今年の台湾最大規模の軍事演習は

 大陸の軍事的圧力が高まる中、内容に変化もあるようです。

http://military.china.com/important/11132797/20180424/32342327_all.html#page_2


台湾の世論調査:26%の民衆は大陸が台湾を攻めるだろうとする 65%が台湾には抵抗し拒む力はないと考える

原題:今年の「漢光」には見所があるか? 台湾、事前に「実兵操演」を披露、自己壮胆と批判される! (頑住吉注:自分を勇気づける、みたいな意味らしいです。)

グローバル時報駐台北特約記者崔明軒 台湾軍の「漢光34」号演習は6月4日から始まり、5日4夜一連の絶え間ない軍事演習を展開する。この前解放軍が台湾海峡で実弾演習を行ったことは「台湾独立」派を震撼させており、台湾の「漢光」がどんな武器を持ち出すのか、どんな戦法を演習するのかが、島内メディアの高い関心を引き起こしている。

今年の「漢光」に見所ありと指摘される

台湾の「中国時報」23日の報道によれば、大陸が目的性を持った「4.18軍事演習」を行った後、台湾「国防省」も弱みを見せず、今週今年6月に行われる「漢光34」号演習の課目を宣言し、「戦力防護、臨海決勝、灘岸殲敵」の作戦指導を根拠に、6月4日から連続5日実兵実弾演習が展開される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾軍の「漢光34」軍事演習(資料画像)」)

台湾の「連合報」は23日「過去に比べ比較的見所あり」との言葉を用いて今年の「漢光」軍事演習を形容した。報道は、今年の「実兵操演」部分には大きな変革がある、とする。

これまでの「漢光」演習は全て「国防省」視導演習、「司令部」視導演習および自ら行う演習項目に区分され、通常アメリカサイドがコンビネーションして前の2つの視察を行う。しかも過去の実兵操演は多数が対外的に火力を展示する「広報儀仗行程」となったが、今年はやや異なる。「国防省」はまず数個の主戦試験ポイント部隊を列挙し、操演の展開後台湾地域指導者である蔡英文によって抽出が行われ、抽出された部隊が「トップ指導項目」に納入され、蔡英文によって走動式視察が行われる(頑住吉注:専門用語が難しくて分かりにくいですが、過去は儀式、形式的なものだったが、今回はハプニング性を盛り込んで実戦性、緊張感を持たせようということですかね)。

連合ニュースネットはさらに一歩、最近軍事マニアが撮影した台湾軍のリハーサルの状況を根拠にすると、清泉崗基地の対航空降下作戦の場面が最も盛大で、画面は基地建物の中に「パトリオット3」ミサイルの中継アンテナの顕著な露出があるのをはっきり示していると言及し、蔡英文がこの地で検閲し演習に納入するのは「パトリオット3」ミサイル部隊か、と推測する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(資料画像)」)

発表の時機は意味深長

民進党寄りの「自由時報」は23日さらに軍当局者の話を引用し、今回の「漢光」実兵対抗部分は規模が過去より大きくなり、軍はこれを利用して、解放軍が三軍兵力を動員して台湾本島を「進犯」した時、軍の防衛作戦に欠陥や手落ちがあるか否か、および兵力が対応するに足りるか否かをシミュレートするだろう、とした。また演習項目の中の「偽装防御」は重点の1つで、重要な位置に「ガス充填実戦機」、「ガス充填戦闘車」、「ガス充填ミサイル発射車」および「ガス充填陣地」などの模擬施設を放置し、解放軍の攻撃を誘導し、重要な陣地が損傷を受けるのを避ける。

台湾「国防省」が演習を発表した時間的ポイントはすこぶる意味深長である。「自由時報」は23日次のように言った。解放軍は最近動作が頻繁で、まず12日に南海で大規模な海上閲兵を行い、続いて18日福建省の泉州湾外で実弾演習を行い、24日から25日にはまた浙江省の舟山黄大洋海域で実弾演習を行う。「中国時報」も23日次のように言及した。「漢光」は台湾軍の年度で最大の三軍演習で、これまでは演習のタイムスケジュールを発表していたが、操演前にことさら説明していなかったが、現在では大陸が行い終ったばかりの軍事演習を考慮し、また海空遠海長期訓練を行い、「在輸人不輸陣」(頑住吉注:どんなに劣っていても全力を尽くし、人に軽視されてはならない、といった意味らしいです)の考慮の下、軍は「漢光」演習の件を繰り上げ発表し、自身に「台湾海を防衛する能力と決意」があることを説明している。

65%の人は台湾軍に対し自信がない

最近の両岸の軍事的張り合いに照準を合わせ、民進党寄りの「台湾民意基金会」が23日に発表した最新の世論調査は、将来解放軍が「武力で台湾を犯す」と考える被調査者は26%いて、65%の台湾民衆はこの件はあまり発生しそうにないと考えていることをはっきり示している。

「国軍が台湾を有効に防衛することに自信ありやなしや」の調査に対しては、9.6%の被調査者だけが非常に自信ありとし、17.5%はまあまあ自信があり、24.6%はあまり自身がなく、40.8%の人は全く自信がないことをはっきり示している。「台湾民意基金会」最高責任者の遊盈隆は次のように言う。「全台湾の成人の中で65%にも達する人が、中共が武力で台湾を犯した時、国軍に共産軍を打ち破りかつ有効に台湾を防衛する能力があるか否かに対し疑いを持っており」、絶対多数の台湾人は軍隊の台湾を保つ能力に対し極端に自信が欠乏していることを暴露し、現在の台湾の「国防」の実力に対し深刻に自信が欠乏していることも顕著に露呈している。

また、15.9%の被調査者はアメリカが出兵して台湾に協力援助することは非常にありうると考え、23.1%の人はあまりありそうにないと考え、17.9%は全くあり得ないと考えた。

関心を注ぐに値するのは、蔡英文の声望に対する調査で、6.7%の被調査者しか彼女の台湾を指導する方式に非常に賛同しておらず、29.5%の人はあまり賛同せず、19.5%は少しも賛同していないことである。分析は、蔡英文が過去1ヶ月海軍作戦演習を視察し、自ら団体を率いてはるかスワジランドに赴き「必死の外交」をしても、あいにくこの一切は明らかに彼女の支持率向上に対し何の援助もない、とする。

2013年に行われ始めた台湾民衆の国家民族アイデンティティを調査する「台湾競争力フォーラム」も23日に調査結果を発表し、86%を超える島内民衆が自分は中華民族だとのアイデンティティを持ち、過半数の人が自分は中国人だとのアイデンティティを持っていることをはっきり示した。調査はさらに、両岸の現状がすでに維持できない状況下で、6割を超える被調査者は将来両岸は統一されると考えていることをはっきり示した。

香港中評社は次のように言う。最近の大陸の動作から見て、台湾の周囲全て解放軍だと言っても決して誇張ではなく、しかも新たな常態となるだろう。これに対し台湾は適応する必要がある。文章は次のように直言する。分裂活動はますます激しさを増し、大陸との闘争は至る所で激烈となり、本当に兵戎相見(頑住吉注:武力での問題解決)となるだろう。「中国時報」はさらに、「兵者,国之大事」(頑住吉注:軍事は国の重大事)で、本当に大陸の「有感軍演」あるいは「地動山揺の軍演」を見ようとしていることこそ、台湾最大の不幸である、と語った。


 正直もうとっくに台湾が軍事力で大陸に対抗するのは無理だと思いますが、最大の抑止力は米軍の存在と国際世論でしょう。ただ今後は中国とアメリカの軍事力の差も縮まり、経済的な利益を捨てて中国と対立する選択をする国も減ってくると思われます。
















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