イスラエルの兵器の強みとは

 よくあることですけど本題と違う部分にも非常に気になる記述がありました。

http://military.china.com/news2/569/20140901/18750486.html


ロシア:ベトナム、実戦のプルーフを経たイスラエルの武器を調達して中国に対抗

【グローバル軍事報道】 ロシアの「星球ネット」8月27日の報道によれば、イスラエルの武器装備は世界市場で尋常でない名声を享受し、歓迎を受けている。その中の1つの主要な原因はそれらが全てかつて実戦のプルーフを経ており、性能に信頼がおけることに他ならない。

2010年11月23日に朝鮮半島で発生した事件はもうちょっとで南北双方の大規模な戦争を引き起こすところだった。北朝鮮の砲が延平島を攻撃し、200発の砲弾が70の建築物を破壊して平地にし、5人の死亡と多数の負傷者をもたらした。一度は驚愕してどうして良いか分からなかった韓国は危機が去った後、北朝鮮を抑止できる武器を必要とし、そのうちの1つとしてイスラエルが研究開発した、輸送プラットフォームとヘリに装備できる「スパイク NLOS」移動式ミサイルシステムを選択した。このミサイルは電子誘導システムと高度に正確な自動誘導システムを配備し、25km以内の目標に命中できる。同年末韓国は延平島に70発のこのミサイルを配備した。韓国が「スパイク NLOS」を選択したのは決して偶然ではなく、主にはやはりそれが実戦条件下で充分に自らをプルーフしているからで、その他の西側諸国のミサイルシステムは性能上原則的な差異はないが、実戦経験がごく少ないのである。

当然、韓国は決して実戦でのプルーフにより自らが高性能を有していると証明しているがゆえにイスラエルの兵器を選択した初めての国ではない。現代の高度技術戦争を包含する衝突や挑戦の条件の下で、ある武器を実戦に比べより良く検証する道具はない。この方面において、数多くない国だけがイスラエルと同列に論じることができる。結局のところイスラエル軍の殺傷および抑止兵器は実戦に近い条件下ではなく、しばしば直接戦場で検証を行っているのである。

イギリスのジェーングループは2013年6月に発表した世界武器貿易レポートの中で、イスラエルの武器輸出は世界第6位にも位置し、無人機輸出方面では世界一であると指摘した。2008年から、イスラエルの武器輸出は74%増加し、24億アメリカドルの大台を突破した。ジェーンの専門家ムーアは分析し、イスラエルは全く疑いなく世界で最も有効な武器輸出国で、ムスリム国家のボイコットに遭っているが、それでも極めて複雑な武器市場に立脚し、しかも輸出のシェアはまだ不断に増加中である、と語る。

これに比べ、中国とロシアの武器販売も増加中である。ここ5年中国の武器輸出は倍増し、アジア諸国市場に対する争奪はより激烈さを加え、西側の作用およびその技術的優勢が不断に低下する結果をもたらしている。ジェーンは、2020年までに、中国、インド、インドネシアおよびその他のアジア太平洋諸国の軍事予算の支持はアメリカとカナダの国防予算を超える、と指摘する。現在インド一国だけでもう53億アメリカドルの武器を購入している。

イスラエルの優勢は技術創新とロボット技術にある。今年イスラエルは無人機輸出方面でアメリカを超える。2013年5月にフロスト・アンド・サリバンコンサルタント会社が発表したレポートは、イスラエルは世界無人機市場で先んじた地位を占め、過去8年で46億アメリカドルの無人機を販売した、と指摘した。ストックホルム国際平和研究所のデータによれば、イスラエルは世界の40%以上の無人機市場を支配し、20カ国余りに向け自らの製品を輸出し、これはアメリカ、イギリスからブラジル、アゼルバイジャン、グルジア、シンガポール、メキシコ、コロンビアなどまでで、このうちエルビット社の「ヘルメス450」は非常に歓迎を受け、これには偵察の機能もあれば攻撃の機能もある。

当然、無人機は決してイスラエル軍事工業の唯一の輸出ブランドではない。国連の2014年6月のレポートによれば、イスラエルは2011年に世界小火器装備輸出ランキング第7位で、ロシアに先んじている。イスラエル国防省のデータによれば、2012年にイスラエル国防工業は70億アメリカドルの武器、弾薬、装具、軍事技術を輸出し、前年比20%増加した。ポーランド、アゼルバイジャン、ベトナム、ブラジルはイスラエルの武器の大量購入を開始している。全体的に言って、イスラエルの武器輸出の主要な方向は西側諸国、中東、南アジア、外カフカス、ラテンアメリカ諸国である。アメリカと西欧を除き、その他は全て現在世界のホットなポイントたる地域で、そこでは各種の程度の衝突が次々現れては尽きない。

中東の戦火は全く止んだことがなく、極東と南アジア、外カフカス地域同様、通常全て国家間の衝突で、例えば北朝鮮と韓国、インドとパキスタン、中国とベトナム、アルメニアとアゼルバイジャン、グルジアとロシアである。各方はいずれも新たなる対抗を引き起こす局地衝突に対応する準備をしており、このため高度科学技術武器の発展を特別重視し、甚だしきに至っては大金を惜しまず購入するのである。

インドと中国が支持するパキスタンはしばしば起こって絶えることがない衝突の中にあり、しかも中国もイスラエルの武器の主要な輸入国の1つである。2011年にインド空軍はイスラエルの「ハロップ」無人機を調達した。この唯一無二の作戦システムは同時に偵察型無人機と巡航ミサイルの機能を担うことができ、目標発見後、無人機は巡航ミサイルに変わり、さらには目標を殲滅することができる。インドにはさらに「ハービ」ミサイルがあり、潜在的敵のレーダーシステムの破壊に用いる。「安全保障業務ニュースネット」の報道によれば、2011年にインドはイスラエルから価格10億アメリカドルの「スパイク」ミサイルを購入し、ラファエル社はアメリカのゼネラルエレクトリックとRaytheon社、ヨーロッパのMBDA社、ロシアの国防輸出社などの競争相手に勝利した。「スパイク」中遠距離ミサイルは陸上基地運輸工具、海軍艦艇、ヘリに装備でき、高精度の自動誘導システムを配備し、性能は出色である。

(頑住吉注:これより2ページ目)

2012年にインド海軍はイスラエルの「ヘロン」および「Searcher Mk.II」無人機一個中隊を装備し、南部のタミル・ナードゥ州海軍基地に配備した。主要な目的はインドと衝突が存在するバングラディシュとの国境を支配することである。また二個中隊がインド西南地域に配備され、一個「Searcher-1」無人機中隊がインド東部および北部地域に配備され、国境パトロールを担当している。同年インドはさらにイスラエルと10億アメリカドルの契約を締結し、これはイスラエルサイドが前世紀末にインド軍に輸出した150機の「ヘロン」および「Searcher」無人機をグレードアップするものである。「インド時報」は、2013年にインドとイスラエルのある会社が契約を締結し、ニューデリーで導入が準備される日本のUS-2型水陸両用救援飛行機に無線電信電子設備を取り付ける、と明らかにした。

インド特殊分隊はさらにイスラエルの「タボール」自動小銃を装備する。イスラエルはロシアにすぐ続くインド第2の武器供給国であるが、最近中ロは不断に接近し、しかも中国はインドの潜在的な最も危険な相手である。軍事専門家は、こうしたことはインドのイスラエルとの軍事技術協力拡大を促すかもしれない、と見積もる。また、インド新首相モーディはイスラエルの公然たる支持者で、インドがより全面的にイスラエルの民間用および軍事の成果を使用することを支持している。

ベトナムはほとんどあらゆる隣国と衝突がある。摩擦発生の主要な原因は石油および天然ガス資源が豊富な南海西南部の南沙諸島が周辺の6つの国と地域の激烈な争奪の対象となっていることで、ベトナム、中国、台湾、マレーシア、フィリピン、ブルネイが互いに会い譲らずである。南沙の島嶼の争奪は極めて激烈で、ブルネイを除き、その他の各方はいずれも島礁上に部隊を配備している。主要な競争相手は最も強大な2つのこの地域の国家である中国とベトナムである。

中越の間にはしばしば衝突が発生し、相互の威嚇や挑発が停止したことは全くない。フィリピンもしばしば中国との間の衝突に巻き込まれる。現在見たところ、新たな衝突は不可避のようで、ベトナムは積極的な対応を準備しており、できる限り早く本国軍隊の近代化を実現する。今年1月1日、ベトナム中央テレビ局は国防副大臣張光慶中将がタインホア市のZ111工場を視察したというニュースを放送し、ある新兵器を見せ、専門家たちが認定したのはイスラエルの「ガリル」小銃である。1ヶ月後張光慶は、ベトナムが工場建設を開始して「ガリル」小銃を生産し、カラシニコフ小銃との交換を準備することを認めた。2011年から匿名の消息筋の人物による類似の情報のリークがあった。ベトナムは現在持続的に古い武器装備の更新を行っており、この大部分はソ連と中国が製造した製品である。ベトナムはイスラエルから「ウージー」サブマシンガン、「タボール」小銃、「ネゲフ」機関銃、「マタドール」ロケットランチャー、スナイパーライフルを購入している。こうした小火器はベトナム軍の通常部隊にも装備されるし、特殊部隊にも配備される。このうちTAR-21「タボール」自動小銃は2012年からベトナム陸軍と海兵隊特殊部隊に装備されている。一方中国軍が装備する56式および86S式自動小銃はカラシニコフ自動小銃のライセンス生産品である。(編集翻訳:林海)軍事チャンネル


 インドがすでにUS-2の機載設備に関する契約をイスラエルの会社と締結しているってのは本当なんですかね。






















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