中国海軍のロシア製現代級駆逐艦の近代化改装の内容は

 現在でもまだ中国最大の駆逐艦らしいですな。

http://military.china.com/news/568/20160411/22403492.html


中国の136号現代艦のグレードアップ画像が明るみに:国産垂直発射ミサイルに換える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最強のロシア製駆逐艦:136杭州艦、国産垂直発射ミサイルに改装」)

【ケロリョフ軍事を語るコラム第277期】 最近外国の軍事メディアは、最新のグーグルマップがはっきり示すところによれば、中国海軍が装備する初のロシア製現代級駆逐艦である136号杭州艦の最新の改装の画像が明るみに出た、と報道した。この艦が元々装備していた「サンバーン」超音速対艦ミサイル、連装130mm主砲および各種指揮コントロールレーダーアンテナは全てすでに取り除かれている。最も世の人に関心を注がせるのは、衛星画像から、すでに取り除かれているSA-N-7Shtil艦対空ミサイル発射架の位置に、四角いブロック状チョコレート形状の武器装置が出現したことが見て取れることで、これは明らかに136艦の艦対空ミサイルシステムが本来のShtil単一アームミサイル発射架から、国産の垂直発射艦対空ミサイルに改装されていることを示している。

ここ15年近く以来、中国が建造する全く新しい水上作戦艦の数は世界一で、大量の旧式な051駆逐艦や053護衛艦が相次いで退役している。1990年代に就役した何隻かの052、051Cなどの機種の駆逐艦に対しては、艦体が決して古くなっていないため、中国海軍は改良グレードアップ工程を行い、現在ついに輸入した現代級駆逐艦の上に開花した。その他の3隻の現代級駆逐艦も続々とグレードアップされることになり、改装工程の完了後、東海艦隊の核心的戦闘力は、必ずや1つの大きな段階に上昇する!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「上の画像は以前ネット仲間が作画した我が軍の現代級駆逐艦改装グレードアップの想像図だが、国産の垂直発射システムだけあり、近接防御システムが元々あった630砲に取って代わっている。「サンバーン」超音速対艦ミサイルと連装130mm主砲は依然留保され、現在衛星画像によって判断すると、こうした艦上の武器はいずれも交換される。」)

136杭州艦は、我が国がロシアから導入した現代級駆逐艦の第1号艦である。現代級ミサイル駆逐艦は旧ソ連が設計した大型多用途ミサイル駆逐艦で、排水量は8,000トン、8発の超音速対艦ミサイルと2基の中距離艦対空ミサイル発射架を配備する。中国に対し輸出された現代級はタイプが965E/EMで、全部で4隻あり、それぞれ136杭州号、137福州号、138泰州号、139ニンポー号である。このうち136杭州艦は1988年にロシアのサンクトペテルブルグ北方造船工場で建造に着工され、1994年5月に進水し、2000年2月に中国海軍に引き渡された。現代級駆逐艦の導入は、中国海軍に初めて当時まだ先進的と評価されたソ連製「サンバーン」超音速対艦ミサイル、Shti中距離対空ミサイル、Ka-28対潜ヘリ、近接防御砲AK630およびMINERAL、トップ・スティア、灯罩、ヴィーンペルなどの高性能レーダーと接触させ、中国海軍の戦闘力および中国艦船製造業いずれに対しても非常に大きな促進作用を果たした。

現代級ミサイル駆逐艦を通じて、中国海軍は以下の何種かのロシア製武器システムを熟知した。

AK-130-MR-184式130mmダブルバレル艦砲。こうした艦砲の熟知によって、国産のH/PJ38式単砲身130mm艦砲を発展変化、改良し、052Dおよび055型ミサイル駆逐艦に装備することになった。

MR-750トップ・スティア三座標レーダー。設計の参照を経て、オリジナルの海鷹レーダーをベースに海鷹S/Cレーダーに発展させ、054A型護衛艦に装備することになった。

3R90フロントドームH/I周波数帯追跡・制御誘導レーダー。研究とコピー、技術的ポテンシャル掘り起こしにより、国産HHQ-16垂直発射艦対空ミサイルとセットにし、目標照射および制御誘導を提供し、054Aミサイル護衛艦に装備することになった。

SA-N-12Shtil中距離対空ミサイル。設計を参考にすることにより、国産HHQ-16艦対空ミサイルを研究開発し、054Aミサイル護衛艦に装備した。

MINERAL水上作戦レーダー。コピー生産により、国産対艦ミサイルの超視距離制御誘導に用い、052Cおよび052D型などの機種のミサイル駆逐艦に装備することになった。

(頑住吉注:これより2ページ目)

我々は、新世紀の中国海軍の非常に多くの水上艦艇の主戦装備、例えば艦砲、中距離対空ミサイル、対艦ミサイル、近接防御砲、電子レーダーシステムが、全て現代級駆逐艦に対する吸収消化および熟知飲み込みと関係があることに気づく。ロシアから導入された現代級がなかったら、中国海軍のここ15年の爆発的大発展はなかったと言える。現在、新たに就役した052C/D駆逐艦などの機種に比べ、4隻の現代級の武器と艦上装備はすでにいささか立ち後れているが、この4隻の現代級の艦齢はといえば非常に若く、技術状態はなお良く、トン数もまた主力艦に充当するのに足りる。このため中期改良を行うことが理の当然となったのである。

武器システムの上では、現代級上のSS-N-22「サンバーン」、「Shtil」からAK-130、AK-630および「カシタン」などの艦載武器システムはかつて我が国の海軍をうらやましがらせて止まず、かつて広大な軍事マニアも興味深げに話したものだが、たちまちのうちに現代級のこうした火力配置は我が国海軍装備体系の中ですでに立ち後れたものに属し、全て国産の同型装備をもって代替されることになる。

まずSS-N-22「サンバーン」ミサイルは性能がより良い国産の鷹撃-18ダブル速度対艦ミサイルによって取って代わられる。2基のSA-N-7「Shtil」中距離艦対空ミサイルは国産の海紅旗-16垂直発射艦対空ミサイルによって取って代わられる。このことは大幅に現代級の防空対ミサイル能力を向上させることになる。

初期に輸入されたロシア製「Shtil」艦対空ミサイルは当時の我が国海軍にとって意義が重大で、我が国の海軍を区域防空作戦の全く新しい時代に進入させたと言えるが、その単一アーム発射架という発射方式は立ち後れ、発射間隔が14秒にも達し、さらに加えてミサイルの通電時間が3秒で、合計すると17秒必要としてやっと1発のミサイルが発射でき、目標情報に対するデータ処理能力もまた全システムのボトルネックとなり、システムの反応速度、発射速度、目標に対する打撃精度、多目標複数回の迎撃能力いずれにも非常に大きな制限があり、両舷の6基の3R90フロントドーム追跡・制御誘導レーダーの作用を充分発揮できない結果をもたらしている。ある軍事専門家は、136艦が垂直発射の海紅旗-16ミサイルに換装した後、対空および対ミサイル作戦能力を5倍以上に高めることができ、同時に4発の異なる方位から来襲する対艦ミサイルの飽和攻撃に抵抗反撃を行うことができる、と分析する。

136艦は国産の新世代130mm単砲身艦砲に交換され、機械、コントロールシステム全て新規設計が行われ、L60の砲身を採用し、射程はこれにより35km以上に延長され、火力コントロール、電気システムは全部デジタル化を実現し、発射速度は毎分35発に達し、全コントロールシステムの反応時間はより速く、信頼性はより高くなる。

元々装備されていたAK-630近接防御砲は捜索レーダーとの分離設計が採用され、高速目標への反応時間や追跡精度に深刻に影響していた。さらに加えて火砲の初速が890m/sしかなく、弾薬は普通殺傷爆破弾と徹甲焼夷弾しかなく、対艦ミサイルに対する破壊効果が限られ、有効な迎撃が実現し難かった。改良後の136艦は2基の1130近接防御砲をもって4基のAK630砲に換えることになるが、1130近接防御砲は現在世界で発射速度最高の艦砲で、発射速度は毎分1万発にも達し、超音速対艦ミサイルが有効に迎撃できる。

レーダー電子設備方面を改良し、同時に艦内の作戦指揮システムに対し全面更新を行い、国産汎用データリンクおよび衛星通信、ナビゲーションシステムを配備する。現代級駆逐艦のプラットフォームの性能の徹底した掘り起こしにより、中国海軍の4隻の現代級を換骨奪胎させ、我が国海軍の情報作戦体系の中に完全にとけ込ませることができ、一定の段階内で未来の我が国遠海作戦の需要を満足させることができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「上の画像はロシアのバルト海艦隊の旗艦、現代級956型Nastoychivyy号。2008年7月にポーランドを訪問した。現代艦は蒸気動力を用い、始動時黒煙が上がるのは正常だが、このように煙がもうもうだと、ちょっと面目をなくす。ロシア人のこの画像に対する説明は、燃焼室に空気が欠乏し、燃料噴射が不正常、燃料が低温あるいは低圧で、自動コントロールシステムが異常をきたした、というものである。」)

現代級の第1号艦は1980年代に就役を開始し、相次いで22隻建造され、すでに11隻は退役し、中国に4隻販売され、ロシア軍は現在固定資産台帳上7隻の現代級を持つ。だが3隻だけがかろうじて海に出ることができ、残りは永久大修理中である。8隻の状態がいろいろの古い1155型Udaloy級大型対潜艦を除き、ロシア海軍が現在持つ海に出て作戦ができる大型多用途駆逐艦は4隻しかなく、このうち1155.1型多用途駆逐艦が1隻、956現代級が3隻で、これは中国で現役の4隻の現代級と比べてもさらに少ない。こうした軍艦の技術状態はいずれも1980年代のもので、すでに現代海軍の作戦の要求に符合せず、改装あるいは新たな艦の建造が早急に必要である。

あるいは、どうしてロシア人が傲慢なメンツを捨てることができようか。現在世界で中国だけが戦闘力最強、メンテナンス状態最良、規模最大の4隻の956E/EM現代級駆逐艦隊を持つことにかんがみれば、あるいは中ロ両国は腰を落ち着けて話をし、中国の4隻の現代級駆逐艦を近代化改装を経て、再度ロシアに逆に販売してやってもよい。


 本当に中国が言うようにロシア海軍との間にそれほどの技術レベルの差があるのか、あったとしてそれは本来の実力差なのかそれともロシアに金がなくて最新設備を使った改装ができないのかは疑問ですね。




















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