中国国産空母の「遼寧艦」からの変化は

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http://military.china.com/important/11132797/20160104/21068383_2.html


中国第2隻目の空母にはどんな新たな特徴があるのか?:艦橋が縮小し飛行甲板が拡大

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ空母も中国に対し同様に参考にする意義を持つ」)

12月31日、国防部ニューススポークスマンの楊宇軍はニュース発表会で、我が国がすでに第2隻目の空母の研究開発作業を始動させ、設計と建造を自主的に展開しつつある、と事実確認した。筆者というこのような毎年「空母が船台に上がる」との噂の中で20年近く待った中国の軍事マニアにとって、この公式情報は来るのがやや遅かったが、それにもかかわらず人に無比の幸福を感じさせる。

これだけではなく、全国人民に安心して新年を迎えさせるためであるかのように、国防部はさらに国産空母のいくつかの具体的状況を明らかにした。この空母は完全に我が国による自主設計で、大連で建造が行われつつあり、排水量は約5万トン級、通常動力装置を採用する。国産の殲ー15機とその他の機種の艦載機を搭載し、固定翼機はスキージャンプ発進方式を採用する。艦上には任務の需要を満足させる各種設備が配備される。第2隻目の空母の設計と建造は「遼寧艦」の科研試験と訓練の有益な経験を吸収しており、多くの方面において新たな改良と向上があるものになる。

実際すでに数ヶ月前大連造船工場のドック内で総組み立てが開始されている空母の艦体を結合すれば、我々はすでに国産空母のおおよその輪郭をスケッチすることができる。ソ連空母「ワリヤーグ」号の建造を続行し「遼寧」号とする作業を完成させた後、中国海軍にはすでにソ連空母の設計の特徴に対し相当の理解があることはごくはっきりしている。

海軍艦艇艦隊のために外周の防空を提供し、一定海域内の原潜を防衛しNATOの対潜機の追跡に遭うことを免れさせることを提供するソ連空母と比べ、中国空母が想定する運用模式は攻防兼備を突出させたアメリカ空母により近く、このためソ連空母の設計は直接中国空母上にコピーできない。だが中国が深入りして接触した空母の中の最も先進的なものとして(その前に接触したことのある「メルボルン」号空母は、技術の基本が第二次世界大戦後初期の水準である)、ロシア製空母は設計の考え方の筋道と応用される技術の上で、相当に多くの特徴が依然国産空母によって吸収され参考にされる。このため国産空母設計の上で、各種のソ連空母と似た設計が出現することは全く不思議ではない。

ソ連空母の主要な任務は艦隊のために外周の防空を提供し、原潜を防衛することである(頑住吉注:これ元々は多分キャプションでしょう)

1143.6型「ワリヤーグ」号がソ連が実際に着工した中で後ろから2隻目の空母であることを考慮すると、中国空母設計人員が獲得した技術の起点は決して低くない。通常動力、スキージャンプ発進・制動着艦の艦載機模式、約5万トン級の排水量も、全て「ワリヤーグ」と瓜二つである。だが当時のソ連空母の多くの技術パラメータの制定は決して科学から出たものでは全くなく、多くの「政策」の要素があった。例えば「ワリヤーグ」空母の55,000トンの標準排水量は当時のソ連国防大臣が「欽定」した上限だった。ソ連技術者の計算によれば、もし標準排水量をさらに10,000トン増加させたら、空母の戦闘力は40%増強されることになった。このため中国国産空母に対して言えば、適した寸法はソ連空母を基礎に相当の拡大を行う必要がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

我々はいわゆる「5万トン級」が指すのがどんな種類の排水量なのか知らず、5万トンちょっとかそれとも6万トン近いのかもはっきりしないが、どのような設計でも、空母の性能とこの艦が到達し得る理想の状態とにはやはり少なからぬ隔たりがあるだろう。これに対し我々ができる推測は、リスクを減少させ、技術的に穏健妥当を追求する考慮でしかない。結局のところもし「ワリヤーグ」を1隻復刻しても、中国は空母用鋼材、大出力蒸気タービンなどの領域で挑戦に遭遇するだろう。中国の空母建造計画に関して言えば、時間とコスト、性能は同等に急迫したものである。1隻の空母の「巨大な突破」を追求するために多すぎる時間を費やすより、小幅の駆け足の空母の道がより中国海軍に適しているかもしれない。

現在見たところ、この艦の基本性能は「遼寧」艦に似ているはずだが、空母の艦橋は縮小され、飛行甲板の面積もさらに一歩拡大され、レイアウトはより合理的さを加えるだろうし、機格納庫の面積はやや増大するかもしれず、艦内の船室のレイアウトも最適化されるだろう。未来のその後の何隻かの国産空母では、より多くの技術の進歩も徐々に導入されるだろう。これには蒸気カタパルト、電磁カタパルト、艦体の拡大、完全電力推進の使用が含まれ、甚だしきに至っては原子力動力への変更さえも中国空母の技術がグレードアップするところとなる。

中国は3〜4隻の徐々に改良した空母を建造することを要して、やっと理想の空母を持つことができるかもしれない。「小幅の駆け足」は技術的飛躍とリスクを減少させるが、時間の上でこのような空母発展の道は決して一挙にすべてを解決するよりも早くはないだろう。唯一の優勢は、中国がさらに20〜30年後、理想の空母を建造する能力を具備するのと同時に、さらに4〜5隻の実戦能力を有する大型空母を持つことができる、というところにあるのかもしれない。

当然、排水量が6万トンを越える中大型空母発展の過程の中で、「小幅の駆け足」をして先進水準に追いつくのは絶対に贅沢なことである。1隻の空母の建造コストは数十億アメリカドルで、さらに建造期間は5〜6年必要とするかもしれない。このことは、中国空母発展の過程の中で、不断の巨額資金の投入と何十年不変の確固たる研究開発の決意を保持することは、短期間内の発展速度と比べより重要かもしれない、ということを意味している。

もし一切がスムーズならば、初の国産空母は2016年にはもう進水でき、さらに何年か過ぎればもう艤装を完成させて引き渡され就役することができる。その時、中国海軍は水上艦艇の規模と水準の上でいずれも世界第2位の椅子に安定して座ることができる。続く世界最強海軍に向け接近する道のりは異常に困難で長いことが決定づけられているが、充分な決意と持続的投資さえあれば、中国海軍のその日を我々は必ず見るだろうと、我々は堅く信じる。


 これは遠まわしにアメリカに比肩する海軍を持つことをあせるなと冷静な判断を促しているような文章ですね。

















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