各国の戦車砲用徹甲弾を比較 その2

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-06-12/230900_2638942.htm


(頑住吉注:14ページ目)2.アメリカが研究開発した劣化ウラン徹甲弾の性能は非常に「狂暴」

戦車徹甲弾に言及したら、世界で唯一無二の米軍の劣化ウラン徹甲弾に触れないわけにはいかない。劣化ウラン徹甲弾の貫通効果は良いため、米軍は1970年代から大きな力を入れて高性能劣化ウラン徹甲弾を研究開発し、米軍の使用経験によれば、同様の長さと直径の比の劣化ウラン弾をタングステン合金弾と対比すると、劣化ウラン弾の3,000mの距離での貫通性能がタングステン合金弾の2,000mでの貫通性能と同等である。1990年代の砂漠の嵐作戦の中で、米軍戦車M1はかつて1発でイラク軍のT-72戦車を破砕し、その威力が驚異的なことを見て取るに足りる。

画像:米軍のM1メインバトルタンクの発砲

(頑住吉注:15ページ目)M829系列ファミリー集合写真:右端がM829A3

現在米軍で最も先進的な戦車徹甲弾は120mm口径のM829A3劣化ウラン弾で、この弾はアメリカのATK技術システム社によって研究開発かつ生産されている。M829A3はM1A1/A2「エイブラムス」メインバトルタンクに使用でき、弾薬全体重量22.3kg、全長892mm、弾丸重量10kgで、8.1kgのRPD-380棒状発射薬を採用し、砲口初速は1,555m/sにも達する。その弾芯材料は劣化ウランで、サボは複合材料からできていて、現在世界で性能レベル最高の徹甲弾である。

(頑住吉注:16ページ目)M829とM829A1の差異

アメリカ装甲部隊の戦場での覇権を確保し、爆発反応装甲の追加装備を特徴とする改良型ロシア式戦車を破壊するため、M829A3はアメリカの貫通体、複合材料製サボ、発射薬方面の最新技術を利用している。M829A3徹甲弾の弾体材料はM829A2のスーパー劣化ウランをそのまま使用し、これはU-3/4Ti(Ti 0.75%、U235 0.2%未満、U234およそ0.0008%を含有するU238合金)に次ぐ新世代劣化ウラン装甲貫通材料で、その化学的組成は今に至るも依然秘密保持されている。M829A3は2,000mで750mmの均質装甲を貫通でき、その最大実験貫通深度は1,000mmを超えるとされる。

(頑住吉注:17ページ目)M829基本型とM829A1がT-72を打撃した効果

M829A3が依然世界で最も強大な戦車徹甲弾であることは疑いの余地がなく、短期間内にその他の国がこの弾に追いつきたいという目標には、より大きな努力が必要とされる。一方中国の第三期弾はドイツのDM-53/63弾薬の性能とおおよそ同等で、世界のタングステン合金弾薬の最高水準を代表する。現在我が国は性能がより先進的な某型125mm戦車徹甲弾を研究開発中で、一部メディアによって第四期弾あるいは第三期改と呼ばれ、その全体性能はM829A3に近く、しかも我が国の第4世代戦車はすでに105mm口径火砲を選択使用しているため、我が国はさらに性能がより先進的な新型105mmタングステン合金徹甲弾を研究開発中である。(頑住吉注:この内容は前回のと重複してますね)

(頑住吉注:18ページ目)画像:M829A1の珍しい弾全体と貫通体を並べて展示した写真

M829A1はいわゆるシルバーブレットである。時代を超越する弾薬で、何年か前のM829に対し強烈な排除作用を形成し、さらに口径が時代錯誤なM900A1を直接退場させた。

内部の貫通体の長さは弾丸同様顕著な脱密行為で、貫通体の質量は四捨五入されており(実際の質量は4.64kg)、弾丸の長さにも四捨五入現象があるかもしれない(実際には778mmである可能性がある)。(頑住吉注:この内容は意味が分からないですが、判別できないものの画像の中の表示にデータが示されているが秘密保持のため正確な数字ではない、というようなことでしょうか。)

(頑住吉注:19ページ目は17ページ目と同一。20ページ目)M829A2

M829A1の改良型であるが、改良は主に初速向上方面に集中し、貫通体自体にはごく小さい変化しかない。初速向上の方法は2点に集中している。すなわち、弾丸の質量の軽減と装薬量の増加である。装薬量の増加は装填方式と薬粒形状の改変によって実現され、粒状装薬から柱状薬(だが成分は依然JA-2)に変わり、同時にランダムな装填を順序ある装填に改め、結果として装薬量が7.9kgから8.6kgに激増した。弾丸の重量軽減の方法はアルミ合金のサボを複合材料(ケブラー)に換えるというもので、結果として成功裏にサボの質量を35%軽減し、本来の4kgから2.6kgにまで下げた。M829A3になるとまたさらに一歩密度がより低いカーボンファイバー製サボの使用に換えている。

(頑住吉注:21ページ目)M829A1とM829A2の貫通体の対比

M829A2の弾芯はA1に比べごく小さな変化しかなく、すなわち頭部に階段状の構造が追加されたことで、同時にネジの不連続な部分がなくなった。

この階段状頭部の作用は先導装甲貫通塊に似ており、主に目標衝突時に受ける力の作用を改善する作用を果たし、主体部分と同じ直径の円柱が10mm前後の長さしかない状態に相当させる(頑住吉注:これも意味不明です)。

(頑住吉注:22ページ目)M829A2と最新型であるM829A3の対比

今日まで全世界でアメリカ人の徹甲弾だけが複合材料製サボを確定的に使用しており、その他の国の多くは依然アルミ合金製サボを保持している。原因はアメリカだけが止むを得ず複合材料に交換する方法によって重量を軽減し、その他の国の弾丸は決して重量超過に直面して初速を維持できない現象には直面していないということでもある。アメリカ人の超越的に長い弾芯と超越的に大きなパッケージの程度のサボは、彼らが方法を講じて重量を軽減することが必須という結果をもたらしている。

(頑住吉注:23ページ目)韓国のK1A1戦車の弾薬はほとんど米軍のM1A1と完全に共用である

K1A1戦車の火砲はアメリカのM256型120mmスムーズボア砲である。この火砲は米軍のM1A1戦車と同じで、両者の弾薬は共用性を持つ。K1戦車は120mmスムーズボア砲に換装しているが、砲塔には基本的に変動はない。M256型120mmスムーズボア砲は実際にはライセンスを経てアメリカで生産されるドイツのラインメタル社の火砲で、それは尾翼で安定するサボ付き徹甲弾や多用途成形炸薬弾を発射することができ、弾薬の基数は32発と、K1戦車に比べ15発少ない。

画像:韓国のK1A1型戦車

(頑住吉注:24ページ目)韓国の2種の120mm戦車砲弾薬の威力 (頑住吉注:上の装薬の「順序ある装填」っていまいち意味が分かりませんでしたがこういうことですかね。)

韓国のK1A1の120mm戦車砲はアメリカのM1A1の主砲と同じであるため、弾薬も統一されている。米軍の成形炸薬弾が多機能と呼ばれるのは、対装甲の他、ソフト目標や人員に対しても成形炸薬弾を使用するからで、このためアメリカ120mm戦車砲は榴弾を単独で装備しなくなっている。

画像:左はサボ付き徹甲弾 中央は徹甲弾の実物の断面 右は多機能成形炸薬弾

(頑住吉注:25、26ページ目)韓国のサボ付き徹甲弾(APFSDS)の貫通深度の展示

(頑住吉注:27ページ目)前は多機能成形炸薬弾(HEAT)、後ろは徹甲弾(APFSDS)の実物断面

(頑住吉注:28ページ目)3.ドイツのDM53スーパー徹甲弾:老舗軍事工業強国の最高傑作!

世界で戦車を扱うこと最も凄いいくつかの国の中で、ドイツは戦車徹甲弾領域で世界公認の高いレベルを持ち、その2000年にラインメタル有限会社が登場させたDM-53タングステン合金戦車徹甲弾と2006年に登場させたDM-63徹甲弾は世界の戦車徹甲弾の二大代表的弾薬と考えられ、その性能指標はしばしばその他の国のある徹甲弾薬のレベルの高低を形容するのに持ち出される。

画像:レオパルド2A4戦車が装備するRh-120スムーズボア砲

(頑住吉注:29ページ目)ドイツが生産するDM-53型サボ付き徹甲弾。弾芯は高密度タングステン合金での製造を採用し、非常に堅固である。

「ジェーン国際防御評論」の報道によれば、ドイツ陸軍のレオパルド2は尾翼で安定するサボ付き曳光徹甲弾DM-53をL55砲身の火砲を採用して発射した時、初速は1,750m/sで、砲口運動エネルギーは12.7メガジュールに達する。L44で発射した時、初速は1,670m/s、砲口運動エネルギーは11.6メガジュールに達する。この弾は長砲身から短砲身に変えて発射すると速度が55m/s、精度は0.2ミル低下する。計算によれば、L44砲身の火砲を使用して発射した時、DM-53は2,000mで650mmの均質装甲が撃ち抜け、L55砲身の火砲を使用した時、DM-53は2,000mで680mmの均質装甲が撃ち抜ける。特殊な環境下ではその最大貫通深度は900mmを超える。一般的に言ってDM-63は性能を安定化させたDM-53である。

(頑住吉注:30ページ目)ポーランドのレオパルド2戦車が使用するドイツ製徹甲弾

事実として我が国周辺国の戦車徹甲弾はドイツの影響を深く受け、例えば日本の最新型10式戦車の新型徹甲弾はDM-53弾薬の多くの技術設計を参考にしたものに他ならない。一方韓国が自ら生産するK279徹甲弾はDM-53の韓国バージョンと見なされ、これら2種の弾薬の性能は大体においてDM-53弾薬に似ている。

(頑住吉注:31ページ目)近年来、徹甲弾の弾芯の長さは不断に増加し、もってより高い貫通深度の達成を期している

(頑住吉注:32ページ目)DM-53とアメリカのM829A1の比較

(頑住吉注:33ページ目)レオパルド2戦車が使用するドイツ製徹甲弾

(頑住吉注:34ページ目)DM-13からDM-53までの対比図 (頑住吉注:画像違うようですね)

DM-53の直径はDM-43A1より大きく、事実としてDM-53は現存する高性能徹甲弾の中で最も太いものの1つで、L27A1に比べて小さいだけである。

(頑住吉注:35ページ目)レオパルド2が使用するドイツ製徹甲弾の発砲

(頑住吉注:36ページ目)DM-53型サボ付き徹甲弾の説明図

(頑住吉注:37ページ目)レオパルド2の徹甲弾の射出口

(頑住吉注:38ページ目)日本の10式戦車が使用する徹甲弾も多くのDM-53の技術設計を参考にしている

(頑住吉注:39ページ目)日本の10式戦車が使用する徹甲弾の説明図

(頑住吉注:40ページ目。なお前半の重複部分は省略)画像:韓国最新のXK-2メインバトルタンク。使用するのはK279徹甲弾である。

(頑住吉注:41ページ目)韓国の豊山製鉄が生産するK279は弾芯の長さ650mm前後、L55を使用して発射した時の初速は少なくとも1,720m/s以上だろう。強化自鋭のWHA(DM-53のWHA IVに似ている)を採用し、700mでの貫通深度は保守的に見積もって700mm以上である。K279は順序装薬(装薬密度がより大きい)を採用し、しかも弾芯は重く、かつそれより短いDM-53(直径はより小さい)を超えない。


 ロシアのそれに全く言及されていないのがちょっと不自然な気がしますが。中国の徹甲弾の性能はアメリカを除き世界最高水準と評価されてますが本当なんでしょうか。とにかく実戦でのプルーフを経ていないし、当然中国も西側の最新の戦車の装甲を実際に撃つ試験はできないはずなので本当のところは分からないのでは。















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