中国新型艦艇2題

 まず052D関連の記事です。

http://military.china.com/critical3/27/20140220/18351622.html


深く解析:052Dは海軍艦隊の中でどんな役割を演じることになるのか

052Dは現在までに中国が生産製造する最も先進的なミサイル駆逐艦である。アメリカ海軍のDDG-1000に比べるとやはり劣勢が存在すると言うネット仲間もいるが、我が軍事専門家張XX(頑住吉注:原文でも何故か伏字)は1隻の漁船ですぐDDG-1000を片付けることができ、我々が心配しすぎる必要も当然ない、と考える。あるネット仲間は、052DはDDG-1000の標的に過ぎないと言うが、これもやや人騒がせな言論のきらいがあるようだ。以下、我々は21世紀の近岸海戦体系というこの大きな枠組みから出発して、052Dが海軍艦隊体系の中で演じる役割を推論演繹してみよう。

近岸海戦体系は2つの大きなモジュールから組成され、1つは近岸防御型海戦、もう1つは近岸攻撃型海戦である。艦の種類の区別の上で、駆逐艦と護衛艦の間の区別は徐々に模糊としてきており、特にアメリカのSC-21計画とイギリスのGSC計画の中では、この趨勢が特に顕著である。このことから、駆逐艦は近岸防御体系の中でも地位が突出することが推測できる。

我が国の海軍の現在の任務は主にまだ近岸防御だが、海権意識が増強し海外に示威されるにつれ、敵の近岸遊弋も常態となるようだ。

駆逐艦に関して言えば、近岸攻撃はその主に引き受ける任務であり、これは主に造艦理念の上に反映される。ここには3つの軸があり、x軸は自己防衛能力(生存能力)、y軸はステルス、格闘能力、z軸は機動、航続能力である。この3つの能力のバランスが駆逐艦の全体的な戦闘力の体現である。DDG-1000に比べ、052Dはステルス能力上開きがある。052DがDDG-1000のような大象皮(頑住吉注:意味不明。検索しても象の革以外の意味は見つかりません)ステルス設計を採用しているのか否か、先日流出した紹介の中にはまだ見られない。将来アメリカのDDDX駆逐艦は全電動駆動を採用することになり、その時やっとDDGは052Dに完勝と言える。現在ではDDG-1000はステルス能力上052Dにやや勝るとしか言えない。

海軍艦隊の原則の中で、駆逐艦に対する要求は比較的多くなっている。一般的に言うと、艦船の攻撃能力、電子対抗能力、遠距離探知計測能力、空母に対する支援能力等々は全て重要な審査指標で、いかなる1つの指標上の弱点も専業艦船と協同を行うことを必要とする(頑住吉注:対空が弱いと対空機能に長じた艦、対潜が弱いと対潜機脳に長じた艦と一緒に行動しなければならなくなる、といった意味ですかね)。駆逐艦は役割分担上、独立作戦能力があることが要求され、このため各指標の達成上、併せ配慮することが必須である、052Dはこうした方面においていずれも表れているが、全てを配慮するというのは成績を達成させただけというのを免れ難くもある。

ロシアの軍事専門家の052Dに対する評価は実用的というものである。西側メディアの052Dに対する評価は武器システム、火力コントロールシステム、電子対抗システム、アクティブ防御システム、超視距離探知システムの整合上、DDG-1000とでは小さからぬ隔たりがある、というものである。この評価をした原因は、同系列の艦船の中で052Dの艦体が顕著に延長されているが、延長の中でこの要素の艦船のステルス能力に対する傷害が充分に考慮されていないことである。まだあるのは艦船のレーダーシステムのレイアウトで、整合能力上052Dに間違いなくDDG-1000との小さからぬ隔たりがあることがはっきりと見て取れる。

見たところ、052Dは我々にとっては現在最も先進的な駆逐艦だが、現時点ですぐこれに独立して複雑な任務を担わせるという可能性は高くない。052Dは我が空母艦隊に編入され、空母艦隊のために航路護衛を提供する任務、これこそ最も現実的である。

将来、052D艦が編成された後は、この艦が単独で任務を執行する可能性は排除されない。


 うーん、小難しい表現を多用して読みにくかった割に中身なかったですね。続いて056軽護衛艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140224/18357815.html


056軽護衛艦、大型艦艇を「解放」:米軍の先進的な原潜を恐れず

(頑住吉注:この記事の画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

056軽護衛艦は中国近海を堅く守る

水上艦艇の兵力の最適化された配置を促進し、米軍の沿海域戦闘艦と原潜に対抗する

本報記者/魏東旭

056軽護衛艦が中国海軍に加盟した後、ずっとこの艦は西側軍事メディアの関心の焦点である。アメリカの「海軍技術」ウェブサイトは最近「世界軽護衛艦ベストテン」を選出し、056軽護衛艦はランク9位だった。軍事分析者は「世界ニュース報」に対し、各国が研究開発した軽護衛艦は数えきれず、西側の権威ある軍事メディアが056軽護衛艦を全世界のベストテンに含めたことは、中国の軽護衛艦の性能に対する認可である、と指摘する。また、056軽護衛艦の大量就役は、中国海軍にとって間違いなく大きなことである。

実用的な「近海の軽騎兵」

関連の資料は、056軽護衛艦は全長90m、満載排水量1,440トン、航行速度25ノット、16ノットの速度での航続力3,500海里であることをはっきり示している。アメリカ海軍学院ウェブサイトが掲載した文章は、056軽護衛艦はAK-176M型艦砲1門、30mm口径自動砲2基、「鷹撃」-83型対艦ミサイル4発、8ユニットの「紅旗-10」近距離対空ミサイル発射システム1基を装備し、ちょうどよく054A型護衛艦および022型ステルスミサイル艇の間の火力の空白を補った、とする。

別の西側メディアは、最初の何隻かの056軽護衛艦には曳航ソナーが配備されておらず、ハルソナーに頼るしかなく、2基の3連装対潜魚雷および後部甲板で臨時に発着できる(頑住吉注:機格納庫はない)直ー9C対潜ヘリとコンビネーションして近海対潜作戦任務を執行する、と推測する。だが、056軽護衛艦の「対潜バージョン」は将来きっと中国海軍で現役の多数の037型駆潜艇に取って代わり、また「専用パトロールバージョン」は2機のS-100無人ヘリを搭載することが有望である。

軍事分析者は「世界ニュース報」に対し、056軽護衛艦はコストパフォーマンスの高い汎用作戦艦艇である、と指摘する。中国海軍の056軽護衛艦大量装備は、古い駆潜艇、小型護衛艦に取って代わり、近海防御兵力の更新、世代交代を実現し得るだけでなく、さらに大型駆逐艦、護衛艦を煩瑣な近海巡防任務の中から解放し、水上艦艇の兵力最適化配置を促進することができる、と指摘する。

また、完全密封設計を採用した056軽護衛艦の作業および居住環境は、砲の位置に解放式を採用した設計よりはるかに優れており、排水量もまた小さな伝統的艦艇よりずっと大きく、このことは艦員が近海対潜およびパトロール任務を執行する時の体力と闘志の保持に有利である。056軽護衛艦は中国海軍の最も役立つ「近海の軽騎兵」であると言える。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

米軍の先進的な艦艇を恐れず

現在、アメリカ海軍はすでにシンガポール、日本に沿海域戦闘艦を配備することを決定している。沿海域戦闘艦は小型、快速、機動性が高い、喫水線が浅い、火力が強いなどのメリットを持ち、かつ良好なレーダー探知計測を避ける能力と通信指揮能力を持ち、秘密のうちに敵サイドの海岸線付近まで航行して特殊部隊の任務執行を助けることができる。沿海域戦闘艦が搭載する無人潜航器(UUV)も浅い海の水中の戦場の隠蔽された活動に適する。アメリカ海軍中将リチャード ハントはかつて公然と、アメリカがひとたび中国あるいは北朝鮮と衝突を発生させたら、「一部の行動の中で絶対に沿海域戦闘艦を使うだろう」と言明した。それだけではなく、アメリカ海軍はさらに来年3月までに、グアム島に「ロサンゼルス」級攻撃型原潜「トピーカ」号を増派する計画である。

軍事分析者は、アメリカ海軍がアジア太平洋地域に沿海域戦闘艦と原潜を配備するのは、明らかに中国の家の門である近海区域を掌握コントロールすることを望んでいるのだ、と考える。アメリカ海軍の気迫に満ちて人に迫る兵力配備に対応し、中国海軍は「専用の対抗艦艇」を早急に必要とする。そして056軽護衛艦はこの重任を担うに足りるのである。多数の056軽護衛艦は中国近海に沿って堅固な対潜陣地を構築し、違法行為を企む「水中の密猟者」に困難と知らせて退かせることができる。また、056軽護衛艦が装備する速射砲、対艦ミサイルはまさに沿海域戦闘艦に対応する便利な武器でもある。


 ちなみに「世界軽護衛艦ベストテン」に関しては、

http://news.xinhuanet.com/photo/2014-02/18/c_126153564_2.htm

 こんなページがあります。

1位:スウェーデンのVisby級

2位:ドイツのK130 Braunschweig級

3位:オランダのSigma級

4位:トルコのMilgem級

5位:ロシアのSteregushchy級

6位:ロシアのBuyan級

7位:アラブ首長国連邦のBaynunah級

8位:オマーンのKhareef級

9位:中国の056型

10位:インドのKamorta級

 という順位で、そもそも一流海軍国と呼べるか微妙な国、はっきり呼べない国ばかり並んでおり、アメリカも日本もそもそもこのクラスは現在作っていません。それは一定の戦力を持つためにはこのサイズでは不足と判断しているからでしょう。「米軍の先進的な艦艇を恐れず」にも明確な根拠はなく、沿海域戦闘艦に1対1で勝つのは難しいと思われますが、中国は056軽護衛艦を無茶苦茶に量産しており、056が5隻に対し沿海域戦闘艦1隻なら苦戦せざるを得ないのではないでしょうか。






















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