韓国関連4題

 相互に直接の関係はありませんが韓国関連の記事を4つまとめて紹介します。潜水艦に関する記事2つと戦闘機に関する記事2つなんですが、両方とも現実的な記事とやや非現実的な記事、という組み合わせです。

http://military.china.com/news2/569/20130805/17982690.html


韓国、214潜水艦の画像を公開 1度にハワイ往復航行が可能

中新ネット8月5日電 韓国の「中央日報」の報道によれば、韓国海軍は8月4日に1,800トン規模の214級潜水艦「安重根艦」航海の画像を公開した。

「安重根艦」は全長65.3m、全幅6.3m、最高速度20ノット(37km/h)、一度にアメリカのハワイまでの往復航行が完成でき、途中で燃料を補給する必要はなく、1回に水中で2週間作戦行動でき、40名余りの艦員を搭載する。海軍は当日、国防省はすでに2020年から2030年の間に9隻の水中で1か月作戦行動できる3,000トン規模のレシプロディーゼル潜水艦の計画を批准した、とした。


 艦名で思わず笑っちゃいましたがそれはともかく画像が何だかCGっぽい気しませんか。日本の最新型のX字型と違って尾舵はノーマルな十字型ですね。で、次の記事は最後に触れられている潜水艦に関する将来計画に関するものです。

http://military.china.com/news2/569/20130805/17980342.html


韓国海軍、2030年までに9隻の3,000トン級潜水艦の配備を計画

中新ネット8月4日電 韓国連合通信社の報道によれば、韓国軍の消息筋の人物は4日、韓国海軍は2020〜2030年の間に続々と9隻の3,000トン級潜水艦を配備する計画で、かつすでに今年初め1号および2号潜水艦の設計作業が開始された、と明らかにした。

3,000トン級潜水艦は以前の1,800トン級および1,200トン級潜水艦とは異なり、垂直発射台を配備し、艦対地ミサイルが発射でき、遠距離精密打撃が行える。水中作戦時間は1,800トン級に比べ比較的大きく改善される。3,000トン級潜水艦は海軍が後日創設する3〜4個戦略機動戦隊に配備され、北朝鮮および周辺国の海洋の脅威への対応に用いられる。

他方において韓国海軍はさらに2018年までに1,800トン級潜水艦を3隻から9隻にまで増加させ、もって海上ルートを保護し海戦に対応する。1990年代から配備が開始された9隻の1,200トン級潜水艦は、3,000トン級潜水艦が実戦配備に投入される2020年から2030年の間に徐々に淘汰される。韓国海軍の戦力配備計画によれば、2020年には1,800トン級潜水艦の導入は終わり、2020年から3,000トン級潜水艦の配備が開始され、その後は20隻前後の潜水艦の戦闘力が維持される。

韓国海軍はさらに2030年以後さらに6〜9隻の5,000トン級の韓国型新世代駆逐艦(KDDX)、および20隻余りの2,300トン級次世代護衛艦を配備する計画である。また、海中の機雷探査に用いる掃海艦は現在の2隻から3隻に増加し、かつ4〜5隻の3,000トン級次世代機雷敷設艦を増加配備し、2017年から2020年の間に1〜2隻の14,500トン級輸送艦、次世代救助艦、次世代軍需支援艦、訓練艦などを増やすことになる。


 自衛隊も潜水艦の数を増やそうとしているようですが、韓国が計画する潜水艦の数は現状の日本の数より多く、維持できるのかなという気がしますが。次はコラムで何度もお伝えしている次期戦闘機入札関連の新しい情報です。

http://military.china.com/news2/569/20130805/17981522.html


韓国、次世代戦闘機プロジェクトに対する最後の価格オファー募集へ

中新ネット8月5日電 韓国連合通信社の報道によれば、韓国防衛事業庁のある関係の責任者は5日、13日から16日に次世代戦闘機(F-X)の最後の価格オファー募集を行う、と語った。新たな入札募集の中では、1機種でもプロジェクトの予算規模を満足させたらすぐ機種決定段階に入る。

この責任者は、もし全部の機種が提出した価格がプロジェクトの予算を超過したら、このプロジェクトを研究し直すことになり、さらに一歩の入札募集は行わない、と語った。60機の戦闘機の購入プロジェクトはF-35A(ロッキード・マーティン社)、ユーロファイター(EADS、ヨーロッパ航空宇宙安全保障業務社)、F-15SE(ボーイング社)という3機種の選択候補機種によって競争が展開される。6月18日から7月5日、韓国防衛事業庁は全部で55回の価格オファー募集を行ったが、プロジェクトの費用規模を満足させられる機種は出現しなかった。このため防衛事業庁は入札募集作業を中止した。

韓国防衛事業庁は入札募集中止期間にプロジェクト推進方案の変更を考慮したが、もしプロジェクトの推進方式を変更したら、次世代戦闘機を使用に投入する時期を2年前後遅延させることになる、と心配する人がおり、このためやはり価格オファー募集の作業を行う決定がなされた。

しかし防衛事業庁は、もし新たな入札募集の中で依然プロジェクトの予算規模に符合する機種がなかったら、入札失敗を宣告し、プロジェクトの推進方案を研究し直すことも計画している。防衛事業庁は、これは最後の価格オファー募集なので、きっとプロジェクトの予算を満足させる機種が出現する、と考えている。


 これに関してはある意味でちょっと感心しますね。「これが最後だ。これで予算オーバーしたら次はもうない。中止だ。本気だぞ!」とアピールすることで価格を下げさせようとしているんでしょうが、国民の血税を使う以上このくらいの商売人ぶりを見せるのは当然なのでは。次はこれも何度かお伝えした韓国国産ステルス戦闘機関連の記事です。

http://military.china.com/news2/569/20130731/17973842.html


韓国ステルス戦闘機、13年を空しく費やし、またしても出た新たな方案はすでに無水可縮 (頑住吉注:「無水可縮」は検索しても同じ記事しかヒットせず造語らしいです。文脈から、からからに乾いてこれ以上ないほどに縮む、転じて計画がこれ以上ないほど後退する、という意味かと思います)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のKFX計画は連続的に大量の方案を登場させるが、終始1つの概念に確定することはない。(資料画像)」)

韓国第5世代機計画、空しく13年を費やす

天文学的数字の巨額資金を投入することもできず、また自主研究開発放棄もよしとしない

記者/白炎林

アメリカの「航空週刊」の報道によれば、韓国航空宇宙工業社は最近その「第5世代戦闘機」の設計概念図を公開した。これは韓国の数え切れないほどの第5世代戦闘機概念図の最新更改バージョンである。だがこの「自虐」的な反復しての更改の背後で、韓国の第5世代戦闘機研究開発の夢は恐らくすでに現実からどんどん遠ざかっている。

設計指標、すでに無水可縮

韓国の第5世代機計画は2000年に始まった。当時韓国の構想はT-50「金鷹」練習機研究開発成功とF-16組立生産成功の余勢を借りて、一挙に韓国の自主知的財産権を持つ新型戦闘機を研究開発する、というものだった。韓国はこの計画をKFXと称した。

当初、韓国は戦闘機研究開発領域にすこぶる実績あるスウェーデンを協力の対象にするつもりだった。だがスウェーデンが提出した計画は資金消耗が極めて大きく、事前研究費用だけでも180億アメリカドル以上にも達すると見積もられ、韓国政府は受け入れられないとした。この後、韓国科研機構は新型戦闘機の指標を下げてはまた下げた。2010年になると、全体指標はすでに後退できないほどにまで後退していた。

この時、とっくに韓国と安全保障業務協力を行っていたインドネシアが突然この計画に濃厚な興味を抱いた。両国は2011年に航空協力協議を達成させ、第5世代戦闘機の合同研究開発を決定した。協議の中には、この計画は韓国が80%出資し、インドネシアが20%出資すると規定されていた。また、韓国はさらにかつてトルコと合同で共同研究開発を行うことを企図したが、成功しなかった。

韓国の議員はかつて、トルコがこのプロジェクトから撤退した後、韓国は少なくとも1兆ウォン(約56億人民元に相当)多く負担する必要があり、政府の財政では負担し難い、と指摘した。これにかんがみて、去年9月25日に韓国国防省が議会に向け提出した予算案の中では、第5世代機を自主研究開発するKFX計画の予算要求に重大な変化があった。すなわち国防省が本来要求を計画していた299億ウォン(約1.7億人民元に相当)の研究開発費用は取り消され、45億ウォン(約2,500万人民元に相当)の論証経費がこれに代わっていた。つまり、この資金はこのプロジェクトが継続して存在する必要の有無を討論することだけに用いるということである。ある専門家は、この少ない金は高性能戦闘機の研究開発にとってはほとんどゼロに等しいと言え、韓国が行ったのはこの計画の「葬式」に過ぎない、としている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国KFXの概念方案の1つ(資料画像)」)

多種の「概念」は退勢を挽回し難い

風刺的意味を持つのは、韓国国内では普遍的にKFX計画は継続し難いと考えられている状況下だというのに、このプロジェクトを担当する韓国航空宇宙工業社が連続不断にこの計画の「新方案」を提出していることである。2012年6月から、この会社はすでに相次いでC100、C103、C200、C203、G5S、GSCなど一連の新たな飛行機の概念図や模型を登場させているのである。

発表されたばかりの最新版の模型の名はKFX-E方案である。「航空週刊」は概念図に対する評論を発表して、この方案は機首が比較的小さく、このことはこの機のレーダーの寸法と性能を制限する、とする。同時に、この機はここ何年か第5世代戦闘機の中で流行しているDSI空気取り入れルートが採用されていない。この機のF-16と似た体積からすると、この種の設計は内部に置かれた弾薬コンパートメントを持たせることができない。また、この機はさらに単一の垂直尾翼の設計を採用しているが、現在の第5世代戦闘機が採用しているのは全てダブルの傾斜した垂直尾翼の設計である。このため、「航空週刊」はこの機がもし研究開発に成功しても、そのステルスレベルは「タイフーン」、F/A-18E/F「スーパーホーネット」などの戦闘機よりやや高くなり得るだけで、F-35などの真の第5世代機に比べればまだ少なからぬ隔たりがある、と考える。

ある軍事専門家は、第5世代戦闘機は高度で精度の高い先端武器であり、巨額の資金投入を必要とするだけでなく、さらに地道に研究を展開する必要がある、と指摘する。一方韓国は現在すでに一種の心理的ジレンマの境地に陥っている。すなわち第5世代機の研究開発のために天文学的資金を投入することもできず、このために自主研究開発を放棄することもよしとしないのである。韓国は現在この種の資金不足の状況下で何度も性能的に再三にわたって後退したいわゆる「設計」を登場させているが、実際には韓国航空工業レベルの向上には全く助けになっておらず、率直に言えば科研に子供の遊びのように向き合っている疑いがある。

韓国は現在まさに次世代戦闘機購入問題につき多くの国と談判を行っており、その中にはF-35戦闘機で競争入札に参加するアメリカのロッキード・マーティン社が含まれ、このため韓国が第5世代機の話題を騒ぎ立てることでロッキード・マーティン社に価格を下げさせようとしている可能性も排除できない、と考える視点もある。


 最初は本気だったんでしょうが今では「いざとなったら自主研究開発するぞ」というポーズを取ることによって価格を下げさせようという意味だからこそあまり真面目な内容になっていないのかも知れません。

















戻るボタン