武直-10珠海航空展に登場

 中国の武装ヘリ、武直-10が珠海航空展前にデモンストレーション飛行のリハーサルを行ったそうです。

http://military.china.com/top01/11053250/20121112/17523350.html ちなみに現時点ではエラーが出て表示されません。回復するかどうか不明です。


解放軍大佐:武直-10系は純中国の血統

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「神秘の武直-10、ついに念願かなって航空展に姿を現す」)

【グローバル時報総合報道】「タンクキラー」と呼ばれる武装ヘリはずっと西側から解放軍の装備の中の弱点だと考えられてきた。アメリカの「アパッチ」武装ヘリが湾岸戦争でほしいままにイラク戦車を狩り殺した時、中国は1機種のこのような専用武装ヘリを持ち出すことはできなかった。だが11日、間もなく開幕する第9回珠海航空展の現場では、相次いで2種の専用武装ヘリが飛行デモンストレーションのリハーサルを行い、西側の古臭い概念を打破した。解放軍陸軍航空研究所の張徳和大佐は11日、「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、中国の新型武装ヘリの性能はすでにアメリカの最も先進的な「アパッチ」に肉薄しており、この2種の専用武装ヘリは極めて大きく解放軍の島嶼など特殊な環境における作戦能力を向上させることになる、と説明した。

11日午前10時10分、1機の黒い塗装の、流線形の輪郭を持つ武直-10武装ヘリが珠海三○飛行場上空に飛来し(頑住吉注:火へんに土)、20分間の飛行デモンストレーションのリハーサルを行い、背面飛行、莱維斯曼(頑住吉注: http://www.tudou.com/programs/view/h-KZ7RERuVE/?FR=LIAN よく分かりませんがこんなのだそうです。)を含む多くのスリリングで刺激的な飛行特技動作を完成させた。飛行リハーサル終了後、武直-10は着陸せず、直接元々の駐屯地の飛行場に飛び去った。現場のあるヘリ飛行員は、当日の風は非常に強く、武直-10がこのような状況でも依然熟練により余裕を持っていたことは、その飛行操縦性能がずば抜けていることを表す、と語った。午後4時20分、別の国産武装ヘリ武直-19も飛び立って20分間のデモンストレーションのリハーサルを行った。

国産武装ヘリが今回の珠海航空展のスターになったのは、この機が解放軍の戦力の1つの隙間を埋めたからだ、という度合いが強い。張徳和は説明し、解放軍陸軍航空隊成立後、低空作戦能力の向上はずっと重要な研究課題だった、と語る。だがこれまで解放軍が装備していたミル-17、直-9、「黒鷹」などの主力ヘリはいずれも汎用ヘリに属し、その中のいくつかの改良型は武器システムも追加装備しているが、結局のところ武装ヘリの特定の作戦使命に焦点を合わせて専用に設計されたものではなく、戦場における生存力、武器装備や情報化などカギとなる重要指標上顕著な隔たりが存在する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

アメリカの「ストラテジーページ」ウェブサイトは、解放軍の直-9武装型は4〜8発の対戦車ミサイルしか搭載できず、基本的に装甲防御はない、と描写する。一方「アパッチ」は16発もの大型「ヘルファイア」対戦車ミサイルを搭載でき、先進的な偵察・制御誘導システムはこの機の8km以遠への攻撃発動を可能にし、機体全体はほとんど全て重装甲に包まれている。この種の巨大な差異の背後からは、専用武装ヘリの性能の卓越ぶりも見えてくる。

まさにだからこそ、西側はずっと中国の武装ヘリの発展に密接に関心を注いできたのだとも言える。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」、カナダの「漢和安全保障業務評論」など国外の軍事メディアは長期間武直-10の発展と装備の動向を熱心に報道している。「週刊ジェーン安全保障業務」は、武直-10の機体左右の短い翼の下にはそれぞれ2つの武器吊り下げ搭載架があり、全部で8発の「紅箭-10」大型対戦車ミサイルが搭載できると考えている。このミサイルは射程、威力などの方面においてアメリカ製の「ヘルファイア」ミサイルに勝るとも劣らない。対戦車ミサイルの他、武直-10はさらに世界初のヘリ空戦専用に設計された「天燕-90」格闘ミサイルを搭載できる。「漢和安全保障業務評論」は、武直-10のトン数は「アパッチ」に比べずっと小さく、このためむしろトン数が相当するユーロコプター社の「タイガー」式、あるいはイタリアのA-129「マングスタ」武装ヘリの技術を参考にしたのかもしれないと考えている。

ロシアの「戦車と装甲車両」は、武直-19武装ヘリは現役の直-9武装型を基礎に研究開発されたもので、直-9の武器、動力、伝動システムや電子設備を踏襲しているが、機体前部の変化が比較的大きく、外形は日本のOH-1武装偵察ヘリに非常によく似ている、とする。西側はさらに各種の手段を用いて中国の武装ヘリプロジェクトの発展を妨害し、武直-10は本来カナダのプラット&ホイットニー社のPT6C-67Cエンジンを採用しようとしていたが、アメリカが妨害したためこの計画は最終的に放棄された。だが張徳和は、西側が妨害しても中国の前進を押し留めることはできず、かえって武直-10という純正な中国の血統の武装ヘリの登場を迫ることになったのだ、と考えている。

張徳和は、解放軍の専用武装ヘリ研究開発時の起点は非常に高く選択され、直接アメリカの「アパッチ」とロシアのミル-28、Ka-50に代表される世界の第2世代武装ヘリを照準した、とする。

11日に珠海で初公開された2種の国産武装ヘリはいずれも現在流行しているタンデム複座レイアウトを採用している。張徳和は言う。専用武装ヘリの汎用ヘリとの最大の外形の差異がまさに座席のレイアウトにある。通常、汎用ヘリは飛行員の意志疎通の便のため往々にして飛行員が肩を並べる並列複座レイアウトを採用する。一方武装ヘリは2名の飛行員が「前が低く後ろが高い」のタンデム複座レイアウトである。何故ならヘリ機体正面と下方は最も攻撃を受けやすく、タンデム複座レイアウトはこの2つの被弾面積を最大限減少させることができるからである。同時に後部座席の飛行員の視野が妨げられないことも保証できる。タンデム複座はほとんど現在の世界の主流武装ヘリの目印となっている。戦場での生存力向上のため、国産武装ヘリはさらに防御を強化し、正面装甲は12.7mm大口径アンチマテリアルライフルの射撃を防御するに足りる。

この他隠蔽性増強のため、この機はさらに赤外線信号抑制と騒音減少などステルス性能にも多くの技量を注いである。張徳和は、戦場での生存力、武器装備、飛行性能、情報化など各項目の主要指標から見て、武直-10の性能はすでに「アパッチ」に肉薄し、ヨーロッパの「タイガー」を超えており、武直-19も日本のOH-1をはるかに超え、このことはいくつかの、「中国武装ヘリは他国製品の盗作」という説でたらめであると証明するに足りる、と考えている。

中国が何のために2種の異なる武装ヘリを発展させたのかに関し張徳和は、この2種の武装ヘリの位置付けは異なり、武直-10は世界のトップレベルを狙って専用に研究開発されたもので、武直-19は汎用機種に改良を行ったもので、性能はやや低く、ただし技術はより成熟している、と説明する。将来この2種の武装ヘリは「ハイ・ローミックス」を組成することができる。彼は言う。10年余りの発展を経て、国産武装ヘリの研究開発成功は解放軍陸軍航空隊に低空作戦の「切れ味のよい刃」を提供した。また、ヘリの発着条件に対する要求が低いという特性は、国産武装ヘリに島嶼など特殊な作戦環境下でより大きな作用を発揮させることができる。


 あまりに大本営発表的な甘い記述です。これに関しては「武直-19攻撃ヘリコプター」、「武直-10に対する批判」などを読み返していただければ充分で、問題がその後抜本的に解決された可能性はほとんど考えられないと思います。











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