アジアの戦闘機関連2題

 直接関係ない記事を2つまとめて紹介します。

http://war.163.com/16/0817/08/BULKEHLL00014OVF.html


ロシアメディア:殲ー20はアメリカの優勢を激減させる 就役後エンジンを交換へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に明るみに出た画像は、最近2機の量産型国産第4世代大型ステルス戦闘機である殲ー20が同じ時間的段階に離陸し試験飛行したことをはっきり示している。画像から見て、この2機の殲ー20は依然灰色の塗装で、機首にはもはや『20xx』のコードナンバーが塗装されておらず、空軍マークは視認度の低い塗装である。画像に感謝:超大軍事 Adam.Y」)

【グローバル軍事8月17日の報道】 ロシア軍事資料ネットの報道によれば、アメリカが第5世代戦闘機F-35の研究開発を開始した後、その他の国も落伍に甘んじず、続いて第5世代戦闘機を研究開発している。その中には他ならぬ中国が含まれる。中国にはこの領域でどんな成果があるのか? アメリカのデビッド ゲドフェイエン将軍は非常に先鋭的に中国の殲ー20戦闘機を批判したが、やはりまずはアメリカのF-35戦闘機と中国の殲ー20戦闘機にどんな差異があるのかを見てみよう。

2014年末、中国に2機の殲ー20原型機が出現したが、その前には全部で4機の原型機があった。前の何機かに比べ、この2機の原型機には非常に多くの改良があった。エンテ翼と垂直尾翼を短く切り、空気取り入れ口と主翼前縁を改良した。この他、さらに光電子センサーシステムを装備した。

2015年に殲ー20の5種の機載設備が整合され、これにはナビゲーションシステム、機載レーダー、敵味方識別システム、機載電子設備制御システム、開放式電子設備の試験が含まれた。中国国防部は、兵個人の作戦では、もし最も先進的な戦闘機でも必ずしも勝てず、もし未来の戦争に勝ちたければ、空軍のその他の軍種との協同コンビネーション作戦が必須である、とする。殲ー20の主要な性能はステルス、デジタル飛行コントロールシステム、総合航空電子システム、機載アクティブフェイズドアレイレーダー、「尋常ならざる」機動性能と超視距離で目標に命中させる能力である。

平均5〜6年の時間を必要として新たな戦闘機に対し飛行試験を行いかつ部隊装備される。例えば、殲ー10は1998年に初飛行を行い、2003年末になってやっと試験を終えた。殲ー10Bは2008年末に初飛行し、2014年にやっと就役を開始した。殲ー11Bは2003年末に初飛行し、2008年末に就役した。艦載機の殲ー15は2009年に初飛行し、2014年になってやっと量産が開始された。一方殲ー20は2017年にフルセットの機載設備を装備し、かつ就役を開始すると見られる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲ー20戦闘機」)

中国のステルス戦闘機殲ー20の用途は必ずしも近距離空戦専用ではない。その設計者を除き、その真の用途を知る人はいない。だがある説は、この飛行機はもっぱらアメリカの偵察機や空中給油機に対し遠距離ミサイル攻撃を行うために製造されるのだ、とする。こうした種類の飛行機は米軍にとって極めて重要と言え、もしそれらがなかったら、アメリカ空軍が西太平洋で戦争を発動する能力は激減することになる。

殲ー20はステルス戦闘機だが、その体積は非常に大きく、全長は19mに達し、一定の自己防衛能力を持つ。この戦闘機の安定性の増加に有用なエンテ翼は、それにもかかわらずステルスに対しては無益で、つまり中国がこの方面ですでに立ち後れていることを意味している。

もう1つある問題は、殲ー20がロシア製のAL-31Fターボファンエンジンを装備していることで、このエンジンは殲ー20にとってまだ充分に強大ではないと言える。殲ー20は中国がステルス戦闘機製造の上で踏み出した大きな一歩である。ペンタゴンは以前、この戦闘機は2020年まで試験をすると予測していたが、実際にはその原型機の2011年1月における出現はアメリカを非常に驚かせた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲ー20戦闘機」)

中国は2017年までに殲ー20の初の飛行中隊を建設し、かつ2017年から2018年に初歩的な作戦能力を形成すると見られる。2019年から2020年にはより強大な渦扇-15エンジンが生産され、この戦闘機への装備に用いられることになる。

第5世代戦闘機領域において、中国はその他のアジア諸国のはるかに前を行っており、インド、日本、韓国の第5世代戦闘機の就役は2027年より早くはないだろう。殲ー20の他、中国はさらに殲ー31戦闘機を製造済みで、すでに飛行試験を成功させている。

明らかに、中国は現代戦闘機領域で決してアメリカに立ち後れていない。一部のアメリカの軍関係者は中国の戦闘機に対し懐疑的態度を持つが、事実として中国はすでに自らの領土を防衛する能力と技術を持っている。


 アメリカに遅れていないというのはどう考えても言いすぎでしょうが現時点で日本より先行しているのは間違いないでしょう。

http://military.china.com/news2/569/20160816/23301443.html


ベトナム、急ぎスホーイー30の飛行を回復させる? 南海を争奪 隣国を威嚇

参考情報ネット8月16日の報道 ベトナムのsahaニュースネットの報道によれば、「見識」電子報などのメディアは2016年8月11日、当日午前にベトナム防空・空軍370師団第935連隊がスホーイー30戦闘機の編隊長以上の飛行員を組織して操縦して飛ばせ訓練を展開し、この挙はベトナムのスホーイー30戦闘機が正式に飛行を回復したことを象徴的に示している、と報道した。

周知のように、6月14日8時29分(北京時間)、ベトナム防空・空軍371師団第923連隊の1機のスホーイー30MK2戦闘機(コードナンバー8585)が訓練時に指揮センターとの連絡が途絶えた。事故地点はゲアン以東約40kmのところの海域に位置し、2名の飛行員は1人が犠牲となり、1人は救助された。2日後、救援に参加していたベトナム海警パトロール機CASA-212(コードナンバー8983)も北部湾で墜落し、機上の9人全員が犠牲となった。

スホーイー30の事故発生後、ベトナム軍の防空・空軍を担当する副総長である武文俊上は14日指示を出し、「作戦任務執行を除き、全部のスホーイー30戦闘機は暫時一切の飛行活動を停止する」とした。あの時から計算して、ベトナム軍のスホーイー30はすでに2ヶ月近く飛行停止されている。時間が長すぎるとは評価されないが、スホーイー30に対し「海空の利器」と見なしているベトナムにとっては、それにもかかわらず非常に大きな面倒をもたらしている。

スホーイー30の飛行停止期間、ベトナムサイドは緊急に925連隊のスホーイー27、937連隊のスホーイー22M4を移動派遣して「戦力の空白」を埋め、暫時スホーイ-30に代わって国土防空および海上戦備巡航任務を執行しているが、こうした飛行機は就役期間が長く、老化が深刻で、加えて性能が時代遅れなため、実際大任には堪え難い。

このため、ベトナム軍上層部は切迫してスホーイー30をできる限り早く飛行回復させ、もって「焦眉の急」を解決することを希望した。「指導重視」および「上級の思いやり」を体現するため、8月11日スホーイー30飛行回復当日、ベトナム防空・空軍副司令の杜明俊少将自ら隊を率いて臨席し現場を指揮した。

ベトナムメディアは、8月11日午前7時50分、935連隊の連隊長陳文勇大佐と政治所主任の黎文亥大佐がスムーズに気象偵察飛行を終えて地上に戻り、その後編隊長以上の飛行員が相次いで計画通り機を操縦して離陸し、11時15分に訓練任務を完成させた後、全て順調に帰投した、とする。

今回の飛行回復でベトナム軍は全部でスホーイー30戦闘機をのべ9機出動させ、課目は主に簡単な適応性飛行訓練で、ベトナムメディアは、続いて事故を発生させた923連隊、927連隊も訓練を回復することになる、とする。飛行回復訓練が終わった後、杜明俊は次のように強調した。「今回の飛行は満足いく形での成功を獲得し、部隊の飛行技術と戦備能力も肯定したし、より重要なのはさらに一歩将兵が2016年の訓練任務と作業指標を完成させる自信を増強したことだ。」

杜明俊の話には明らかに別の意味がある。この前連続2機の飛行機を墜落損壊させたことはベトナム空軍部隊に小さくないネガティブな影響をもたらしており、このためベトナムサイドは緊急に多項目の措置を採って軍心士気を高揚させ、積極的に捜索救援し、ハイテンションで善後処置する他、ベトナム国家主席の陳大光がさらにわざわざベトナム空軍925連隊(11機のスホーイー27戦闘機を装備)に行って将兵を慰問した。

注意に値するのは、スホーイー30飛行回復でも、ベトナム軍政治上層部が部隊を「叱咤激励」したことでも、いずれにしても争いある海域の軍事力増強という考慮から出ていることである。しかもここのところ、ベトナムが南沙の5つの前線陣地にイスラエル製の無人機が制御誘導する「EXTRA」ロケット砲を配備すること、ハイテンションで海兵隊部隊が「対上陸および上陸島奪取作戦」演習を実施したことを宣伝したなどの状況を関連づければ、人にベトナムが隣国に照準を合わせ積極的に戦いに備え、武力で威嚇する意味がすでに相当に顕著であると感じさせる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はベトナム軍が装備するスホーイー30戦闘機(コードナンバーはわざわざ隠されている)」)


 ベトナムも努力していますがもし殲ー20が順調に仕上がったら対抗できる選択肢は今のところないでしょう。













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