25年後、米軍の半数は「人ではない」?

 この分野でも日本は無人機のように世界尖端水準から大きく遅れるようになるんでしょうか。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/30/017966435.shtml


「無人化戦争」を展望:25年後、半数の米軍は「人」ではない

以前、アメリカ海兵隊は四脚機械獣Spotを野外に持ち出して全地形走行させ、かつ建築物内で偵察任務を執行させ、一連の試験は成功を取得した。

ロボットの軍事の上での運用というと、非常に多くの人は映画「トランスフォーマー」、「アイ、ロボット」の中のOptimus Prime、NS-5型超能ロボットなど戦争の「終結者」を想像するだろう(頑住吉注:私トランスフォーマー見てないですが「アイ、ロボット」は戦争ものではなかったと思いますし、ここでぴったりなのはやはり「ターミネーター」シリーズでしょうね)。だが現実の中では、軍用ロボットにはまだこうした「終結者」の極めて大きな能力はないが、まさに戦争の中で広範な運用を徐々に得つつあり、かつ世界の新たな軍事変革をリードしている。

病気にならず、傷を受けず、疲れや恐怖を知らず、紀律を守り、犠牲を恐れない‥‥ロボットは非常に多くの人類が持たない特性を持つ。ロボットの軍事領域における運用の現状と前途の見通しはどうなのか? 未来の戦争にどういった影響をもたらすことになるのか? 今期の軍情視察はこれに対し解読を行う。

1. 2040年には半数の米軍は「人」ではない

国防大学戦略部教授の韓旭東は次のように説明する。軍用ロボットは先進的な人工知能技術を利用して開発されたもので、人がついていけない状況下で偵察、地雷排除、作戦、海上捜索救援などを含む軍事任務を執行できる特殊装備である。

全世界でトップの軍事強国として、アメリカは非常に早くからもうロボットの軍事運用の上での研究を開始した。1966年、米軍の1機の水爆を搭載した戦略爆撃機が地中海で事故を起こし、ロボット「カワード」が危機に臨んで命令を受け、海底750mの深いところに潜入し、成功裏に水爆をサルベージして岸に上げ、ロボットの軍事運用上の価値を見せた。

「カワード」に続き、米軍は相次いで「軍用航空宇宙ロボット」、「危険環境作業ロボット」などを登場させ、かつ大量部隊装備を開始した。ベトナム戦争の期間、米軍はまた夜間歩哨ロボット、地雷敷設および地雷排除ロボットなどを研究開発した。

1980、90年代以来、各国は争って巨資を投じ軍用ロボットを含む無人化武器を開発した。「今、まもなくロボット戦争を迎えることになると言う人がいるが、私はより広い意味から言って、各種軍用ロボットの大規模使用と共に人類は『無人化』戦争の時代に入ることになると考える。」と韓旭東は語る。

新たなる軍用ロボット競争の中で先んじたチャンスを占めるため、ヨーロッパ各国は合同研究開発の戦略を採用し、その中の典型的な作品がフランスによってリードされ、ギリシャ、イタリア、スペイン、スウェーデン、スイスなどの協力で研究開発される「ニューロン」無人実戦機である。

「『ニューロン』無人機はアメリカのX-47B無人機同様、無人リアルタイム操作条件下で偵察・打撃一体任務が執行できる高度科学技術装備である。」と「航空知識」誌副編集長の王亜男は南方日報の記者に教えた。

老舗の軍事強国として、ロシアも軍用ロボット開発の上で弱みを見せていない。2014年、ロシア国防省はロボットシステムを研究開発しかつ軍事領域に応用する計画を制定しかつ通過させ、2017年〜2018年にロボットの大量装備を開始すると提示した。

統計によれば、現在全世界ですでに60を超える国の軍隊が軍用ロボットを装備し、種類は150種を超える。分析は、2025年になれば軍用ロボットはロシア軍装備の全構造の中での比率が30%に達すると予測される、と考える。一方2040年になれば、米軍の半分以上のメンバーがロボットであると予測する。この発展の趨勢に照らせば、未来の戦場の軍用ロボットの戦力化、大規模参戦は決して幻想ではない。

2. 作戦方式が根本的に改変されることに

軍用ロボットは一体未来の戦争にどういった影響をもたらすのだろうか? 海軍専門家の李傑は、(頑住吉注:工場などにおける?)生産効率の向上とは異なり、人類がロボットを軍事領域に大規模運用するのは、さらに一歩作戦効能を向上させるためである、と考える。

現在米軍の軍用ロボットはすでに一定の作戦能力を具備している。統計によれば、2007年までに米軍は少なくとも10種のスマート戦争ロボットをイラクおよびアフガニスタン戦争に投入した。

2003年から、米軍は本来は偵察と爆弾排除任務執行に用いる「Talon」ロボットを戦闘型ロボットに改造する研究を開始した。改造後の「Talon」は1挺のM240型あるいはM249型機関銃を搭載できる。ビデオカメラと夜視望遠鏡を装備すると、「Talon」はさらに24時間の作戦が実現でき、作戦効能は普通の人類の兵士よりはるかに高い。

軍用ロボットの大量使用は兵士の戦場生存能力を有効に向上させることになる。「近年来の局地戦争の中で、無人偵察設備、小型無人武器搭載プラットフォーム、爆発物排除車などの使用が非常に頻繁で、人員の死傷を低下させており、その作用は都市における市街戦や対テロ戦争の中での地位が日増しに突出している。」と王亜南は語る。

説明によれば、兵士のリスクを軽減するため、イラク戦争の中で米軍は主に都市での戦争に用いる「スウォード」式新型作戦ロボットを派遣した。また米軍は「PackBot」という名の小型携帯式ロボットを開発し、これは山の洞穴、建築物内部あるいは下水道で捜索作戦を行う能力を持つ。

部隊の柔軟な作戦能力を増強することは、未来の戦争の新たな形勢に適応するのに必要である。韓旭東は、軍用ロボットの作戦領域から見て、基本的にサイバー空間を除くその他の四大領域(頑住吉注:陸海空・宇宙)をカバーしている、と考える。「特にアメリカは、現在まさに大急ぎで陸海空などの領域の軍用ロボットを開発し、『無人化戦争』をする準備をしつつある。」

分析は、情報技術、スマート化技術、コントロール技術の迅速猛烈な発展と共に、軍用ロボットは遠距離奇襲、都市における市街戦、正確打撃などの方面で普通の兵士に比べより強大な作戦能力を持つことになる、と考える。アメリカが発表した「21世紀の戦略技術」という一文は、「20世紀の地上作戦の核心的武器は戦車だったが、21世紀は軍用ロボットである可能性が高い」とさえ断言している。

「遠からぬ将来、無人化作戦が立体化を呈し、最終的に作戦方式に根本的改革が発生する結果をもたらすと予測できる。」と韓旭東は語る。

3. あるいは新たな戦争倫理の問題をもたらすか

半世紀あまりの発展を経て、人類は軍用ロボット技術理論や実戦経験の上でいずれもすでに突出した成績を取得した。しかし実際の作戦運用の中で、それが直面する技術および倫理上の困難は依然非常に厳しい。

軍用ロボットの一大共通の特徴点は一定の人工知能を持つことで、打撃しようとする目標を「意識」を持って捜索、識別、破壊する。だが各国の武器庫の中の現役軍用ロボットを総覧すると、スマート化の程度はまちまちで、決して完全に「自主」作戦能力を実現しておらず、まだ後方の兵士がリアルタイムに操作を行う必要がある。

王亜南は、未来のロボット作戦は依然人を中心とした情報化作戦で、ロボットが人類の操作から離脱して独立して作戦を行うことはあり得ない、と考える。軍事専門家は、未来の戦場では半自動コントロール方式が地上ロボット作戦コントロールの主流となり、兵士は自然の方式と最小のhuman・computer interactionをもって無人作戦システムを操縦し、もって作戦任務を完成させるべきである、と考える。

「武器装備の発展の初期、誤爆誤傷の可能性が出現することは免れ難い。だが未来の軍事科学技術の発展と共に、私はこの困った状況にはほどなく解決が得られると考える。」と韓旭東は語る。李傑は、戦場を遠く離れた海域で、無人艦艇と無人潜水艦は通信と指揮の問題の上で、小さくない難題がある、と考える。

「科学技術の発展と共に、人類は依然戦場の決策をなすことができるが、一部分の決定権は必ずやスマートロボットに賦与されることになる。このことは、ロボットが戦場の一部の殺傷に関する大権を掌握することを意味している。」 王亜南は、ロボットの使用は新たな戦争倫理問題をもたらすことになる、と考える。

軍用ロボットの発展の道はどこに行くのか? 軍事専門家は、まずはスマート化の不断の発展である、と考える。将来、ロボットはより高い人工知能を持ち、したがって人類とロボット間のより容易なコンビネーションの完成を実現し、協同作戦を実現する。多様化された作戦執行の能力が不断の向上を得る。軍用ロボットは伝統的な地上戦、海洋戦の中で前線偵察、武力打撃、陣地防御などの任務を執行する必要があるだけでなく、さらに作戦空間を宇宙およびネットの中に延伸する必要がある。最後に、ロボットの発展はさらに「二極分化」の発展の趨勢を呈することになる。すなわち一方においてはその小型化が要求され、もって兵個人の作戦に適合する。もう一方では大型化が要求され、もって充分に多い任務搭載荷を搭載して多種の戦術的需要に適合するのに便とする。


 何かやな感じがしますけど未来の戦争がこういう方向に行くのは間違いないと思われ、日本も関連の研究を進めるべきでしょう。全体の進歩がまだまだの現状なら、日本がこの分野で優位に研究開発を進めることができる可能性もあると思われます。









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