韓国メディア、中国が過度に先端技術を追求することを戒める‥‥?

 これもちょっと疑問を感じる内容を含んだページです。

http://news.21cn.com/junshi/jiaodian/2012/06/21/12194523.shtml


外国メディア:中国の海軍発展はアメリカ式先端技術を盲目的に追求するなかれ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「052C型ミサイル駆逐艦蘭州号」)

韓国の軍事ウェブサイト、「高麗海軍フォーラム」に2012年6月20に発表された文章は、アメリカ海軍が先日2013〜2017年に9隻の「アーレイ・バーク」級駆逐艦を発注する決定をしたとの情報に対し分析を行っている。そしてアメリカの新旧主力戦闘艦の交代が難航することは、急速に発展中の中国海軍にとって重要な参考としての意義がある、と考えている。文章は、アメリカ軍が「アーレイ・バーク」級駆逐艦の購入を継続することは、全く新しい「ズムワルト」級駆逐艦の発展があるいはボトルネックに遭遇したことを事前に示しており、根本的原因はあるいは依然冷戦時代の思想が続いていることが大量の先端過剰装備の応用をもたらしていることかもしれない、と考える。これにかんがみれば、中国が新型戦闘艦を発展させる時、アメリカの教訓を吸収し、新技術に対して慎重な態度を保持し続け、予見できる時期内は伝統的装備を主力とし、限られた先端技術を補充とするべきである。

まず、先端過剰装備はアメリカの新旧主力艦の交代を難しくさせている。

アメリカ海軍の元々の計画によれば、「ズムワルト」級駆逐艦は新時代のアメリカ海軍の主力として、1号艦が2012年に進水し、2014年に引き渡される。だが「ズムワルト」級駆逐艦の1号艦の建造がまさに熱気に満ちて進行している時、アメリカ海軍は2013〜2017年の間に第3ロットの「アーレイ・バーク」級駆逐艦を再度購入すると宣言した。もしアメリカ3軍の軍備が現在普遍的に直面している新装備研究開発の苦境を了解していれば、次のことに気付くのは難しくない。新しい戦闘艦が多すぎる先端過剰装備を持つことによって自身の発展にボトルネックを出現させることしかできなかったからこそ、アメリカ海軍は自ら自分の基本方針を変更したのである、と。「ズムワルト」級駆逐艦が誇るレールガンを例にすると、レールガンは全く新しい概念の武器装備ではあるが、総合打撃効果に関して言えば、伝統的ミサイル兵器と比べてのはっきりしたメリットはない。だがアメリカは冷戦時期の夢を見続けるためであるかのように、かたくなにこの技術的性能の向上が限られ、未来の発展に不確定性が充満した装備を、「ズムワルト」級駆逐艦の主戦武器装備とすることを強行した。だが、この挙は艦全体の技術的難度を極めて大きく上げる。技術的成熟過程を遅くさせ、コストを高騰させるだけではない。より重要なのは、アメリカ軍の戦闘艦に1970年代から現在までで初めて出現した、戦闘艦がミサイルから火砲に転向する趨勢だということであって、周知のようにこれは正真正銘の戦闘艦発展の退歩であることだ。ここからは、先端過剰装備を備えることが全体的な発展において逆行などの原因で「ズムワルト」級駆逐艦の発展にボトルネックに遭遇させる結果をもたらし、アメリカ海軍主力艦艇の交代を困難にさせたことが見て取れる。

次に、冷戦思想の継続がアメリカ海軍の発展をボトルネックに直面させている。

周知のように、いわゆる「冷戦思想」には広義と狭義の別がある。広義の「冷戦思想」は主に単純、全面的に政治と軍事の手段によって政治的利益を獲得することである。一方狭義の「冷戦思想」は主に装備の研究開発上に体現される。すなわち装備に、高い技術含有量を最も求めることにより、高い、大きい、トータルな性能レベルを獲得させ、ひたすら敵の同類装備に対する全面的リードを獲得しようとすることである。しかし、冷戦時期の後では、最も基本的な環境的要素がなくなるにつれ、いかなる冷戦思想を固く守る国の決策と装備研究開発計画も全て深刻なボトルネックに直面することになり、「ズムワルト」級駆逐艦はまさに模範例である。「ズムワルト」級駆逐艦がErection joint of blockに入り込んだ時(頑住吉注:意味分かんないです。文脈から袋小路とかそういう意味でしょうか)、中国の軍事専門家である張召忠はかつて漁船を使ってアメリカ軍の最新ステルス戦闘艦を攻撃することを提案し、こう言ったとたん大多数のメディアから冗談とみなされた。だが2000年、アメリカ海軍の「アーレイ・バーク」級駆逐艦「コール」号はイエメンで小さな船に搭載した爆薬によって深刻な損傷を受けた(頑住吉注:アルカイダによる自爆攻撃で17人が死亡、損傷は大きかったが艦はその後修理して復帰)。このためこのような脅威は確実に存在するのであり、しかも非対称戦争の脅威が徐々に突出するにつれ、日増しに深刻化している。逆に見れば、「ズムワルト」級駆逐艦は「アーレイ・バーク」級駆逐艦の後継製品として、同様の非対称の脅威に直面するが、より良好な防御措置があるのだろうか? 答えはノーである。「ズムワルト」級駆逐艦は新時代のアメリカ海軍の縮図として疑いもなく予言している。全く新しいグレードアップを経たアメリカ海軍は非対称の海上の脅威の中で有効に使命を完遂することは難しく、少なくとも対費用効果の帳尻を合わせることは難しい、と。このことから、小は「ズムワルト」級駆逐艦の具体的装備から、大はアメリカ海軍全体まで、その現段階における発展上のボトルネックをもたらしている根本原因が、具体的な技術上の難関ではなく、すでにはるかに時代遅れの冷戦思想から脱却できないことである、ということを見出すのは難しくない。

第3に、中国は伝統的海軍装備と思想を大事にし、向こう見ずな前進を避けるべきである。

052C型区域防空艦と殲-20戦闘機が示すように、中国は世界トップクラスの装備を発展させ始めた。海軍の軍備に体現されているが、中国は世界の伝統的強国と同一歩調で先端装備を持つことを試みているところであり、この中で最も代表的なのは区域防空能力を具備した駆逐、護衛艦であり、直通甲板を持つ水陸両用攻撃艦と大型空母である。現段階ですでに知られているあらゆる中国海軍の軍備研究開発プロジェクトは中国の基礎的需要に合っている。だが先端装備研究開発経験が比較的少ない中国に関して言えば、先端的な全く新しい技術の出現および実際の需要の頻繁な変更は、中国に軍備発展過程において方向を失わさせ、先端技術に対する盲目的追求へと徐々に転向させる公算が高い。このため、中国に関して言えば、少なくとも海軍軍備の研究開発方面では、予見可能な時期においては伝統的概念の装備を主力とし、限られた先端技術を補充とするべきである。この種の発展方式は世界中にすでにちらほら現れ始めており、中国もこの趨勢の歩調について行くべきである。

2010年10月、コードネーム19DDHの日本の最新駆逐艦「あきづき」級の第1号艦が進水した。この戦闘艦の最大の特徴は、世界で初めて装備した無人機専用格納庫にある。ほとんどこれと同時に日本サイドが撮影した写真が、中国の目下最新の054A型護衛艦が沖縄・宮谷水道を通過する時、アメリカ製の「ファイアスカウト」に類似した無人ヘリコプターが戦闘艦上で離着艦したことをはっきり示した。中国が新概念の装備の研究開発をおろそかにせず、ただしこれと同時に、新たな軍事変革がまだ発生していない状況下で、海軍戦力を支えるのは依然伝統装備であり、新概念装備は戦力の補充のみとしていることを見て取るのは難しくない。この種のやり方は疑いもなく、アメリカの全く新しい技術を全面的に追求するやり方に比べ、より現実的で有効である。現在中国の面前にある最大の挑戦は、不断に変化する作戦形式と軍備競争に直面する過程で、終始この理知的で有効な海軍軍備発展モデルを堅持できるか否かにある。


 全体的に言いたいことは分からなくもないんですが、そもそも韓国が中国の兵器発展に助言する立場にあるんでしょうか。また、「中国は韓国が「戦闘機のお手本は中国だ」と言っている、と言ってますけど‥‥」の中で、韓国が「韓国は科学技術的に遅れているので、同様に遅れた中国が無理することを避けて堅実に作った戦闘機を謙虚に真似るべきだ」と言っている、旨の内容があってイメージ的に韓国人が言いそうもない内容だなと感じたんですが、今回も中国だけに当てはまる論でなく一般論として「最先端の追求は補充程度でいいから無理せずそこそこで行け」と言っているそうで、どうも違和感あります。現に韓国の兵器開発はそうなっていないんじゃないでしょうか。もちろん韓国人にもいろいろな人がいますから、こういうことを言う人も中にはいるでしょうが、主流をなす意見とは考えにくいです。最先端を追求しようにもまだいろいろな分野で力不足の中国が、「これでいいんだ」と自分を納得させるために一部の韓国人の意見を大きく取り上げた、「酸っぱい葡萄」っぽい臭いを感じます。










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