「ワリヤーグ」、殲-15の模型を搭載?

 「ワリヤーグ」に関する現時点の最新情報です。

http://military.china.com/news/568/20120710/17306074.html


中国空母、間もなく艦・機マッチング試験を行い、就役のため最後の準備を行うと伝えられる

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「資料画像:中国空母試験プラットフォーム」 続いて2枚目。「ネット仲間が撮影した殲-15艦載機とされるものの試験飛行の写真」)

航海試験の期間は以前を超える 搭載戦闘機はあるいは模型か

「ワリヤーグ」第9回航海試験、アメリカメディアの推測を呼ぶ

中国空母「ワリヤーグ」号は6日午前、遼寧省大連市の造船新工場の埠頭を離れ、第9回航海試験を開始した。ある分析は、中国空母の今回の航海試験時間の長さは25日を超える可能性があり、しかも固定翼艦載機を搭載すると考えている。アメリカの「国家安全保障業務ニュース」ウェブサイトの9日の文章は、今回の空母航海試験で搭載されるのは戦闘機の模型であり、一方空母は依然1〜2年の期間、その艦載システムのテストを必要とするかもしれない、と考える。

「ワリヤーグ」、最も長く続く航海試験を開始

「国家安全保障業務ニュース」の、この「中国空母、新型戦闘機の模型を搭載し航海試験」と題する文章は、最近中国海軍が渤海北部海域の航行禁止令を公布し、もって民間用の船に中国空母の25日の航海試験を避けざるを得なくさせた、とする。報道は、今回の航海試験は7月5日から30日まで遼寧外海で行われ、これは「ワリヤーグ」号空母の第9回目の航海試験となる、とする。2011年8月に始まり、中国空母はすでに何度もの航海試験を行った。この中で、初の航海試験で海に出た期間はたった5日だった。今年6月7日から22日まで行われた第8回航海試験は16日続き、期間はこれまでのあらゆる航海試験を超える。

ある資料は、空母は就役前3つの大きな段階の航海試験を必要とすることをはっきり示す。すなわち、空母プラットフォーム試験、艦・機マッチング試験、艦隊航海試験の各段階である。ある分析は、25日の長きにわたる航海試験は中国初の空母が目下まだ近海海域の「空母プラットフォーム試験」から「艦・機マッチング試験」へと移行するカギとなる重要段階にある、と考える。このように長時間の航海試験は、あるいは「ワリヤーグ」号が就役のために行う最後の準備かもしれない。

あるいは新型艦載機の模型を搭載か

以前ある国内のネットユーザーが、航海試験を行う「ワリヤーグ」号空母が殲-15艦載機を搭載し、しかも殲-15がエンジンの試験をしているのを見たと言ったことがある。これに対し、「国家安全保障業務ニュース」はイギリスのあるシンクタンクの分析人員ゲイリー リーの話を引用し、空母が搭載したのは新型の殲-15「飛鯊」(頑住吉注:「飛びハゼ」? カッコ悪くない? と思ったんですが、中国語の「鯊」はサメのことで、要するにフライングシャークといったニックネームですね)艦載機の実物大模型だとしている。ある分析は、航海試験を行う空母が実物大の艦載機の模型を搭載するのは、燃料注入、空母のリフトなどのシステムのテストに用いるのかもしれない、としている。文章は、この艦載機はスホーイ-33に基づいて研究開発されたののだとする。「飛鯊」は沈陽飛行機グループ社によって研究開発され、この社はウクライナからスホーイ-33の原型機を獲得している。いくつかの航空電子設備や装備は殲-11B多用途戦闘機プロジェクトから来ている。ゲイリー リーは、殲-15はハイレベルのテスト段階に達し、まさに成都の殲-10B多用途戦闘機の置かれる段階と同じだと考えている。報道は、テストされる飛行機は依然黄色い下地塗装を使用し、ナンバーは5で始まっている、とする。ロンドンの国際戦略研究院の高級軍事航空宇宙分析家ダグラス バリーは、以前試験飛行時に撮影された殲-15の写真が中国の軍事ブログ上に出現したことがあり、尾部フックを備え、ナンバーは553、555、556だったとする。伝統基金会の中国安全保障業務専門家Dean Chengは、最近の画像は尾部フックを見せているだけでなく、さらに主翼の折りたたみ状態も見せている、とする。

空母のシステムマッチング問題は多い?

ゲイリー リーは、中国空母には「依然相当に長い通らねばならぬ一定の道のりがある。だが解放軍海軍と空軍は長足の進歩を遂げている最中で、各種システムのマッチングを確保する。」と考えている。彼は、「我々はすでにKa-31対潜ヘリと中国製のK-8(原文はこうだがあるいは『直-8』か)電子情報収集ヘリを見るに至っており、これらのヘリはいずれも空母のために準備されたものだ。だが我々は依然、『ホークアイ』に似たような空中プラットフォーム早期警戒およびコントロール機を見るに至っていない。」と語る。「海上長城」の作者コールも、中国は多くの問題に直面すると考える。「この空母はさらに少なくとも1〜2年を使ってその艦載システムをテストすることが必須である」と。「国家安全保障業務ニュース」はさらにあるアメリカの中国国家安全保障業務工業専門家の話を引用し、「ワリヤーグ」号空母と10年前に中国に売却された4隻の「現代」級駆逐艦とは同じ動力装置を持つ、とする。「ならば我々にとっては良い情報で、一方中国にとっては悪い情報だ。何故ならそれは一種の蒸気動力装置であり、その維持と操作は非常に不便だからだ。」

だがChengは、中国人はしばしば人に予想できないことをやる、と警告する。「以前、一部の人は『ワリヤーグ』号はより長い時間とより多い準備を必要としてやっと航海試験を行うことができると予測していた。このため私はああした中国人に何ができ、いつできるかに関する予測は信用できないと考える。」 Chengは語る。「これは中国が一部の予測に比べてより早く艦載機の離着艦訓練を行なおうとしていることを意味する」 彼は、中国人は永遠にアメリカの風格の艦載機離着艦や飛行行動を行うことはないかもしれない、と考える。‥‥すなわち24時間移動し続ける海上基地で同時に数十機の飛行機をカタパルト発射し、回収することは、である。「ワリヤーグ」は中国にとって、「単なる1隻の訓練艦に過ぎず」、「必ずしもアメリカのような、空母攻撃群の核心となることはない」かもしれない。


 駆逐艦と同じ型の蒸気動力、ということは機動性は低い、ということなんでしょうか。就役後、緊急事態が生じて現場に急行するようなことがあるまで実際の速力などは分からないかもしれません。









戻るボタン