「日本は何故挑発するのか」って‥‥

 先日「アメリカが安倍晋三を退陣させる?」で紹介した記事には「「2014の東アジア情勢は楽観に値するか否か」研究討論シリーズの2」とあり、あれと思って検索したら「その1」見つかりました。

http://mil.huanqiu.com/observation/2014-02/4857083.html


日本は何故挑発するのか:中国がさらに強大化していけばアジアは一辺倒になる

「2014年、東アジア情勢は楽観に値するか否か」研究討論シリーズその1

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「左から右にそれぞれ張九桓、王嵎生、王泰平」)

編集者:(頑住吉注:この部分「その2」と同一なんで何なら飛ばしてください)最近グローバルネット評論チャンネルと中国国際問題研究基金会戦略研究センターは共同で「あなたは2014年の東アジア情勢に対し楽観的か否か」との小規模討論会を行い、3人の学者を招いて2014年の東アジア情勢に対し分析、予測を行いました。ここで我々は2月25日〜3月1日および3月3日、毎日午前、研究討論の内容を分けて紹介し、読者の参考に供します。これらの内容はそれぞれ「2014年、中日は開戦するか?」、「日本は全体において右傾化しているのか?」、「アメリカはまだ日本を管理できているのか?」、「2014年の東アジア情勢は楽観に値するか?」、「2014年、北朝鮮は第4次核実験を行うのか?」、「中米は東アジアにおいてどちらの比重がより重いのか?」です。ご注目を!

今アメリカは戦争を希望せず、日本はあえて戦争せず、我々も戦争したくない

王泰平(元外交部政策研究局副局長、現在中日関係史学会副会長):東アジア地域、特に東北アジア地域ですが、現在この地域の安定に影響する最も主要な要素は、日本の安倍政権が発足以後に採った一連の政策、措置であり、こうした政策、措置はこの地域の緊張を激化させています。最も主要な原因は、安倍政権が日本の右翼勢力の総代表であり、彼の現在の目標が一等国家の地位を回復し、「正常な国」に変えることだ、ということです。その手段は過去の否定、過去の醜悪な歴史の美化を通じ、その大国の地位を促進する、というものです。彼のこの目標の実現には敵を作る(頑住吉注:直訳すれば「探す」)必要があり、彼は現在急速に発展する中国を仮想敵と見なし、その後いわゆる中国の脅威を利用し、その国内の目標を実現しようとしています。具体的に言えば憲法改正、軍の強化です。

釣魚島問題は1つの手で、日本は決してすぐに解決したがってはおらず、釣魚島というこの問題を利用して中国が脅威だと証明しようとしているのです。このため、日本はいつも中国が実力を用いて現状を改変し、この島を奪い去ろうとしていると揚言しています。アジアにおいて、日本は自らがずっとリーダーで、中国は二流国家に過ぎないと考えていますが、中国のGDPが日本を超えて以後、日本は心の中で非常に気持ちよくなく、負けん気を持ち、このため日本は中国の発展プロセスを断ち切ろうとしているのです。歴史上日本はすでに2回断ち切っています。日清戦争が1回、中国侵略戦争が1回です。現在中国は平和的に発展中であり、日本はこのまま行けば日本のアジアにおける地位から閉め出されると考えています。このため日本内部のある人は、「現在この状況下で我が日本が立ち上がらなければ、アジアに中国に対抗できる国は他にない。さらに発展し続ければ、将来アジアは全て中国一辺倒になる。このため、現在日本は立ち上がって中国を圧迫し阻止する必要がある。日本の力量は不十分だが、ちょうどうまくアメリカの戦略の重点の東への移動にも助けを借りれば、比較的有効に中国とバランスを取ることができる。」と語っています。

中日間は戦争になるのか否か? これに関しては現在国際的に比較的関心が注がれています。この判断をする時は慎重であるべきです。中日間が戦争になるか否かを判断するには、アメリカが非常に重要な要素です。我々はアネンバーグエステート(頑住吉注:におけるオバマ・習近平)会談以後、「新型の大国関係」建設を提案し、後にアメリカもこの言い方に同意しました。新型の大国関係の特徴で最も重要なのは戦争せず、衝突せず、対抗せず、相互に尊重し、協力しウィンウィン、これが主要な中身です。このためアメリカは現在戦争を希望していません。これは日本にとって決定的な制約要素と言えます。私が日本を訪問した時、非常に多くの日本人が中日間には矛盾が存在すると考えていましたが、中日間にきっと戦争が発生すると考える日本人は決して多くありませんでした。現在アメリカは戦争を希望せず、日本はあえて戦争せず、我々は戦争したくありません。我々は現在我々の戦略の安定を保持する必要があり、この問題を全体の大きな戦略的チャンスの時期というこのような枠組み内に置いてこの問題を見る必要があります。

もし中日にコントロール可能な局地的戦事が発生したら、これは決してアメリカの意図に違反しない

張九桓(元駐シンガポール、タイなどの大使で元外交部アジア局局長):戦略的角度から言うと、中国の戦略も、アメリカの戦略も、日本の戦略も、いずれも戦争をする戦略ではありません。中国に関して言えば、我々は断固として平和的発展の道を行き、このことに全く疑いはなく、これは我々の国策です。当然、もしある者が我々との戦争を望めば、我々も恐れはしません。これは我々の態度です。アメリカに関して言えば、アメリカの戦略の重点は東に移り、アメリカは世界の政治、経済、文化の中心がアジアに向かって移動しているのを見、このためアメリカは戦略の重点をここに移そうとしているのです。ならば、アメリカがここがその利益の重心であると思っている以上、アメリカはここで戦争することを希望しません。アメリカに関して言えば、アメリカはこの場所で混戦が起きることを希望しません。ですが同時に、アメリカはまた中国の発展が速すぎることも望まず、アメリカは中国を抑止したがっています。このため日本、フィリピンといったような国を利用して面倒事を作り出しており、目的は一定の緊張を作り出し、中国にあまり平和的な環境で自らを発展させないようにする、これがアメリカの目的なのです。日本に関して言えば、日本は「正常な国」の道を行こうとしており、やはり戦争しようとしているとも言えませんが、一定の緊張を作り出すことによって、日本国民に一種の心理的満足を生じさせようとしています。何故なら日本は経済的に困難に遭遇し、良い出口が探し出せていないからです。日本にも戦争の準備はありません。

少なくとも現在見たところ、中日は戦争前夜にはありません。ですがまさにアメリカの戦略ゆえに、アメリカはこの場所が平和すぎ、安定しすぎることを希望せず、一定の緊張があり、中国に対し制約を形成することを希望しています。このため、一種の軍事上の対峙、甚だしきに至っては局地的衝突が生まれること、これはあり得ることです。このため、中日の間の一戦は免れ難いだろうが、この戦争がもし局地的、コントロール可、小範囲の軍事衝突だったら、それでもアメリカの戦略的意図には違反しないのだ、と言う人がいます。

王嵎生(中国国際問題研究基金会戦略研究センター執行主任):彼らの以上のような分析に私は基本的に同意します。ですが中日間で、強く摩擦して火が走るように戦争になる、この警戒心を我々は失ってはいけません。アメリカは次々に争いを起こしますが、実は争っているのはアメリカのこの地域における主導権あるいは指導権を継続して保持しようということで、これはアメリカのグローバルな戦略です。アメリカは「戦略再バランス」を提出していますが、一体何が戦略再バランスなのでしょうか? 私は、アメリカは「バランスを取」ろうとしているのではなく、「バランスを恐れている」のだと考えます。アメリカは中国が発展してきて、アメリカのアジアにおける主導権が脅威を受けていると感じています。アメリカはこの種の主導権がバランスの取れた状態にされることを恐れているのです。そもそもアジア地域がいつバランスの取れた状態だったでしょうか? ずっとアメリカが絶対的に優勢な地位を占めていました。アメリカは今優勢な地位が挑戦を受けていると感じています。アメリカのいわゆるバランスは、アメリカの辞書の中ではアメリカが絶対の優勢を占めることに他ならないのです。今アメリカは日本の力を借りて、中国の力量を削減しようとしているのです。


 日本に対する見方は賛同はできないものの中国から見るとそう見えるのかという意味でやはり興味深いです。それにアメリカに対する見方に関しては、そういう一面もあるかもなくらいには思います。しかしGDPに関しては人口が10倍ありながらやっと超えたところで、1人あたりならまだ10倍くらい差があるわけですから質的に「二流国家に過ぎない」というのは的外れとは言えないと思いますが。

















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