中国の法執行船も「下餃子」?

 以前も触れたことがありますが、「下餃子」とは水餃子を鍋にどぼどぼ入れるように軍艦が次々進水する様子を表した中国の軍事マニア界の一種の流行語です。

http://military.china.com/important/11132797/20140212/18336806.html


中国のある造船工場、同時に7隻の駆逐艦を建造中 全世界でも稀に見ること

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2013年、中国海軍には多くの艦艇が就役した」)

馬年の春節は過ぎたばかりで、年越しの食事の「下餃子」の熱々の湯気が立つ光景がありありと目に浮かぶ。仲間内での「隠語」として、中国海軍は「下餃子」だとの言い方がネット上でどんどん大きく広まっている。

ある当局による報道が統計を出した数字によれば、2013年、中国海軍の戦闘序列の中にまた駆逐艦2隻、大型護衛艦3隻、軽護衛艦9隻、大型補給艦2隻、通常潜水艦4隻、潜水艦支援艦2隻、双胴測量船2隻、水中音響試験船1隻、掃海艦2隻が加わった。また、さらに1隻の原潜があった可能性がある。1年で28隻の艦艇が就役しており、この数字は世界一である。軍事マニアたちは「一年で一個艦隊を装備し、一個艦隊を進水させ、一個艦隊に着工する」という「下餃子」の盛況を期待して長年になるが、今現実と化しているようだ。

甲午の年の中日戦争勃発から120年後にやってきたまた1つの甲午の年に、中国海軍戦力の建設、発展は中国人を満足させる。

すさまじい勢い

1つの造船工場が同時に7隻の駆逐艦を建造中、ここ20年全世界でも見られることは少ない


上海、大連、広州、武漢、葫芦などの地で、中船工業、中船重工という2大造船グループ傘下の各大型造船工場の船台、ドック、岸辺と至る所に全体が白色の水上戦闘艦と一式の黒衣をまとった潜水艦が、産着の中ではぐくまれている。

就役数の他、中国海軍が2013年に着工した艦艇の総数も、全世界のいかなる国をも超越している。

外国メディアの推測によれば、2013年に中国の各造船工場は駆逐艦3隻に着工、2隻を進水させ、大型護衛艦3隻に着工、2隻を進水させ、軽護衛艦7隻に着工、5隻を進水させ、通常潜水艦3隻に着工、2隻を進水させ、原潜3隻に着工、1隻を進水させ、掃海艦2隻に着工、1隻を進水させた。着工でも進水でも、その数は世界最大である。

著名な軍事フォーラムであるMilitaryphotosが去年10月に発表した画像は、長江の河口に位置する江南長興造船工場が当時少なくとも7隻の駆逐艦を建造中で、これにはまさに試験航海、引き渡し段階にある2隻の052C型、およびすでに進水し艤装中の3隻の052D型が含まれ、さらに1隻の052Dが工場の建物内で組み立てられ、1隻の052Dが艦体モジュールの建造中であることをはっきり示していた。

また、中国は5つの造船工場で同時に45隻から55隻にも達する056軽護衛艦を同時に建造しており、その建造規模はアメリカとソ連だけが同列に論じることができ、ここ20年の世界の海軍史上でも非常に少なくしか見られないものである。

一方世間では中国のより新世代の先進戦闘艦の噂が耳から絶えない。何千何万の寵愛を一身に集める国産空母の他、さらに海軍少将尹卓が暴露した4万トン級強襲揚陸艦、1.2万トン級の055型大型駆逐艦、5,000トン級の054B型大型護衛艦、および極めて神秘的な第4世代原潜等々がある。

緊張の中で研究開発中の電磁カタパルト、総合全電力推進、レールガン、レーザー近接防御武器などSF的色彩を帯びた先進技術は、その時それらと共に明るみに出る可能性が高い。

中国海軍の大型防空艦との隔たりを埋め合わせるため、日本は今後何年かでさらに2隻のあたご級イージス駆逐艦を建造し、そのイージス艦の数を8隻にまで増加させる計画である。だがこれでも依然として中国との隔たりははなはだ遠い。

あるいは海軍だけにいいところを見せさせず、中国公務法執行船も最近「下餃子」の猛烈な勢いを開始するかもしれない。新型の3,000トン、4,000トン、6,000トン級法執行船が大量に船台に上がろうとしており、また5,000トン級海警船は極めて強い体当たり能力を持つ。最も驚くべきなのは1.2万トン級海警旗艦で、日本の7,000トン級のしきしま級に対し圧倒的優勢を形成する。

我が国の将来の1,000トン以上の法執行船の規模は日本の3〜4倍に達し、世界最強となり、その質と量は全面的に日本の海上保安庁を圧倒することになると見られる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

全く新しい動き

株式市場で空母建造資金を募る 全世界で第2の大艦隊、あるいは間近か


海軍戦闘艦と公務法執行船の「下餃子」の背後に体現されるのは国家の意思である。

去年9月10日夜、中船重工は国内株式市場に公告を発し、10社を超えない特定の対象向けに、22.08億株を発行し、全部で84.8億人民元の資金を募り、「超大型水上艦船、大、中型水上艦船、通常潜水艦、大型上陸艦など軍事工業重大装備組立の生産設計および組立業務および関連資産」注入する計画であるとした(頑住吉注:ごめんなさい、不得意な経済分野で、これ「」なのか「」なのか「として」なのか分かんないです)。この会社の言によれば、今回の発行関連の件は依然監督管理機構と出資者の批准が待たれる。

この株価が上がるのに有利な情報は直ちに市場の積極的支持を受けた。以前「国内資本市場の重大で先例のない事項の計画」を理由に4ヶ月近く取引停止になった中船重工株は、11日の取引再開当日高騰し、12日も継続して高騰の形勢である(頑住吉注:この件には半年くらい前「中国国産空母をめぐる動き」で触れたことがあります。)。

金融資本市場の中から艦の建造資金を募集する、この尋常ならざる挙は、ロイター社から「軍事工業重大組立資産証券化の先鞭をつける」と評価された。香港の「成報」は、この交易の深層の背景は、空母装備を核心とする、中国海軍装備グレードアップ、世代交代の切迫した需要であり、その中には多くの投資のチャンスが含まれ、いくつかの空母とセットになる会社はこの機を借りて発展することが有望である、と考える。

アメリカ海軍戦争学院副教授でハーバード大学フェアバンクセンター研究員のエリクソンは、「現代艦船」誌記者のインタビューを受けた時、自分は2020年になれば85%の中国海軍艦船がアメリカから「近代化」されていると見なされ、2030年に中国海軍はアメリカ海軍の2013年の技術レベルに到達することになると信じる、とした。「今後10年、中国は近海海軍から全世界で任務を執行できる海軍への発展変化を実現することになる。」

もう1つの重要な関連の文脈は、2009年から中国が韓国を超越し、世界第1の造船大国になったことで、ここに至り、中国は毎年必ず世界造船市場の最大のシェアを占めているのである。

ロシアの週刊「軍工信使」は、全世界で最大の造船の実力を持つ中国の船台上にはもうすぐアメリカのすぐ次、全世界で第2の大艦隊が誕生し、日本、イギリス、フランス、ロシアなどの国を背後に置き去りにする、と考える。

(頑住吉注:3ページ目に2013年に進水した軍艦のリストがありますが、以前紹介したので省略します。)


 非常に大きな脅威を感じざるを得ない動きですが、アメリカの去年のレベルに到達するのにまだ17年かかるという予想がいくらかなぐさめになるでしょうか。言うまでもなく今後17年アメリカの進歩が止まったまま中国に追いつかれるのを待つはずはなく、むしろ宇宙、無人機、レーザー兵器、レールガンなどの技術でこれまでよりむしろ大きな飛躍が予想されるからなおさらでしょう。日本の場合特に量で対抗するのは無理だと思われ、質の面での向上に力を入れていくべきだと思います。




















戻るボタン