中国国産空母関連2題

 当然いろいろな情報、見解が出続けてます。

http://military.china.com/important/11132797/20160101/21057376.html


専門家、我が国が設計した第2隻目の空母を解読 遼寧艦に比べての先進さはどこに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空母の訓練が明るみに」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

京華時報の情報(記者 潘珊菊) 昨日、国防部ニューススポークスマンの楊宇軍が定例記者会見で、中国が第2隻目の空母の研究開発作業を始動させ、自主的に設計と建造を展開中であると事実確認した。この空母の設計と建造は「遼寧艦」の科研試験と訓練の有益な経験を吸収し、多くの方面で新たな改良と向上があるという。

ある記者は問うた。メディアの報道によれば中国は第2隻目の空母を建造中である。事実確認し、かついくつかの状況を説明していただきたい。また、2016年に「遼寧艦」には列島線を出ての訓練計画はあるのか否か?

楊宇軍は次のように語った。中国は終始平和的発展の道を行くことを堅持し、断固として独立自主の平和外交政策と防御性の国防政策を遂行している。我々には非常に長い海岸線と広大な管轄海域があり、国家の海上方向の安全を防衛し、領海の主権と海洋権益を維持保護することは、中国の武装力量の神聖な職責である。皆全て知っていることだが、中国が持つ第1隻目の空母は「遼寧艦」である。関連部門は各方面の要素を総合的に考慮した後、第2隻目の空母の研究開発作業を始動し、設計と建造を自主的に展開しているところである。

楊宇軍は次のように語った。「遼寧艦」の引き渡し、就役以来、ずっと計画に照らし科研試験と軍事訓練を展開してきた。次の一歩の訓練の手配については、任務の需要を根拠に確定する必要がある。

「私の知るところによれば、この空母は完全に我が国によって自主的に設計が展開され、大連で建造が行われており、排水量は5万トン級で、通常動力装置を採用している。国産殲ー15機とその他の艦載機を搭載し、固定翼機はスキージャンプ発進方式を採用する。艦上には任務の需要を満足させる各種設備が配備される。第2隻目の空母の設計と建造は『遼寧艦』科研試験と訓練の有益な経験を吸収し、多くの方面に新たな改良と向上があるものになる。」

ある記者は補充して次のように質問した。第2隻目の空母の現在の建造進展状況はどうなのか? いつ就役を行うという目標に照らして建造を行っているのか? 報道によれば、中国はさらに第3隻目の空母を建造しようとしているが、現在何か情報はあるのか否か?

楊宇軍は次のように言った。第2隻目の空母は現在まだ研究開発段階にあり、後続の作業は設計と建造の状況を根拠に確定する必要がある。中国空母の遠大な発展と建設の問題については、関連部門が各方面の要素を総合的に考慮して真剣に研究を加えるだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目)

専門家が解読

1 第2隻目の空母は「遼寧艦」とどんな差異があるのか?


海軍軍事研究員張軍社は昨夜京華時報記者のインタビューを受けた時次のように分析した。現在我が国の空母建造は歩み始めたばかりの段階にあり、この前の第1隻目の空母「遼寧艦」の艦殻は他国から買ってきたものであって、我が国は当時「遼寧艦」上に自らの動力システム、航空電子システム、武器システムを追加装備し、第1隻目の空母は主に試験と訓練に用い、決して作戦使用には用いない。中国はこれまでにこの方面の経験がないため、自ら模索するしかなく、このため「遼寧艦」は空母使用の規律や方法を探索するのにも用いられ、これには空母の各システムの融合性および艦・機融合訓練が含まれる。第2隻目の空母は完全に中国によって自主的に研究開発されるのであって、実際上中国空母建造の1つのマイルストーンと評価される。

この前に「遼寧艦」の経験があるため、その中で発見されたいくつかの問題は、第2隻目に設計建造される時にはある程度克服や回避ができ、新たな空母の自主研究開発は我が国の空母建造水準が新たな段階に入り、科学技術水準と技術含有量がいずれもさらに一歩向上するだろうことを象徴的に示している。

2 第2隻目の空母はどんなレベルにあるのか?

張軍社は、現在我が国が建造中のこの空母の排水量は約5万トン級で、中型通常動力空母に属す、とする。世界の海上軍事強国に比べての我々の隔たりは依然比較的顕著である。世界の空母建造の状況を縦覧すると、アメリカには10万トン級空母があり、ドン数は大きく、数も最多である。我々の隣国インドも自ら建造する、および購入することによって合計3隻の空母を有する。

3 空母の自主設計建造にはどんな必要性があるのか?

第2隻目の空母建造始動にはどんな必要性があるのか? 張軍社は次のように分析する。数の上から言うと、1つの国家に1隻の空母しかないのでは明らかに需要を満足させられない。一般に少なくとも3隻以上必要とする。一般に空母の使用には主に3種の状況があり、これには訓練、勤務執行、およびメンテナンス状態にある、というものが含まれる。現在「遼寧艦」1隻しかないというのではきっと不充分で、第2隻目の空母の建造は国防の需要にも符合する。今回の第2隻目の空母建造は、第1隻目の空母研究開発の基礎の上に、一定の経験の累積があり、自主製造できる能力や条件を具備している。第2隻目の空母の設計建造は、動力システム、電子システム、武器システムなどの方面の性能がより先進さを加え、融合性はより完備されたものになるだろう。

(頑住吉注:これより3ページ目)

4 1隻の空母の建造にはどのくらいの時間を必要とするのか?

1隻の空母の建造にはどのくらいの時間を必要とするのか? 我が国の第2隻目の空母はいつになったらやっと成功裏に試水(頑住吉注:進水の間違い?)できるのか? 張軍社は次のように指摘する。空母の建造は実際上ある国家の全体的実力と科学技術水準の象徴であり、大国の標準装備でもある。空母の自主設計建造は、我が国の全体的実力がすでに一定の水準に到達していることを説明する。外界は中国軍の発展に対し正常な心的態度をもって取り扱うべきである。中国は人口13億の国家であり、1万8千kmあまりの海岸線、三百万平方kmあまりの管轄海域と不断に発展する海外利益を持ち、国家主権、安全、発展の利益の維持保護のため、自主研究開発の空母を持つことは必要なことである。

張軍社は次のように語る。現在我が国は空母建造のタイムスケジュールの上に基準を持たない。アメリカには何十年の空母建造経験があり、各方面の技術がいずれも比較的成熟し、建造への着工から進水まである時には3年しか必要とせず、その後2年前後の時間を用いて艤装し、これには武器設備の取り付けが含まれ、就役後はさらに基礎訓練とすり合わせの時間があり、真に戦闘力形成に至るには一般に5、6年の時間を必要とする。

「我が国は空母設計建造の上でまだ経験がなく、アメリカのように経験が成熟しすでにプログラム化を形成しておらず、我々はまだ模索探索の段階にある。建造期間には1つの正確な時間はなく、中国空母技術の成熟につれ、期間も相応に短縮されるだろう。」と張軍社は語る。

(頑住吉注:以後はこの問題とは全く関係ない国防部記者会見での発表に関する内容なので省略します。)


http://military.china.com/important/11132797/20160101/21057481.html


中国軍の国産空母事実確認、一つの大きな噂を終わらせる 重要性は殲ー20を超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧艦空母で殲ー15が発進」)

【グローバル軍事報道 記者 劉昆】 2015年の最後の一日、中国軍は内外を驚愕させる情報を暴露した。すなわち、国防部スポークスマンの楊宇軍が定例記者会見で初めて、中国はすでに第2隻目の空母の研究開発と建造作業を始動させており、この空母の排水量は約5万トンで、現在大連で建造され、通常動力とスキージャンプ発進レイアウトを採用し、殲ー15などの各タイプの艦載機を搭載する、と事実確認したのである。

国産空母に関する推測と報道はすでに由来が久しく、十年あまり以来中国のインターネット上には毎年必ず心から誓って国産空母着工の情報が伝えられ、そうこうするうちに「国産空母「8月船台に上がる」に関する噂はすでに中国軍事マニア界の1つの著名な一段となっている。今日に至り、中国軍は正式に国産空母建造中との情報を事実確認し、このことは中国のインターネットの十年あまり継続した古い案件に満足いく形でのピリオドを打ったとも評価される。

実を言うと、国防部が本当に「国産空母船台に上がる」の情報を事実確認した時、筆者にはそれにもかかわらずあの種の想像の中のような感動は出現せず、より多い感覚は実は理の当然というものだった。その原因を突き詰めると、2点に他ならない。まず、1、2年近く以来、衛星画像などの手段の助けを借り、すでに多くの外国メディアが中国はすでに国産空母に着工していると推測しており、特に今年8月以来インターネットに流れ伝わる若干の画像は、すでに国産空母建造中の画像である可能性が極めて高いと研究判断されていた。このため、国産空母の情報に対し、大多数の人の心中にはすでに予期があった。次に、第1隻目の空母「遼寧艦」就役時、中国軍はもうすでに、この艦の主要な任務は訓練と科研であると態度表明していた。だが「訓練と科研」の目的はどこにあるのか? 明々白々に未来の国産空母建造のために経験と技術の累積を提供するために他ならない。このため国産空母の出現は単に時間の問題にすぎなかった。

国防部が今回公開した情報から見て、全体的に言って中国初の国産空母は「遼寧艦」と切っても切れない血縁関係があり、両者の排水量はいずれも5万トン前後、しかもいずれも通常動力とスキージャンプ発進レイアウトを採用し、かつ同じ殲ー15艦載機を搭載する。実際、国防部も「第2隻目の空母の設計と建造は『遼寧艦』の科研試験と訓練の有益な経験を吸収しており、多くの方面で新たな改良と向上がある。」と事実確認している。この前に、かつて若干の情報が、中国国産空母は直通甲板と電磁カタパルト、甚だしきに至っては原子力動力を採用することになると推測していた。だが現在の情報から見て、少なくとも中国第1隻目の国産空母は依然穏健妥当な路線を選択し、「遼寧艦」を基礎に改良グレードアップを行い、「大躍進」式の飛躍的発展の道を行くのではない。これは疑いなく非常に賢い選択というべきである。中国初の国産空母は「遼寧艦」の影から決して離脱していないが、これは単に中国の未来の空母ファミリーの開始に過ぎない。多方の情報を総合すると中国国産空母のひとまずの発展路線を推測してみることができる。遼寧艦(001型)→グレードアップ版遼寧艦(001A型)→カタパルトを装備した直通甲板の通常動力空母(002型)→原子力空母(003型)。この路線の下、地に足をつけた「小股の駆け足」式発展によって、徐々に作戦能力が限られたスキージャンプレイアウトの通常動力空母からアメリカのニミッツ級、甚だしきに至ってはフォード級に類似した種類の原子力動力スーパー空母に発展するのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「呉勝利、遼寧艦に搭乗し殲ー15の発着を見る」です。)


どうであろうと、国産空母の中国軍事力量に対する重要性は疑いの余地がない。某種の程度上、国産空母の重要性は殲ー20というこの国の重器をはるかに超える。そして国産空母の建造は中国にとって歴史的必然のプロセスでもある。まず中国は国産空母を建造する現実の需要を持つ。アジア太平洋地域の各国を縦覧すると、アメリカは言うまでもなく全世界で最強の10隻あまりの原子力動力スーパー空母を持つ。我が国周辺の日韓などの国もすでに若干隻の空母あるいは準空母を持っている。軍事的角度から考慮すれば、周辺各国が相争って空母を建造することは我が国の海上力量に対し現実の巨大な圧力を有している。次に政治的角度から見ると、近年来中国が直面する国際形勢は日増しに複雑になり、海上の争いは不断に浮上し、域内の潜在的相手は余力を残さず中国を圧迫しつつある。この種の背景の下に、中国は切迫して空母というこの種の戦闘力が超越的に強い武器装備が平和的勃興のために保護、航路護衛をすることを必要としている。

阿片戦争から甲午戦争まで、さらに抗日戦争まで、中国が近代に受けた屈辱は多くが海上から来た。ここ二百年近い屈辱は中国人にいかなる人に比べても、強大な海上力量を持つことの重要性を分からせた。毛沢東の「帝国主義の侵略に反対するため、我々はきっと強大な海軍を建立する必要がある」との言葉から、劉華清の「中国が空母を開発しなければ、私は死んでも瞑目しない!」の残された願いまで、何十年のたゆまぬ努力を経て、中国はついに強大な海軍を持つことの曙光を見た。中国勃興の歩みと共に、未来の中国海軍は必ずや国家人民の利益を維持保護する先鋒たる力量、世界平和の維持保護のために貢献するより大きな力量となる。

(ソース:グローバル軍事)


 この「発展路線」通りなら、「原子力スーパー空母」実戦配備はどのくらい先になるんですかね。「近年来中国が直面する国際形勢は日増しに複雑になり、海上の争いは不断に浮上し」ってその原因は一体何なんだと言いたくなります。












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