中国、日本のE-2D導入を評する

 一見地味な機種ですが。

http://military.china.com/critical3/27/20150605/19797380.html


誇張かそれとも実力か 日本のE-2D導入は殲ー20の隠れ蓑を剥がせるか?

中国が研究開発する第4世代戦闘機である殲ー20は間もなく2017年に正式に装備されることになるが、このことは日本を針のむしろに座ったようにさせ、自らF-X第4世代機を研究開発する、およびF-35を購入して対応する他、日本はさらに積極的に第4世代戦闘機に対応できる装備を購入している。韓国の「中央日報」4日の報道によれば、日本は今年4月の安倍晋三首相アメリカ訪問以後、アメリカから49億アメリカドルの先端武器を購入しており、これにはE-2D「アドバンスドホークアイ」早期警戒機とMV-22「オスプレイ」ティルトローター機などの武器が含まれ、このことは米日の「防衛協力指針」改正後、日本が正式に軍事力増強の道に入ったことを意味している。E-2Dは新型のAN/APY-9アクティブフェイズドアレイレーダーを装備することになり、このレーダーはUHF周波数帯で機能し、アメリカ海軍公式サイトは「海軍の対ステルス秘密兵器」と称し、このレーダーは殲ー20を含むステルス戦闘機を有効に発見できると称している。

E-2D「アドバンスドホークアイ」早期警戒機に関して言えば、決して何ら新しい武器でもなく、西側が普遍的に使用しているE-2C「ホークアイ」早期警戒機を基礎にグレードアップしてできた武器である。メディアが公開している画像から見て、E-2Dは外形上E-2Cとほとんど完全に同じで、専業の人でないと区別するのは非常に難しい。だが事実としてE-2Dはすでに換骨奪胎されており、両者の主要な差異は戦場情報捜索収集、処理、表示方式の差異にあって、この点は「換芯」(頑住吉注:チップの交換?)によって実現された。E-2DはADS-18アンテナとロッキード・マーティン社が研究開発したAN/APY-9アクティブフェイズドアレイレーダーを装備する。このレーダーの作動する周波数帯は海の波が雑電波を反射する背景の下で、より遠距離の小型目標を識別、発見するのにより適している。現在E-2Cが装備するAPS-145レーダーに比べ、その機械スキャンと電子スキャンを結合させた方式は非常に多くのメリットを持ち、性能上質的飛躍を実現しており、8,000m高空の探知計測距離は550kmに達し、地球表面の曲面率の極限に近い距離内で戦闘機、巡航ミサイルなどを含む低空目標が識別できる。

E-2Dは海をかすめて飛行する目標を正確に識別した後、16号データリンクを通じて情報を「イージス」駆逐艦に伝達し、かつ「スタンダード」系列艦対空ミサイルを誘導して迎撃を実施する。このためE-2Dは艦載機、戦闘機のために早期警戒および指揮情報を提供できるだけでなく、さらに水上艦艇と協力してミサイルを迎撃することができ、艦隊の安全を保障する「飛行するスパイの目」なのである。報道によれば、E-2Dは甚だしきに至っては電子攻撃を直接発動し、敵サイドの戦術無線データネットに侵入しまた利用することができる。しかも機上にはさらにデジタル式電子監視システムが総合され、正確に各種発射源が識別および位置決定でき、これには来襲する目標が採用するレーダー、データリンク、通信の周波数などが含まれ、したがって味方サイドあるいは友軍にのために来襲する空中目標の正確な電子情報を提供し、味方サイドが攻撃あるいは妨害を実施するために先決条件を創造する。

機載航空電子設備の上では、E-2Dは全く新しいガラスコックピットを採用し、そのE-2Cのコックピットとの直感的な差異は、新たに3つの17インチ液晶戦術多機能カラーモニターが増えたことである。こうしたモニターは飛行パラメータを表示することもできるし、空中戦術画像を表示することもでき、飛行員のために空中態勢関知を提供する。コクピットの前部にはさらに総任務モニターが設けられ、基本飛行画面を表示するだけでなく、さらに戦術任務表示画面に切り替え、任務コックピットのレーダー作動台と同じレーダー監視画像を表示することもでき、かつ戦術操作が行え、「第4の戦術陣位」と呼ばれる。またこの機は開放式電子体系構造を採用し、設備を素早く交換でき、もって最新技術の使用に便とする。今後、E-2Dのハードウェアとソフトウェアは先進技術の導入につれ更新、グレードアップでき、多くの新たな向上をもたらすことになる。例えば改良された戦闘識別、多周波数スペクトル融合、プラットフォームからプラットフォームまでの通信の自動コントロールなどの先進技術である。また、データリンクの帯域幅の増加と共に、地上人員あるいは空母上の人員も機クルーの作業に「加入」でき、第5、甚だしきに至っては第6人目のバーチャル操作員となり、もってE-2D早期警戒機の指揮コントロール機能を十分に発揮させる。

最も言及に値するのは、この機が用いるAN/APY-9レーダーである。このレーダーは機械/電子スキャン複合方式の作動を採用し、かつUHF周波数帯で作動し、16の作動バンドを持ち、長い波長の周波数帯、例えばメートル波を使用する時にはステルス機に有効に対応できる。UHF周波数帯のレーダーの作動バンドは300MHZから1GHZの間、その波長は10cmから1mの間であるとされる。この周波数帯のレーダーは現有のステルス技術による第4世代戦闘機を発見することができ、例えば中国の殲ー20、殲ー31、ロシアのT-50、アメリカのF-22「ラプター」およびF-35「ライトニングII」戦闘機である。

(頑住吉注:これより2ページ目)

今回のグレードアップの主要な改良はさらにE-2Dに空中給油能力を増設し、もって滞空時間を延長したことに体現され、KC-130給油機あるいは「パートナー式」給油吊り下げポッドを搭載したF/A-18戦闘機によって空中給油が行え、これもE-2Cに比べての主要な改良の1つである。E-2C早期警戒機に比べ、空中給油設備追加装備後、E-2D早期警戒機の空中勤務執行時間を倍加させることができ、現在の4時間から8時間前後にまで延長し、1機あたりの実際の滞空任務執行時間が増大している。またこの機の最大航続距離も2,800kmから5,000km以上にまで増加し、もし緊急勤務の執行でも近くの陸上基地まで飛び、甚だしきに至ってはある空母からもう1隻の比較的遠く離れた空母まで飛べる。

日本が今回購入したものには4機のE-2D「アドバンスドホークアイ」早期警戒機、10台のエンジン(このうち8台は飛行機に搭載され、別に2台の予備部品がある)、4台のAN/APY-9レーダーが含まれるとされ、この交易の総額は17億アメリカドルと予測される。この交易の成功後、日本の航空自衛隊はE-2D早期警戒機を使用してその太平洋地域に対する空中早期警戒および海上監視コントロール能力を向上させることになり、このことはその現有の13機のE-2C「ホークアイ」早期警戒機からなる早期警戒機隊を拡大させることになる。計画によれば、E-2D機は2019年に就役を開始し、最終的に日本の現役のE-2C機全てに取って代わることになる。E-2Dが日本の航空自衛隊に加入する時は、まさにちょうど中国の殲ー20も戦闘力を形成する時であり、一体E-2Dは殲ー20の真の姿を暴くことができるのか、それとも殲ー20が隠蔽されて接敵し音もなくE-2Dを撃墜するのかは、東海と釣魚島上空で勝負か決する可能性が高い。一体その時勝利を誰が手にするのか、我々は少しの間我慢強く待っている!


 具体的データを根拠にした勝敗の予測がないのはまあ殲ー20がどんなものになるかまだ全く分からないのでしょうがないでしょうが、中国の最新型である空警ー500とも比較してほしかったです。















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