中国、「心神」を評する その2

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/074/


日本の第5世代機は自衛隊を笑傲蒼穹にさせ難い (頑住吉注:「笑傲蒼穹」は中国空軍を題材にしたテレビドラマで、ここでは「トップガン」くらいの意味にとっておけばいいのでは。)

先進戦闘機に頼って中国に対抗するには日本はまだ程遠い

イントロダクション:日本はアジアないし世界の強国の1つであり、その経済上の実力は誰の目にもはっきりしている。だが経済だけに頼ったのでは全ての日本の野心を成し難く、強大な軍事的実力はずっと日本が追求する目標である。ここ何年か、日本の右翼勢力の台頭と共に、日本が軍備を拡充する速度はどんどん速くなり、同時に日本は極力武器装備方面において対米依存から脱却することをも願っている。今回の「心神」検証機の出現は、日本が自身の力量に頼って自衛隊にアジア太平洋の天空に改めて覇を唱えさせることを希望している、ということを表している。

「心神」は日本の第5世代機を「神」にはならせ難い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本が『心神』検証機を公開した意図は中国の殲ー20を追いかけることにある」)

核心技術で日本はアメリカの掌握コントロールから逃れ難い

「心神」は日本の第5世代機の検証機であり、多くの先進技術を一身に集めているように見える。だがその核心技術は決して想像するように先進的ではない。第5世代戦闘機に関して言えば、その最も核心的な設備の1つはエンジンであるが、今回「心神」検証機上で使用されているエンジンは推力がたった5,000kgでしかなく、戦闘機に「超音速巡航」状態を保持させることは言うまでもなく、最も基本的な機動性すら保証できない可能性さえある。日本はその新型エンジンの推力はアメリカのF414に比べて50%大きくなると言明しているが、今に至るも依然その姿を探し難い。また、最終的に確定した「心神」ステルス機の設計方案の中で、その空力外形は基本的にYF-23の設計が保持されている。日本の第5世代戦闘機のいくつかのカギとなる重要問題と核心技術が依然アメリカ人のコントロールから逃れ難く、日本が製造したがっている完全国産化された先進戦闘機とでは依然一定の距離がある、ということを見て取るのは難しくない。アメリカは日本の航空工業を抑止するため、第二次大戦終結後ずっとその自主研究開発能力を抑圧してきたからなおさらである。アメリカにこの種のコントロールを完全に放棄させようというのは、恐らく決して簡単なことではない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『心神』のエンジンのアフターバーナー使用時の推力はたった5,000kg」)

非常に高いコストは日本を受け入れ難くさせる

現在、世界で第5世代機を製造できる国はアメリカ、ロシア、中国の3カ国しかない。過度に複雑な技術的難度の他、非常に高い製造コストもその他の国を困らせる1つの重要な要素である。日本は世界第3位の経済体だが、日本経済の勢いは決して人を満足させるものではなく、長期的な経済低迷および軍事工業製品の非常に高いコストは、日本が第5世代機を装備することのもう1頭の道を遮る虎となる。日本とは異なり、中米ロも巨額のコストの困惑に直面してはいるが、第5世代機を輸出することによってその一部分を打ち消すことができる。日本も最近「武器輸出三原則」を解禁したが、注意が必要なのは日本が戦闘機を販売する対象はアメリカの戦闘機販売市場と深刻な重複があり、アメリカがこのケーキを日本に分け与えることはないだろうということだ。一方広大な第三世界諸国は物が良くて廉価な中国戦闘機により傾き、日本の非常に高価な武器には決してあまり大きな競争力はない。このため、日本が輸出によって研究開発および製造の費用のバランスを取るというのは非常に難しく、したがって大量生産、装備をより困難なものにする。

日本の第5世代機は恐らくF-2の古い道を行く

技術とコストというダブルの困った状況に直面し、日本の第5世代戦闘機は現役のF-2戦闘機の古い道を再び行くという可能性が極めて高い。それは生産数の深刻な不足である。F-2戦闘機は日本の最も先進的な戦闘機として知られ、かつて外界から中国の殲ー10戦闘機の有力なライバルと見られた。だが2011年、日本の三菱重工は正式にF-2戦闘機を生産停止とし、その生産数は100機に満たなかった。振り返って中国の殲ー10戦闘機はと見れば、そのうち殲ー10Aの生産数でもうすでに200機を超え、しかもより先進的な殲ー10Bが生産されつつある。現代の戦争の中で、双方の武器装備にもし世代差の優勢がなかったら、数の多い方が疑いなく優勢を占める。増してや量の変化は質の変化を引き起こし、数が一定の程度に達した時、もし質にやや劣勢があっても数で補われ、これはまさに中日両国空軍が直面する実際の状況である。ロシアメディアの報道によれば、中国の第5世代機の装備数は1,000機以上にもなる可能性が高く、このように膨大な近代化された機群に直面しては、日本は疑いなく極めて大きな劣勢の中に置かれ、中国の武器装備体系は日本に比べより完備され、自給自足率がより高いからなおさらのことで、日本の第5世代機がこの種の状況の下でなにがしかの手柄を立てようというのはほとんど不可能な任務である。

日本の各界、「心神」戦闘機に対し高い期待を寄せる

日本の当局者、「心神」の研究開発は有効に周辺諸国を威嚇できる、とする

日本、年内にステルス戦闘機を試験飛行させ、さらに第6世代機を研究開発すると事実確認

日本の防衛省、その第5世代機はスホーイー35とF-22の長所を兼ね備える、とする

中国の第6世代機、日本のF-3をお蔵入りにさせることに

まだ就役しないうちに立ち後れることがあるいはF-3のまずい状況になるか

日本サイドの計画によれば、「心神」検証機があらゆる検証科目を完成させ、日本が独立して第5世代戦闘機を研究開発できると証明した後、日本初の第5世代戦闘機F-3は2030年あるいは2035年に就役することになる。興味深いのは、2030年前後になれば、中米ロなどの国の第6世代戦闘機も使用に投入されることになる可能性があることで、もし第6世代戦闘機の就役までの距離がまだあっても、中国の第5世代戦闘機がすでに成熟段階に入っており、各種の改良型があるいは雨後の竹の子のごとく出現するかもしれない。このことは日本のF-3戦闘機を非常にまずい状況に遭遇させる。まだ就役しないのにもうすでに立ち後れる、ということである。もし中日が衝突を勃発させたら、日本の航空自衛隊は最も原始的な第5世代戦闘機をもって中国の改良版の第5世代機、甚だしきに至っては第6世代機に直面することになり、結果は推して知るべしである。しかも日本の航空自衛隊に多くの資金を投じて立ち後れた戦闘機を購入させるのも、明らかにそれ自身の要求に符合しない。その時になったら、日本のF-3は就役する前に立ち後れるまずい状況に直面する必要があるだけでなく、スムーズに就役できるか否かさえ未知数となる。

中国の先進無人機の海はF-3を埋没させ得る

日本のF-3戦闘機は中国の第6世代機あるいは成熟した第5世代機に直面する必要がある他、もう1人のヘビー級選手もあるいはF-3に対する致命傷を構成することになるかもしれない。それは中国の先進無人機である。現在中国はすでに無人機大国であり、「利剣」ステルス無人戦闘機の初飛行成功と共に、中国は正式にステルス無人戦闘機クラブに加入した。有人操縦の第5世代ステルス戦闘機に対してということで言えば、ステルス無人戦闘機は製造コストがより安いだけでなく、もし撃墜されても貴重な飛行員を損失する必要がなく、このことは大規模装備のために極めて良い条件を提供している。中国は世界の工業大国であり、製造能力はナンバーワンである。ひとたび中国がステルス無人戦闘機の大量生産を決定したら、F-3は「機の海」式の攻撃に直面する可能性が高く、日本のいわゆる「精鋭」第5世代機F-3と数が多くない「エース」飛行員が損失され尽くした後では、日本が自慢する空中の優勢もお話にならなくなる。

各視点からの声

シューヨンリン:日本の「心神」戦闘機の理念は空前のもの 無人機の作戦が指揮できる

「心神」戦闘機の核心的理念は「情報クラウド」であり、これは現代のネットワーク模式下での高度に融合された情報化作戦プラットフォームに基づき、その情報処理能力は非常に大きく向上する。

より多くの声

日本メディア:日本の試験ステルス機の推力:重量比は世界最高に達することに

アメリカメディア:中国のネットクレージー、日本のステルス機らしき画像を伝える

日本の防衛大綱:大量の武器を調達して中国に対処することに

馬建光:日本のステルス戦闘機研究開発の態度はきっぱりしている あるいは収拾不可能かも

日本はステルス戦闘機の正式な研究開発の前に「心神」検証機を研究開発中であり、かつ「F3」能力を提出し、すなわち「先んじて発見」、「先んじて攻撃」、「先んじて破壊」である。

より多くの声

日本の専門家:中国のステルス戦闘機研究開発は日本にはるかに先んじている

日本メディア:航空兵器の研究開発はステルス戦闘機への対抗を照準

イギリスメディア:日本がステルス機を開発する意義は全くない

ネット仲間の調査

あなたは日本の「心神」検証機研究開発をどう見ますか?

日本の国産ステルス戦闘機に重大な突破が起きることに 6.31% 21票

日本の将来の第5世代機は依然アメリカに依存する 22.23% 74票

日本の第5世代機は中国空軍に対し優勢を構成し難い 41.75% 139票

日本が軍事力を拡張することの重要な証明 16.52% 55票

日本が中国の殲ー20に対応する直接的な表れ 12.62% 42票

はっきり言えない 0.61% 2票 

総票数 333票

結びの言葉

「心神」検証機だろうが将来出現する可能性のある第5世代戦闘機F-3だろうが、いずれも日本が愚かにも中国に対抗することを企図する道具に過ぎず、しかもこの道具は実際の部隊装備まで相当長い一定の時間的隔たりがある。中国の殲ー20戦闘機がすでに原型機量産という新たな段階に入っているとするならば、中国の殲ー20が正式に就役するその日、日本のいわゆるステルス戦闘機は依然として試験品に過ぎず、また「心神」があるいはアジア版のLCAになるなどというのは人々の笑い話になる。


 昨日紹介した内容と違い、ちょっと中国のステルス機や無人機の発展に対し楽観的過ぎてこれにはあまり賛同できないですね。












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