「海上協力-2014」の意義とは

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/064/


中国海軍節、中国大洋外交の魅力を見せる

「海上協力-2014」のアジア太平洋地域情勢に対する意義は深遠

2014年4月23日、中国人民海軍は自らの65回目の誕生日を迎えた。過去65年の中で、中国海軍は小から大へ、弱から強へ、多くの波風を経てきた。現在の中国海軍が全世界で第一流の海軍に向かって邁進しつつあり、かつ成功裏に第14回西太平洋海軍フォーラム年次会議および「海上協力-2014」多国合同軍事演習を行ったことは、中国海軍が世界の海上協力に不可欠な重要な力量であることをさらに説明している。

七カ国の戦闘艦が青島に集合し等しく中国海軍節を慶祝

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の退役護衛艦がグレードアップ後バングラディシュに定住」)

「アブ バカール」の里帰りは中国・バングラディシュの友情をはっきり示す

青島にやって来た七カ国の戦闘艦の中で、中国にとって最も思い入れのある艦船を語ろうとするなら、きっとバングラディシュの「アブ バカール」号護衛艦を挙げる必要がある。何故ならこの護衛艦の前身は、元中国海軍に属した052H2型護衛艦であり、しかも(頑住吉注:「海上協力-2014」で中心的な役割を果たした)北海艦隊で就役していたからであり、今回「アブ バカール」号が青島に到来したのは、正真正銘の娘の里帰りであると言える。バングラディシュが「アブ バカール」号護衛艦を派遣して青島に来させ、中国海軍節に参加させるのは、まさにその特殊な含まれた意義を考慮してのことであり、「アブ バカール」号と中国海軍の特殊な「血縁」関係を通じて、バングラディシュはさらに一歩中国との友情を強化することを希望しているのである。しかも、バングラディシュが輸入する中国の武器の数は、中国から「鉄の盟友」と呼ばれるパキスタンのすぐ次であり、中国の軍事近代化にはバングラディシュに対する非常に大きな影響力があることが見て取れる。今回の海軍節の助けを借りて、バングラディシュは中国とのつき合いを強化することができるだけでなく、さらに中国海軍から先進的な技術と理念を学習することができ、非常に得難いチャンスと言わざるを得ない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「海上協力-2014演習参加兵力および艦艇、集結完了」)

今回「海上協力-2014」合同軍事演習に参加する7カ国の中で、南海諸国が4カ国を占め、それぞれシンガポール、ブルネイ、インドネシア、マレーシアである。そしてこの4カ国の中で、インドネシアとマレーシアはいずれも南海において中国と島礁の上での争いがある。シンガポールは南海において中国と島礁をめぐる争いは決してないが、この国はアメリカの南海における盟友であり、アメリカの先進的な沿海域戦闘艦はしばしばシンガポールとフィリピンの港で補給を行い、アメリカの南海における前哨基地だと言っても決して言い過ぎではない。中国のここ何年かの急速な勃興と共に、中国とASEANないし全南海地域諸国との経済的な往来はどんどん多くなり、中国の南海地域における発言権もどんどん大きくなっている。今回南海の多くの国が青島にやって来て「海上協力-2014」合同軍事演習に参加することは、中国海軍建軍65周年を祝賀するだけでなく、さらには中国に向け友好のシグナルを伝達するためであり、中国と共に南海地域の協力を強化し、しかも早期に中国と南海諸国を困らせてすでに久しい島礁をめぐる争いの問題を平和的に解決することを希望しているのである。

インド・パキスタンが同じ場で軍事演習することは中国の重要な地位を際立たせる

インド亜大陸上の2つの最も主要な国であるインドとパキスタンの関係は非常にまずいということができ、両国の武力衝突が見られた回数は談判のテーブルについた回数よりずっと多く、両国の軍を落ち着いて穏やかに共に合同軍事演習に参加させることには、困難の上にもさらに困難さが加わっている。今回インド・パキスタン両国が同時に中国の青島に姿を現し、かつ一緒に「海上協力-2014」合同軍事演習に参加することは、世界全体を驚きいぶかしがる視線で充満させている。実は、中国とインド、パキスタン両国とは早くからつき合いがあり、パキスタンは中国の鉄の盟友であり、一方インドは中国同様急速に発展する人口大国である。過去中国はインドとパキスタンの矛盾を調節し、より多くは戦争後だった。しかも中国の国力と軍事力の増強と共に、中国は厳然とすでにインド亜大陸の平和の礎となっており、インド・パキスタン両国の矛盾はもはやしばしば戦争に頼って解決される必要はなく、中国はこの両国のために平穏かつ有効な対話の場を提供している。今回インド・パキスタン両国が共同で中国海軍節の軍事演習部分に参加することは、両国の積年の恨みを完全に消し去ることはできないが、少なくとも両国海軍のために1つの交流の機会を提供し、両国を平和の道に向かってまた一歩踏み出させた。

「海上協力-2014」合同演習は人の注目を引く

中国製の主力戦闘艦、友好国の「宝」となる

七カ国の軍艦が全て青島に到着し合同の艦隊を組成することに

「海上協力-2014」の多国戦闘艦が外海で威風をはっきり示す

米日の多国合同軍事演習欠席の原因は大違い

中国が日本の演習参加の招待を拒絶したことは、その「けちなそろばん勘定」を打破した

今回中国が行う「海上協力-2014」合同軍事演習に対し、反応が最も積極的なのは、まさに中国に挑戦している日本である。日本はこの多国合同軍事演習に非常に参加したがったが、日本政府が採る一連の誤ったやり方ゆえに、中国サイドは断固として日本の参加を招待することを拒絶した。しかも会議の手配上行うことが必須の会見以外、中国海軍司令員呉勝利上将にも日本海上自衛隊当局者と2国間の会見を行う計画はない。実は、日本が積極的に反応するのは、主にこの機を借りて中国軍の上層部、甚だしきに至っては中国指導者と東海および釣魚島地域に関する問題を討論したがったからである。中日両国上層部はすでに1年以上会議を行っておらず、日本サイドはなにがしかの機会の助けを借りて中国の意図あるいは譲れない最低ラインを探ってはっきりさせることを極めて願っており、そして今回の中国海軍節こそ1つの契機である。だが中国サイドは日本の事前の計画をとっくに把握しており、かつ根本からその幻想を打破した。日本がもし真に中国との対話を希望するなら、やはりこざかしさ、けちなそろばん勘定に頼って自らの目的を達成するのではなく、誠意を見せるべきなのである、ということが見て取れる。

アメリカ、盟友に向け「対抗の道」を選択することを態度表明

来たかったが来られなかった日本とは異なり、アメリカは今回、本来参加を準備していた中国青島観艦式への参加を拒絶した。表面的な現象から見ると、中国が日本の参加を招待するのを拒絶したがゆえに中国に「腹を立てた」ようであるが、より深層の原因はアメリカにはその盟友に向け、自分は中国と対抗する道を選択する、と態度表明する必要があったことである。国内政治およびウクライナの混乱した情勢という原因ゆえに、アメリカの本来は野心に満ちていた「アジア太平洋地域回帰」政策はすでに二の次の地位に降格させられたようである。少なからぬ日本人は、もし中国と衝突が勃発したら、アメリカは自分を保護しに来るのか否かとさえ心配している。だが今回のアメリカのこの選択は、アメリカのアジア太平洋地域再バランス戦略は動力を喪失してはおらず、アメリカは依然アジア太平洋地域において「最終決定権を持つ」のだと証明するために他ならない。同時に、さらに一歩その中国に対抗する「壮大な志」を証明するため、オバマはさらに中国海軍節当日に日本を訪問するという選択をした。アメリカはそのアジアにおける覇権を維持保護するためにいろいろと知恵を絞ったと言うべきだ、と言わざるを得ない。

各視点からの声

鄭明:中国海軍と世界の強国を比べるとまだ隔たりがある 努力して補習中

中国海軍装備技術部の元部長鄭明少将は、中国海軍と世界の海軍強国を比べるとまだ隔たりがあり、現在は努力して補習しているところで、某いくつかの「初の」によって思い上がってはいけない、と率直に言う。

さらに多くの声

ロシアメディア:中国海軍、アメリカが30年かかった道を10年で完走

オーストラリアの将校:遭遇に関する規則は海上活動の安全性を高める

呉勝利:西太平洋海軍フォーラムは太平洋海軍フォーラムに改めるべき

尹卓:日本の高官の青島海軍フォーラム出席は決して「解凍」のシグナルではない

軍事専門家尹卓から見て、中国サイドが河野克俊の訪中を招待したのは、西太平洋海軍フォーラム主催国の義務を履行しただけで、中日がすでに双方の安全保障業務交流を再始動させたことを決して意味しない。

さらに多くの声

米軍:海上の意外な遭遇に関する規則は実質的成果である

北海艦隊司令:協力を強化してこそ海上の危機に対応できる

少将:空母、原潜、上陸艦が海軍の核心となる

ネット仲間の調査

あなたは今回の中国海軍節をいかに見ますか?

中国海軍の態度を見せた 29.23% 83票

各国海軍の交流のために場を提供した 13.39% 38票

アジアおよび太平洋地域の平和と安定に有利 22.89% 65票

中国と周辺諸国との矛盾の緩和に有利 0% 0票

中国の平和的勃興を体現した 28.53% 81票

はっきり言えない 5.99% 17票

総票数 284票

中国海軍、初めて多国海上合同演習を組織

「海上協力-2014」多国海上合同演習は青島付近海域で行われる。中国、パキスタン、インドネシア、シンガポール、インド、マレーシア、バングラディシュ、ブルネイといった8カ国の19隻の艦艇、7機のヘリおよび海兵隊員が今回の演習に参加する。

結びの言葉

現在、西太平洋海軍フォーラムの影響力はすでに西太平洋地域を超えて全太平洋にまで拡大し、中国の影響力はさらに太平洋を超えて全世界に影響している。現在の中国海軍は、十何年かの時間を用いて他の海軍強国が何十年でやっと完走した道を完走し、しかも依然急速に前に向け邁進している。中国の総合国力の不断の増強と共に中国海軍は必ずや世界により大きな驚きと喜びをもたらし、中国の遠洋に向かう歩みはどんどん確固としたものになる。


 フォーラム開催担当国が勝手に好き嫌いでメンバー国を排除していいはずはなく、日本がフォーラムには呼ばれたというのには確かに大きな意味はないでしょう。中国海軍成立65周年のお祝いは別に出る必要もないので呼ばれなければ出なければいいだけの話ですわな。ちなみに全く別の理由で欠席した韓国にもちょっとは言及してやってもよさそうなもんですが。

















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