最近ロシアが中国に最新兵器を販売しようとするのは何故か

 戦略的考慮というやつなんでしょうが。

http://military.china.com/important/11132797/20151130/20843769.html


S-400は中国の対空ミサイルの進歩を促進することに ロシアはかつて制動ケーブルさえ売らず

11月25日のある情報は、ロシア大統領プーチンはすでに国防省のヘメイミム空軍基地に最新型S-400対空ミサイルシステムを配備することに関する提案に同意した、とした。この前トルコ戦闘機はシリア国内で「イスラム国」テロ分子打撃に参加するロシアのスホーイー24を撃墜した。1名の飛行員が死亡し、ナビゲーション員は救助された。S-400とモスクワ号ミサイル巡洋艦上のFortシステムはすでに到着したのだろうか?

最近ロシアメディアは、ロシア大統領軍事技術協力問題補佐のウラジミールが、ロシアは中国とS-400対空ミサイルシステム供給の事項につき談判を行いつつあるとした。ロシアの現在最も先進的な対空ミサイルシステムとして、S-400は誕生の日からもう各方の高度の関心を集め、近年来不断に、中国が世界でロシアを除く初のS-400対空ミサイルシステムを装備する国になるとの情報が明るみに出ている。だが中ロ両国の上層部はずっとこの軍事貿易協力に対し正面から回答しておらず、今回ロシア方面が中ロはS-400の導入につき関連の談判を展開しつつあると認めたことは、遠くない将来に中国が性能がより先進的な対空ミサイルシステムを獲得し、必然的に非常に大きく中国の全体的防空対ミサイル作戦能力を強化し、きわめて大きく中国対空ミサイル技術の急速な発展をも促進することになる、ということを説明しており、このため中国がS-400を導入することは中ロ両国の国家関係の発展を強化することができるだけでなく、さらに中国にとって非常に大きな現実的意義がある。

ロシア建国以来、中国は一度ロシア最大の武器輸入国となり、武器貿易は中ロ両国関係発展の特殊なリンクとなった。ロシアに非常に大きな武器の在庫があって除手(頑住吉注:検索してもそういう用法がヒットしませんが、はけることですかね)を必要とする他に、中国国内の巨大な市場の需要も中国がロシアの武器を大量輸入する1つの重要な原因である。当然、中ロの武器間の協力には国際的大環境の影響もあり、西側諸国から来る戦略的圧力に共同で直面するという背景の下、中ロは相互に団結するしかなく、それでこそよりよく自らを発展させ、自身の核心的利益を維持保護することができる。だが、両国間の武器交易はそれでも決して順風満帆ではなく、21世紀に入った後、中国経済や技術の急速な発展のおかげで、中国軍事工業は基本的に解放軍各兵種の武器に対する技術的要求を満足させることができるようになり、加えてロシアは中国が逆向き工程でロシアの武器システムをパクることを心配し、中ロ間の武器貿易は急速に冷却に転じ、航空エンジンというこの核心的部品を除き、中ロは武器装備のフルセットでの売買をほとんど停止した。だが最近スホーイー35戦闘機やS-400対空ミサイル契約の最終決定に伴い、中ロ両国間の武器貿易には回復の趨勢が見られ始めている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「絶対秘密のS-400生産作業場が明るみに。工場内には多くの先進的なデジタル制御工作機械や加工設備が見え、ロシアは工業生産が立ち後れているとの西側の批評を一掃する。」です。)

ロシアのS-400対空ミサイルの基本性能

S-400対空ミサイルはロシアがS-300を基礎に発展させてできた新世代防空システムで、このミサイル最大の特徴の1つは近距離、中距離、遠距離、低高度、中高度、高高度の各種ミサイルが発射できることに他ならず、こうした性能が異なるミサイルは相互補完し、多層の防空の障壁を構成し、したがって最大限度重要戦略目標を防衛することができる。このミサイルが配備するフェイズドアレイレーダーの探知計測距離は600kmを超え、同時に300以上の空中目標を追跡でき、このレーダーは同時に100前後の目標をロックオンでき、かつ72発の性能が異なるミサイルを誘導してこのうち36の目標を攻撃することができる。全システムの行進中の展開時間は5〜10分で、展開から戦備状態に入るまでの反応時間はたった3分である。極めて高い作戦効率を持ち、フルセットの設備の使用寿命は20年を超える。現在ロシアがモスクワ周囲に配備するこの先進的な対空ミサイルシステムは、ロシア首都周囲の防空対ミサイル作戦任務を担っている。

S-400が装備する対空ミサイルの種類は8種にも達し、これには48N6DM、9M96E、9M96M、48N6、40N6などが含まれる。その中で新型の40N6遠距離ミサイルは、射程が400kmに達し得、現在世界で射程最長の地対空ミサイルである。このミサイルはアクティブレーダー誘導弾頭あるいはセミアクティブレーダー誘導弾頭を装備し、飛行の末端段階で地上の指揮設備が発する指令通り飛行高度を選択し、目標を捜索、発見、追跡、自主攻撃し、主に遠距離の空中早期警戒機や電子戦機の打撃に用いられる。S-400は戦術弾道ミサイルを迎撃する作戦能力を持ち、250km離れた、飛行高度数十mから成層圏までの目標が撃墜できる。またS-400ミサイルはモジュール化された設計構造を採用し、独立した防空作戦行動が執行できるだけでなく、さらにS-300系列のあらゆるミサイルシステムと相互にコンビネーションすることができる。新システムが古い装備を連動させる応用により、ロシア防空対ミサイル作戦の全体的実力を充分に発揮させかつ向上させた。このためS-400はロシアの現在最も重要な防空作戦武器の1つである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「どの国も首都圏の防空は最重要であり、全て最も良い防空システムを装備して保護、防衛する必要がある。最近ロシア軍は首都モスクワ郊外に駐屯するS-400対空ミサイル陣地の一組の画像を公開した。画像の質は非常に良く、これはどういう意味なのか? こんなに機密性のある陣地をこのように明るみに出したというのは? 武力のひけらかしなのだろうか?」です。)

ロシアは何故最近大量に先進武器を中国に販売するのだろうか?

中ロ両国は伝統的な武器交易大国で、両国間に一定数の武器貿易が存在するのは正常なことに属する。中国は1990年代以後、ロシアから大量の武器装備を購入しており、これには空軍が装備するスホーイー27、スホーイー30戦闘機、海軍が装備するキロ級潜水艦や現代級駆逐艦、陸軍が装備するドイルM1やS-300対空ミサイルなどが含まれる。かの年代、解放軍のあらゆる主戦武器はほとんどロシア製一色だった。このことは最大限中国軍の全体的作戦の実力を向上させただけでなく、武器導入過程の中で極めて大きく中国国防工業の発展を促進した。だが中ロ間の武器交易は通常武器方面のみに限られ、戦略武器方面では中ロにはほとんど多大な接触はない。国際条約の種々の制限に妨げられている他、ロシアの中国に対する戦略的考慮も1つの非常に大きな要素である。ロシアはゴルシコフ号空母を無料でインドに送ってやることはむしろよしとするのに、中国には空母艦載機降着用の制動ケーブルワンセットさえ販売せず、より先進的な通常武器も無制限に中国に販売することはないだろう。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「画像は中国がロシアから導入したスホーイー27戦闘機」です。)

ロシアと西側諸国との関係がどんどん緊張する時、ロシアは中国との戦略的関係を高度に重視し始め、これはロシアが何故最近不断に手中の先進武器を中国に売るのかの1つの原因でもある。西側諸国が連合してロシアを制裁することは、ロシアの元々発展が決して景気よくなかった経済を泣きっ面に蜂にし始め、このためロシアは早急に中国からの大量の経済的支持を必要とし、中ロ間の原油輸出のテンポを加速するだけでなく、より大きな程度で中国に対し武器方面の輸出に入れる力を開放し、これは何故最近の一定の時間中国とロシアが談判して長年のスホーイー35戦闘機に関する契約を締結したかの原因でもある。またまもなくより先進的なS-400対空ミサイルシステムに関する契約も締結し、中ロにはまだより多くの軍事貿易協力があるだろうことも以外ではないし、両国が共同で新型作戦武器プラットフォームを研究開発する可能性も排除されない。だがどのように言おうとも、中国の総合国力の不断の増長と共に、中国の国際的地位もどんどん高まり、ロシアが逆により中国に依存する程度も持続的に増加しており、この点はいかなる人も否認できない事実である。(作者の署名:之間網軍事 諸葛小徹)

(頑住吉注:5ページ目)「凱旋」S-400対空ミサイルシステム(NATOはそれをSA-21「咆哮者」とする)はS-300対空ミサイルシステムを基礎に全く新しい設計思想をもって研究開発されたものである。ロシア軍は誇らしげに、このシステムは現在世界の現役および研究開発中の対空ミサイルの中で最も先進的なもので、もし米軍の「パトリオット」PAC-3地対空ミサイルシステムと比較しても、速度や精度方面で全面的に優位を占める、と言明する。


 これもそうですけど多くの中国人の文章から、決してロシア大好きではなく行きがかり上協力関係を強化しているけど内心快く思っていない心理が透けて見えます。以前スホーイー35、S-400と並んでアムール潜水艦の中国への販売が噂されてましたが、あの方は進展ないんですかね。













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