「中国漁船が韓国海警船を体当たりで沈めた」事件関連2題

 中国と韓国の漁業をめぐるトラブルが続いています。

http://news.china.com/international/1000/20161010/23729996.html


韓国メディア、中国の漁民に対する武器使用を強化する必要がある、とする 慈悲は必要なし

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9月30日、韓国サイドの乗船調査で火災が発生した中国漁船」)

【グローバル時報記者 範凌志 グローバル時報特約記者 李大明】 韓国連合通信社9日の報道によれば、韓国の仁川海洋計画安全署は当日次のように言った。7日15時頃、仁川市瓮津郡小青島海域で、一隻の中国漁船が韓国海警快速艇に衝突した後逃走した。現在海警はそれに対し指名手配を行っている。韓国外務省東北アジア局審議官は9日中国駐韓大使館領事部総領事を呼んで抗議を表明し、かつ中国サイドが事件に関わった漁船を厳罰に処し、厳正な措置を取って類似の事件の再度発生を避けるよう要求した。

仁川海洋計画安全署の説明によれば、韓国海警の快速艇は「不法漁業」を打撃している時に衝突された。快速艇上の1名の海警隊員は海に飛び込んだあと救出され、人員の死傷はもたらされなかった。この漁船はすでに中国サイドの海域に到達していた可能性が高いので、もし中国サイドの協力がないと逮捕はできない。韓国中部海洋警備安全本部は 9日中国駐韓大使館領事部副総領事を呼び、中国サイドができる限り早く事件にかかわった中国漁船をつかまえて厳罰を行い、不法漁業の予防と打撃に入れる力の度合いを拡大するよう要求した。

現在この事件に関する情報はすべて韓国サイドからきており、中国サイドはまだ調査結果を発表していない。9日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、中国海洋発展研究センターの研究員である郁志栄は推測し次のように語った。漁船の速度はきっと快速艇に追いつかず、このため韓国サイドが阻止し拿捕する過程でのみ意外な衝突は発生するはずで、快速艇は小さいので、非常に容易に衝撃を受けたことによって転覆する。現在まだ韓国の一方的な認定に頼って中国漁船が違法か否かを判断することはできず、中国漁民が自らの伝統漁場で漁をしていた可能性も排除できない。

だが9日、韓国メディアは中国漁民に対する非難の声に包まれた。韓国の「国民日報」の社説は、韓国海警が中国漁船を打撃する場面はまるで「戦場」のようで、今回の事件で韓国海警の公権力が「蹂躙された」ことを考慮すれば、現在中国漁民に対する武器使用を強化する必要がある、とした。韓国の「中央日報」も中国漁船に慈悲は必要ないとした。韓国海警は今回の事件を「殺人未遂」と位置付け、今後積極的にこれまで自制を保持していた銃器などの措置を積極的に使用する、としている。

郁志栄は「グローバル時報」記者に対し次のように語った。中韓の協力の下、双方の海洋漁業の紛糾は静まってすでに1年余りである。中国黄海海域の漁民は比較的多く、中国サイドは彼らが岸に上がることを応援しているが、一気にそんなに多くの漁民の生計の問題を解決するのは不可能である。中韓は結局のところ敵対国ではないのであって、漁業の紛糾は当然共同の巡航によって解決するべきである。韓国海警の粗暴な手段はかえって中国漁民を非常に恐れさせ、結果的に命懸けで反抗させる。

韓国聯合通信社の報道によれば、9月29日、一隻の中国漁船が韓国の排他的経済水域内で火災を発生させ、3名の中国漁民が死亡した。事件発生時、海警が窓を破って漁船に向けスタングレネードを投擲した後機関室内で出火した。この報道は、スタングレネードと火災に直接の関係があるかないかが調査の重要なカギとなる、とする。現在調査は進行中であり、出火原因が調査により判明するのには約3週間を必要とする。


http://news.china.com/international/1000/20161011/23739657.html


韓国メディア、海警は中国漁民に対する銃弾の使用が少なすぎる、とする 他国は海軍が砲撃さえする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国メディア、中国漁船が韓国海警船に体当たりする瞬間を明るみに(画像集)」)

【グローバル時報駐韓国特約記者 李大明】 「中国漁民はすでに世界共通の敵となっている」「中国漁民は海賊と同じ」「韓国は軍艦を用いて中国漁船に対抗すべき」、韓国各界は10日争って乱暴なことを言い、もって同国の海警快速艇が中国漁船によってぶつけて沈められた恨みをぶちまけた。10日、中国外交部スポークスマンの耿爽はこれにつき中国サイドの立場を表明し、次のように語った。我々は関連の報道に注意しており、すでに駐韓国大使館を通じて関連の状況を了解した。我々は現在関連部門に向けさらに一歩状況を確認しているところである。我々は韓国サイドが双方の関係、地域の安定という大局から出発し、関連の問題を冷静、理性的に処理するよう希望する。韓国聯合通信社は 10日評論を発表し、黄海はすでに本当の戦場となっており、中国船員の暴力による法への抵抗と韓国海警の厳しい法執行の相互の発展が悪循環を形成しているが、両国政府の現在の外交による解決手段は基本的に何の助けにもなっていない、とした。

韓国聯合通信社 10日の報道によれば、韓国大統領府青瓦台スポークスマンの鄭然国は当日、海警の快速艇が7日「中国漁船によってぶつけられ沈められた」一件につき遺憾の意を表明した。韓国国民安全所海洋警備安全本部は 10日、中国海警局はすでに7日に事件にかかわった中国漁船に関する資料を送ってきている、とした。だが韓国海警関係者は、中国海警局が通報してきた船舶が確かに事件にかかわった船であるのか否かまだ実証が得られておらず、これまである中国漁船はほとんど6か月ごとにもう 船名を変更している。韓国海洋水産省漁業資源政策官の崔完鉉は10日、韓国西部海域一帯に出没する中国漁船の数はある程度減少しているが、中国漁船の「海警の法執行妨害」の現象はまだ存在しており、韓国サイドは韓国・中国漁業合同委員会を通じて中国サイドと不法漁業を厳罰に処す方案を協議中である、とした。

韓国の「東亜日報」は10日社説を発表し、7日に発生した対峙の中で、韓国海警は小銃と拳銃を用いて数10発の実弾を発射したが、中国漁船は依然逃げるが勝ちで、韓国海警船舶はぶつけられ沈められでさえおり、韓国の国家権力が「蹂躙されている」とした。ある非難の声は、「セウォル」号沈没事件後、韓国海警は救援の力がない、および腐敗が原因で解散させられ、国民安全所に併合され、韓国が中国漁船に対応する能力が削減される結果をもたらしたと考える。現在韓国海警は有効に拿捕ができず、かえって追跡に疲れ、中国漁船は「我々の海域」を自らの門前同様にして行き来自在である。

「中国漁船はすでに世界の敵となっている」 韓国唯一の国営テレビ局であるKBSテレビ局 10日の報道は誇張して中国漁民を悪く言い、中国漁船は黄海、東海、南海でだけでなく、インド洋、アフリカでも急速に拡散しており、「世界各国いずれも中国漁船に対し砲撃や拿捕など強硬な措置を取っている。」とした。「ソウル新聞」は10日、韓国海警は隊員の発砲を奨励しているが、中国漁民はこれに対し「鼻で笑っている」とした。他国が海軍を動員して中国漁船を砲撃するのに比べ、韓国海警の銃弾使用は「少なすぎる」という。

「越境してのカニ漁は黄海を戦場とし、韓国・中国の警察・民間人の死傷が絶えない」 韓国聯合通信社は 10日この題をもって評論を発表し、中国漁船がわざと韓国海警快速艇にぶつけて沈め、海に落ちた海警隊員は別の快速艇によって幸いにも救出されたが、この警察襲撃行為は「殺人未遂と同じである」とした。西部海域の不法な漁の現場はもはや「銃声なき戦場」ではなく、特にカニ漁の最盛期到来以後、多くの越境して漁をする中国漁船と韓国海警法執行船は頻繁に追いつ追われつの生死をかけた競争を上演している。中国漁民の暴力による法への抵抗はすでに「警察官をたたき殺すこともためらわない」という状態にいたっており、一方韓国海警は適時に発泡して積極的に法執行し、警察・民間双方の態度は日増しに強硬になり人員の死傷者が次々に出ては尽きない結果をもたらしている。

韓国メディアが憤怒し非難する今回の「船の衝突」事件では決して韓国方面の人員の死傷がもたらされてはいないが、9月29日に発生した 3年の中国漁民が韓国海警が投擲した弾薬によって焼死したらしい事件に関し、韓国メディアには今に至るも続報はない。


 韓国海警の取締が暴力的だから中国漁民が過度に反抗するのか、中国漁民の反抗が過度だから韓国海警の手法が暴力的になるのか、鶏と卵みたいな話ですが、今後もこうした問題は続くでしょうね。




















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