インド空母関連2題

 中国の立場からの記事ということもあるでしょうが一部重複した2つの記事とも悪い情報です。

http://military.china.com/news2/569/20160728/23167113.html


インド、今後8ヶ月使用可能な空母なし 国産空母は延期

インド時報ネット7月27日の報道によれば、インド唯一の空母であるINSVikramaditya(ヴィックラマディヤ号、チャンドラグプタ王号と意訳)は維持保護修理と改装を行い、8月以後になってやっと改めて戦備使用に投入でき、インド主計審計長公署(頑住吉注:会計監査院的なものですかね)の議会に対する報告の中で言及されたところによれば、インドは空母の甲板装備と艦載機ミグー29Kの信頼性問題ゆえに、初の国産空母ヴィクラント号を2023年まで遅延させることになる。

インド時報の報道によれば、インドは自らが新興のスーパー大国だと考えているが、スーパー大国としてインドには依然独立した空母作戦群がない。最近、インド唯一の空母であるINSVikramaditya(ヴィックラマディヤ号)は維持保護修理と改装を行うことになり、8月以後になってやっと改めて戦備使用に投入できる。

さらに人を心配させるのは、44,570トンのヴィックラマディヤ号空母が今後6〜7年内単独で大黒柱となる可能性が高いことである。火曜にインド主計審計長公署は議会に対する報告の中で、すでに遅延して久しい40,000トンの本土の空母ヴィクラント号(INSVikrant)は、建造サイドのコーチン造船工場の言い方に照らせば、2023年まで遅延することを要してやっと建造が完成できる、とした。

報道は、ミサイルと戦闘機を搭載し随時出撃し相手方を打撃する準備のある空母に比べ、より公海上で武力を見せつけられるプラットフォームはない、とする。このためアメリカは軍事干渉あるいは軍事打撃を行うたび、あるいは南海で不断に拡張する中国を威嚇する時も、すぐ彼らが全世界各地に配備する10隻のニミッツ級原子力空母を動員するだろう。同様に、中国も空母を「偉大な国家の象徴」と見ている。

しかし、インドはああしたその地縁政治の抱負に符合した長期戦略計画の実際の執行の中でではなく、持続的計画制定で継続的に言い争いをしている。海軍は長期にわたり3つの空母戦闘群を要求している。こうした空母戦闘群は同時に西部と東部に配備でき、また残された第3の空母戦闘群は空母の維持保護期間の代替に用いる。だがインド主計審計長公署の報告の中の厳しい批判はこの計画を破綻させている。批判は、「ヴィクラント」号の建造作業は計画と方案の執行方面いずれにおいても非常に粗雑で、軍の既定の目標が完成できない結果をもたらしている、とする。

また報告は、インド艦隊がロシアから購入した45機のヴィックラマディヤおよびヴィクラントに装備するミグー29Kは「問題百出」だとする。戦闘機の機体には構造的性質の欠陥があり、かつRD-33エンジンと飛行コントロールシステムにも信頼性問題がある。このため、ミグー29K艦載戦闘機の出動率はおよそ15.93%から37.63%の間でしかない。

だがインド海軍はヴィクラント号空母に対し非常に自信を持っている。ヴィクラント号プロジェクトは1999年に批准され、かつ2006年に建造が開始され、2018年に完成する見込みである。だがインドのある高級当局者は「今(2016年)まで、ヴィクラント号に配属されるロシアの複雑な航空設備(航空武器、移動システム、制動機構、液圧ステ-ションおよびその他の設備)そしてBarak-8遠距離対空ミサイルシステムは全て組み込みが完成していないが、我々は2018年以後航海試験を開始する計画である、としている。

だが、もし空母が正式に航海試験を開始した以後も、ロシアの航空設備やセットされるバラク8(頑住吉注:イスラエル・インド共同開発の対空ミサイル)はなく、依然戦闘力は形成できない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。)インド海軍が大黒柱に充当するヴィックラマディヤ号、つまりチャンドラグプタ王号

ヴィクラント号空母はまた一度延期されたとされる

ミグー29Kはロシアでの大きな力を入れた改造の後、飛行場防衛者の悪名から離脱したが、インドで就役するこの機はまた出動率が低いとの罪名を背負った


http://war.163.com/16/0728/09/BT2514AH00014OVF.html


インドメディア、インドの主力艦載機ミグー29Kには癒しがたい病気が多いにもかかわらず受け入れられた、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:インドのミグー29K艦載機が空母上で発着」)

参考情報ネット7月28日の報道 外国メディアは、インド政府最高監査機関は国産空母建造遅延問題を批判するのと同時に、エンジン、機体および遠隔操作自動操縦装置に欠陥が存在するため使用可能な率が非常に低いという結果がもたらされ、インド海軍の主流戦闘機ミグー29Kは多くの作戦上の問題に直面していると指摘した、とする。

インドのZeeニュースウェブサイト7月26日の報道によれば、主計審計長公署は26日議会に提出した報告の中で、各種の問題が存在するが、この飛行機はやはり技術上受け入れられた、と語った。

いわく「ミグー29Kは空母に搭載する多用途艦載機で、必要不可欠な艦隊防空の支柱でもあるが、この飛行機には機体、エンジン、遠隔操作自動操縦装置方面に関わる多くの問題が存在する。」

この飛行機の使用可能率は非常に低く、15.93%から37.63%の間である。一方インド海軍専用に生産されるミグー29KUBの使用可能率は21.30から47.14%の間である。使用可能率とは一定の時間、総量から見た行動に投入できる飛行機の数を指す。

主計審計長公署はさらに、ミグー29K/KUBの使用寿命は6,000時間あるいは25年で、この飛行機が直面する種々の問題ゆえに、すでに引き渡されたこの飛行機の使用寿命は短縮されることになるだろう、とする。

報告は、「さらに、この飛行機は2012年から2016年の間に引き渡されると定められており、国産空母の予定引渡し時期である2023年よりずっと早い。2015年11月になって、インド海軍はすでに10機のこの戦闘機を受領済みである。審計公署は2010年2月に受領された第1機目のミグー29K/KUBに出現した技術問題は、その後に購入した飛行機上に依然存在することに気づいた。」と語る。


 最善を尽くした上での遅延はやむを得ないでしょうし、艦載機にしても現実的にこれ以上の選択肢はないと思われますからね。

















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