中国が最も恐れる日本、インドの武器‥‥?

 繁体字版「軍情視界」の記事です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/25/016757329.shtml


中国と開戦したら日印の先端装備は威力を示し難い

アメリカメディアがリストアップした中国の「五怕」武器は人々を説得し難い (頑住吉注:「五怕」は「5つの恐れる」を略したものです。)

最近、アメリカメディアは相次いで「中国が恐れる日本の5種の武器」および「中国が恐れるインドの5種の武器」という2編の評論性の文章を報道した。文章はひとたび発表を経るや多くの視線を引きつけた。同時に無数のツッコミをも引き起こした。日本とインドは同じく世界の軍事強国だが、こうした騒ぎ立てられた摩訶不思議な日印の武器は本当に中国を打ち破れるのか否か、解放軍を打ち破れるのか否か。大多数の人の心の目の中にはおそらくとっくに定まった論がある。

日印が単一の武器に頼って中国に打ち勝ちたいというのは道理に外れている

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカメディア、中国が恐れるべき日本の5種の作戦武器を明らかに」)

両国の「切り札」は中国の体系戦に敵し難し

今回アメリカメディアがリストアップした日印の武器の中には、「チャンドラグプタ」(頑住吉注:ヴィックラマディヤ)号空母、「いずも」号ヘリ搭載駆逐艦、そうりゅう級潜水艦などの大型精鋭武器が次々ランク入りし、まるで両国がこれらの先端武器に頼ってすぐ中国を徹底的に打ち破れるかのようだ。我々はこうした武器に確かにそれなりの先進的なところがあることは否定できないが、もし日本あるいはインドが中国と戦争を勃発させたら、双方が全力勝負するのは決して単一の武器の性能ではなく、むしろ武器装備体系の間の力比べなのである。そしてこの点から言って、日本とインドはいずれも中国とでは一定の隔たりがある、日本は科学技術は発達しているが、軍事工業の実力はずっとアメリカの抑圧を受け、多くの重要な武器の上の重要な部品はアメリカの供給に頼っている。増してやインドは多言を要しない。三軍の主戦武器は基本的に外国からの購入に頼り、国産化率は極めて低い。中国は個別の武器の性能の上でやや相手に劣るかもしれないが、各種の装備は基本的に自給自足でき、戦時に極めて強い回復性と補給性を持つ。日印両国が1つや2つの「切り札」武器に頼って解放軍を打ち破ろうと思っても、ほとんど完成不可能な任務であることが分かる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカメディア、中国が最も恐れるインドの5種の作戦武器をリストアップ」)

切り札をリストアップすること自体が一種の弱音の現れに他ならない

アメリカメディアが大々的に宣伝する、いわゆる中国の「五怕」武器に直面して、我々は必ずしも気にする必要はない。何故ならアメリカメディアが大声で助勢するほど、日印と中国でどちらが強くてどちらが弱いかが明らかになりうるからである。何故そう言うのだろうか? まず、国家の実力から言って、中国は世界第2の経済体であり、軍事費支出は世界第2位だが、軍事費の経済に占める比重は比較的低く、依然比較的大きな上昇の余地があり、このことは中国が日印と行ういわゆる軍備競争を恐れないということを示す。次に、中国は世界の加工工場であり、製造能力はナンバーワンで、アメリカメディアはかつて、中国の造艦の速度はアメリカさえ超越する、とした。ひとたび戦争が勃発したら、解放軍は空前の速度をもって各種の武器を獲得することになる。第3に、中国の科学技術の実力は強大で、軍事工業技術の進歩は誰の目にもはっきりしている。まさに南京軍区の元副司令員が言うように、現在外界が見ているのは大体が7、8年前の技術でもあり、解放軍の装備はまさに全面的に爆発中なのである(頑住吉注:中国で爆発というと文字通りを想像しますけど、言うまでもなくここでは爆発的な進歩のことを言っているわけです)。以上の3方面の優勢に直面して、アメリカメディアは日印の強さを大げさに言う以外、おそらくその他にいかなる方法もなくなっているのだ、ということが分かる。

対中国反介入戦略 日印、まだ機が熟していない

アメリカメディアが明らかにした大部分の日印の武器の中では、海空軍の装備およびミサイルがほどんど紙面全体を占めている。こうした武器の1つの共通の特徴は、その威嚇力に頼って解放軍がこの両国が画定した「利益範囲」にやって来ることを阻止しようというものだ、ということに他ならない。これらの武器は日本とインドの対中国反介入戦略の核心装備と言える。だがもし(頑住吉注:どう訳そうとしても論理の流れと完全に矛盾するので飛ばします)だったら、アメリカも中国の反介入武器装備に対しこのように忌みはばかることはないだろう。中国の東風-21D対艦弾道ミサイルを例にすると、それは充分な射程、精度、威力がある必要があるだけでなく、さらに北斗衛星ナビゲーションシステム、「快船」システムなどのような多くのシステムの支援を必要とする。日印両国はすでにその中の某1項目あるいは某いくつかの項目の能力を持っているかもしれないが、決して完備された殺傷チェーンを形成し得てはいない。あるいはこの殺傷チェーンは外国の援助に頼る必要があると言えるが、これは戦時においては非常に致命的な欠陥であって、ひとたび中間の某ピースが断たれたら、日印は遅れず再び補充や修復を行うこともできず、挽回できない結果がもたらされる可能性が極めて高い。このため、日本とインドがもし中国に対し反介入戦略を実施しようというのなら、まだ非常に長い行かねばならぬ道がある。

日本とインドの切り札武器、明るみに出て剣を中国をに向ける

インド、南チベットに超音速巡航ミサイルを配備して威嚇力増強を欲する

日本の自衛隊の軍事力は驚異的 多くの切り札武器が明るみに

日本、準空母いずも号を島奪取の司令部に作り上げようとする

国家の核心的利益は武器の強弱によって評価することはできない

アメリカが中国に教訓を与えることに日印が期待するのは無邪気すぎる

注意に値するのは、アメリカメディアがリストアップした中国が恐れるべき日本の5種の武器の中に、何と米軍も1種の武器として突然にランクインしていることだ。このことは米日同盟の地位を体現するに足りる。インドをリストアップする時には米軍は出現していないが、欧米によって認められた世界「最大の民主国家」として、インドがもし中国と戦争を勃発させたら、アメリカは関連の技術と装備を提供し、甚だしきに至っては軍事顧問や特殊部隊を派遣してインドに支援を提供することもあり得ないことではない。だがもしこの両国が本当にアメリカメディア言うことを真に受け、またあるいは米軍を溺れる者が掴む藁とみなしたならば、無邪気過ぎることを免れ難い。少し前オバマが日本を訪問した期間、かつてその口で防衛条約を釣魚島に適用すると承諾したが、メディアがオバマに、もし中国が釣魚島に対し軍事行動を取ったら、米軍は直接参与するか否かと問うた時、オバマも苦笑しかできず、正面からの回答をなさなかった。このことは日本ないしインドが決してアメリカの核心的利益の在処ではなく、アメリカに手を出して中国に教訓を与えさせる、甚だしきに至っては米軍に流血の犠牲を出させることはアラビアンナイト(頑住吉注:荒唐無稽の例えらしいです)と変わらない、ということを充分に説明している。

中国を挑発した日印の精鋭はあるいは行きて帰らぬか

アメリカに出兵させる道が無理である可能性が高い以上、日本あるいはインドが独自に出陣し中国に挑戦することには勝算があるのか否か? 答えはノーである。前述のように、日本とインドの多くの重要武器あるいは重要部品は国外の供給に依存している。このような武器は戦争の消耗には耐えられないと言える。もし日本の「切り札武器」には戦時にまだ自ら製造する可能性があると言ったとしても、インドのいわゆる「精鋭」武器は完全に全て1回性の消耗品であり、1つ戦損すれば1つ減る。もし日印両国が先端装備を出動させて中国に対抗したら、おそらくまだ中国と決戦を行う状態に至らずに、両国の装備はもうほとんど消耗され尽くしている。また、中国は能動的に戦争を挑発して引き起こしたことは全くなく、ひとたび中国が日印と交戦したなら、必然的に核心的利益が深刻な侵犯を受けるに至っており、もしこの種の状況が発生したら、中国が自身の利益を防衛する決意も非常に強いものとなり、その怒りの火は絶対に日印が何件かの武器装備に頼ってすぐ防ぎ止め、耐えることができるものではない。

各視点からの声

スリシー メイヘタ:新たな空母はインドの実力を見せる 中国をびっくり仰天させる

新たな空母はインド本国で製造したソナー、ソフトウェア、電子設備を持つ。中国人はまだ空母を作り出していない。彼らは1隻のソ連時代の空母をリニューアルしただけである。この点から言って、我々は彼らに先んじている。

より多くの声

日本の刊行物:中日が衝突したら日本の「海陸空」は中国に全面勝利する

インドの当局者:インドのミサイル防衛システムは都市を保護し中国・パキスタンから防御する

漢和:「いずも」号、保守的に見積もって20機のF-35B戦闘機を配備する

田母神俊雄:解放軍の装備は劣り日本に及ばない 自衛隊は海空の優勢を占める

通常軍事力について言えば、現在の日本の海空の軍事の質の優勢は中国の軍事力の数量の優勢を撃退でき、日本の海陸空自衛隊の訓練は手堅く、中国兵士の技能や訓練の強度ははるかに及ばない。

より多くの声

インドメディア:インド空軍のスホーイー30、ブラームスミサイルを搭載へ

日本のネットユーザー:いずも号は大日本帝国海軍を復活させる

インドメディア:インド国産イージス艦、すでに航海試験を終える

ネット仲間の調査

あなたはアメリカメディアがリストアップした中国の恐れる日印の武器をどう見ますか?

アメリカメディアが日本、インドを勢いづける一種の手段である 70.52%  409票

一定の現実の意義があり重視する必要がある 7.76% 45票

中国はアメリカメディアのリストアップした武器に対し早く防備をなすべき 6.56% 38票 

日印の武器の性能と作用を過度に誇大化している 10.18% 59票

中国の軍事上の弱点を確実に指摘している 4.66% 27%

はっきり言えない 0.35% 2票

総票数 580票

日本メディア、「いずも」号は国防の新たな支柱となる、とほらを吹く

「新たな艦は『いずも』というこの日本海軍にとって歴史的栄誉感に富んだ艦名を踏襲した。」 日本の「産経新聞」の吹くほらにはすこぶる旧日本海軍の「死者の魂を呼び出す」味がある。文章は、日本の国防に関心ある民衆にとって、「いずも」は重要な国家の歴史を意味している、と言明する。

結びの言葉

日本でもインドでも、もし中国を挑発する、甚だしきに至っては武力を用いて中国に対抗する心的態度を抱くのはいずれにせよ実際に即していない。中国は周辺国に対し、いつも平和共存の原則に基づき、双方の関係を着実に前進させることを希望していると言える。だがもしどこかの国が私利私欲のために中国の正当な権益を侵犯しようと考えたら、あるいは1、2種の先進的装備を用いてすぐ中国に服従を強制できると幻想を抱いたならば、中国はきっと強大な実力を用いてこれらの国の「美しい夢」を打撃して粉砕することになるだろう。


 ちなみに、「中国が恐れる日本の五大切り札」とは、

http://www.junshi.cc/junshixinwen/zhongguojunqing/2014/16965.shtml

1.「そうりゅう」潜水艦

2.F-15J戦闘機

3.「あたご」級ミサイル駆逐艦

4.「いずも」級多用途艦

5.米軍

 で、「中国が最も恐れる5種のインドの武器」とは、

1.「ヴィックラマディヤ」空母

2.FGFA第5世代戦闘機

3.ブラームスミサイル

4.コルカタ級駆逐艦

5.「アリハント」原潜

 です。これを見て「まるで両国がこれらの先端武器に頼ってすぐ中国を徹底的に打ち破れるかのようだ」と怒って反論しているわけですけど、「アメリカが最も恐れたナチ・ドイツ(旧日本軍でもいいですけど)の5大兵器」という企画の記事も当然成立し得るわけで(というか実際にそんなような記事はいっぱいあるでしょう)、最初からそんな意味は含んでいませんわな。そして事実、

http://bbs.miercn.com/201405/thread_308430_1.html

 こんな記事もあって、これはアメリカの雑誌の内容を紹介した「中国の米軍を最も恐れさせる5種の武器が明るみに」という記事です。ちなみに内容は、

1.東風ー21D

2.殲ー20戦闘機

3.対衛星武器

4.071級ドック上陸艦

5.攻撃性ネットワーク行動

 で、別に「これらの先端武器に頼ってすぐ中国がアメリカを徹底的に打ち破れるかのよう」だとは誰も思わないでしょう。この筆者の言い方を借りるなら、軍事マニア向けの面白記事を見て「まるで両国がこれらの先端武器に頼ってすぐ中国を徹底的に打ち破れるかのようだ」、「アメリカメディアは日印の強さを大げさに言う以外、おそらくその他にいかなる方法もなくなっているのだ」と過剰反応すること自体、「一種の弱音の現れに他ならない」と言われてもしょうがないでしょうね。




















戻るボタン