96AはM1より強い‥‥?

 ハイローミックスのローの方でエイブラムスより強いというのはちょっと‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20140831/18749937.html


中将:96AとM1系列、6大火力要素の全力勝負 4項目はアメリカサイドに完勝

(頑住吉注:この記事の画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

先日筆者は「我が96A戦車の戦車大会でのパフォーマンスをどう見るか」という一文の中で、我が96A戦車の火力はアメリカ製のM1戦車系列(M1A1、M1A2、M1A2SEP)に遜色ないと書き、一部のネット仲間が疑義を提出した。ロシアの戦車大会での96A戦車の19発全弾命中の戦績は、筆者のこの言が嘘でなかったことを証明した(頑住吉注:いやM1不在の大会で全弾命中しても証明にはならんでしょう)。最近すでに開幕した(頑住吉注:優先順位の関係で紹介が遅くなりましたがもう終わってます)上海協力機構の「平和使命-2014」軍事演習で、我が99戦車が重装備で出陣し、まさにいわゆる好ゲーム連続である。この機会を借りて、私は「96A戦車の火力はアメリカのM1戦車系列に遜色ない」に詳解を行い、軍事マニアにこれをもって参照し、96A戦車のパフォーマンスを評価していただく。

戦車の火力のいわゆる強大とは、通俗的に言えば「速く撃て、正確に撃て、強烈に撃てる」ということである。速く撃てるとは、敵に先んじて相手方の目標を発見し、相手方戦車に先んじて射撃することである。正確に撃てるとは、極力初弾命中を求め、次弾命中を確保することである。強烈に撃てるとは、命中すれば必ず破壊し、敵に反撃の機会を与えないことである。

この「三打」は火力の6つの要素を総合したものである。1つは視察照準および火力コントロールシステム、2つ目は火砲の威力、3つ目は弾丸の貫通力、4つ目は装弾の速度、5つ目は夜視、夜間照準、6つ目は砲から発射されるミサイルおよびレーザー制圧である。以下の文ではそれぞれこの6つの要素につき、逐一96A戦車とM1戦車系列を対比する。

1、視察照準および火力コントロールシステム。96A戦車とM1戦車系列はいずれもレーザー距離測定・角度測定、射撃諸元計算機を配備し、性能の差は大きくない。双方いずれも「上反式像安定火力コントロール」を採用しており、一方ロシア製戦車のは「下反式像安定火力コントロール」で、全照準線を安定させ、かつ平行四辺形に似た連結バー機構で火砲を安定させ、安定させる部品が多いため、精度が比較的劣る。レーザー距離測定・角度測定機能は双方とも大差ない。96Aの火力コントロールには自動追跡およびロックオンの機能が追加装備され、射手は目標を捜索し、ロックオンを行い、発射ボタンを押し(すなわち「射撃門」を開く)数秒待ち、各パラメータを要求に符合させるだけで、火砲は自動的に発射される。相手方戦車のいるところの地形が非常に複雑でない限り、基本的に逃がすことはない。このため96A戦車が戦車大会で静止目標に対し19発全部命中させたのは何ら不思議なことではない。射撃諸元計算機が計測して得た目標までの距離、角速度、気圧・気温、風速・風向、弾薬の種類および火砲の傾斜などの要素に計算を行い、かつ自動的に火砲の射撃方向、射撃角度、誤差修正を付与し、これに関し双方の戦車の差は大きくない。96Aはさらに360度周囲を見る潜望鏡を追加装備し、M1A2と同等の「狩・殲」能力が実現できる。いわゆる「狩・殲」とは、緊急時に車長が射手を超越して、直接車長照準システムを使用し、射手に向け目標を指示する時間を節約することである。何故なら車長は射手に比べ位置がより高く、360度周囲を見る潜望鏡を使用し、目標を発見する確率が射手に比べ少なからず高いからである。もし双方いずれも性能に大差ない「狩・殲」システムを持っていたとすれば、車長の質がより重要になり、この点では実際には人間の質に比べ、装備の要素は二の次になる。情報化戦場管理システムに関しては、アメリカのM1A1とM1A2戦車は持っておらず、一方M1A2SEP戦車は完全デジタル化である。我が96A戦車は車間情報システムを持ち、一定のデジタル化戦場管理能力があるが、完全デジタル化されたアメリカのM1A2SEP戦車とでは一定の隔たりがある。戦車の情報レベルは火力の強弱に直接関わらないが、それはシステムの発揮によって、車長に見えない戦場の状況、特に敵サイドの本車に対する主要な脅威がどんな方向にあるかを了解させることができ、本車のこの方向に対する打撃と防御を強化する助けになる。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

2、火砲の威力。96A戦車が装備するのは125mm口径の火砲であり、M1戦車系列に比べ5mm大きく、先天的に一定の優勢を占める。我が国の軍事工業は1980年代から西側の砲製造技術を導入し、新たな砲用鋼の冶金製錬技術、鍛造引き延ばし技術、砲身自緊技術、ボア内全部のメッキ技術、サーマルジャケットを採用し、砲全体の重量を非常に大きく軽減し、一方受け入れるチャンバー圧力は非常に大きく増大し、いまだかつてなかった砲口エネルギーを獲得し、弾丸の貫通力のために前提条件を提供した。96A戦車とT-72戦車系列はいずれも125mm砲であるが、技術は同じレベルにはない。96Aの戦車砲の砲口エネルギーはT-72戦車より45%高く、アメリカのM1戦車系列と比べても30%以上高い。我が国の軍事工業は新たな火砲のために火砲の駐退および複座技術、電子コントロール、砲コントロール技術を創新し、戦車砲の威力を十分に発揮させ得ている。砲口初速が増大したため、弾道が低進し、フラットで、発射された砲弾の分布が集中している。これは次のように表示することができる。1つの上半身ターゲットを1000mのところに置き、96A戦車砲でサボ付き徹甲弾を使用すると、発射するごとの命中、絶対にターゲットを外さないことが保証できる!

3、弾丸の貫通力。弾丸の貫通力を評価するというのは、各類型の装甲を全て均質スチール装甲に換算し、貫通深度が大きいものが貫通力が強いということである。双方の戦車はいずれも榴弾、粘着榴弾、成形炸薬弾、尾翼で安定するタングステン弾芯サボ付き徹甲弾を使用する。この他、M1系列戦車はさらに劣化ウラン弾を用いることができる。前の3種の弾は初速を要求せず、弾丸の貫通力は主に徹甲弾を比較することになる(頑住吉注:粘着榴弾には初速が要求されるのでは)。初速が高く、弾芯の長さが長く、剛性・靱性が良い方の貫通力が強いことになる。96A戦車は125mm砲のため、口径がアメリカ製のM1戦車系列の120mm砲に比べ大きく、装薬が多く、火薬の性質が似ているという状況下で、貫通力はM1戦車系列に比べ大きい。だがM1戦車系列は劣化ウラン弾を使用する。劣化ウラン弾の密度はタングステン弾芯と大差なく、いずれも19ちょっとである。理屈では、同様の運動エネルギーの貫通深度は同様のはずだと言える。だが劣化ウラン弾が持ちタングステン弾芯が持たない特徴は、すなわちそれが装甲に命中した時、タングステン弾芯と大差ないノミのような貫通機能を持つだけでなく、さらに高温の燃焼機能を持つことである。衝突と燃焼のダブルの作用の下で、同じ質量と密度を持つタングステン弾芯に比べより深い貫通能力を持ち、およそ10%高い。米軍はいつも海外で作戦し、劣化ウラン弾が戦場にもたらす核汚染に配慮したことは全くなく、今に至るもイラクの一般民には多数の白血病、骨の病気、呼吸病などがあり、全て劣化ウラン弾がもたらしたものである。M1戦車系列はさらに大量の劣化ウラン装甲(弾丸に抗する能力も10%向上する)も使用し、このため米軍の大量の退役兵士が「戦争総合症」に罹患し、これも劣化ウラン装甲および車内の劣化ウラン弾との関係が否定できない。劣化ウラン弾の製造技術を我が国はすでに掌握しており、今後ひとたび戦争で必要になれば、大量生産も難しくない。その時になれば、現有のタングステン弾芯の貫通深度を基礎に、さらに10%向上し、世界のあらゆる第3世代戦車の正面装甲を貫通できる。それがスチール装甲だろうと、複合装甲だろうと、劣化ウラン装甲だろうと、あるいは反応装甲だろうとである。

4、装弾速度。96A戦車は自動装弾機による装弾である。M1系列戦車は全て人力装弾である。96Aは毎分10〜12発装弾し、M1系列戦車は毎分人力で6〜7発装填する。別の言い方をすれば、もし双方が初弾をいずれも命中させなかったら、改めての照準速度と次弾発射に消耗することを必要とする装弾時間を計算に入れると、96A戦車はきっとM1系列戦車に比べより早く次の砲弾を発射するだろう。

5、夜視、夜間照準。サーモグラフィー装置は第3世代戦車の「標準装備」である。96戦車は当初スターライト夜視、夜間照準(すなわち星の光を拡大し、目標を明るく照らす)で、視距離は作戦要求を満足させられなかった。サーモグラフィー技術が難関を突破するにつれ、価格も大幅に下降し、96Aが装備するサーモグラフィー装置は性能上徐々にM1系列戦車に近づいている。特に常温(非冷却型)での成像能力は、極端な低温に頼る冷却器を必要とせず、サーモグラフィーの信頼性にさらに一歩の保証が生じた。探知計測距離と目標の温度の上では、96A戦車のサーモグラフィー装置はまだM1A2SEP戦車のサーモグラフィー装置に及ばず、さらに一歩の向上が必要である。

(頑住吉注:これより3ページ目)

6、砲から発射するミサイルとレーザー制圧。96A戦車は2つのM1系列戦車が持たない優勢を持ち得る。1つはやや改良すればすぐ125mm砲汎用の砲から発射するミサイルが発射でき、4、5,000m以遠の目標が打撃できることである。我々は皆、戦車と戦車の作戦が大部分3,000m以内の距離で展開されることを知っている。戦場で双方の戦車が遭遇し、4、5,000mの距離で相手を発見した時、M1系列戦車は距離が遠すぎるため有効な射撃ができない。一方96A戦車の射手は砲から発射するミサイルを操作して、M1系列戦車に対し正確な打撃が実施できる。その後の1、2,000mの距離を接近する上で、少なくとも数発のミサイルが発射でき、M1系列戦車はその射程外で即壊滅的打撃に遭う。2つ目は96A戦車にはレーザーアクティブ制圧システムが装備できることだ。このシステムは敵サイドの戦車が照射してくる距離測定レーザーを探知計測し、かつレーザーの方向に正確に合わせて強いレーザーを発射し、瞬間的に敵の視察照準システムの光電子部品を焼いて破壊し、甚だしきに至っては敵射手の目を火傷させ、暫時失明させ、戦闘力を失わせる。このシステムは乗員の操作を必要とせず、自ら能動的に対応できる。

「我が96A戦車の戦車大会でのパフォーマンスをどう見るか」との一文の中で、筆者は1両の99式で3両の96式戦車が買えると言ったが、あれはいずれも「標準配置」を言ったのであって、ちょうど我々が自動車を買う時の最低配置と同じである。現在はユーザーの需要に基づき、異なる性能のシステムを装備できる。例えば我々の国が輸出する「輸出戦車」には、ウクライナが生産する1,200馬力のエンジンを装備したものがあり、国産の新型1,500馬力エンジンを装備したものもある。火力コントロールシステムには「狩・殲」システムが装備でき、車長と砲手がそれぞれ独立した照準システムを装備することもできる。夜視、夜間照準は第1世代サーモグラフィーを装備でき、第2世代サーモグラフィーを装備することもできる。砲から発射するミサイルの装置を装備することができ、装備しないこともできる。レーザーアクティブ制圧装置を装備することができ、装備しないこともできる。当然異なる配置の価格は異なり、甚だしきに至っては差が非常に大きい。99戦車上の非常に多くの新技術は、いずれも全く労力なく96戦車上に移植できると言え、当然96戦車の価格も上がっていく。

上述の6つの要素を総合すると、96A戦車とM1系列戦車のそれぞれの長所短所はいずれも大体示すことができた。

前世紀末、装甲兵工程学院装備作戦シミュレーション実験室は、コンピュータシミュレーション交互プラットフォーム上で、99戦車とM1A2戦車の対抗を行った。対抗は2名の教員によってそれぞれ1台の99戦車射撃シミュレーターとアメリカのM1A2戦車シミュレーターが操作された。戦場は仮想の広い河谷地帯で、2両の戦車は相互の距離10,000mから向かい合って進み、自主的に目標を発見し、自主的に射撃した。双方は5,000〜6,000mの距離でいずれも相手を発見し、3,000mまで行進した時に敵味方を識別し、かつ有効射撃距離に入ることができた。初弾を敵に先んじて発砲した者が優勢を占める。大きいサンプル量でシミュレートすると、双方は基本的に引き分けだった。だが次に発射する弾は99戦車が絶対の優勢を占め、何故なら99戦車は自動装弾で、一方M1A2は人力装弾だからである。このため、M1A2戦車には1回の発射のチャンスしかなく、まだ命中しないうちに自らが命中弾を受けたとの表示が事前になされた。双方の戦車の被弾面の上では、99戦車の正面に受けた弾の相当な部分は致命的な部位ではなく、破壊を確保できなかった。一方M1A2戦車の正面の弾を受けた部位は、1回の命中で即破壊されるものだった。

上述の内容をまとめると、「96A戦車の火力はアメリカのM1戦車系列に遜色ない」の判断が出せないだろうか。軍事マニアたちの評定を乞う。(南京軍区副司令員 王洪光)


 一応もっともらしく聞こえるんですが、少なくとも中国はアメリカのM1系列の火力コントロールシステムの性能や命中精度などを正確につかんでいるはずがなく、比較には不確定要素が強かろうなとは思います。


















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