北朝鮮の核兵器技術はどこまで進んでいるのか

 まあ自分で言うほどではないだろうとは思われますが。

http://military.china.com/important/11132797/20160314/21916595.html


金正恩との写真が照分析を明るみに:北朝鮮の核兵器は何とこの水準まで到達 (頑住吉注:タイトル前半の意味不明です。文字が抜けているか何かかもしれません。)

過去の1週間内、朝鮮半島の情勢は相互に武力をひけらかす中で一歩一歩エスカレートし、何度かのミサイル発射-軍事演習の対抗の後、北朝鮮はついに本国の武器庫の中の「最終兵器」を出してきた。核爆弾の原型と火星-13戦略弾道ミサイルである。いかなる国にとっても、国家の領袖と核兵器が一緒に写る写真は極めて珍しい。北朝鮮の核兵器はどんなレベルまで発展しているのか、この何枚かの写真から、いくらかの手掛かりを見て取ることができる。

金将軍の核爆弾とミサイル

今週水曜、北朝鮮の党機関誌「労働新聞」は一組の北朝鮮最高指導者金正恩の画像を発表し、内容は核兵器研究部門の科学技術業務者と会見し、かつ核兵器サンプル品および火星-13戦略弾道ミサイルを視察したというものである。これは外界による初めての北朝鮮製核兵器の具体的造形の目撃と評価されるし、火星-13戦略弾道ミサイルの初めての閲兵以外の場合の外界に向けての公開でもある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「金正恩、核工場を視察」)

言えば、国家元首と核爆弾のツーショットは本来稀に見ることで、まだ組み立てられ形になっていない核弾頭の核心とのツーショットはさらに少ない。筆者は今に至るもまだ類似の外国政府要人の写真を見たことがない。たぶん冷戦の期間に核兵器が高度の秘密クラスの武器に属し随意に漏らすことができず、冷戦後はそれぞれの大国が普遍的に核武器庫を縮減しつつあり、しかも水爆の設計は依然として秘密保持が必要だからで、このため核兵器にはずっと出演の機会がないのである。

北朝鮮の核兵器は全当量の核爆発試験を行ったことが全くなく、火星-13ミサイルも試射を行ったことが全くないが、両者は北朝鮮の戦略核兵器力量のコンビネーションであり、今回お目見えするに至ってやっと完全に確認できた。北朝鮮当局の宣伝によれば、この小型化された核爆弾と火星-13弾道ミサイルはそれぞれ「朝鮮式混合装薬構造設計と制作の小型化された核弾頭」および「標準化、規格化された弾道ロケット」と呼ばれる。

北朝鮮の公式な描写と発表された画像から見て、いわゆる「朝鮮式混合装薬構造設計と制作の小型化された核弾頭」とは小型化された内爆式原子爆弾の核心部品に違いない。寸法から見て、この弾は直径60〜70cmと、各国の初期の核爆弾いずれとも大差なく、我が国が1960年代に東風-2弾道ミサイルのために研究開発した2万トン相当の核弾頭の直径より大きいが、内部の核心構造部品はそれと大差なく、某種の程度上北朝鮮の核弾頭はさらにこれとの類似点が存在するかもしれない。この核弾頭の威力に関しては、おおよそ第二次世界大戦時に米軍が長崎に投下した原子爆弾「ファットマン」と同等に違いない。

北朝鮮がかつてパキスタン由来の核爆弾の図面を獲得したというこの一点に照らして見れば、北朝鮮の核兵器は構造や威力の上で東風-2の弾頭に近い可能性が高く、当然現代電子機械電気技術の50年前に比べての非常に大きな進歩を考慮すれば、北朝鮮の核弾頭の上のコントロール設備は体積でも重量でも東風-2の弾頭の公開された資料の中の1,290kgという水準よりも小さいだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アブドゥル カディール カーン。北朝鮮の核爆弾技術のルーツの1つ」です。)

だが北朝鮮がすでに1回に止まらず核実験の中に熱核材料を加えていることを考慮すれば、この見せられた核弾頭が内部に熱核材料を持つ可能性も排除できない。だが強化型原子爆弾の構造は同様に原理的に人に知られているだけで、具体的構造がどうかは、この何枚かの完全に組み立てられていない核弾頭の写真に頼ったのでは正確な判断がし難い。だが一点肯定できることがある。それは北朝鮮の核爆弾は実用化を実現し、弾道ミサイル上に搭載して作戦任務を執行できるという可能性が極めて高いが、国際的に標準の小型化とではまだ相当の距離がある、ということである。

当然、銃はあっても弾はないことは北朝鮮の核兵器を笑い話にしかできず、北朝鮮の相対的に小型化された核弾頭とコンビネーションされるのは、火星-13というこの「標準化、規格化された弾道ロケット」である(頑住吉注:この文脈から言って銃と弾が逆では)。北朝鮮は2012年の金日成誕生100周年を慶祝するために行った閲兵式の時に火星-13弾道ミサイルを初公開した。時今日に至り、依然少なからぬ韓国メディアを含む、火星-13は北朝鮮がいわゆる「戦略的欺瞞」を行うのに用いるだけの大型模型に過ぎず、発射することも核兵器を運搬することもできない、との立場を堅持する外国メディアがある。だがこれでは何故北朝鮮が真剣に模型の外形を改良する必要があるのかの説明が全くできず、このため主流の視点は、火星-13は試射を行ったことはないが、正式な開発内容を持つ工程プロジェクトに違いない、というものである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「北朝鮮の閲兵式での火星-13。西側はKN-08と呼ぶ」です。)

だが火星-13ミサイルの具体的構造に関しては、北朝鮮が外形を公開するのと同時にそれに対し高度に秘密保持しているため、軍事分析人員の、このミサイルが二段を使用するのかそれとも三段構造なのかに関する論争さえまだ止まない。2015年に火星-13改良型弾道ミサイルが展示された後、外界には一度火星-13は「三段が二段に変わった」との判断が生じた。北朝鮮が核弾頭小型化の不徹底とミサイルの運搬能力の不足という状況下で射程を短縮することによってその核打撃能力を維持する設計手段だ、と考えたのである。当時の判断によれば、火星-13の射程は改良後およそハワイやアラスカなどの地をカバーでき、かろうじてアメリカ本土に対し核打撃を行う能力を具備した。

今回展示された火星-13の写真はさらに一歩この判断を実証した。一方において、外界は近距離で原型の火星-13ミサイル上のより多くのディテールを見た。ミサイルの三段構造もよりはっきりし、北朝鮮はさらに画像の中でひどく模糊としているがそれにもかかわらず大体が見て取れる火星-13原型ミサイルの弾頭の写真を発表した。この画像の中の2つの球体の組み合わせも無限の可能性に満ちている。大げさに言えば、これは北朝鮮式水爆の主体構造かもしれない(少なからぬ水爆のいわゆる原理図の中の構造はまさにこのようである)。だが正常な見方をすれば、これは北朝鮮の原子爆弾の基本的内容物に違いない。

(頑住吉注:これより3ページ目)

火星-13のこの構造設計は1978年に論証、事前研究が開始され、後にまたすぐ中止された東風-22液体燃料機動発射戦略ミサイルによく似ている。だが当時中国はもう東風-22には新世代液体燃料ロケットエンジンが必要だと提示していた。だが北朝鮮の現有のロケットエンジンは主にソ連のR-27潜水艦発射弾道ミサイルと、さらに古いスカッドミサイルをベースとし、しかもR-27ミサイル上のエンジンに対してまだ徹底的に掌握し飲み込んでおらず、このような技術をもって東風-22を模倣したがれば、最善でも外観が似るだけでしかないかもしれない。北朝鮮の薄弱な弾頭再突入技術の蓄積を加えれば、このミサイルの射程は6,000km前後に到達し得るのみかもしれない。

だが、外界はまだ北朝鮮のロケット技術を過小評価しており、北朝鮮はすでにロシアからより先進的なR-29ミサイル関連技術を獲得済みで、かつさらに一歩の改良によってその射程に8,000kmを超えさせた可能性がある、と考える専門家もいる。2015年に展示された改良型火星-13ミサイルは二段構造に変わったようで、本体の長さもおよそ2m短縮された。だが新たなミサイルの一、二段は決して原型の火星-13のそれをそのまま使用しておらず、いずれにも異なる程度の延長がある。

もし北朝鮮が本当に外界が見積もるのと同様にR-29ミサイルが採用する高圧燃焼補助非対称ジメチルヒドラジン/四酸化ニ窒素エンジン技術、および相応の軽質高強度推進剤タンクを使用していたら、もし二段ミサイル設計でも、アメリカ本土打撃の要求を満足させることができる。先端が尖っていない整流カバーは、北朝鮮に先進的な防熱材料が欠乏しているため、止むを得ず減速が早く、防熱の要求が低い鈍い円錐形の弾頭を使用してミサイルの再突入時に正常に使用できることを保障しているのに違いない。2種のミサイルが同時に平壌西南近郊の台城機械工場に出現したことに関しては、2種のミサイルが平行して研究開発されているのかもしれないし、すでに放棄された原型弾をにぎやかしに持ち出しただけかもしれない。

今回北朝鮮の弾道ミサイルは小さくない変化を見せ、弾道ミサイルと核兵器の上での特別な考え方をはっきり示したが、外界にとって北朝鮮が今に至るも火星-13ミサイルの発射試験を行ったことがないため、この遠距離弾道ミサイルと核兵器のコンビネーションが一体北朝鮮の構想する作用を果たせるのか否か、まださらに一歩の視察が待たれる。


 仮に実用化されているにしてもいろいろと妥協してかろうじて使えるというレベルだということなんでしょうか。しかしこのまま行けばゆっくりにでも進歩していくでしょうし、いつかは本格的にアメリカに脅威を与え得るものになる可能性があるでしょう。














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