中国の新たな戦闘機関連2題

 まずスホーイー35関連です。

http://military.china.com/news/568/20151123/20801848.html


いわゆる中国のスホーイー35購入は主に盗作のため、との説は非常に可笑しい

11月19日に多くのロシアメディアが「ロシアと中国、スホーイー35戦闘機購入大規模契約を締結」との情報を報道してから、スホーイー35は再度国内メディアの関心と討論の焦点となっている。中国がスホーイー35購入を希望していることに関する噂の由来はすでに久しく、ロシアメディアも最近何度も類似の「ロシアと中国、間もなくスホーイー35に関する契約を締結」との風聞を放出していたが、今回の報道の内容から見て、スホーイー35は本当に中国に来ようとしている。

一方国内の一部の視点に対してということで言えば、スホーイー35購入に反対する最大の理由は商品引き渡し時期の問題に他ならない。この種の視点は、ロシア軍も現在続々とスホーイー35を装備しており、その生産ラインはきっとロシア軍の需要を優先して満足させ、中国の発注の需要に対しては短期間内にはおそらく満足させられない、と考える。この視点はさらに、もしスホーイー35の商品引き渡し時期がひとたび2017年にずれ込んだら、その時中国国産のステルス戦闘機殲ー20がすでに就役を開始し、スホーイー35は「買ったらもう立ち後れる」戦闘機になってしまう、と考える。

だが、ロシア国営通信社「タス通信社」11月20日の報道は、中ロ軍事技術協力プロジェクトの内部情報によれば、2016年には第1弾のスホーイー35戦闘機が即中国に引き渡せる、とした。

スホーイー35の中国への引き渡し時期から見て、将来国産ステルス戦闘機殲ー20および殲ー31の発展はいずれも相対的に緩い進度の要求を獲得し、同時にこれら2機種の国産ステルス戦闘機に対するより合理的な機能に関する需要を制定するのにも有利となる。簡単に言うと、スホーイー35は皆の期待がより高い殲ー20に比べより早く戦闘力を形成するだろう。この期間、スホーイー35はいくつかの第4世代戦闘機が持ついくつかの戦術技能を検証することができ、このことは殲ー20の技術戦術指標確定のためにより良い依拠を提供することができる。またスホーイー35の導入はさらに中国の工業部門がもはや「第3世代半」戦闘機に多すぎる時間や費用を費やす必要をなくさせ、非常にぎりぎりなマンパワー、マテリアルパワー資源をポテンシャルがより大きい第4世代戦闘機に投入させることができる。このためスホーイー35の導入は決して国産戦闘機の研究開発作業に影響せず、まさに非常に有益な補充を提供することができる。

スホーイー35の導入は国内の某飛行機設計機関に配慮し、この機関に「参考」、甚だしきに至っては「盗作」できる対象を持たせるためだとの説に対し、ある軍事視察員は、この流れ伝わることはなはだ広い説は実は非常に可笑しく、このことは非常に多くの人が国内戦闘機研究開発体制に対し理解していないことをも説明する、とする。当時スホーイー27を購入したのも現在スホーイー35を購入するのも、国家の戦略レベルに基づいてなされた決策であって、絶対に某設計機関の飯の種に配慮するがゆえに数十億アメリカドルを費やして1機種の飛行機を導入するわけではない。一般的に言って、重大軍事装備の導入は実際の需要があり、かつ国内の関連の業務甚だしきに至っては産業の進展を連動させ得るためであって、このためスホーイー35の導入は単に某設計機関に「参考」、甚だしきに至っては「盗作」できるものを持たせるためだというのは純粋に荒唐無稽な話に属する。この視察員はさらに、ある戦闘機の国産化は決して簡単な「盗作」でもう成功できるものではなく、その材料、エンジン、航空電子設備など重要部品はいずれも国内に源を持つ必要があり、こうした業務の生産やテストは非常に多くのメディアやネット仲間が想像するように容易で、非常に早くもう実現できるというものでは決してないのである、とする。

また、「ヴォイス オブ アメリカ」11月17日の報道によれば、ロシア最大の石油企業「ロシア石油社」は第3四半期に中国が支払うロシアの石油を購入した前払い金972.6億人民元を受け取った。このことはシリアにおいてイスラム国を打撃しつつあり資金を早急に必要としているロシアにとって、干天の慈雨と言える。このためスホーイー35の輸出はロシアにとっても、算盤に合う交易なのである。まず、このことはスホーイー35計画の利益獲得能力を改善し、アムール共青城の企業の長期的な業務も確保した。これと同時に、2014年末に発生したルーブル下落も輸出をさらに商売が成り立つものにさせる。次に、中国のように大きくて影響力のある国が飛行機を購入することは、それらのその他の市場における普及にも有利である。


 何か必死で言い訳しているようですが、「流れ伝わることはなはだ広い説」、「非常に多くのメディアやネット仲間が想像するように」という表現でも分かるように批判や疑問の声が非常に多く、言い訳せざるを得ない状況だということでしょうね。次は殲ー11の新型関連ですが、これにもスホーイー35が登場します。

http://military.china.com/important/11132797/20151124/20811604.html


外国メディア、殲ー11Dはスホーイー35基準で研究開発される、とする グレードアップ後は戦力が殲ー20に近づく

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「先日ある国産新型戦闘機の試験飛行の画像が小さからぬセンセーションを引き起こした。このコードナンバーD1101を塗装したテスト機は、外形上スホーイー27系列戦闘機に似ているが、その神秘のコードナンバーや外形上のいくつかの細微な変化はそれでも軍事マニアたちを興奮させてやまず、それは殲ー11D型と呼ばれている。」)

中国はロシアのスホーイー27系列戦闘機を導入した後、スホーイー27系列戦闘機を基礎に殲ー11系列戦闘機を研究開発し、一方インドはスホーイー27系列戦闘機の近代化改良版スホーイー30MKIを導入した。同じくスホーイー27系列戦闘機の延伸あるいは改良機種として、どちらがより強いのだろうか? インドの「インド安全保障業務研究の翼」ウェブサイト11月23日発表の文章は、これに対し分析を行った。

文章は次のように言っている。十年あまり以来、中国はずっとスホーイー27戦闘機導入を基礎に改良と研究開発を行い、かつ殲ー11系列戦闘機を研究開発した。だが殲ー11A/B戦闘機はそれにもかかわらず戦闘力がオリジナルのスホーイー27/30戦闘機に決して及ばないと考えられている。原因は中国に何時な(頑住吉注:原文ママ。記述の誤りだと思います)航空電子設備や武器システムが欠乏していることである。一方インド空軍のスホーイー30MKIはより先進的で、パッシブフェイズドアレイ(PESA)レーダーを装備しているだけでなく、さらに先進的な航空電子設備を装備しており、最も先進的なスホーイー27系戦闘機と考えられている。

しかし文章の筆鋒は一転し、今年のやや早い時期にネット上に流れ伝わった新型の中国殲ー11D戦闘機からは、中国の殲ー11系列戦闘機方面の最新の変化が見て取れる、とする。あるウォッチャーは、殲ー11Dのレドームは以前の殲ー11戦闘機と外形に顕著な差異があり、殲ー11Dのレドームには顕著な上に傾斜したような頂部があり、このことはこの機がアクティブフェイズドアレイ(AESA)レーダーを装備している可能性を説明している、と指摘する。一方その他の見ることのできるより細分化された方面にはさらに一歩大きな範囲での複合材料の使用が含まれ、これにより重量軽減の目的が達成でき、しかもエンジン付近に使用した複合材料はエンジンの熱源がレーダーに探知計測される可能性を下げることができる(頑住吉注:熱源を探知するのはレーダーではないのでは)。しかもステルス塗料を使用している。

文章は、コードナンバーD1101の殲ー11戦闘機の画像からは、この機が武器搭載ポイントに対し改良を行っていることが見て取れる、とする。中国最新の武器システム、例えば霹靂-10空対空ミサイルが搭載でき、しかもこのミサイルは新型の高機動空対空ミサイルである。この機の赤外線捜索・追跡(IRST)吊り下げポッドの位置にも変化があり、このことはこの機の飛行員の前方右側に伸縮式の空中給油受油口を装備することを可能にさせている。しかも殲ー11Dは霹靂-10空対空ミサイル、霹靂-21遠距離ミサイル、鷹撃-12対艦ミサイルなども搭載できると考えられている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アメリカ、殲ー11Dの多くのところはスホーイー35に及ばないとする 戦闘機輸出はエンジンによって足を引っ張られる」です。)

文章はさらに、殲ー11Dは全く新しいフライバイワイヤ飛行コントロールシステムを使用し、かつ全く新しいコックピットの配置を使用し、最新の電子戦システムを結合させていると推測する。しかも文章はさらに、信じられているところによれば殲ー11Dは2台のWS-10B BlockIIエンジンを装備し、それぞれの最大推力は14トンに達する、とする。

文章は、少なからぬ安全保障業務分析家は、殲ー11Dはスホーイー35のスタンダードに照らして研究開発が行われたとしている、とする。中国はさらに一歩殲ー11D戦闘機をグレードアップし、その戦闘力を試験中の殲ー20戦闘機や殲ー31戦闘機に近づけさせる可能性がある。

文章は、殲ー11Dのメリットをすでに非常に完璧に描写している。しかし文章は最後にそれにもかかわらずびっくり仰天な結論を出す。殲ー11Dの登場と中ロの未来におけるスホーイー35戦闘機の交易は、インドがスホーイー30MKI戦闘機のグレードアップを開始する必要性を意味しており、「スーパー-30」グレードアップ計画により、FGFA第5世代戦闘機登場前、インドのスホーイー30MKIの技術が中国戦闘機との競争の中で「技術的にリード」することを保持できる、というのである。

インドメディアは文章の中で雄大な意気込みに満ちてインドのスホーイー30MKIがグレードアップを行えばすぐ中国戦闘機に対する優勢が「保持」できるとしている。しかしインドはインドのスホーイー30MKIが世界の非常に多くの戦闘機の中ですでにもはや先進的ではない、ということに直面せざるを得ない。以前インドはスホーイー30MKIを派遣してタイフーン戦闘機との切磋を行い、かつ12:0の高得点を大々的に勝ち取ったと言明した。しかし実際の状況は集団作戦時、インド軍飛行員は無線電信でしか通信できず、一方イギリス軍の同業者は16号データリンクで戦術情報の共有を実現し、インドの飛行員を印象深くさせた、というものだった。ロシア系戦闘機はこれまで電子化や情報化の程度において重視が不足し、このことはスホーイー30MKIでもすでに遺憾なく現れている。一方中国はすでに自らのデータリンクに対し整合を行っており、中国はデータリンク整合方面でとっくにインドをはるかに超えている。インドが誇るスホーイー30MKIは今では中国戦闘機に対し、ベクトルエンジンというこの最後の1つしか残っていないとも見積もられる。


 理論的には旧式な戦闘機にも最新のデータリンクなど航空電子設備を装備することは可能でしょうし、その部分で劣ってもタイフーンに圧勝したならそれでOKとも考えられるのでは。ただこういう場合の演習は実戦とは異なり、設定やルールでいくらでも結果が変わってくるでしょうからね。











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