右側面

グリップ分離

ボルト引きグリップセーフティ

 第2次大戦でイギリスが生産、使用した特殊消音ピストルです。口径は.32ACP、ボルトアクションのため、威力は小さいながら消音効果は非常に高かったようです。水道管を加工したような外観、マガジンと一体のグリップを外すと銃には見えないなど、いかにもアンダーグラウンドなイメージですね。実際正規戦ではなく占領下でのナチ暗殺などに活躍したということです。プレスを多用したアンダーグラウンドガンという点はリバレーターと似ていますが、使い捨てではなく、安全装置も連発機能もあるワンランク上の秘密兵器でした。
 写真の作例は東京マルイのコッキングガンをベースにしていますが、使ったのはピストン、シリンダー、バレル、マガジンくらいです。後端のつまみを90度ひねって引き、戻し、再びひねって発射するという実銃と同じ操作で、ベースとは逆、実銃と同じように前進するときにコッキングされます。マガジンに付属したフック状のマガジンキャッチ、グリップセーフティもライブです。
 製品化したいのですが、本体とマガジンハウジングの結合部分の強度がネックになっています。マガジンハウジングをエポキシ製にし、スプリングを弱いものに変えればいけるかもしれません。ベースは製作当時なかった啓平社のポケットピストルかアカデミーの製品を使うというのも考えられるかもしれません。モデルガン形式ということも考えられるのですが、プラキャストの精度、強度では装弾、排莢を確実に行うのは難しいです。


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