フランスの旅客機、モスクワでツポレフ-95とニアミス

 ロシアは航空機事故が多いイメージですが。

http://military.china.com/news2/569/20140412/18444422.html


フランス航空旅客機、あやうくロシア軍のツポレフ-95と衝突 互いの距離100m未満

ロシアの「情報報」4月11日の報道によれば、ロシア連邦民間航空局機関のある情報通の人物は「情報報」に向け、今年3月中旬、エールフランスのエアバスA319旅客機がモスクワ航空区でロシア軍のツポレフ-95戦略爆撃機と衝突しそうになった、と明らかにした。フランスの飛行員は、当時2機の飛行機の間の距離は約100mで、エアバス機乗員はロシア軍用機のエンジンの轟音を聞いた、とする。ロシア国営空中交通管制社社長モイシェイェンコは、確かにこの尋常ならざる空中の事件は発生し、現在これにつき調査を行っているところである、と事実確認した。

ロシア連邦民間航空局の情報通の人物は、エールフランスの飛行員はこのため抗議と照会を提出し、2機の飛行機の近距離での接触は極めて危険であり、旅客機のコックピットでも爆撃機のプロペラの轟音が聞こえた、と指摘した。抗議、照会に関してはすでにフランス外務省によってロシア民間航空局国際部に渡されている。だがロシア国営空中交通管制社傘下のモスクワ自動化空中交通管制センターの指導者はこれに反し、当時いかなる危険な接近も決してなかった、と考えている。

3月14日に航空機事故を発生させそうになった主役の一方はエールフランスの機体コードFG-RXCのエアバスA319で、AF-1645フライト任務を執行し、ルートはモスクワ(シェレメチェボ飛行場)-パリ(ドゴール空港)だった。この旅客機は、ヴヌーコヴォ飛行場に位置するモスクワ自動化空中管制センターの管理員の指揮の下にいて、意外にもロシア空軍のツポレフ-95爆撃機と危険な接近をする状態に陥り、もうちょっとで衝突しそうになったのである。

ロシアサイドの消息筋の人物は、このA319旅客機が8,000mの上昇を終えた後、航空管理員はこの機の指揮権を自分のモスクワ自動化空中交通管制センターにいる同僚に引き渡し始めた(それぞれの管理員は皆、自らが責任を負う特定の区域を持つ)、と明らかにする。この時の引き渡しの前1分にもならない時、第1の管理員が旅客機のクルーに向け通報し、旅客機の航行方向上にもう1機の飛行機が西南方向から降着してくると見られるが、この機は旅客機上方1,000フィート(350m)のところにいるはずであると話し、1,000フィートは空中の飛行機間の最低安全距離である。

ある航空管理員は、事件は飛行機の指揮権が引き渡される際に発生した、と明らかにする。フランスの機クルーが得た情報は交差する飛行機の高度は旅客機より高い、というものであり、フランスの飛行員も得たこの情報を確認した。だが第2の管理員に引き渡されて管制された時、フランスの飛行員は報告し、自分は突然1機のツポレフ-95爆撃機(最速のプロペラ機)が危険にも自らに接近してくるところであり、両機間の距離は100m未満であることに気付いた、と言った。彼はこのため抗議、照会を提出し、何故なら旅客機が爆撃機と衝突しそうになったからである。2機の飛行機が危険な接近をした際、ツポレフ-95軍用機は西南方向から飛来し、高度を下げつつあった。これと同時に、フランスの旅客機は西に向け飛行中で、高度を上げていた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

シェレメチェボ飛行場は、タイムスケジュールによれば、フランスのAF-1645便は本来モスクワ時間14時50分に離陸すべきだったが、実際には15時03分になってやっと離陸し、この間違いが旅客機と爆撃機が衝突しそうになった事件と関係があるかもしれない、と指摘している。

ロシア国営空中交通管制社社長モイシェイェンコは今回の航空事故発生の事実を確認し、かつ委員会は関連の状況を調査中で、調査終了後正式な通告を発布し、一体何が発生したのか確認し、事故の過失ある側と原因を指摘し明らかにすることになる、と指摘した。だが彼はこれにつきさらに一歩のコメントを発表することを拒絶している。エールフランスも回答をなしていない。

ロシア空軍代表は「情報報」に向け、フランス外務省の正式な文書を受け取ってからでないとこれについてのコメントは発表できない、としている。彼は事件発生当日ツポレフ-95戦略爆撃機が事故空域にいたことがあるのか否かも事実確認することができない。ロシアメディアは国防省の情報を引用し、ベラルーシのボブルイスク飛行場にいるロシア空軍作戦航空隊と輸送航空隊は3月14日に防備交代を完了し、目的は同盟国の空中の国境を保護することだった、とした。

ロシア空軍元司令ジェイニェジン大将は「情報報」のインタビューを受けた時に推測して、このツポレフ-95戦略爆撃機は当時距離がボログダ市から60kmのジペイルォボ飛行場に向かって飛んでいたのかもしれない、とした。この機の基地は非常に多くあり、主にブリャンスク - サラトフ - イルクーツク - ハバロフスクの子午線に沿って分布する。ジペイルォボ飛行場は作戦飛行場として用いることができ、何故ならそこには非常に貴重な(頑住吉注:このような超大型機に対応できる?)発着用滑走路があるからである。

ロシア連邦交通運輸監察局社会委員会民間航空協会主席のシミーノフは、エールフランスの民間旅客機がツポレフ-95爆撃機とモスクワ上空で危険な接近をしたことに関する情報を、自分は「情報報」から初めて聞いた、とした。これは実際上飛行機事故の潜在的要素で、悲劇が起きなかったのは僥倖でしかない。ロシア連邦航空条例によれば、この種の事件は中央クラスの特別委員会によって詳細に調査されるべきである。もしロシア国営空中交通管制社の責任者がロシア連邦民間航空局あるいは交通運輸省にこの件を報告していなければ、それはすなわち職務上の犯罪である。もし彼らが報告した後、主管機関が特別委員会を成立させて調査を行わなかったら、それは主管当局者が犯罪を犯していることになる。

モスクワ自動化空中交通管制センターの航空専門家は、モスクワ地域の飛行安全情勢は極めてまずい、とする。メディアは毎年必ず何回かの類似の事故を明らかにしている。最近のモスクワ航空区における危険な接近の事件は去年11月に発生した。当時ロシア大陸間航空社の、アルメニアの首都エレバンからモスクワに向かうボーイング旅客機がモスクワ上空でUTair航空社のアルハンゲリスクから離陸したある機と衝突しそうになり、当時後者はまさに飛行場に進入し降着を準備しているところだった。


 やはり体制に問題があるようで、ロシア軍用機とフランスの旅客機が空中衝突して多数の死者が出たら現在のロシアとEUとの緊張した情勢がさらに複雑化する危険があったと思われます。

















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