい。

5.全幅。模型前部の画像があり、スチールフレームの全幅がおよそ9m2つであると見て取れる。つまりおよそ18m前後で、最小でも17m未満のはずはない。これは大体の電磁実験の模型であり、かつ正確に艦艇の全幅を模してはおらず、実際の型の幅にはさらに非常に大きな張り出し部分があるはずで、このため実際の船の全幅は20m未満であるはずはない。

(頑住吉注:アメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦)

6.ならばこの船は実際にはどのくらいのトン数があるのか? 現有の世界の主力戦闘艦の長さと幅のデータを探せばすぐ大体研究判断できる。

052D 全長157m 全幅19m 満載排水量7,500トン(見積もり)

アーレイ・バーク2A型 全長155.3m 全幅20.4m 満載排水量9,217トン

現代級(136艦) 全長156.5m 全幅17.2m 満載排水量7,940トン (頑住吉注:ロシアから中国が輸入)

光栄級軽巡洋艦 全長186.4m 全幅20.8m 満載排水量11,280トン 

(頑住吉注:7ページ目)中国海軍の「現代」級ミサイル駆逐艦

近代化された艦艇ほど、就役時期が遅い艦艇ほど、長さ:幅の比が小さくなり、艦体がより豊満に、航行適性がより良くなっており、最近10年来生産された艦艇は長さと幅の比が徐々に8に近づいている。

この3種の駆逐艦と1種の軽巡洋艦の長さと幅のパラメータから、我々は船の全長が165mを超えると(船の全長だけを考えればもうOKである。何故なら幅は基本的に船の全長を8前後で割ったものだからである)、満載排水量が絶対に1万トンを超える、ということが見て取れる! もし船の全長が175mを超えたら、満載排水量はすでに12,000トン以上になっている。

(頑住吉注:8ページ目)ロシア海軍の「光栄」級ミサイル巡洋艦

この模型には052Dとの継承性があると言えるが、どう見積もってもトン数は052Dに比べ大きくはあっても小さくはない。現在未知である重要なカギは、何本の排気煙突があるのか見えないことで、もし4つのガスタービンの煙突があったら、疑いなく12,000トンを超えるだろう。

(頑住吉注:9ページ目。なお以後は本来別の記事です)ネット仲間がイラスト化した055型ミサイル駆逐艦の想像図

最近、ネット上に一組の画像が出現し、画像には水上艦艇の上層建築らしき模型が写っており、これは我が国の055型ミサイル駆逐艦の上層建築の模型かもしれない。この推測はまだ確認が待たれるが、我が国の新型ミサイル駆逐艦を人々の視野に入れることにもなる。

指摘しておくことが必要なのは、いわゆる055型ミサイル駆逐艦というのは外界の、我が国の新世代ミサイル駆逐艦に対する推測の名称でしかなく、その実際のコードネームはまだ知り得ないし、増してや艦艇の戦術技術パラメータは論外だということだ。ここで筆者は我が国の現役の052C、052D駆逐艦の不足なところを根拠に055型駆逐艦に対しおおよその推測をするしかない。

周知のように、我が国の海軍はすでに空母艦隊を水上艦艇発展の主軸とすることを確定している。このため未来の我が国の海軍新型艦艇はいずれも空母艦隊の要求をめぐって発展する必要があり、当然055型ミサイル駆逐艦も含まれる。その主要な作用は空母艦隊のために防空、対潜、対艦方面の障壁を提供することで、同時に自分でも水上艦艇の艦隊を統率して中、低強度の作戦任務が執行でき、このためこの艦は一定の対地攻撃作戦能力も持つ必要もある。このように055型ミサイル駆逐艦の戦術技術指標は現役の052C/D型ミサイル駆逐艦に比べ比較的大きな向上がある必要があり、それでやっと使用に関する要求を満足させることができる。

(頑住吉注:10ページ目)筆者は我が国の現役である052C/Dミサイル駆逐艦には主に以下の不足が存在すると考える。まずトン数とスペースが限られること。海外の資料から見て、052C/Dの排水量はいずれも8,000トン以下であり、各国の防空ミサイル駆逐艦の中で低めのレベルに属し、このようだとその内部スペース、搭載荷、発展ポテンシャルが比較的限りあるものに制限される。基本的に052Dミサイル駆逐艦に至って、052型駆逐艦系列のポテンシャルは基本的に掘り起こし尽くされ、より大きなミサイル駆逐艦を設計することが必要である。

トン数とスペースが限られていることは直接的に艦艇の作戦能力の向上を制約している。1つ例を挙げると、052C/Dの垂直発射ユニットの数は制限を受けて最多で64であり、アメリカのアーレイ・バーク級に比べ1/3近く少ない。このようだとミサイルの数と種類が制限を受け、多種任務執行能力、任務執行の柔軟性が低めになる。また内部スペースが小さいことは垂直発射システムの寸法も制限しており、このようだといくつかの長さが比較的大きいミサイルの使用方面で非常に不便になり、例えば巡航ミサイル、高空対ミサイルシステムである。

(頑住吉注:これより11ページ目。画像のキャプションは「052Dミサイル駆逐艦は国産水上艦艇の最高レベルを代表している。だがその性能は依然限られている」です。)

艦艇のトン数が比較的小さいと、より大きなアンテナのレーダーも使用し難い。アンテナは大きいほど重量が大きくなり、このため艦艇の重心が上に移り、したがって艦艇の安定性と機動性能に影響する。だが新世紀になってステルス、極超音速飛行機が増加するのと共に、艦艇のレーダー性能はさらに一歩向上が必要とされ、その中で1つの比較的重要なカギである指標はアンテナの口径の拡大であり、このようにすればより大きな艦艇により大きなアンテナを搭載することが必要とされる。

アンテナの口径増加は1つの方面でしかなく、さらにレーダーの出力を増加させる必要があり、このようにすれば艦艇のエネルギー源供給に対しより高い要求が提出される。指摘することが必要なのは、レーダーは艦艇のエネルギー源供給増加の1つの方面でしかなく、各種高エネルギー武器、例えばレーザー砲、レールガンが艦に搭載され始めるのにつれ、こうした全てが艦艇のエネルギー源供給に対する圧力を増加させるだろうことだ。明らかに艦艇が大きくなるほどエネルギー源供給はより充足し、新型艦載レーダー、武器の使用により便利である。

新型ミサイル駆逐艦の戦術技術指標を外界はまだ知り得ないが、セットされる設備の状況によっておおよその推測をすることはできる。このうち1つのカギとなる重要な設備は動力システムである。現在我が国の大型水上艦艇の動力システムは1種類しかない。それは輸入されたウクライナのUGT-25000ガスタービンである。その出力はおよそ25,000キロワットで、もしアーレイ・バーク級に似たガスタービン・ガスタービン連合推進システムを採用すれば、その総出力は10,000キロワットに到達し得る。新型ミサイル駆逐艦が空母艦隊の護衛艦艇であることを考慮すると、その最高航行速度は30ノット前後に到達する必要がある。何故なら高速機動は空母艦隊が潜水艦の追跡から離脱する、および攻撃する主要な手段であり、このため空母艦隊に編入される艦艇の高速性能に対する要求は比較的高いのである。このため海軍の常数法を根拠に055型ミサイル駆逐艦のおおよそのトン数を推測することができる。

(頑住吉注:これより12ページ目。画像のキャプションは「055型ミサイル駆逐艦はUGT-25000ガスタービンエンジンを採用することになる」です。)

海軍の常数法によれば、航行速度30ノットの時、必要とされる出力は排水量の4.85倍プラス14,800で、一般的に言えば動力システムは船底の汚れ(頑住吉注:牡蠣などが付着し、それを落とすとちょっと速度が上がることもあるようですね)、波風および排水量増加などの変化が引き起こす艦艇の抵抗増加に適応する必要があり、このため10%前後の出力を蓄えとして残しておく必要がある。このようにすると055型ミサイル駆逐艦の排水量の上限はおよそ15,000トン前後で、もし一定の工程余量を残し、もって艦艇の安全性と生存能力を高めることを考慮しても、055型ミサイル駆逐艦の排水量が10,000トンを超えることに問題はない。だからこそそれが一般満載排水量が12,000トンに達する大型ミサイル駆逐艦であると推測する人がいるのである。もしこうなら055型ミサイル駆逐艦のトン数はすでにアーレイ・バーク級、こんごう級、KDX-3型ミサイル駆逐艦を超えており、タイコンデロガ級巡洋艦も超え、満載排水量が14,000トンのアメリカのDDG-1000ミサイル駆逐艦のすぐ次である。

増加した排水量とスペースは055型ミサイル駆逐艦がより先進的な探知計測システムを使用するために基礎を打ち立てる。1980年代以後、レーダーステルス技術が徐々に成熟し、F-22に代表される新世代ステルス戦闘機はすでに就役し、またその他のステルス技術を採用した武器、例えば巡航ミサイル、空対地ミサイルも大量に出現し、有効にレーダーの探知計測距離を縮めた。こうなれば必ずレーダーの探知計測能力に対しより高い要求が提出され、現在のレーダーの典型目標参考面積は一般に5平方m前後で、052C/D型駆逐艦に配備されるアクティブフェイズドアレイレーダーも設計年代が比較的早かったため、この指標を目標参考面積にしている可能性がある。だがこの指標は明らかに新たな時期の需要に適応できない。このため現在国内外の関連の業界の視点は、新世代レーダーの典型目標参考面積を0.1平方m前後まで下げるというものであり、このため055型ミサイル駆逐艦のアクティブフェイズドアレイレーダーはこの指標を目標参考面積にし、もってより良く新世紀の戦場の需要に適応することになるだろう。

(頑住吉注:13ページ目)ステルス目標の他、新世紀の戦場にはさらに極超音速飛行機が出現している。現在の通常の飛行機に比べ、その飛行高度は高く、速度は速く、レーダーの探知計測能力に対してもより高い挑戦を提出している。これらはいずれもレーダーの探知計測能力を必要とするが、特に指摘が必要なのは055型ミサイル駆逐艦がさらに我が国の海上ミサイル防衛艦艇の任務を担う必要があることだ。現在見たところ、我が国の周辺の国と地域には弾道ミサイル開発の隠れた流れがわき起こっており、例えば日本の固体運搬ロケット技術はすでに相当高いレベルに到達し、便利、迅速に弾道ミサイルに転化できる。このように我が国は相応の海上防空対ミサイルシステムを建立し、相手方のミサイル発射初期においてもうそれに対し迎撃が行える必要がある。

前述のように、レーダーの探知計測能力向上の1つの手段はアンテナの口径を大きくすることである。何故なら口径と出力がレーダーの距離公式の2つのカギとなる重要パラメータだからである。1例を挙げると、アメリカのアーレイ・バークF3型駆逐艦は以前の型に比べ、AMDRアクティブフェイズドアレイレーダーをもって本来のAN/SPY-1に取って代わらせており、後者と比較するとAMDRのアンテナは後者の3.7m前後から4.27mに拡大されている。実際にはアメリカ海軍はこの寸法のアンテナは新たな時期の脅威に対応するにはそれでもギリギリだと考えており、このためアメリカ海軍はかつてCGX巡洋艦を建造することを構想し、そのレーダーアンテナの口径は10mにも達した! 055ミサイル駆逐艦のトン数とスペースは我が国海軍の現役の052C/Dよりずっと大きく、アーレイ・バークF3型駆逐艦も上回るだろう。このためこの艦はこれらの艦艇に比べより大きなアンテナを配備し、したがってレーダーの探知計測距離を高めることができる。トン数とスペースの増加はさらに出力がより大きなエネルギー源供給システムを配備し、もってレーダーの出力を高めることを可能にする。前述のアーレイ・バークF3が配備するAMDRのピーク値は10メガワットで、一方SPY-1は4〜6メガワットでしかない。このためアーレイ・バークF3の探知計測能力は明らかに以前の型より優れている。一方055型ミサイル駆逐艦もレーダー出力を上げ、したがってさらに一歩レーダーの探知計測距離を伸ばし、もって新世紀の高ステルス、極超音速、高機動目標のもたらす挑戦に対応することができる。

(頑住吉注:14ページ目)トン数とスペースの増加は055ミサイル駆逐艦に、より多く、またより大きい艦載ミサイル垂直発射システムの配備ができるようにする。アーレイ・バークF3型駆逐艦が、MK57ミサイル垂直発射システムを用いて初期型のMK41型ミサイル垂直発射システムに取って代わらせた、1つの主要な原因はMK57の長さがより長く、収容できるミサイルの長さが7mを超え、一方MK41は最大6.7mでしかないからである。いくつかの大型ミサイル、例えばSM-3、SM-6、トマホーク巡航ミサイルはすでに極限に近づき、未来のグレードアップの需要を考慮すれば、垂直発射システムは延長をも必要とする。我が国に関して言えば、現在の艦載汎用発射システムの最長の発射ユニットの長さは9mに達し、より大きな水上艦艇を必要とし、それでやっとこのような長さの垂直発射システムが配備できる。055型ミサイル駆逐艦に関して言えば、その内部スペースは大きく、トン数はこうした大きな寸法の垂直発射システムをより良く使用できるものである。このためより大きなミサイルが配備でき、例えば巡航ミサイル、遠距離対空ミサイル、ミサイル迎撃ミサイルである。

(頑住吉注:これより15ページ目。画像のキャプションは「055型ミサイル駆逐艦は垂直発射システムの数を増やし、もってミサイルの数と種類を増加するべきである」です。)

トン数が大きくなるほど相応に甲板のスペースも大きくなる。このため055型ミサイル駆逐艦はより多くのミサイル垂直発射システムが配備できる。052C/Dミサイル駆逐艦はトン数と甲板スペースの制限を受け、垂直発射システムの数は不足し、より多くの種類と数のミサイルを配備し難い。一方アーレイ・バーク級とタイコンデロガ級はずっと良く、タイコンデロガ級を例にすると、この艦は122の垂直発射システムを配備し、装備されるミサイルは16発のトマホーク巡航ミサイル、24発のアスロックロケットブースト対潜魚雷、82発のSM-2MR中・遠距離艦対空ミサイルを包括することができ、防空、対潜、対地攻撃という多種の任務を持つ。我が国もこうした類型のミサイルの研究開発に成功してはおり、例えば長剣巡航ミサイル、魚-8ロケットブースト対潜魚雷、紅旗-9中・遠距離艦対空ミサイルがそうであるが、垂直発射システムの数の制限を受けて、052C/Dは明らかにこのような柔軟性には到達しない。だが055型ミサイル駆逐艦は自らのトン数とスペースの優勢を利用し、ミサイル垂直発射システムを100以上にまで増加させることができる。このようになれば需要に基づき柔軟に相応のミサイルを配備でき、したがって作戦能力と任務執行の柔軟性が向上する。

トン数とスペースの優勢を利用し、055型ミサイル駆逐艦はさらに艦載ヘリの数を増やすことができる。艦載ヘリの現代海戦における重要性はどんどん大きくなっており、艦載ヘリは対潜、超視距離制御誘導、対地攻撃、救援、補給などの任務を広範に執行でき、このため艦隊の艦載ヘリの数の多寡は一定程度上その艦隊の作戦能力を決定する。現在我が国海軍水上艦艇のヘリ搭載能力は低めで、基本的に1隻1機である。このようだともし1つの水上艦隊が8隻の戦闘艦から組成されると、配備されるヘリも8機でしかなく、装備の稼働率を考慮すると戦時に出動できるヘリの数は6機以下のはずで、支配する海域、攻撃能力は制限を受け、このようだと相手方の潜水艦、特に高性能原潜との闘争の中で不利な地位に置かれる。このため水上艦艇のヘリ搭載能力を増加させる必要がある。

(頑住吉注:16ページ目)055型ミサイル駆逐艦は自らのトン数と甲板スペースの優勢を利用して艦載ヘリの数を2機まで増加させ、アーレイ・バーク級のレベルに到達させることができる。このようにすれば艦隊の艦載ヘリの数は増加し、戦時に出動できるヘリの数も増加し、支配する海域や攻撃能力が改善され、艦隊と水中目標との闘争能力も増強される。

まとめると、筆者は決して一部のネット仲間が想像するようにSF的ではないかもしれないと考える。結局のところSF的すぎる設計は設計、建造の難度を上げるだけでなく、艦艇と使用の費用をも激増させる。このためアメリカ海軍もより多くのDDG-1000の建造を取り消し、さらに急進的なCGXは論証段階でもう取り消され、一方相対的に保守的なアーレイ・バークF3を建造し、将来アーレイ・バークF4型でこそいくつかの新たな技術を採用してその作戦能力を高めるかもしれない。

この角度から言うと、055型駆逐艦はむしろ現有艦艇の改良型であり、艦艇のトン数と甲板スペースの増大によって防空、対潜、対艦、対ミサイル能力を向上させ、同時に新世代艦載電子システムおよび武器システムの採用によって、以後の水上艦艇の発展のために基礎を打ち立て、我が国海軍水上艦艇発展の中で前から受け継いで次に伝える作用を果たす、という可能性が高い。このためひたすらに新しいものを追い違ったものを求めることは、武器装備自体の発展に決して有利ではなく、適切、使用に充分こそ最良の効能を果たすことができるのかもしれない。


 「模型」が、どんな形にしたらレーダー反射が少なくなるかを検証するものだとしたら、実際の建造はまだ先になるんでしょう。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-04-14/223323_2481173.htm

 これも055の「集成マスト」の風洞実験とされる画像です。















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