殲ー20関連2題

 就役が近い、いやまだだといろいろな意見があるようですが。

http://military.china.com/news/568/20150515/19693185.html


殲ー20の新たな成果は人を興奮させる 専門家、できる国はいくつもない、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

最近、殲ー20は密集して試験飛行を行っている。ネットの画像がはっきり示すところによれば、コードナンバー2013の新たな殲ー20が低空で多くの機動動作をなし、殲ー20の性能がすでに比較的成熟していることをはっきり示した。ネット仲間が比較的関心を持つ殲ー20はいつ就役するのかという問題に対し、軍事専門家の宋心之は北京テレビ局の「軍事情報解読」コーナーのインタビューを受けた時、殲ー20が現在採用するエンジンはまだ代替型のエンジンであり、きっと2年以内に就役せよと過酷な要求をする必要はない、とした。

ネットの画像からは、殲ー20が低空で機体を横に傾けて飛行して通過する角度は比較的珍しいもので、機首部分の特写がクリアに見え、これにはレドームのレイアウト、コックピット、エンテ翼のディテールが含まれる、ということが見て取れる。

ロシア軍事工業総合体ネットの報道によれば、第1段階にある殲ー20はもうすでに「空母キラー」の能力を具備している。中国はすでに新世代戦闘機殲ー20第6機目の原型機の試験を行っており、第1機目の原型機の初飛行は2011年1月のことだった。

報道は、ある新型戦闘機が各種飛行試験の完成後、軍隊に引き渡されるには平均で5〜6年の時間が必要とされる、とする。これにより推算すれば、殲ー20戦闘機は2017年にフルセットの航空電子設備および武器を装備し、かつ部隊装備されることになるという可能性が高い。

殲ー20は今後2、3年内に就役できるのか否か? 宋心之は次のように指摘する。殲ー20が現在採用するエンジンはまだ代替型エンジンで、試験飛行段階の全部の性能を達成できるだけで、この機の全ての性能の発揮を実現するには、より良いエンジンに換装するべきである。エンジンの研究開発が成功し、飛行機に装備して試験飛行を行う時になってこそ、我が国の第4世代機の全面的成功の開始なのである。

宋心之は次のように語る。我々は現在すでに非常に大きな進歩を取得しているが、まだ思い上がって身の程を忘れてはならない。こうした成果はまだ初級段階のレベルでしかなく、殲ー20の試験飛行は困難を迎える準備を充分に整える必要があり、冷静に扱う必要がある。2年の時間は実は非常に短く、たとえ3年後にやっと実験が完成したとしても、私はその進展が遅いとは評価されないと考える。きっと某時間的ポイントに完成させよと過酷な要求をする必要はない。

宋心之は言う。中国は現在完全に自らの力量に頼って第4世代機を研究開発しており、世界にこの点を達成できる国はいくつもない。しかも我々はさらに空力レイアウト上最も難しいエンテ式レイアウトの機を研究開発しているのであって、現在の成果はすでに非常に人を興奮させる。


http://military.china.com/important/11132797/20150514/19683662.html


中国の殲ー20戦闘機と第3世代戦闘機の空戦試験で戦果がF-22に似る、と伝えられる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカは現在F-22に頼ってアジア太平洋地域の空中の優勢を維持するしかない」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

アメリカのF-22「ラプター」戦闘機は設計年代が比較的早かったため、ずっとその最新型AIM-9X「サイドワインダー」格闘ミサイルを使うことができていなかった。最近になって、このミサイルはついにF-22戦闘機との整合を完成し、米軍はすでにF-22から2回AIM-9Xミサイルの試射を行っており、かつ2017年までにあらゆるF-22にAIM-9Xミサイルを配備する計画である。軍事ウォッチャーは、アメリカが急ぎF-22の空戦能力を高めるのは、間もなくアジア太平洋地域で互角の相手と遭遇するからだ、と考える。

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」は今日(頑住吉注:記事は5月14日付)、アメリカ空軍は5月6日声明を発表し、F-22「ラプター」戦闘機が初めてAIM-9X「サイドワインダー」空対空ミサイルの試射を行ったとした、と報道した。

アメリカ空軍試験飛行員は今年のやや早い時期に2回AIM-9Xミサイルの試射を行っているが、具体的状況は昨日までまだ未公開だった。初の試射は今年2月26日で、ミサイルは成功裏にBQM-34標的機1機を撃墜した、とされている。

第2回目の試射は4月29日で、標的はBQM-74無人標的機だった。「第2回目の発射は類似の実験環境下で発射が行われ、かつ『ラプター』戦闘機がAIM-9Xミサイル搭載後に具備する独特の能力を試験した」とF-22武器グレードアッププロジェクト主席技術者ジェレミー クックソンは語る。

ロッキード・マーティン社は2014年10月に金額3,340万アメリカドルの契約を獲得し、F-22戦闘機にAIM-9Xミサイル発射能力を具備させるグレードアップに用いられる。この契約は220のAIM-9発射レールを改良し、AIM-9Xの発射に適するようにさせることを要求している(米軍は全部で178機のF-22を持つが、グレードアップを獲得するのはそのうち110機だけである)(頑住吉注:1機につき2本の発射レールがあるということですね)。この作業はテキサス州のフォートワースで行われ、2017年初めに完成すると見られる。

AIM-9Xミサイルはより早いバージョンのミサイルに用いられたのと同じロケットエンジンを使用するが、その誘導範囲は新型誘導弾頭を採用しているため大いに向上している。初期バージョンのミサイルとは異なり、このミサイルが採用するのは固定の翼と小型舵面で、同時にガス舵システムも持ち、大幅に機動性を向上させることができる。現在までF-22戦闘機はAIM-9Mミサイルしか搭載できない。

2発のミサイルの試射はF-22戦闘機のAIM-9Xグレードアップ工程が実戦試験飛行段階に入ったことを象徴的に示している。ミサイルの搭載と分離の試験はすでに完成し、全部で17回成功裏の発射が行われた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

AIM-9Xミサイルは現在すでに米軍の多くの戦闘機で就役しており、これにはボーイングF-15C「イーグル」、F-15E「ストライクイーグル」、F/A-18A+「ホーネット」、F/A-18C/D「ホーネット」、F/A-18E/F「スーパーホーネット」およびロッキード・マーティン社のF-16「ファイティングファルコン」戦闘機が含まれる。また彼らはF-35「ライトニングII」戦闘機をグレードアップし、AIM-9Xミサイルを使用できるようにさせているところである。

視察者ネットの軍事評論員である席亜州は次のように指摘する。アメリカがF-22戦闘機を研究開発した時の年代は比較的早く、このため採用された格闘ミサイル用弾薬コンパートメントの設計方式が比較的原始的で、コンパートメントを開いた後でミサイルを機外に斜めに突き出させ、しかる後に直接発射する方式を採用している。この種の方式はミサイル発射時の飛行抵抗を大幅に増加させ、飛行機が大きな過負荷の機動を行っている時にミサイルを発射するのには一定の危険性がある。このため新型ミサイルの採用には複雑な試験飛行テスト作業を行う必要がある。一方比較すると中国の殲ー20戦闘機の格闘ミサイルは、発射架が外向きに回転する設計を採用し、明らかにより完備されている。しかも殲ー20戦闘機はその研究開発の初めからもう全く新しい世代の格闘ミサイル、つまり霹靂-10ミサイルの採用が確定していた。このミサイルの直径はより大きく、高い機動性という特徴を持ち、射程は伝統的な格闘ミサイルを超える。ステルス戦闘機間の空戦時、レーダーを用いて敵機をロックオンし難いという新たな状況に照準を合わせて設計されたものだと考えられており、赤外線装置を使用して比較的遠距離のステルス戦闘機を有効にロックオンできる。アメリカが研究開発中のAIM-9X block3ミサイルも類似の特徴を持っている。

殲ー20戦闘機は現在すでに定型に近づいている。ネットの噂によれば、この機はもうすぐ低速での生産を開始することになる可能性があり、初期生産の殲ー20はロシアのAL-31Fエンジンの改良型を採用する可能性があり、動力方面ではまだF-22と同列には論じられない。だがこのことを除き、ステルス特性でも、攻撃能力でも、電子対抗能力でも、ネットワーク情報化作戦能力でも、全てF-22と互角である。ある噂は、中国はすでに殲ー20と国産第3世代機を用いて空戦試験を行い、得られた結果はアメリカがF-22とその第3世代機を用いた模擬空戦の結果とあまり大きな差異はなかった可能性がある、と指摘している。しかも、アメリカメディアの視点は、殲ー20の対地攻撃能力を重視する色彩はF-22より強く、その航続距離は長く、弾薬搭載量は大きく、アメリカの太平洋上の節目となる重要ポイントの打撃に用いることができ、甚だしきに至っては制空権を奪取する必要なく、もうアメリカの太平洋上の作戦能力が破壊できる、と考える。ひとたび中国が数十機の初期型殲ー20を持てば、アメリカの太平洋上の軍事力の優勢はすぐ空前の挑戦に遭遇するだろう。

2013年から、アメリカ空軍はその「レッドフラッグ」演習の中でF-22戦闘機を用いてステルス戦闘機に「敵対」して行う空中対抗試験をシミュレーションしている。その結論は現在はっきりしていないが、アメリカがF-22の空戦能力を増強するのは、非常に大きな程度上まさに演習中の某いくつかの経験ゆえにである、と推断できる。


 最初の記事で専門家が「まだ思い上がって身の程を忘れてはならない」としているのは2番目の記事の「噂」をソースに殲ー20は凄い凄いと強調するような論調に対してなんでしょうね。














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