中国航空関連3題

 まず殲ー10関連です。

http://military.china.com/news/568/20150115/19210375.html


ロシアメディア、中国の新たな殲ー10Bが量産され就役、とする すでに国産エンジンを配備して試験

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「空軍の塗装の殲ー10Bが依然ロシア製エンジンを使用している」)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事工業総合体ウェブサイト1月14日の報道によれば、中国は遠くない将来改良型殲ー10B戦闘機を装備することになる。2015年1月初め、成都飛行機工業社132工場の飛行場に14機のニューバージョン殲ー10B量産型機が発見され、機体には戦闘序列の中の灰色の塗装が採用されており、このことはこれらの飛行機がすでに軍の使用のための引き渡しを準備している可能性があることを説明している。中国空軍が具体的にいつ初の殲ー10B航空兵団を建設するのかに関しては、しばらくのところまだはっきりしない。

殲ー10B改良型戦闘機の試験は2008年末から開始され成都で行われている。少量生産された第1ロットの殲ー10B機は2013年12月に生産ラインを降り、これらの飛行機も同様に飛行試験を行った。推測によれば、正式量産型機はロシアのAL-31FNエンジンを配備することになるが、将来の前途の見通しの中では中国国産WS-10Aエンジンに交換される可能性がある。WS-10Aエンジンは2011年から殲ー10B機上での試験を開始し、現在依然試験中である。

基本バージョンの殲ー10Aと比べ、改良型殲ー10Bの突出した特徴はフェイズドアレイレーダー、構造設計にやや変化のある超音速空気取り入れルート、新型赤外線目標捜索・追跡システム、新型電子戦システムの使用で、またさらに飛行員のキャノピーに真空金属膜を噴鍍(頑住吉注:前の字は吹き付け、後ろの字はメッキを意味し、どちらの意味にも使われる語のようです)し、もってレーダーステルス性能を向上させている。

中国は2003年から殲ー10A戦闘機を大量生産している。機の最大速度は2,200km/hに達し得、1門の23mm航空機関砲を配備し、11の武器搭載架を持ち、有効搭総載重量は6.6トンに達し得る。現在中国空軍はすでに220機の単座型殲ー10Aと複座型殲ー10S機を装備しており、2020年までに殲ー10系列機の装備数を400機にまで増加させる計画である。(編集翻訳:林海)


 おおよそ米軍のF-16、日本のF2戦闘機に相当すると思われますが、大規模な改良が行われ中国に言わせれば大幅に戦闘力が向上しているということです。次も現役主力戦闘機の改良に関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20150116/19217889.html


中国の殲ー11Aの航空電子グレードアップ型が明るみに 空軍エース部隊に装備される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー11戦闘機は中国空軍の現在の絶対の主力である」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

最近、ある国内当局メディアの広州軍区空軍某師団の戦闘機演習訓練に関する画像が外国メディアの関心を引き起こし、これは中国空軍が初期に生産された殲ー11A型戦闘機に対し航空電子設備のグレードアップ作業を行いつつあることをはっきり示しており、このタイプの飛行機を装備する作戦部隊の実力を大幅に向上させる可能性がある、と考えられている。国内のネット仲間はアメリカの「中期寿命延長」型F-16A戦闘機のコードネームを模倣して、これらの戦闘機を殲ー11A MLU型と称している。報道によれば、これらの殲ー11Aは国産殲ー11B型戦闘機が部隊装備される前に生産された後期ロットの殲ー11で、今に至るもまだ就役して10年を超えておらず、少なからぬ我が空軍エース部隊に装備されており、例えば「南霸天」とあだ名される広州軍区空軍某師団である。そして今回外国メディアが注意した殲ー11A中期寿命延長型戦闘機はまさに「南霸天」部隊に属する。少し前国内某メディアのコラムニストは、これらの元々ロシア製航空電子システムを使用していた殲ー11Aがエース部隊に装備されていることは、我が軍の殲ー11B戦闘機の新型国産航空電子システムが決して殲ー11Bの作戦能力を大幅に向上させてないことを説明している、としたが、今回の「中期改良型」殲ー11Aの出現は、まさしくこの説が全く反駁に値しないことを説明している。

長期にわたり中国の軍事力の発展に関心を注ぎ、かつ多くの外国メディアや専業の情報機構に情報源として引用されている「中国軍事力ブログ」の2014年12月末に更新された中国空軍殲ー11戦闘機の箇条書き項目は次のように書いた。2014年11月、「中国軍ネット」の画像は、中国広州軍区空軍のある殲ー11A戦闘機の画像が、その機体前部左右両側に2つの突起物が出現したことをはっきり示しており、推測によればこれは2つの紫外線周波数帯ミサイル警告システムの探知ヘッドである。別のやや早く出現した南京軍区空軍のある同型機の画像には、機体前部の2つの突出物の他に、垂直尾翼上にも同様の一対の突出物があるのを見ることができ、機能は機体前部の装置と同じである。このことはこの機がすでに機体の360度の範囲をカバーするミサイル接近警告能力を具備していることを説明している。

視察者ネットの軍事視察員は画像を分析した後、この殲ー11A中期グレードアップ型はすでに殲ー11B戦闘機に似た「ガラス化コックピット」を装備済みである可能性があり、このことはこの機の航空電子システムがすでに国産の新型航空電子システムに全面更新されていることを意味するかもしれず、甚だしきに至っては某いくつかの方面で初期ロットの殲ー11Bに比べてさらに良い可能性もあるだろう、と考える。

少し前、ネット上に流れ伝わったあるネット仲間の文章は、中国空軍の多くの戦備任務を担う殲ー11「エース部隊」が使用するのは依然殲ー11A戦闘機であり、近年における軍内の「ゴールドヘルメット」演習の中でも、殲ー11A部隊は少なからぬ「勝利」を獲得しており、さらに多くの「ゴールドヘルメット」飛行員を誕生させた、とした。このネット仲間はこれを根拠に、このことは国産殲ー11Bの全国産新型航空電子システムは決してまだロシアが設計したレーダーや航空電子システムを採用したものに比べ「圧倒的優勢」を取得してはいないということを説明している、と考え、その後またロシア製スホーイー35の「雪豹E」レーダーは中国が「装備することが有望な初のフェイズドアレイレーダー」であり、これにより意義が重大であるといった種の誤った論を「演繹」して導き出した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

しかし殲ー11Aの中期寿命延長型の出現は明らかに、解放軍の初期のロシア製航空電子システムに対する実際の態度を説明しており、また明らかに「ゴールドヘルメット」演習の中での殲ー11A部隊の良い成績は初期の年にはむしろ、殲ー11Bを装備した初期の部隊がまだ新型航空電子設備の使用方法を熟練して掌握していなかったことと関係がある。2013〜14年の中国空軍と海軍航空隊の対抗演習の中で、殲ー11B戦闘機のパフォーマンスはすでに殲ー11Aを超えていた。これこそが正常な状態なのである。だが別の方面では、こうした2010年までに生産された殲ー11A型戦闘機の寿命はまだ比較的長く残っており、かつ沈陽飛行機はすでに成熟した殲ー11系列戦闘機の寿命延長と改装技術を熟練して掌握しており、このためこうした数が少なくない殲ー11Aに対し近代化改装を行うのは理の当然の事情なのである。

現在まだ中期寿命延長後の殲ー11Aがすでに国産レーダーに改装されているのか否か確定することはできない。何故ならその機首は決してまだ初期に出現した原型機のように避雷針を伴った国産新型レドームに交換されていないからである。初期の殲ー11B戦闘機の原型機によって推断すると、新型レドームと新型国産レーダーとの間には決して絶対的な対応関係はない。

中国周辺において、年齢がこれらの殲ー11Aを超えた戦闘機はまだ非常に多く、例えば日本の航空自衛隊のF-15Jは現在まだ毎年何機〜十何機の速度で近代化改造を受けており、改造後のF-15Jは日本が自ら製造するAAM-5およびAAM-4空対空ミサイルが使用でき、作戦性能には比較的高い向上がある。

一方ロシアのスホーイー27系列戦闘機は新たに生産されるスホーイー35を除き、やはり全て中国の殲ー11Aに比べさらに古いスホーイー27系列戦闘機を用いて寿命延長改造してできたものである。


 ちょっと言い訳っぽく感じたんですが一応論理的には通っているかなと思います。ただスホーイー35の航空電子システムに比べてどうなのかに関してはまだ判断材料がないでしょう。次は新型ヘリに関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20150116/19216582.html


ロシアメディア:中ロ合同研究のヘリは中国への供給専用 性能はミルー26を超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中ロ合同研究開発のヘリはロシア製の超大型であるミルー2ヘリに比べると、離陸重量と搭載重量がいずれもやや小さいだろう」)

ロシアの「軍工信使」ウェブサイト1月14日の報道によれば、ロシア軍事工業システムの消息筋の人物は最近インターファックス通信社の軍分社のインタビューを受けた時、中ロは大型ヘリを合同研究する時、中国の要求を十分考慮し、機が高い海抜の地域で使用できることを確保することになる、と明らかにした。

「中国はヘリの搭載重量が15トン以下で、もって高原地域や猛暑の気候条件下での使用ができるのに便とすることを希望している。」とこの消息筋の人物は言う。

彼の説明によれば、中ロが合同研究開発するヘリはロシア製の超大型ミルー26ヘリに比べ、離陸重量と搭載重量がいずれもやや小さいだろう。この機はD-136型エンジンを装備することになり、自重が軽減されるため、機の推力:重量比はミルー26より優れることになり、このことはこの機が中国サイドの使用上の要求に符合し得るのに有利である。

この消息筋の人物はさらに、中国サイドは中国国内で合同研究開発したヘリを生産することを提案している、と明らかにした。

この前のある情報は中国はすでに2014年にはもう大型ヘリ(離陸重量38トン)の合同研究開発につき原則性の協議を達成させた、としていた。「ロシアは材料と技術方面の支持を提供することになる」とロシアの軍事工業を主管する副首相ドミトリー ロゴージンは言う。

「ロシアヘリ」グループ社長アレキサンダー ミハイェフもかつて、中ロが合同研究開発するヘリの技術的外形は2014年末までに最終決定されることになる、と明らかにした。彼はまた、この機は決してロシア製ミルー26大型ヘリのリニューアル版や簡単な改良型ではない、と指摘した。

「このヘリは中国市場専門に照準を合わせて研究開発し、主旨は中国各部門を満足させることにあり、特に災害救援・応急処置部門の任務の需要である。」とミハイェフは語る。

(頑住吉注:2ページ目)ミルー26T2ヘリの先進的なガラス化コックピット

(頑住吉注:3ページ目)ミルー26とミルー24を対比すると、機体の大きさが一目瞭然である

(頑住吉注:4ページ目)ロシアのミルー26ヘリと解放軍との合同演習

(頑住吉注:5ページ目)ミルー26は旧ソ連のミル設計局(現在ミルモスクワヘリ工場株式会社に改名)が研究開発した双発多用途大型輸送ヘリで、NATOのコードネームは「Halo」である。

(頑住吉注:6ページ目)ミルー26ヘリの機体は巨大だが、飛行性能は非常にずば抜けている


 現在大型ヘリを製造できない中国ですが、ロシアとの協力によってこの方面も埋めていくことになるようです。






















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