中国国産空母最新の画像を分析する

 この筆者の話を信用するならだいぶ実態が明らかになってきたようですが。今回も2回に分けます。

http://military.china.com/critical3/27/20160613/22858118.html


大連の001A空母建造中の最新の衛星画像の分析、研究判断

西側メディアは最近大連の空母建造の最新の衛星画像を発表し、進度は基本的に2016年5月末の建造の実況で、鄙人(頑住吉注:筆者)はこの画像を根拠に、以下の簡略な分析、研究判断をする。

1.衛星画像の中のドックは、遼寧艦がかつて建造続行を完成させたドックである。このドックは001A空母の施工前、大型ガントリークレーンを1台増やした。このドックの長さは大体370m、全幅は大体88mで、この基本的な数値によれば、現在施工中の新たな艦のサイズが大体判断できる。

2.新たな艦は現在画像の中の程度まで施工されており、疑いなく空母だと判断できる。ああいった以前言われた、上陸艦ないし軍艦ではないといったたぐいの胡乱な判断は、全て却下することができることになった。もしまだ上陸艦だと頑張る人がいたら、偽軍事マニアだと証明することしかできない。

3.本艦は現在の進度まで施工されており、基本的に遼寧艦と対比し、全体のサイズや局部の要点の対比を行うことができ、ある基本的な結論を出すことができる。すなわち、本艦の完成後の寸法は、基本的に遼寧艦と一致し、トン数の差異は、絶対に5%以内である。

衛星画像の中にはっきり示されているものに照らせば、今年5月末までの施工進度(ネット上に明らかにされた、同時期の水平の見る角度での進度と基本的に一致する)は、本艦の喫水線下の艦体はすでに施工が終わっており、完成の程度が最高で、すでに降着甲板後端の傾斜角をはっきり示している。つまり、船尾部分は、近接防御システムを装備する外に張り出した部分を除き、メイン降着甲板はすでに施工が一定の程度に達している。

鄙人は以前何度も言及しているが、この種の軍艦の近代的なモジュール化された施工の中で、現在すでに最高にまで施工された鋼構造平面は、空母飛行甲板の鋼構造平面に他ならない。この平面の水平の高さと一致するものは全て、メイン船体前後の新たに取り付けられたモジュールの平面も、両側に新たに取り付けられた外に張り出したモジュールの平面も、全てすでに空母飛行甲板の全体鋼構造平面である。

近代化されたモジュール施工に、さらに現有の最も高い平面の上に、さらに重ねて飛行甲板を敷設する工程は存在しない。将来あらゆる鋼モジュールが溶接され位置についた後は、現有の鋼構造平面に対しなめらかに磨きをかけ、一層の特殊アスファルトを敷設する必要があるだけで、これぞ完全な飛行甲板の出来上がりである。しかも現在の鋼構造表面の上に、大量のきちんと配列された小さな穴を〜(頑住吉注:日本語にない漢字をつかった語で、検索すると「溶接」となってますが穴を溶接するというのは変ですね)し、スプリンクラーおよび飛行機係留ポイントとする必要がある。

4.現在の喫水線以下のすでに基本的に完成した船体を根拠に、次のことが研究判断できる。この艦の喫水線の長さは、およそ280mである(球状艦首から船尾まで)。飛行甲板が全部取り付けられ位置についた後、飛行甲板の全長は305m前後、幅は76m前後で、これは基本的に遼寧艦と一致する。

現在船首部分の上層モジュールはまだ取り付けられておらず、これは基本的に船首の弧状の立ち上がり部分で、つまり、すでに取り付けられ位置についた飛行甲板モジュール(機格納庫含む)は基本的に飛行甲板の水平部分である。

遼寧艦と対比すれば次のことを見て取ることができる。スキージャンプ式空母の艦首の飛行甲板の前に突出した部分(飛行甲板の先端は水中の球状艦首に比べさらに前に突出するだろう)は、米帝のカタパルト式空母の艦首飛行甲板に比べ長く、水面からの距離もより高いだろう。つまり、この種の空母では、艦首モジュールの重量もより大きいだろう。遼寧艦の飛行甲板は、喫水線の全長に比べ25mあまり長く、この長くなった部分は主に艦首のスキージャンプ甲板のさらに前に突出した部分である。

スキージャンプ甲板は突出した艦首がこのように多く、しかも上に立ち上がっており、重量も非常に大きく、一方下方の喫水艦首を見ると、非常に尖って細く、浮力が大きくない。この艦首の重量をいかにバランスするのか? 実は空母全体は、1人の人が天秤棒を担ぐように、主要な排水重量受け入れは、艦体の最も幅広い中部であり、一方艦体の艦首と艦尾は、いずれにもバランス船室があり、この「天秤」である2つの水タンクの調節によって、艦首のスキージャンプ甲板が、いつも14度の上向きの傾斜角を保持することを保障している。このため決して艦首の重量が大きすぎるがゆえに、空母全体が「おじぎ」する現象がもたらされることはない。だがこのようであるからこそ、スキージャンプ式空母は、遠いところから側面を観察すると、頭を上げ、尾部が沈んでいるのが目立ち、甲板が平らなカタパルト空母のように全くの水平ではない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

5.仔細にこの衛星画像を見ると、まだ取り付けられていない両側の外への張り出し部分に、非常に多くの支えに用いる鋼柱があるのに気づく。実は鋼柱の設置により、どの位置の外側への張り出し部分がまだ取り付けられていないかも事前に判断できる。鋼柱の範囲が、基本的に張り出し部分の取り付けを予定する範囲と大体の形状なのである。

2つのリフトの位置に基づき、ああした支えの鋼柱を対比すれば同様に、本艦の外への張り出し部分が全部完成した後、同様に現有の遼寧艦とあまり大きな差異はないと判断でき、基本的には遼寧艦と同じ位置のリニューアル版で、艦全体に2つのリフトしかなく、リフトはやはり大体矩形で、依然1回で1機の殲ー15しか昇降できないはずである。

6.取り付けが予定される艦橋の位置の外側に張り出したモジュールを視察すると、4、5つの矩形の開口が見られ、こうしたものは疑いなく空母のエンジンの煙突にあらかじめ留保されたルートである。個別のものは艦橋内部のエレベータのベースの可能性もある。2つのリフトの間隔から見て、艦橋にあらかじめ留保された縦向きの寸法も基本的に遼寧艦の艦橋と一致する。艦橋全体がよりコンパクト化されまた外形が近代化されるか否かに関しては、艦橋の吊しての組み込みを待ってやっと分かる。新たな艦の全体が遼寧艦とこのように一致することは、そっくり模倣して新味がない保守的な心的態度を示すが、この方案が前任の軍事委員会が案を定めたものであることを考慮すれば理解できる。

新たな艦の寸法とレイアウトないしディテールが遼寧艦とこのように一致することにも、決して全くメリットがないわけではない。001A空母の建造は、それ自体できるだけ早く遼寧艦とダブルスキージャンプ空母艦隊を組成させることを望んだものに他ならない。2隻の空母のディテールが大体一致すれば、より早く人員や設備を新たな艦に適応させ、ないし2隻の艦の部品や人員が互換でき、これはいずれも戦闘力の素早い形成に有利である。

我々の現在の空母養成訓練は全て遼寧艦と殲ー15のスキージャンプ型をめぐって実施されており、新たな艦の寸法が一致し、構造やディテールが大体一致し、艦載機が一致すれば、ほとんど改めての養成訓練は不要で、新たな艦に迅速に戦力を形成させることができる。もし新たにカタパルト空母を建造したら、船も人も、甚だしきに至っては飛行機も、全て最初からの探索、訓練が必要とされ、5、6年なければ戦争はできない。









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