朝鮮半島関連2題

 例によって直接関係ない記事をまとめて紹介します。まず韓国の「THAAD」配備関連です。

http://news.china.com/international/1000/20170502/30477266.html


韓国メディア:済州島、五一期間の中国の旅行客が82%減少 総旅行客数の低下は0.7%のみ

原題:韓国メディア:韓国の済州島が「五一」休暇期間を迎えるも中国の旅行客は8割減少

参考情報ネット5月1日の報道 韓国メディアは、済州島観光協会は、4月29日から5月9日まで、済州島を訪れる旅行客はのべ48.8万人に達することが有望であると予測している、とする。この数字は去年の同時期ののべ49.14万人に比べ約0.7%減少している。その中で、韓国の旅行客はのべ45.2万人に達することが有望で、およそ93%を占める。外国の旅行客はのべ3.6万人に達することが有望で、約7%を占める。韓国の旅行客は去年(のべ38.1万人)に比べ18.7%増加し、逆に外国の旅行客は去年(のべ11.1万人)に比べ67.5%低下している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の韓国に赴く旅行客は最近減少が顕著である。画像は今年3月、ソウルの有名な買い物区域である明洞の旅行客の数は明らかにこれまでのようではない。(韓国連合通信社)」)

韓国の「中央日報」ウェブサイト4月29日の報道では、これは主に中国の旅行客の減少の影響を受けてのことである。中国の五一労働節の休暇期間(4月29日から5月1日)、済州島を訪れる中国の旅行客の人数は去年ののべ2.8万人からのべ4,960人にまで減少し、82%減少した。中国が「THAAD」システム配備に反対し、各旅行社は本国国民に向け販売する韓国旅行商品を続々と販売中止している。

日本も4月29日(みどりの日)、5月3日(憲法記念日)、5月4日(国民の休日)、5月5日(こどもの日)まで、ゴールデンウィークだが、半島の政局不安定が原因で、日本の旅行客も去年に比べ67.4%減少しており、これも外国人旅行客減少をもたらす原因の1つである。


 この状況で今去年の1/3近くの人が韓国に行くのが不思議な気もしますが、済州島に関しては元々外国の旅行客への依存度が低いのでそれほど大きな影響はないということでしょうか。

 次は北朝鮮関連です。

http://www.armystar.com/mingjiaguandian/2017-05-02_53033.html


北朝鮮の1万門以上の火砲は米軍の面前でどれだけ長く生き延びられるか?

制圧性の砲身を持つ火砲はその強大な殺傷力ゆえに「戦争の王」と讃えられる。現代の戦争の中で、火砲はしばしば組織的に編成され、火力制圧行動に用いられる。この種の作用が非常に顕著な武器に対し、当然各国はいずれもその脅威を軽視するはずがない。いかにして火砲を打撃するか、この方面において爆撃機、多用途戦闘機、攻撃機、武装ヘリなどの航空兵火力は弾薬搭載量が大きく、機動が敏捷かつ作戦距離が長いがゆえに、強大な優勢を持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現代の作戦機は普遍的に弾薬投射効率が比較的高く、火砲の打撃に用いるのに非常に適している」)

航空兵は天性の火砲の天敵に他ならないと言うべきである。火砲の打撃効果の特性は投射距離が比較的短い(航空兵の作戦半径に比べて)が一斉射撃の投射量が大きく、持続打撃時間が長いが、機動性が比較的劣ることである。比較すると、現代の航空兵の火力投射距離は砲身を持つ火砲の射程をはるかに超えている。現在世界各国の主力たる砲身を持つ火砲は多くが155mmカノン・榴弾砲であり、この方面で中国の155oL52カノン・榴弾砲は弾底燃焼弾を採用しているため射程を50q以上に到達させており、現代火砲の中の傑物と称するに堪える。しかしもしこうであっても、射程がややもすれば何十、甚だしきに至っては百q以上の正確制御誘導弾薬に比べれば、この射程は依然短すぎることが目立ち、その結果は火砲を用いて敵サイドの飛行場を制圧するのは非常に難しいが、航空兵を使用して火砲群を攻撃するのは相対的に言ってずっと容易、というものに他ならない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「もし射程が傑出した中国の火砲であっても、敵サイドの航空兵の作戦半径の外で敵サイドの飛行場を打撃することはできない」)

しかし、実際には火砲の運用と配備は非常に難しい問題である。現代の砲兵作戦の中で火砲の密集配備を行うことは非常に少なく、また火砲は往々にして永久あるいは半永久的掩体内に配備され、砲兵陣地の配置の上では一般に、敵サイドの火力によって2門以上の火砲が破壊されることを防止する考慮を経ている。言い換えれば、もし航空兵が火砲の頭上に到達して爆弾を投下することを企図しても、あるいは1発の航空爆弾は1門の火砲を爆破できるかもしれないが、同時に2門の火砲を爆破することに期待してはならないのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

火砲集群を使用しようとする一方が軽率にも全部の火砲を1つの狭隘な地帯に集中させて超密集配備を行わない限り、航空兵を使用して対火砲作戦を行う一方は堅実に1つ1つ照準してはまた打撃するしかない。これだけではなく、火砲自体にも決してやり返す力が全くないわけでは決してない。現代の火砲陣地は全て厳密な防空体系を持ち、もし敵サイドの火砲を破壊したければ戦闘機、遠距離対空ミサイル、中近距離対空ミサイル、高射砲からなる何層もの防衛ラインの突破が必須であり、難の上に難が加わると言うべきである。甚だしきに至っては火砲自身も、航空兵に直面して受動的に殴られるわけではない。スマート化、プログラミング可能弾薬技術の成長と共に、現在火砲集群が榴散弾を使用して密集弾幕射撃を行う組織的防空火力作戦模式が密かに勃興しつつある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の中のような『ショー』的性質の撮影の場合を除き、1発の航空爆弾は基本的に2門の火砲を破壊することはできない」)

このため、もし火砲集群を破壊したければ、最も簡単な方法は2つしかない。第1は核兵器を使用して大規模面殺傷を行うこと。第2は敵サイドの火砲集群が陣地に入る前に奇襲を発起することである。だがどの種類の方式でも、非常に深刻な欠陥が存在する。核兵器の使用はもしもたらされる可能性のある潜在的付帯リスクを考慮しなくても、準備時間が長すぎ、敵サイドの火砲集群に残してやる移動時間が多すぎるという問題がある。奇襲行動を行うには厳密な偵察と計画をうまく行うことが必須で、ごく容易に敵サイドによって気付かれかつ対抗される。もし技術戦術水準が世界に先んじたアメリカでも、これに対しては何らのあまり良い解決方法はない。

最も古典的で最も信頼もできる打撃手段として、未来の軍事衝突の中で火砲はまだずっと「のさばって」いくだろう。1回の軍事行動の中で何門、甚だしきに至っては何十門の火砲を破壊しようというのは、全く完成不可能な任務である。


 これは一般論であってアメリカが北朝鮮を叩く場合には当てはまらないのではと思われる内容も含まれている感じですが、反撃を許さず北朝鮮の火砲を全滅させるのは確かに困難なんでしょうね。














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