「こうすればアメリカに勝てる」関連2題

 まず空母艦隊の対決に関する論です。

http://military.china.com/critical3/27/20140109/18274018.html


ソ連空母の経験を参考に 遼寧艦でもアメリカのスーパー空母に一騎打ちが挑める

中国空母遼寧艦はできた。しかも努力して訓練中であり、早期に戦闘力が形成される。しかも中国の国産空母の最初の1、2隻はまだスキージャンプ発進方式であってカタパルト発進ではない可能性が高いと見られる。実は筆者はずっと、中国はカタパルトをやるなら直接電磁カタパルトをやり、蒸気カタパルトを迂回するのがよいと考えている。たとえかかる時間が少し長くても、結局のところ電磁カタパルトのメリットは明らかなのである。しかも蒸気カタパルトをやってから電磁カタパルトをやるのは純粋に浪費に属する。固定翼早期警戒機に関してだが、遼寧艦というこの6〜7万トンのしろものは、運ー7の主翼付け根に2発のWP(頑住吉注:「渦噴」=ターボジェットでしょう)を加えれば完全にスキージャンプ発進が実現できるのである。実は現在の中国のスキージャンプ発進空母は言うまでもなく、公海でアメ公の10万トンのニミッツに直面した時は(我々が対抗したい、あるいは好き好んでやるのではなく、アメ公が我々にそれを迫るだろう。結局のところ我々の海外における利益はどんどん多くなり、一方アメ公は中国を内海に閉じこめ、中国が海外の生命線をアメ公に渡すことを希望しており、これは必然的な矛盾である。アメ公がこの点を放棄しない限りは)、もし仮に将来中国が電磁カタパルトの空母を持っても、空母使用のベテランであるアメ公に直面しては、中国空母艦隊はやはり劣勢に立たされる。ならば旧ソ連の空母の作戦対抗の思想が、中国にいくつかの啓示を得させてくれる。中国空母艦隊が公海、遠海でアメ公の空母に対抗するために、いくつかの参考を提供してくれるのである。

1、当時ソ連の4万トン空母がアメ公の8万、甚だしきに至っては10万トン原子力空母に対抗するために頼ったのは殺傷力の大きい対艦ミサイルである

ソ連が空母を開発したのは周知のところであり、これは1962年のキューバミサイル危機が刺激したからである。だがソ連はインド人のように非現実的ではなかった。ソ連は当時、一歩一歩進む必要があることを分かっていた。このため単に4万トンの垂直離着陸機搭載空母を開発しただけで、直接8万トンのカタパルト発着空母に着手したのではない。これこそキエフ級であり、実は後のクズネツォフ級空母も、さらに一歩垂直離着陸からスキージャンプ発進に変わり、さらに後のウリヤノフスク号原子力空母に至る。これもスキージャンプ+カタパルトのダブル発進に過ぎず、ソ連は大量の財力を投入して軍備を発展させたが、非現実的な躍進を行ったのではなく、一歩一歩推進したのでもある、ということが見て取れる。

1970〜80年代当時、ソ連がキエフ級空母を作り出していた時、アメ公はどんな空母だったのか? 7〜8万トンのキティホーク号、9〜10万トンのニミッツ級原子力空母は、いすれもカタパルト発進であり、戦闘機はF-14のような性能優良な戦闘機だった(その機動性は人をして感嘆させずにはおかず、立ち後れたエンジンを用い、優良なレイアウト設計に頼って何度もF-15をコテンパンにやっつけた。惜しいことに当時中国はより良く情勢を利用して一定数のF-14を導入することはなかった。さもなければ、F-14の使用と理解の過程で、中国軍事工業技術人員が作り出す殲ー20はより強大なものになっていた)。一方ソ連の4万トンのキエフ空母が搭載するのは垂直離着陸のYak-38で、サイズが小さく、航続距離が短く、戦闘性能は劣り、F-14とは全く比較にならなかった。だがソ連のキエフ級空母はそれでもしばしば艦隊を組んで大洋に行って任務を執行し、このうち有名なものにはミンスク号がある。小鬼子はミンスク号に対し恐れおののき、当時あったある小説の題名は「ミンスク出撃す!」だった(頑住吉注:1979年、久留島竜夫と軍事研究グループ著)。空母と艦載機の性能の隔たりがかくも大きいのに、ソ連空母艦隊は何に頼ってアメ公の空母に対抗したのだろうか。明らかにミサイルに頼ったのである。実は1990年代、中国もミサイルに頼ってアメ公の全面的圧力と抑圧に抵抗した。当時中国は飛行機もダメ、艦船もダメ、人前に出せるのが毛沢東時代の「二弾一星」(頑住吉注:核爆弾、ミサイル、人工衛星で、ここではその重点的開発計画)が残したミサイルだったのである。だがこれは真の自主研究開発によるもので、当時中国は全力を尽くしてミサイルを開発し、しかも進度に対する要求は非常に過酷なものにまで達していた。当時は「原子爆弾の製造は茶葉を買うのに及ばず」の1980年代を経ていたため、人材は外部に流出し、1990年代になってもいくつかの機関は依然引退した人員を招いて任用し続けていた。私は1990年代の「兵器知識」、「航空知識」で、何人かのインタビューを受けた専門家(当時の専門家は現在のエセ専門家とは全く天地の差だった)の語った言葉の中にしばしば見られたのが「ある実戦機の性能に関し、ミサイルをグレードアップ、向上した後に実戦機プラットフォーム自体の向上と比べればずっと小さかった」のたぐいだったのを覚えている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

このため、ソ連はこの種の「戦闘機の不足をミサイルで補う」の方式に頼ってアメ公の空母に対抗した。このためソ連の空母はむしろ巡洋艦と空母の総合体のようであり、ソ連も航空機搭載巡洋艦と呼んだ。キエフの上面には大量の各種ミサイルが密に分布し、対艦、対空、対潜等々だった。これら現在でも威力が巨大なミサイルに加えて、空母艦隊戦力の駆逐艦など大量の対艦ミサイルがあり、当時疑いなくアメ公の空母の悪夢だった。

2、中国はソ連のこの種の航空機搭載巡洋艦路線を避け、遠洋空母艦隊の中に1隻のアーセナルシップ、加えて多用途攻撃原潜を加入させるべきである

ソ連の「戦闘機の不足をミサイルで補う」は、空母の前部甲板等の上に非常に多数のミサイルと防空設備力量などを装備することによった。だがこれは直接的にソ連空母が大きく割引になる結果をもたらし、非常に多くの空母本来の意義が失われた。中国の「戦闘機の不足をミサイルで補う」がソ連空母の路線を行ってはいけないというのははっきりしている。だがその思想を借用することはできる。空母艦隊の中に非常に大きく各種ミサイルの数を増加させさえすればよい。これの最も良い方式は、疑いなく空母艦隊の中に1隻の大量のミサイルを搭載したアーセナルシップ(これは1990年代当時にアメ公が提出したものだ)を追加し、また1隻の水中の「アーセナルシップ」、すなわち大量の対艦対潜ミサイルを搭載した多用途攻撃型原潜を追加することである。

当然、当時アメ公が提出したアーセナルシップはいくつかの欠陥を持っていた。典型的なのものとしては次のものがあった。保障システムが煩雑(作戦中より多くの保障艦船、衛星、偵察機、無人機、空中早期警戒機、あるいは地上捜索レーダーなどが膨大な「作戦協調、管制システム」を提供することを必要とし、1つのピースに問題が出れば、打撃精度が低下し、あるいは完全に中断する)、艦単独では対潜、防空能力が弱い(対潜ヘリ搭載の準備がなかった)、特殊な海の状況に抗する能力が低い(ステルス性を高めるためにアーセナルシップの艦体を低く作らざるを得ず、しかし500発の垂直発射ミサイルを搭載するので艦体の容積を大きくするという要求があり、ゆえに喫水が深くなり、このため劣悪な海の状況という条件下での航行速度およびミサイル発射に必要とされる安定性に問題が存在した)、対費用効果が低い(発射されるミサイル1発の価格は100万アメリカドル以上で、大量に使用する費用は非常に高い)等々だった。だがいわゆる後発の優勢で、我々はこのようなアーセナルシップを改良することができる。例えば対潜能力が劣るのではないか? ならばこれを空母艦隊の中心の空母寄りに置き、外周の駆逐艦や原潜に対潜をやらせればそれでいいのではないか。あるいは機格納庫を1つ増やして1〜2機のヘリを用意して近距離対潜に用いればよい。私は2万トン、甚だしきに至ってはさらに大きい(アメ公のアーセナルシップは4万トンあり、ああした軽空母さえ超越していたとされる)アーセナルシップに関して言っているのであって、何の問題もない。ステルス性を重視しすぎたために背の低い艦体が特殊な海の状況に抵抗するのに不利だということに関しては、ならばステルス性に総合的なバランスを取ればそれまでのことではないか‥‥実は個人的感覚として、中国版アーセナルシップは、巡洋艦と戦艦の総合体に一定のステルス性を加えたものと見なすことができる。原子力動力を採用することができ、2〜3万トンで、200発を超える垂直発射の(最も良いのは300発だが、アメ公のように500発にする必要はない)各種ミサイル(遠距離対艦ミサイルが最多で、次が対空、対潜はさらにその次)を搭載し、しかも発射速度が速く、さらに何門かのステルス設計をした、口径が比較的大きいレールガンを制御誘導爆弾の発射に用いる。アメ公のアーセナルシップのように、さらに比較的強い対地攻撃能力を必要とすることはない。

多用途攻撃原潜に関しては、個人的にこれは以後の攻撃原潜の発展方向であると感じる。もし充分多くの対艦ミサイルを搭載したら、中国の多用途原潜はアーセナルシップとコンビネーションして、アメ公の空母に重大な一撃を加えることができる。アーセナルシップは正面からの脅威と見なすことができ、ならばより多くの遠距離対艦ミサイルを搭載した多用途攻撃原潜は、アメ公の空母に対応する奇襲武器である。1つは明、1つは暗、アメ公に対し充分な脅威を形成する。このようにすれば、もし我が方がスキージャンプ式空母だったとしても、アメ公の空母艦隊に直面して劣勢に立たされることはない。最低限アメ公は、艦載機を利用して我が空母を撃沈することを考えてみる時、いかにしてああした快速で発射されてくる密集した超遠距離対艦ミサイルをかわすか考えてみる必要がある。

空母と艦隊を組成する以外に、このようなアーセナルシップと052D中華イージスおよび対潜をメインとする護衛艦が艦隊を組成し、艦隊の核心に用いれば、アメ公の空母に直面した時、やはり一定の威嚇力を生じさせることができる。


 アメリカのアーセナルシップは実際に建造される前に中止されましたが、まあ確かに中国にとっても無用とは限りませんが、それはあくまで元々ある大きな劣勢をいかに挽回するかの策でしかありません。まあ個人的にはこうした専用の艦を建造するよりも護衛の駆逐艦や航続距離が長く搭載能力の大きい爆撃機などを極力増やした方が有効かつ運用に柔軟性があるのではないかと思いますけど。

 次はもっと意外性にあふれた論です。

http://military.china.com/critical3/27/20140120/18300842.html


F-22と対戦しても劣勢に立たされない 殲ー8IIは必ずや新世代制空戦闘機となる

この表題を見て、非常に多くのベテランの軍事マニアは私の頭がおかしいと思うかもしれない。だが実は本当に頭がおかしいのはあなたたちなのだ。

未来の戦闘の構造は本当に低空格闘とステルスなのか? 絶対に違う。未来の制空権争奪の戦闘は、絶対に高空高速の時代に回帰する。

中距離空対空ミサイルの発展と機載大出力アクティブフェイズドアレイレーダーの使用普及と共に、未来の空戦の構造はまた高空高速の時代に回帰するのだ。

私が例を挙げて説明するのを聞いてほしい。2020年、中日は開戦し、アメリカが介入し、殲ー8はF-22と対戦する。

F-22はまず殲ー8を発見し、先進的な中距離AIM-120を発射する。周知のようにアクティブ制御誘導ミサイルのアクティブレーダー誘導弾頭は機械をONにして捜索する必要がある。F-22が捜索、ロックオンするのと同時に、老殲ー8はロックオンされたことに気付き、老殲ー8は加速して上に向け逃げる。もし老殲ー8がより先進的なターボジェットエンジンに換装されていたら、ターボジェットエンジンの迅速な加速性能に頼って、電子妨害を必要としない状況下でもミサイルの攻撃から脱するのに足りる。先進的なAIM-120の射程は80km、マッハ4とされている。だが実は上向きに撃つのでは全くこの性能には到達できない。せいぜいマッハ3である。もし老殲ー8が瞬間的にマッハ3に到達できたら、老殲ー8は撃墜されることはない。この点の実現は決して難しくない。一方老殲ー8も早期警戒機と自身の大出力レーダーの誘導の下でついにF-22を発見する。高空から下向きに俯瞰でスキャンすればF-22のステルス性能はそんなに強くはなくなる。そして先進的な霹靂ー13と俯瞰で見る優勢を利用し、神話伝説と(頑住吉注:スラングでF-22をけなしているようですが意味不明、どうせ論旨には関係ありません)のF-22を撃墜するに足りる。

制空戦闘機と迎撃機の差異は、制空機はターボファンエンジンを用いるため推力:重量比がより高く、より燃料が節約され、作戦半径がより大きいが、基本的に高空で作戦行動できないということにある。迎撃機はターボジェットエンジンを使用するため作戦半径が小さく、燃料や弾薬の搭載が少ないが、高空高速性が良く、地対空、空対空ミサイルをかわす優勢がはっきりしている。マッハ3の飛行機は基本的に撃墜され得ないのである。もしマッハ5のミサイルでも、その機を撃墜することは非常に難しい。ターボジェットとターボファンにははっきりした先進的、先進的でないという比較はない。ターボジェットならきっと立ち後れているというものではない。現在熱く騒がれている概念のラムジェットエンジンも、実はターボジェットの変形体に過ぎないのである。

ならば何故イラク戦争以来、いつも制空戦闘機はミグー21、23などの迎撃機を撃墜しているのか? 実はその根本的な原因は第2世代迎撃機の燃料が少なく、高空に滞空する時間が短く、ミサイルが立ち後れ、高度の優勢はあるが、低空の制空機を攻撃するのに適したミサイルがなく、最終的に中、低空の格闘の中で撃墜される、ということである。

だが新世紀の新技術の出現は、ちょうど良く老迎撃機の一切の欠点を補った。新たなターボジェットエンジンと空中給油技術は、新世代迎撃機の作戦半径を大幅に拡大させることができ、しかも高空飛行性能も喪失しない。そしてフェイズドアレイレーダーと先進中距離ミサイルの誕生は、高空高速機が非常に正確に低空、甚だしきに至っては地上目標に対する有効な攻撃ができるようにさせ、二度とミサイルの性能が良くないがために低空に行って格闘する必要はないのである。実は大気圏内でありさえすれば、高度と速度は非常に重要である。以前の問題は、高空高速は問題ではなかったが、高空高速になると攻撃が不正確になり、高空の偵察機や爆撃機に対応できるだけで、高空からの低空に対する攻撃力が不足し、攻撃のためには止むを得ず低空にやって来ざるを得ず、低空に来れば直ちに自らの性能上の特徴、メリットが奪われる、ということだった。だが新世代レーダー、ロケットエンジンと中距離ミサイルの出現は、迎撃機に低空目標を攻撃する有効な手段を与えた。このため高空で待って下に向けた攻撃を行うのが、必ずや再度空戦の標準模式とされることになる。瞬間的に急降下してマッハ3まで加速し、目標を照準し、初速の速いマッハ3の中距離先進ミサイルを発射し、ミサイルは点火後さらにマッハ5に加速する。新世代ミサイルのロケットエンジンはより信頼性が高く、誘導弾頭は柔軟でしかも抗妨害能力がより強く、上から下に向けての速度がより速く、より遠くが打撃でき、F-15、F-16、F-22、F-35、誰もこの種の死の攻撃から逃げられない。開戦最初の3日でアメリカと日本のあらゆる戦闘機を撃墜、破壊するのも夢ではない。制空権取得後、さらに飛豹と殲ー10を用いて地上から飛び立つ目標を掃討し、占領するのはわけのないことである。


 たぶんトンデモ論なんだろうなとは思うんですが私にはどこが違うのかは指摘できません。












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