現在韓国大統領最有力候補とされる文在寅とはどういう人物か

 この状況で支持されるにはいろいろ理由があるようで。

http://military.china.com/important/11132797/20170106/30145743_all.html#page_2


THAAD棚上げを要求 世論調査第1位の彼は次の韓国大統領か

「親しい者の政治干渉」事件のため韓国は持続的に発酵し、韓国大統領選挙はまだ人の注目を引き始めていない。

韓国の多くのメディアは最近韓国大統領選挙に関する最新の世論調査を発表し、結果は普遍的に野党共同民主党元党首の文在寅が獲得した支持率が最高であることをはっきりと示し、離任したばかりの国連事務総長潘基文を超えている。

文在寅とは誰か? 彼はなぜ歓迎を受けるのか?

貧困者出身の「搗蛋鬼」 ずっと法治の夢を抱く (頑住吉注:「搗蛋鬼」はならず者、規則を守らない人などの意味らしいです。)

1953年1月、文在寅は韓国の巨済島のある難民収容所で生まれ、5人兄弟姉妹の中の長である。家が貧しかったため、年少の彼はかつて人を助けて練炭を送付し(頑住吉注:意味が分かりませんがアルバイト?)、教会に行って貧者に支給される無料の食品を受け取った。

1972年、文在寅は韓国の有名な慶熙大学の試験を受けて入学し法律を学んだ。大学の期間、彼は有名な「搗蛋鬼」で、しばしば校則に違反し、タバコを吸い酒を飲み、かつて学校サイドから4回退学を勧告された。彼はさらに朴正煕の独裁統治に反対する学生運動に積極的に参加した。1975年、デモ行進を組織したため、8ヶ月の懲役刑に処せられたが、1年減刑され、かつ慶熙大学を除名された。

学生の身分を失った文在寅は入隊を強いられ、特殊兵となった。部隊において、彼はけっして自らの司法の理想を忘れず、退役後司法試験に積極的に準備し、かつスムーズに第1段階の試験をパスした。少し後、彼はまた何度もデモ活動に参加したことが原因で逮捕され入獄した。監獄の中で、彼は自らが司法試験にパスしたことを知った。彼を思いがけなくさせたのは、彼が何とこのために釈放され、さらに1980年学士の学位を手にしたことだった。

1982年、文在寅は司法研修院の学習を完了し、第2位の成績をもって卒業した。理屈に従えば、彼は裁判官あるいは検察官の職位を得るはずだったが、彼には学生運動に参加したおよび入獄した「前科」があったため、願い通りにはなり得なかった。

後に、文在寅は「私は非常に失望したが、法治の夢はそれにもかかわらずずっと私の心中にあり、全く消えることはなかった」と語った。

1982年夏、文在寅は友人の紹介を経て釜山にやってきて、ある少し名の知れた弁護士事務所に加入した。この決定は文在寅の一生に対し深遠な影響を与えた。すなわち、彼は法律の事業に従事する夢を実現し、後に韓国大統領になる盧武鉉とも知り合ったのである。

楽屋裏から表舞台へ:盧武鉉のために何度か任官

文在寅と盧武鉉は莫逆の友と称するに堪え、2人の政治的生涯にも非常に多くの似たところがある。

2003年、盧武鉉は韓国大統領に当選し、韓国メディアは文在寅を「一等功臣」に列した。同年2月、盧武鉉の再三の要請の下、文在寅は大統領民政首席秘書に就任した。盧武鉉に近しい人の中で、多くの人は後に収賄により司法の調査を受けたが、文在寅は全く汚職事件には巻き込まれていない。1年後、全く当局者をやりたくはなかった文在寅は職務を辞し、出国して療養した。

2004年3月、盧武鉉が弾劾を受け、暫時大統領の職権を停止された。苦難の際、文在寅は直ちに帰国した。2ヶ月後盧武鉉は大統領の職権を回復した。2007年、文在寅はまた大統領秘書室の室長に任命された。彼は、自分は全くこの職を担当したくはなかったが、大統領はあまりにも困難な状況にいて、だからこそ再度任官したのだと語った。2人の友情の一端を見ることができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「文在寅」)

2011年、盧武鉉逝去2周年記念日に、かつて盧武鉉政権でポストを得ていた非常に多くのヘビー級の人物がほとんど全部出動し、文在寅が楽屋裏から表舞台に上がるのを希望した。文在寅はこれにより選挙への道を行った。

2012年の大統領選挙の中で、一般民の候補者だった文在寅は名門の朴槿恵に惜敗した。5年後、文在寅は再度、かつて国連事務総長を務めた潘基文と対決する。だが今回、現在の世論調査から見て、彼にはより勝算があるようだ。

中韓関係を重視し、「THAAD」棚上げを要求

早くも2012年の韓国大統領選挙の時、文在寅はかつて自分が中韓関係を重視する立場を表明していた。彼の見たところ、中国は韓国の外交の中で相当に重要な地位を占めており、朝鮮半島の恒久的平和は中国とは切り離せない。彼はさらに、もし当選したら、できる限り早く中国を訪問する、としている。

2016年、THAADは中韓関係を巨大な試練に直面させ、今に至るも懸案にして未解決である。この問題の上で、文在寅は朴槿恵との食い違いが深刻である。

彼は現在の政治の形勢の下では、継続して「THAAD」配備プロセスを推進するのは妥当ではないと考え、次の政府が「THAAD」を配備するか否か決定するまで遅延させるよう主張している。

朴槿恵政権が「使性子、鑽空子」(頑住吉注:前者は癇癪を起こす、後者は弱みにつけ入る、とされています)の外交スタイルに慣れているのに比べ、文在寅は「THAAD」問題の上で老練かつ慎重である。ある人が「THAAD」配備棚上げの件が韓米関係に影響する可能性に疑問を呈した時、文在寅は次のように答えた。「『THAAD』プロジェクトを改めて評価する前には、一連の外交措置があるべきであり、これにはアメリカに対する外交努力が含まれる。私は『THAAD』プロジェクトの改めての評価が韓米関係を破壊するとは決して思わない。」

当然いかにして韓米同盟を処理するかは、一人一人の韓国大統領候補者が避けて通れない話題である。文在寅は、もし自分が韓国大統領に当選したら、努力して韓国とアメリカとの密接な関係を維持する、としている。

現在最も歓迎を受ける大統領候補者として、文在寅の勝算はいったいどれぐらい大きいのだろうか? 「韓国時報」は、文在寅の優勢は政治に従事した経験が豊富で、彼がかつて盧武鉉大統領の時期の青瓦台の秘書室長を担当したことから来ている、とする。12年の大統領選挙の中で、民主統合党候補として朴槿恵と対決し、最終的に微弱な劣勢をもって敗北しただけだった。

だが「韓国時報」は同時に、文在寅の劣勢もまさに彼が人に与える「親盧武鉉」の印象、および彼の相対的に温和な対北朝鮮政策であり、このようだと彼の支持者を左翼の選挙民に集中させ、より多くの中道左派あるいは中道右翼の選挙民を吸引し難い、とも指摘している。


 なかなか面白い経歴を持った人物ですし、既存の政治家とは違うタイプで、現に大統領の近くにいた時も多くの人と違って汚職に手を染めなかったという部分が支持につながるのは理解できる感じがします。しかし国のトップに向くかはまた別の問題ですよね。中国はこの人が大統領になれば相対的に都合が良さそうだと見ているようですが、明確に「THAAD」配備反対と言っているわけでもないようですし、就任した後「THAAD」問題でアメリカに抗しきれるかも疑問です。「最低でも県外」「腹案がある」「トラストミー」みたいなことにならなきゃいいんですがね。



















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