ロシア関連4題

 まず「ミストラル」に関する記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20150619/19871865.html


ロシアメディア:フランス、ロシアに向け「ミストラル」艦の一部の建造技術を移転

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

参考情報ネット6月18日の報道 ロシア連合造船グループ軍事技術協力部担当責任者のアレクセイ ジージーは、フランスはロシアに向け「ミストラル」ヘリ空母建造の中で採用した大型構造部品組立技術を移転済みである、とした。

ロシアの「衛星」ニュース通信社ウェブサイト6月18日の報道によれば、ジージーは、ロシア国防省とフランスのDCNSグループ(フランスの国有船舶製造企業)間の契約の中には3項目の移転する技術が規定されていた、とした。このうち、ロシア海軍部造船工場はすでに「ミストラル」の建造の中で採用された大型構造部品組立技術を獲得済みである。この造船工場の工程センターはフランスの手中から「ミストラル」の船尾の図面を得ており、かつバルト海造船工場の生産能力を根拠にマッチングを行った。バルト海造船工場はかつて大型構造部品組立技術を用いて生産を行ったことがある。

ジージーは、ロシア連合造船グループは「ミストラル」の船尾の建造に関するあらゆる契約義務を理解しており、かつすでに報酬金を受け取っており、「ミストラル」艦の談判とはもはやいかなる関係もない、と強調した。

(頑住吉注:2、3ページ目のキャプションは次に紹介する記事の一部を切り取ったものなので省略します。4ページ目)アメリカはフランスがロシアに向けヘリ空母を供給するのに反対している


http://www.hinews.cn/news/system/2015/06/19/017627552.shtml


ロシア、フランスサイドから「ミストラル」級上陸艦の建造技術を獲得したことを否認

中新ネット6月19日電 ロシアメディア18日の報道によれば、ロシア工業・貿易省大臣デニス マントロフは先日、ロシアは決してフランスから「ミストラル」級空母建造のいかなる技術も獲得したことはない、とした。

以前ロシア連合造船グループ軍事技術協力部担当責任者アレクセイ ジージーはタス通信社に向け、フランスはロシアに向け「ミストラル」級ヘリ空母建造の中で採用した大型構造部品組立技術を移転済みである、とした。

彼は、「海軍部造船工場」工程センターはフランス方面から「ミストラル」空母の船尾部分の図面を獲得し、かつそれをバルト海造船工場の生産能力に適応させ、この造船工場はかつて大モジュール組み立ての方法を使用して建造を行ったことがある、と語った。

彼は、連合造船グループ企業はヘリ空母のために船尾部分を建造する契約のあらゆる義務を履行済みで、自らが提供したサービスのために代金を獲得済みで、また空母の運命に関する談判とはもはやいかなる関係もない、と強調した。

だが記者がフランスはロシアに向け「ミストラル」建造の技術を移転済みか否か問うた時、マントロフは「していない。我々が獲得したことはない」と語った。

彼は付け加え、「我々はどんな技術を獲得したというのか? 外殻の生産、モジュールの結合は我々はその前すでにもう製造できる状態だった。我々に発注がなかっただけのことだ。我々が取り付けたのはまさに船尾と前面部分だ。」と語った。

2011年、フランスのDCNSグループとロシア国防輸出社は2隻のヘリ空母建造に関する契約を締結し、契約金額は12億ユーロだった。第1隻目の「ウラジオストック」号は本来2014年にロシアに引き渡され、第2隻目の「セバストポリ」号も2015年に引き渡されるべきこととされていた。だがウクライナ危機の影響を受けて、フランス遅々として空母を引き渡さず、ロシアはフランスに空母を引き渡すか、金を返すかだ、と要求した。


 情報が錯綜しているようですが、常識的に考えて進度から見てフランスからロシアにある程度の技術情報がすでに渡っていたのは間違いないでしょうし、それは今後ロシアが建造する同種の軍艦の参考になるでしょう。

 ロシアの潜水艦関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/06/18/017625466.shtml


ロシアの第5世代原潜、無人システムを装備へ ステルスを強調

中新ネット6月18日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア海軍司令ヴィクター チャーコフは、ロシアの第5世代原潜は無人システムを装備することになり、多項目の機能が現役潜水艦と異なり、例えばステルス塗装層が最も重要な設計要素の1つとなる、とした。

ロシア海軍は、現在すでに第5世代原潜の研究開発は開始されている、と言明する。

ロシア2050年造艦計画は海軍に新世代原潜の設計のトップクラスの要求を提出できるようにさせ、重点的に潜水艦のコントロールシステムおよび武器システムの高い効果が強調されている、とされる。ロシア海軍は異なる排水量の統一されたモジュール化プラットフォームの開発、および武器システムの中に無人システムを装備することにより、第5世代潜水艦の作戦能力を強化することになる。

Malakhit設計局は、同社はすでに第5世代原潜の研究開発を開始しており、この潜水艦は「アーセン」級原潜の次の世代としてのものである、とする。第5世代原潜は全艦ネットワークセンターシステムを装備する可能性があり、潜水艦のステルス塗装も最も重要な設計要素の1つとなり、潜水艦の排水量と航行速度はもはや主要な考慮の要素ではない。(陳暁 白旭尭)


 無人システムというのは無人潜航艇でしょうか。ステルス塗装層はソナーの音響を吸収するようなものですかね。

 ロシアの爆撃機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150618/19866566.html


ロシアのツポレフ-160爆撃機生産再開などの調達計画が実行可能性を疑われる

中新ネット6月17日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア政府高官は最近何度もツポレフ-160戦略爆撃機生産再始動など一連の航空調達計画を言明しているが、ある専門家は、ロシア工業界の質の高い人員の数と予算はいずれもこうした計画を支持するには不足である、と考える。

ツポレフ-160戦略爆撃機は1981年に初飛行し、旧ソ連は全部で16機生産した。最近ロシアはこの機の生産ラインを再開し、もう50機製造する計画であると言明した。例えば、ロシア国防省の調達を主管する副大臣であるユーリ ボリゾフは6月4日、新たに生産されようとしているツポレフ-160は本質的には全く新しい飛行機で、コードネームはツポレフ-160M2となり、その航空電子システムは初期のツポレフ-160に比べ何世代か先進的なものになると見られる、とした。彼はさらに、計画によればツポレフ-160M2は2023年以後生産に投入される可能性が高い、と言明した。

この計画の他、ロシア政府当局者はさらに非常に多くの調達計画を言明している。例えば100機のミグー31をミグー31BMにグレードアップする。このグレードアップの核心は新型航空電子ユニットの装備で、新型モニターと新型機載レーダーを採用する。このレーダーはジホミロフ計器研究院が研究開発した「堡塁」Mパッシブフェイズドアレイレーダーで、アンテナの寸法は1.4mに拡大し、スキャンしながら追跡する作動模式の下で、同時に処理する目標の数が10にまで増え、典型的戦闘機目標に対する探知計測距離は320kmに達する。遠く280kmまでの距離で空中目標に射撃ができる。また例えば、ロシア空軍総司令ボンダレフ中将は大量のPAK FA、スホーイー35、スホーイー34、スホーイー30SM戦闘機、および輸出型ミグー35戦闘機を基礎に発展した国内型を装備するだろう、と言明した。

だが以上の計画の実行可能性は多くの専門家に疑われている。専門家は次のように考える。一方においてロシア工業界の質の高い人員の数は限られ、このように多くの調達計画を同時に展開するのを支持するには不足である。他方では、予算の上で支えが不足する。モスクワで働くある国防分析家は「こうした命令を発する人は依然我々がまだソ連時代に生活していると思っているのだ。彼らは声明を発し、かつ各設計局や工場に前進を要求するだけで、1人も必要な資金を見積もる人、あるいはせめて機会費用(頑住吉注:あることをすると他のことがどれだけできなくなるか)を計算してみる人はいない」とする。また専門家たちは普遍的に、今日のロシア国防工業の一大弱点はその労働力の規模がすでに相当に大きく減少していることで、ソ連時代の一部分にしか及ばない、と指摘する。ロシア国防工業内部の新たなる縮減はまもなく完成し、これ以後某いくつかの最も重要なカギとなる設計局の人員の数はその1980年代のピーク時期の10%にも及ばなくなると見積もられる。(張洋)


 言うのは簡単だが、というやつでしょうか。大型空母、無人機、ロボットなどこの他にも課題はいろいろあるわけですが。













戻るボタン