インドはどの国と協力して空母を建造するのか

 中国にとっても当然気になることですが。

http://military.china.com/news2/569/20160311/21842677.html


ロシアメディア:インド、原子力空母を建造し中国を抑止することを欲する 自ら生産する力はなくあるいは万国ブランドの使用を迫られるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアから購入した『ヴィックラマディヤ』号中古空母は予見できる将来の相当長い時間内、インド海軍唯一の戦闘力を有する空母である。」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの連塔網3月10日の報道によれば、インド海軍の入札への招待を受け、ロシア、フランス、イギリス、アメリカはインドの新空母の研究開発契約を争奪中である。だが競争入札サイドのリストの中にはロシアとフランスしか残っておらず、しかもインドはロシアの方案に傾いている。

報道は、インドの新空母「ヴィシャール」号は同国第2隻目の「ヴィクラント」級空母であるとする。だがインド軍が発表した設計の要求は全く新しい空母の建造である。

2010年、インド海軍指揮官のニーモール ウェイルマは空母の設計を開始することを宣言する時、艦隊は、戦闘機、レーダー搭載哨戒機、戦術給油機を搭載できる「大型空母」を得ることを希望すると説明して語った。

「ヴィシャール」号に対する要求を達成させるためには、原子力動力装置の使用が必要で、排水量は4万トンから6.5万トンに高める必要があり、「ヴィシャール」号が搭載を計画する飛行機は40機から54機に変わる。

空母の建造、構造にも変化がある。短距離離陸、正常降着式空母からカタパルト発進、制動降着式空母に変わり、電磁飛行機カタパルトを装備する。

この空母は宿敵パキスタンへの対応に用いるには明らかに役不足である。インド艦隊の中に先進的な飛行編隊を持つ大型原子力空母が出現する、このことは北京というこのとっくにイスラマバードの軍事、政治的パートナーに対する直接の挑発である。

報道は、中国は今世紀初めからいわゆる「真珠の鎖戦略」の実行を開始し、その目的はインド洋に軍事基地と電子情報ステーションの鎖を作り出すことで、中国艦隊はこうした施設を必要とし、それでこそ東アフリカからマラッカ海峡までの広大な区域において自由に行動する可能性がある、とする。

インドは空母に対する要求を引き上げているが、それにもかかわらず実際には自身の力量に頼って建造する能力はなく、このため外国の設計者と請負商の競争入札を必要とする。このためあり得る分業協力の問題が生じた。すなわち、誰が原子力動力装置の製造を担当するのか、誰が航空技術システムを担当するのか、誰が飛行編隊を担当するのか、誰に武器を取り付ける権利があるのか、である。選択可能性はあるが、世界上にインドの新空母プロジェクトを引き受ける能力のある艦船製造工場はそんなに多くはない。

報道は、まず排除されたのはアメリカ人だとする。ワシントンが実際にする可能性があったのはニューデリーに原子力空母を放棄するよう説得し、インドに向け改装を経た「キティホーク」級のボイラーとタービンを持つ空母を販売することの企図だった。CV-63「キティホーク」号自体か、CV-67「ジョン F. ケネディ」号かである。こうした空母は1960年代に竣工し、現在すでに退役しており、それらの運命は回収されての再利用ではなく博物館での放置に他ならない。

この方案は実行可能であり、特にもしインドが金を節約することを決定したらである。もう1つの問題は、アメリカ軍事工業が一貫してライバルとは協力しないことで、特にソ連とロシアという競争者とはそうである。インドはアメリカが製造した空母の船体の上にミグー29Kを配備することを望むが、これは全く不可能である。だが、これは大型空母買い入れのあらゆる可能な方法の中で最も安いものである。

ならばフランス人は? フランス初の空母「ドゴール」号に続く第2隻目の原子力空母(PA2)プロジェクトはパラメータの上で「ヴィシャール」号に近い。その排水量は再度の縮減後6.2万トン、40機を超える飛行機を搭載できるべきこととなっている。

だがフランスのDCNS社にはもう1つの商業的選択がある。すなわち、ブラジルでのいわゆるDEAC空母の普及で、これはPA2をベースとした非原子力動力輸出版空母である。この空母の標準排水量は5.5万トンで、最多で40機の飛行機が搭載できる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

報道は、ロシアサイドでインド「初の原子力空母」入札に参加するのはネバ設計局であり、インドに引き渡された「ヴィックラマディヤ」号空母(元「ゴルシコフ海軍上将」号空母)は他ならぬこの設計局の作品である、とする。

インド軍の一貫した伝統によれば、契約は競争入札サイドの中のいかなる1つによっても単独で手にされない可能性が高い。インドは多方による合同研究開発を選択し、その中のそれぞれの参加者はいずれも厳格に限定された作用を発揮する、という可能性が高い。

インド海軍は、新空母の飛行編隊はインド空軍および海軍の現役機と統一することを必須として要求しており、このことは某種の程度上方案の選択可能な範囲を縮小した。現在艦載戦闘機の中でこの条件に符合するのはロシアのミグー29Kとフランスの「ラファールM」である。この他、ロシアサイドにとって有利なのは現在ロシアとインドが、ロシアのPAK-FA機をベースとする第5世代戦闘機FGFAを研究開発中だということである。

報道は、このため、航空技術システムや飛行編隊を提供する主要な競争入札者はロシアとフランスのはずだが、インドがアメリカに他の部品をオーダーメイドさせようとすることは全くあり得る、とする。

空母の船体構造に関しては、入札に勝利するのはイギリス(本国のために2隻のクィーンエリザベス級空母を建造した)、フランス、ロシアかもしれない。イギリス人の弱点はインドの要求する大出力の動力装置がなく、近い時期にすぐ生み出すこともできないことである。この種の動力装置はアメリカにもない。

実際上唯一「時間に間に合い」かつパラメータの要求に符合するのはロシアの動力装置しかなく、このエンジンは「テンポ-200」反応炉をベースとし、現在未来のLK-60級原子力砕氷船のために製造されつつある。この反応炉は動力装置に約15万馬力の出力を獲得させることができる。

報道は、このことから最も実行可能な方案には以下の4種があることがわかる、とする。

1.フランスの船体、ロシアの動力装置、ロシアの航空技術システムとロシアの飛行編隊

2.フランスの船体、ロシアの動力装置、フランスの航空技術システムと混合飛行編隊

3.ロシアの船体、ロシアの動力装置、フランスの航空技術システムと混合飛行飛行編隊

4.ロシアの船体、ロシアの動力装置、フランス・ロシア混合航空技術システムと混合飛行編隊

報道は、誰が新空母の無線電子設備や武器の供給商となるかに関しては、現在推測できるに過ぎない、とする。だがこの方面の競争入札者リストは同様に非常に長いものではない。だが各種のコンビネーション、組み合わせが出現する可能性がある。


 インドは中国と違って非常に多くの国の協力が得られ、優れたシステムを選んで導入することができますが、「万国ブランド」は各システムの互換性に問題が出がちだとの指摘もありますね。日本も一部のサブシステムを担当させてもらえないもんでしょうか。



















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