中国の戦闘機、アメリカの偵察機に接近

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/078/


アメリカは中米の軍事ゲームの「新たな常態」に適応する必要がある

アメリカの対中国接近偵察は重大な代償を支払うことに


イントロダクション:最近、中国軍機がアメリカのP-8哨戒機をスクランブルした事件がアメリカメディアによって大騒ぎされ、かつて当代に並ぶものなしとうぬぼれていた米軍はまるで非常に大きな屈辱を受けたようで、ほしいままに中国軍の「危険行為」を痛罵している。米軍にとって、今回のスクランブル事件はあるいは不名誉な瞬間でしかないかもしれないが、今後の中米両軍、甚だしきに至っては中米両国の関係に対してということで言えば、類似の状況はおそらくアメリカを決して喜ばせない「新たな常態」となり存在していくことになるだろう。

米日軍機の行き詰まりは中国の権利維持の決意をはっきり示す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのホワイトハウス、中国の戦闘機がミサイルを搭載してP-8をスクランブルしたのは挑発であるとする」)

東海防空識別圏は有名無実ではない

今年5月24日、中日軍機が東海上空で稀に見る対峙を発生させ、中国軍サイドの2機のスホーイー27戦闘機は東海防空識別圏に進入した日本の偵察機をスクランブルした。しかし、たった3ヶ月余り過ぎただけだというのに、似た軍用機の対峙事件が再度上演された。1機の米軍のP-8哨戒機が海南島以東220kmにおいて中国に対し接近偵察を行っていた時、中国軍の1機の殲ー11戦闘機のスクランブルに遭遇した。この挙はアメリカサイドを憤怒もさせ、また仕方がないという気持ちにもさせた。この2つの極めてよく似た事件を通じて我々は、中国が東海で画定した防空識別圏に直面して、米日両国はいずれも見て見ぬ振りを選択し(頑住吉注:防空識別圏画定を黙認するというのではなく無視してないことのようにふるまう、という意味のようです)、愚かにも過去同様中国に対し軍事偵察を実施することを企図している、ということを見いだすのは難しくない。だが中国が軍用機を派遣してスクランブルを行った強硬な挙動は、中国の東海防空識別圏は絶対に地図上に表現されただけではなく、むしろ実際に適合し有効な防衛手段だということを説明しており、米日両国がもしこれに対し誤判を生じさせたのだとしたら、それは自身の正当な権益を防衛する中国の決意と勇気を見くびったことを説明し得るのみで、これにより生じた深刻な結果を、恐らく米日両国共に見たくはなかっただろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国国防部、アメリカは中国に対する接近偵察を停止すべきであるとする」)

挑発に直面し、中国はあるいは「目には目を」を選択か

周知のように、中国の急速な勃興と共に、中米というこの2つの大国の間の矛盾も不可避的にこれにつれやってきている。この種の状況に直面し、中国はアメリカと新型の大国関係を建立して処理し、あり得る、あるいはすでに出現した問題を緩和し、かつこのため不断に努力をすることを提案している。しかし振り返ってアメリカはと見れば、口頭では中国と新型の大国関係を建立したいとしているが、実際の行動は不断に中国を抑止し包囲している。アメリカは60%の軍事力をアジア太平洋地域に置こうと考えているだけでなく、さらに不断に中国に対する軍事浸透を強化している。米軍の種々の悪意の行動に直面し、中国は厳重な防備をする他、鋭く対立する闘争があるいはよりアメリカに現在の状況をはっきり認識させる形式かもしれない。今回の中国軍機のP-8哨戒機スクランブルも、少し前に中国海軍艦船がアメリカの巡洋艦に停船を迫ったことも、中国がメリカに対し行う軍事闘争の新たな表現である。中国には古い言葉がある。「礼を受けて返礼しなければ非礼になる。」 あるいはある日中国軍機がアメリカの軍事基地に接近した時、アメリカは中国に向けいわゆる抗議を提出するのではなく平然と受け入れられるだろうか。

米軍機スクランブルは多くの国に対しある程度の啓示になる

実は、今回の中米軍用機対峙事件に直面し、震撼が最も強烈だったのはあるいは中米というこの2つの当事国ではなく、中国およびアメリカと様々に絡み合った関係を持つ東海および南海の諸国かもしれない。中国が今回米軍のP-8哨戒機をスクランブルしたことは、国土の安全を維持保護する決意を見せただけでなく、さらには中国の解放軍がアメリカとの衝突を恐れず、あえて硬には硬でぶつかるという勇気を見せた。このことの東海、南海の某いくつかの別の下心ある国家に対しての震撼させる作用は言うまでもなく明らかであると言える。こうした国にとって、アメリカは自分が中国に対抗する最強の後ろ盾であり、最大の元手でもある。だがもし中国があえてアメリカに直面し、甚だしきに至ってはあえて特定の区域内においてアメリカと対決したら、こうした国のいわゆる後ろ盾や元手はたちまち消えてなくなり、中国に対抗することは荒唐無稽な話となる。これは中国が東海問題および南海問題を解決することに対し非常に大きな助けになる。また、中国が米軍機をスクランブルしたことは、周辺諸国に向けアメリカのいわゆるアジア太平洋地域回帰計画は、決してアメリカ自身が大げさに言うように「無敵」ではなく、アジア地域の事柄は最終的にはアジアの国自身で解決されるのであって、アメリカの地域の覇権主義はあるいは遠くない将来永遠に歴史上のこととなるかもしれない、ということを表明しているのである。

解放軍と米軍の南海上空の対峙が頻発

アメリカメディア、中国軍機が今年少なくとも3回米軍機を「挑発」と騒ぎ立てる

ロシアメディア、中米の海空対抗を語る 南海の航空機衝突が遅かれ早かれ再演される、とする

台湾、中米の南海の勝負で中国が殲ー8を用いてF-14に対抗したことを「秘密解除」

中米の軍事ゲームにはあるいは全く異なる結果があるか

中国の力強い勃興、アメリカの態度を変化させる

実は、中米両国の海空領域における対抗には長い歴史があるが、これまでの対抗の中では暗闘は比較的多いものの公然たる闘争は少なかった。例えば中米両国の軍用機が不断に相手を相互にロックオンする状況があることが明るみに出ているが、中米南海航空機衝突時件から今回の中国軍機が米軍のP-8哨戒機をスクランブルした事件までは報道が少なかった。まさにこのようだから、アメリカは中国の今回の「急進」的のように見えるスクランブル行動に対し、明らかに非常に受け入れ難いことが目立つのである。だが中国の軍事力の不断の増強および中国の東海防空識別圏に対する支配に入れる力の不断の増加につれ、中国がアメリカあるいは日本軍機を追い払う状況は日増しに多く見られるようになっている。まさに解放軍少将羅援が語るように、中国が今回米軍のP-8哨戒機をスクランブルしたことは中米の空中、海上のゲームの「新たな常態」であり、しかも以後アメリカは適応していくだろう。このことは中国の強国、強軍のやり方が徐々にアメリカの認可を得、アメリカが徐々に中国を対等な相手と見なすことになるだろうことを示している。一方中国も実力を用いてより多くの発言権を勝ち取り、アメリカに中国の大国としての地位を承認させ、したがって中国が力を尽くして建設する中米の新型大国関係を達成することになる。

対抗が激化 中米は2強対決の勃発を恐れる

全ての事物にはプラスマイナスの両面があり、中国が今回アメリカの哨戒機をスクランブルしたことも例外ではない。すでに述べたのが中米の軍事ゲームの正面からの解決のルートだとするならば、そのマイナス面の解決のルートは中米という2強が最終的に軍事衝突を勃発させる、甚だしきに至っては両国、両軍の対決になる、というものである可能性が高い。アメリカの現在の総体としての実力は下降の趨勢を呈しているが、その軍事費支出は依然として世界第1位であり、各種新装備の研究開発も次々現れては尽きず、しかも絶対多数の装備は中国に照準を合わせて研究開発されたもので、このことは世界の多くの有名メディアに中米はいつ大戦を勃発させるのかと推測させている。一方中国もここ何年か周辺の事態の急激な変化により、強軍の歩みを顕著に加速しており、新型戦闘機、戦闘艦、先進ミサイルなどの武器装備が頻繁に明るみに出、このことは中国に決して戦争の準備がないわけではなく、ひとたびアメリカが中国に対する攻撃を発動すれば、中国は最も強力な反撃を用いてアメリカの邪悪な目的をことごとく抹殺するであろうことを説明している。

各視点からの声

羅援:中国の偵察機スクランブルへのアメリカの抗議は厚顔無恥、強盗の行為!

アメリカのホワイトハウスの副国家安全顧問ローズは、中国の戦闘機がアメリカの偵察機をスクランブルした行為は「人に深く不安を感じさせる挑発」であるとし、かつアメリカはすでに北京に向け抗議を提出した、とした。

より多くの声

中国の記者:中国の戦闘機はハワイまで飛べるのか否か

日本メディア:中国の戦闘機のアメリカ機スクランブルは極めて危険な行為

専門家:アメリカ当局者、殲ー11に対し「胸に一物」と比喩

張召忠:中米軍用機の距離9mは何でもないこと 米ソの戦闘機はかつてさらに近くまで近づいた

先週末、1機の中国の殲ー11戦闘機が南海上空で米軍のP-8偵察哨戒機を「スリリングにスクランブル」したとの情報が西側メディアで最も人の目をとらえるニュースとなった。

さらに多くの声

アメリカ国防省:殲ー11はフェラーリのようでP-8はかさばって重いスクールバス

アメリカメディア:中国の戦闘機がアメリカ機をスクランブルし極めて大胆な動作をなす

米軍:「中国飛行員の無鉄砲な行為」は容認できない

ネット仲間の調査

あなたは中国の殲ー11によるアメリカのP-8スクランブルをどう見ますか?

中国がアメリカの接近偵察を阻止する方式はちょうど適度である 19.34% 87票

アメリカの軍事挑発に対する中国の直接の反撃である 57.34% 258票

中米の南海航空機衝突時事件があるいは再演されることに 2.45% 11票

中国のスクランブル行為へのアメリカの抗議には全く道理がない 12% 54票

中米両軍には今後あるいはより激烈な衝突があるかもしれない 8.23% 37票

はっきり言えない 0.67% 3票

総票数 450票

アメリカ、米軍は中国の「いじめや侮辱」ゆえに萎縮することはない、とする

中米両軍の最近の摩擦と対話はメディアの特別の関心を引き起こし、かつ中米関係に対する憂慮も引き起こしている。「日本経済新聞」の最近の報道は、オバマ政権の中国軍機「スクランブル」事件公表遅延から見て、「米中の緊張した関係は新たな段階に入った」とする。

結びの言葉

現在、中国の勃興の勢いはすでに押しとどめられない。そして勃興の過程で、あるいは多くあるいは少なく、アメリカというこのすこぶる横暴なスーパー大国との摩擦が発生することになるだろう。こうした摩擦に対し、、中国は最大の努力をもって平和、友好の方式を用いて解決しようとするだろうが、これは絶対に中国がアメリカに対し怒りをこらえて沈黙を守ることを意味しない。まさにアメリカメディアが評論するように、もし中国を敵と見なしたら、中国はすぐ敵に変わるだろう。もしアメリカがあくまで中国を敵と見なすなら、中国はきっとアメリカを満足させる合格点の出せる相手となるだろう。


 日本にとっては米中があまり友好的になっても都合が悪く、かといって全面戦争になるのも非常に困りますが、両国関係は日本が制御できるものではないわけですから基本的には見守るしかないんでしょうか。





















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