北朝鮮に水爆は作れるのか

 否定的な意見が多いようですがこの記事はちょっと違ってます。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20151211/20921245.html


全世界が北朝鮮の水爆製造を助ける? 多くの国の背後の「無私の支援」

朝鮮中央通信社10日の言によれば、金正恩が2日前平壌市の平川革命遺跡を視察した時、「まさに我々の偉大な領袖がここで歴史的銃声を撃ち鳴らしたからこそ、北朝鮮は巨大な原爆、水爆の炸裂音を起こらせることができ、祖国の自主権と民族の尊厳を断固防衛することができる核保有強国になれたのである。」とした。金正恩の講話がひとたび公開を経るや、直ちに世界の広範な関心を引き起こした。何故ならこの講話の中で、北朝鮮が初めて水爆を挙げ、しかも北朝鮮最高指導者自らの口で述べており、このことは北朝鮮がすでに水爆を持つ、あるいはすでに水爆の製造方法を掌握していることを示す可能性が極めて高い。これに対し韓国情報機構の人物は、北朝鮮にはまだ水爆を製造する能力はない、とする。ならば、北朝鮮は一体水爆を製造できるのか否か? 筆者は、北朝鮮は現在すでに水爆を製造する技術と理論的基礎を持つが、実物を作り出すにはまだ時間を必要とする、と考える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中・英文対照版テイラー・ウラム型核融合弾の構造説明図」)

現在世界の核保有国はすでに10カ国近くに到達し、五大常任理事国、インド、パキスタン、北朝鮮といったすでに核実験を行ったことがある国の他、イスラエル、イラン、日本などのような国も準核保有国と見なすことができる(頑住吉注:本題じゃないですけどずいぶん乱暴なこと言いますね)。だが、水爆はずっと五大常任理事国の専売特許で、今回の主役である北朝鮮を除き、世界にまだ自らが水爆を持つと言明するその他の国はない。水爆を掌握する国がごく稀なのは、筆者は主に2つの難点があるからだと考える。その1つ目は水爆の構造タイプである。現在世界の水爆には2種の構造タイプしかなく、1つはアメリカが設計したテイラー・ウラム構造タイプ、つまり文献の中にしばしば言及されるT-U構造タイプで、米ロ英仏の水爆はいずれもT-U構造タイプを使用している。一方もう1種類は中国特有の于敏(頑住吉注:人名)構造タイプである。ここで言う構造タイプとはネット上や百科全書の中に見られる構造図ではなく、真に水爆の製造を指導できる詳細な図面である。五大常任理事国の最も核心的な機密の1つとして、おそらく直接接触できる人はやはり何人もいないだろう。常識的に言って、北朝鮮にも中国の于敏のような超越的に優れた人物が出現しない限り、ほとんど自分だけの力に頼って全く新しい構造タイプの水爆を設計することになり、さもなければ五大常任理事国の手中から、水爆製造の方法と技術を獲得するしかない。だが世のことに絶対はなく、以下のこの2名の重要人物が、まさに北朝鮮の水爆製造技術掌握の技術的カギかもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「水爆の爆発が経ることを必要とする6つのステップ。そのうち1つに問題が出れば、どれでも核融合反応の失敗をもたらすことになる」)

この2名のカギとなる重要人物の1人目は、北朝鮮によって「科学の天才」と呼ばれる徐相国である。関連の報道によれば、1956年から1990年まで、全部で250名の北朝鮮の科学者がソ連の著名な科学都市であるドゥブナ市の「連合核研究所」で養成訓練を受け、徐相国はその中の一員である。しかも韓国メディアの報道によれば、徐相国はかつて単身ロシアを周遊し、ソ連に留学した時に建立した人間関係を利用して、核兵器関連の設備や部品を北朝鮮に持ち帰り、もって核研究開発設備を組み立てた。しかも徐相国60歳の誕生日、北朝鮮指導者の金正日が彼の功績を高く評価し、かつわざわざ彼のために「還暦の宴」を準備し、もって彼が「北朝鮮のためになした突出した貢献」に感謝した。このことは北朝鮮の科学者にとって極めて大きな栄誉と言え、北朝鮮の核事業のために歴史に影響するに足りる重大な成就があってのみ、やっとこの褒賞が得られるのでもある。このため我々には、1990年代の東欧の激変の際、徐相国は私人関係に頼って、北朝鮮のために水爆製造の関連資料を獲得した可能性が高い、と信じる理由がある。徐相国の他、崔学根も北朝鮮が水爆に関し突破性の進展を取得したことに関するもう1人のカギとなる重要人物である可能性が高い。崔学根は徐相国ほど有名ではないかもしれないが、彼は一度北朝鮮を代表して国際原子力機構本部に4年在職し、彼はウィーンにいた期間、かつて図書館内の各国の原子反応炉の設計資料をあまねく探し、これには設計図などが含まれ、それをことごとくコピーした後北朝鮮に持ち帰った。国際原子力機構本部の高級人員として、崔学根が接触できた核領域の機密文書は、必ずしも徐相国に比べ少なくなく、しかもさらに国際的に最新の核情報や核技術に接触するより多くの機会があり、北朝鮮の水爆に関する作業がこれを突破口としたことは決してあり得ないことではない。当時中国が「両弾一星」(頑住吉注:核爆弾、ミサイル、人口衛星)を作った境遇を考え、さらに現在の北朝鮮と対比してみれば、全世界全てが北朝鮮の原爆、水爆製造を助けたと言ってもオーバーではない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アメリカの衛星が撮影した北朝鮮核施設の画像」です。)

前述したが、筆者は水爆の製造には2つの難点があると考える。その構造タイプあるいは原理技術とも言えるものがそのうちの1つだが、ならばその2は核材料および設備の獲得である。表面的に見れば北朝鮮は現在依然貧困で立ち後れた第三世界の国家に属するが、北朝鮮の「先軍政治」政策の影響のため、北朝鮮はその最も優れた資源を全部ミサイル、核兵器の研究開発作業に用いることができ、「力量を集中して大事をなす」の特徴が余すところなく体現されている。国内が一心不乱に核武装を行っている他、国際的にも北朝鮮には助ける手がある。パキスタンやイランを例にすると、パキスタンの「核爆弾の父」および「ミサイルの父」アブドゥル カディールハーンは逮捕された後、かつて自分が北朝鮮に向け核技術を提供し、さらに何度も遠心分離器およびその部品を持って北朝鮮に行ったことを認めている。一方イランはさらに北朝鮮と「抱団取暖」(頑住吉注:抱き合って暖を取る)の方法を採り、弾道ミサイルや核兵器の研究開発の上で、技術共有の戦略を採用している。言われているところによれば、イランの弾道ミサイルを試験する発射場には、北朝鮮技術人員の参加がある。一方北朝鮮の核実験や衛星発射現場にも、イランの技術人員の存在がある。内部と外部の2つの力量が結合すれば、北朝鮮が充分な核材料と設備を獲得して水爆を製造したければ、おそらく時間の問題に過ぎないということが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮は現在すでに国際社会の反対をかえりみず、何度も核実験を行ったことがある」)

最後に、さらにある一点に言及せざるを得ない。北朝鮮が勝手に核兵器を研究開発したため、朝鮮半島情勢の緊張がもたらされ、2006年10月14日に安保理第5,551回会議は、北朝鮮に対し制裁を実施することに関する1,718号決議を通過させ、五大常任理事国を含む15カ国全部の票でこの決議を通過させた。ちょっと見ると規格がかなり高いが、実際の効果は三文字に高度に概括することができる。「然併卵」(頑住吉注:何の役にも立たない)。まず、この制裁リストには5つの部分だけが含まれ、それぞれ核兵器、弾道ミサイル、生物化学兵器、先進的な通常武器および贅沢品である。前の3項目はたとえ北朝鮮でなくても国際的管理統制が非常に厳格で、一方後の2項目もまた決して北朝鮮の命脈の在処ではない。この種の力の入れる度合いの制裁はないよりはましとしか評価されないと言って良い。しかし当時国連がイラクを制裁した時は、石油禁輸を含む全面制裁だった。もし同様に厳しい制裁を北朝鮮に加えたら、おそらく北朝鮮の核計画は停頓に陥っただろう。このため筆者は、北朝鮮がもし本当に水爆を掌握していたら、国際社会の「有意放水」(頑住吉注:検索してもヒットせず意味不明。わざと+火事を消し止める放水ではなく植物の水やり?)もその助力の1つであると考える。

現在北朝鮮が本当に水爆を持つか否かはまだ未知数であるが、北朝鮮が核保有国となることは、すでに争いのない事実である。この種の状況下で、北朝鮮に核兵器を放棄させることは明らかにあまり現実的ではなく、このため国際社会がより多くすべきなのは北朝鮮を誘導し、いかにして有効にその核兵器を管理コントロールすることができるかである。朝鮮半島の問題は錯綜し複雑で、朝鮮半島非核化のプロセスはさらに非常に困難である。あるいは北朝鮮をさらに一歩国際社会にとけ込ませ、北朝鮮により多くの「安全感」が感じられるようにさせることにのみ、北朝鮮の核問題の解決の道の在処があるのかもしれない。


 中国人とは思えない強硬な意見が最後に突然腰砕けになっていますがそれはともかく、他はまだ仕方ない部分がありますけど北朝鮮の技術者を国際原子力機関に参加させて機密文書に接触させたというのが本当ならちょっとひどすぎる気がしますね。















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