イランの国産ステルス戦闘機出現

 まず関連の記事を2つコラムから転載します。なお、これに伴いコラムからは削除しました。


 何とイランのステルス戦闘機の話題です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-02-02/212926_2308605.htm


イランの外形が別種の第4世代戦闘機、驚きの出現!

イランの第4世代ステルス戦闘機Qaher-312(頑住吉注:どう発音すりゃいいんすかこれ)が登場。既存の中米ロの第4世代戦闘機のどれともやや異なり、上に配置された空気取り入れ口、前に配置されたエンテ翼(頑住吉注:前に配置されてなかったらエンテ翼と言わないのでは)、下に垂れた翼端と、極めて別種でSF的である。


 8枚目はレンズのせいもあるんでしょうがそれにしても翼面積があまりに小さいように感じますが。


 イランの新戦闘機のより詳しい情報です。

http://military.china.com/news2/569/20130204/17668283.html


イラン、新型国産ステルス戦闘機を発表 F/A-18に匹敵、と称する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イランの新型ステルス戦闘機の造形は非常にSF的」)

イランのイスラム共和国通信社の報道によれば、イランは2日、「征服者 F-313」というコードネームの新型国産戦闘機を発表した(頑住吉注:「Qaher」というのが「征服者」という意味なんでしょう)。

報道はイラン国防大臣アーメド ワシディの話を引用し、このイランが自主的に設計、生産した戦闘機は低空作戦能力とレーダーによる偵察に対抗する一定の能力を持ち、国産武器を搭載して空対空、空対地作戦が行える、とする。

イランニューステレビの報道によれば「征服者313」戦闘機の性能はアメリカ製のF/A-18「ホーネット」戦闘機に似ており、外観はアメリカ製のF-5「タイガーII」」戦闘機に似ている。2007年、イランは「閃電」国産戦闘機を空軍に引き渡し使用させた。2010年、イランは対外的に「閃電」戦闘機を元に改良した「雷電」国産戦闘機を公表した。

イラン大統領マフムード アフマディネジャドは当日行われた式において、イランが新型戦闘機を研究開発するのは本国の領土と権益を防衛するためであり、決して拡張あるいは他国の権益の侵犯を求めるものではない、と語った。


 これから登場するステルス戦闘機の性能がF/A-18程度というのはどうかと思いますが、相当実力をつけてきているのは間違いなさそうです。


 それでは今回のメインの記事の紹介です。

http://military.china.com/news2/569/20130204/17669299.html


西側、イランのステルス戦闘機を嘲笑し皮肉る:アメリカのF-22の廉価な「パクリ」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イランが発表した『征服者F-313』ステルス戦闘機。コックピット後方の赤い部分がエンジンの空気取り入れ口」)

【グローバル時報特約記者 候涛 本報記者 馬俊】 アメリカのF-22が新世代ステルス戦闘機の時代の幕を開けた時、きっと関連の技術の障壁が迅速に突破されるとは思い至らなかっただろう。ロシアと中国に続き、イランも2日に新世代国産ステルス戦闘機を発表した。その外形がF-22とすこぶる類似しているため、西側メディアはこれに対し驚き、疑っている。中国の航空専門家であり国際クラスの試験飛行員である徐勇凌は3日、「グローバル時報」の記者に、飛行コントロール技術の発展につれ、類似の空力レイアウトの設計は実は想像するほど困難ではなくなり、イランの航空工業の真のレベルを反映することも決してできないのだ、と教えた。

イランのファールス通信社は2日、イランは「10日黎明紀念活動」(1979年のイランイスラム革命を慶祝)の期間に、新型国産戦闘機「征服者F-313」を公開し、高い調子でこの戦闘機はレーダーの偵察をかわすことができると言明した、とした。イラン大統領マフムード アフマディネジャド、国防大臣アーメド ワシディ、空軍副司令モーソン ダラバチらはこの戦闘機の発表式に参加した。ワシディは式において、この戦闘機の設計と製造を含めたあらゆる生産段階は、いずれも国防省航空工業組織のイランの専門家が完成させた、と語った。「この新型戦闘機は先進的外形設計を採用し、非常に小さいレーダー反射面積を持ち、低空において操作と飛行ができる。この戦闘機はさらに高度科学技術材料を使用し、非常に短い滑走路で発着できる。」 ワシディは、「征服者F-313」は非常に強い作戦能力を持ち、国産武器が搭載でき、世界で最も先進的な戦闘機と勝負できる、と言明した。

イラン当局の言い方によれば、「征服者F-313」はすでに何千時間もの試験飛行を行っており、関連の飛行員はこの機の性能に対し満足を表明している。イラン空軍指導者は、「征服者F-313」の研究開発成功と共に、イラン空軍はすでに脅威に対応する準備を整えた、と言明した。アフマディネジャドも、この戦闘機はイランの本国の安全を守る能力を見せつけ、イラン軍が新型戦闘機を研究開発するのは、これをもって自らを防衛し、また侵略目的を封じ込めるためであって、拡張や他国の侵略を求めるものではない、と語った。

「征服者F-313」プロジェクトの責任者ハッサン パーワネイはイラン国家テレビ局で、この戦闘機の設計と製造は完全に国産化され、形状と構造は「非常に独特でかつ比類ないものである」とした。パーワネイは、「征服者F-313」はさらにエンテ式レイアウトを使用する初のイラン戦闘機であるとした。

しかし、イランは「征服者F-313」の具体的技術データを発表していない。このことは西側メディアと軍事専門家の多くの推測を引き起こしている。AP通信社は2日、イラン軍事工業プロジェクトは主に国際的な安全保障業務請負業者が提供する設備に頼っており、さらに国外から来る部品を結合し、あるいは逆向きの工程技術によって本国の設計に発展変化させている、と嘲笑し皮肉った。イギリスの放送会社は2日、「征服者F-313」は見るとアメリカのF-22「ラプター」戦闘機に廉価な複製品のようだ、とした。「航空学家」軍事航空ウェブサイトは2日、この新型戦闘機の設計は間違いなく非常に独特で、「征服者F-313」の主翼外側は下に向け傾斜しており(頑住吉注:これはハインケルHe162の昔から時々ある形ですな)、コックピットの設計は簡単で、内部の機器はごく少なく、見たところプライベート機であって戦闘機ではないようだ、とした。しかもその機首部分は小さすぎ、ほとんどレーダーが収まらない。全体的に言ってこの機は全く小さすぎ、飛行員がコックピットに座っている画像から見て飛行員がミニ飛行機の中に身を置いているようだ、と。その他の西側の専門家は、「征服者F-313」はむしろ宣伝用模型のようだ、と考える。イランはさらに模糊とした試験飛行のビデオを発表したが、ビデオの機は見たところ本物の戦闘機ではなく、小型のラジコンのようである、と。

外界の疑いに対し、イランの「テヘラン時報」は3日、ここ何年か以来イランの航空宇宙技術領域は巨大な進展を勝ち取った、とした。2007年、イランは初の国産ジェット式「閃電」戦闘機の初飛行成功を発表し、後にはさらに「閃電」戦闘機中隊を組織した。ファールス通信社は、その他の軍事工業領域においてもイランは不断に前進中であり、1992年以来イランは国産メインバトルタンク、装甲兵員輸送車、ミサイルなどを生産している、とする。

徐勇凌は、飛行コントロール技術の発展につれ、一定の工業能力を持った国が、外形を新しくし、見たところSF的色彩たっぷりな戦闘機の空力レイアウトを設計しようと思えば、実は決して難しくはないのだが、これはその国の想像力を体現できるだけで、その航空工業の能力を表すことはできないのだ、とする。彼は説明し、「征服者F-313」戦闘機は稀にしか見られない上からの空気取り入れレイアウトを採用しており、これはこの機の大仰角機動時の空気取り入れ効果に深刻に影響し、このためこの機の機動性能は必然的に極めて大きな制限を受ける、とする。この種の設計のメリットは理論上のステルス効果が最もよいことで、類似のレイアウトを採用したアメリカのF-117戦闘機やB-2爆撃機はいずれも主に攻撃任務を担当する(頑住吉注:激しい機動を行う格闘戦ではなく、ということですね)。だが小型戦闘機として、「征服者F-313」の弾薬搭載量は限られ、対地攻撃の重任を担うことは決して適当ではない。徐勇凌は、この種の機動性能を犠牲にし、一方的にステルス能力を強調する設計は極端に走り過ぎており、相手はごく容易にこれを制する方法を探し出す、とする。彼は、単に「征服者F-313」の空力レイアウトからは、イランの航空工業領域における進歩を見て取るのは難しい、と考える。


 うーん、一見したところ日本の「心神」よりまとまったデザインのように感じたんですが、専門知識がある人が見るといろいろ問題がありそうなんですね。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-02-06/213017_2310125.htm#pic

 この戦闘機の画像集です。18枚目にコックピット内の画像がありますが、確かに現代の戦闘機とは思えないです。












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