中国の新型巡航ミサイルはパクリか

 いろいろ弁解してますけど‥‥

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141114/18961164.html


メーカー:中国のCX-1はインドのブラームスを剽窃してはいない 外形がよく似ているのは不思議なことではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「超音速巡航ミサイルの防御突破能力はその最大のセールスポイント」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事報道】 「中国はインドの巡航ミサイルを剽窃したのか?」 これは多くの中国の軍事愛好家が今回の珠海航空展で初めて明るみに出た「超巡-1」(CX-1)ミサイルを見た後の第1の反応である。その外形の特徴は中国がこれまで研究開発してきた各種の対艦ミサイルとほとんど全く異なり、かえってロシアとインドが合同研究開発する「ブラームス」超音速巡航ミサイルに似ており、最も神秘的かつ人に連想を次々に浮かばせる全く新しい武器と称するに堪える。このミサイルの研究開発作業を担当する中国航空宇宙科学技術集団社第一研究院戦術武器事業部主任の王洪波は12日、「グローバル時報」記者に向けその背後の秘密を明かした。

「超巡-1」の防御突破能力はハイライト

「グローバル時報」記者が獲得した権威あるデータは、「超巡-1」超音速ミサイルは全長8.85m、本体直径0.7m、発進時の重量3.5トン、重量260kgに達する戦闘部を装備し、対艦作戦時は1発命中しただけでもう大型艦艇を撃沈、あるいは重大な損傷を与えるに足りる、ということをはっきり示している。遠距離超音速ミサイルとして、その最大射程は280kmであり、多種の弾道を選択して攻撃が発動でき、1.7万mの高度をマッハ3の速度をもって巡航することもできれば、低空においてマッハ2.3の速度をもって奇襲することもできる。

統計によれば、全世界で約3,000〜4,000発の超音速巡航ミサイルが就役し、このうち大部分が対艦型に属する。王洪波は説明し、これは対艦作戦がミサイルの防御突破性能を最も重視しているからだ、とする。彼の説明によれば、超音速対艦ミサイルは速度が速く、相手の反応時間を短くしている。巡航ミサイルの弾道は柔軟で、迎撃の難度を増加させている。「超巡-1」はこの二大特徴を総合し、防御突破機能は伝統的ミサイルに比べ非常に大きな向上を達成している。ひとたび目標をキャッチすると、このミサイルの飛行高度は30mまで下がって敵サイドのレーダーの探知計測をかわし、目標命中前10kmの最終段階では、このミサイルはさらに10m未満の高度をもって海をかすめて飛行し、海上の雑電波の援護に頼って致命的一撃を発動することができる。また、「超巡-1」は陣地に頼らない発射を採用し、自動化の程度が高く、作戦反応時間が短く、敵に対する素早い打撃と撤退が実現できる。このミサイルは同時に対地打撃能力を具備し、地上目標に対し垂直、水平など多種の方式の攻撃が行える。

王洪波はさらに説明し、現在アメリカなど西側の強国が主に装備するのは「トマホーク」、「ハープーン」など亜音速の巡航ミサイルで、これはアメリカ軍装備のレベルと全体的な作戦思想と関係がある、と語る。説明によれば、米軍は実戦機や軍艦などの先進的な攻撃性プラットフォームに頼り、大部分の相手の防御体系を破壊するに足り、このためミサイル自身に対する要求は高くないのである。一方その他の防御に重点を置く国はよりミサイルの防御突破能力を強調し、このため超音速巡航ミサイルは国際的に非常に吸引力を持つ。事実として、アメリカさえもが新世代超音速巡航ミサイル研究開発計画を放棄していないのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

「中国がインドのミサイルを剽窃した」との推測を打破する

しかし「超巡-1」はロシア・インドが合同研究開発する「ブラームス」巡航ミサイルと空力外形が基本的に同じであるため、各種の「中国剽窃論」の推測を引き起こしている。「ブラームス」は長さ8.1m、本体直径0.67m、最大射程290km、最大飛行速度マッハ2.8、弾頭重量300kg‥‥こうした非常に近いデータは外界の推測をより深める。まさか本当に中国は「ブラームス」を「パクった」のだろうか?

王洪波は説明し、この種のミサイルの設計上最も難しいのは空気取り入れルートの処理である、と語る。以前の超音速巡航ミサイルは外装式空気取り入れルートを採用し、スペースの利用効率が良くなかった。一方「超巡-1」は第3世代超音速巡航ミサイルに属し、弾頭から空気取り入れを行う中心コーン軸対称空気取り入れルートを採用し、ミサイル本体全体が高度に一体化した流線型の構造を実現した。超音速巡航ミサイルのレイアウトはこのようにいくつかあるが、「弾頭からの空気取り入れ」は空力、構造、動力などの方面がいずれも最も最適化された設計に属するので、「超巡-1」と「ブラームス」が似た外形設計を選択したのは決して不思議ではないのである。

ミサイル業界内の人物から見て、空力レイアウトが比較的似ていることを除き、翼、空気舵、ガス舵などミサイルの飛行性能に関係する外部設計の上で、「超巡-1」と「ブラームス」には非常に大きな差異が存在する。王洪波は、複雑で精密なミサイルに関して言えば、その内部構造レイアウト、エンジンの性能パラメータ、飛行コントロールソフト操作などこそが性能を決定する重要なカギなのであって、しかもこれらは皆外形からは見て取れないのだ、と考える。2種のミサイルの性能パラメータが似ていることに関しては、国際条約の制限などの影響を受けた結果である。「超巡-1」と「ブラームス」はいずれも国際兵器市場を照準しているが、「世界ミサイル技術統制メカニズム」(頑住吉注:日本の外務省の用語では「ミサイル技術管理レジーム」)は輸出型ミサイルの射程を300km以内に制限し、弾頭重量を500kg以内に統制している。まさにこうした制限ゆえに、2種のミサイルの性能が人に「見たところ大差ない」と感じさせるのである。

中国は何に頼って国際兵器市場で勝負するのか?

だがカタログデータが「大差ない」ことは、「超巡-1」の国際競争力が「ブラームス」に似ていることを決して意味しない。

王洪波は、武器は特殊な商品でもあり、買い手にとって需要に符合することこそが最良と言え、「先進的なほど良い」のではないのだ、と強調する。長年の発展を経て、今中国はすでに単純に某武器を販売する状態から、買い手のためにワンセットの安全保障業務体系をオーダーメイドする状態にまで進化している。例えば中国航空宇宙科学技術集団社は今回の航空展で重点的に、「陸軍汎用打撃システム」(略称GATSS)をプッシュしている。これはA系列遠距離ロケット弾、M20地対地ミサイル、「超巡-1」超音速巡航ミサイルなどの武器を、汎用発射プラットフォームに整合することを基礎にした火力打撃システムである。これは偵察、指揮コントロール、打撃、評価を一体に集め、3分以内に周囲290kmの範囲内の目標に対し快速打撃が実施できる。さらに重要なのは、このシステムはさらに買い手の需要と実際の状況に基づいて、柔軟に武器装備の組成を増減できることである。このため簡単に某種の輸出武器の先進さの程度を対比したのでは、すでに中国の兵器工業の能力を真に体現することはできない。この種の安全保障業務全体の解決方案を提供する能力こそ、中国の国際兵器市場における競争力の在処なのである。(馬俊)


 まあいろいろな選択肢を比較判断する中で参考にしたくらいのことはあるんでしょうけどね。最後ちょっと難しい話になっちゃいましたが、実際こういう輸出の仕方をしたことは今までにはまだないのでは。


















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