中国海軍関連2題

 いずれも国産空母に関係する記事です。

http://military.china.com/news/568/20160902/23452766.html


ロシアの専門家:遼寧艦には重大な欠陥がある 001Aはそれを避けることができ、かつ性能が大いに増す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:大連で建造中の001A型空母」)

原題:ロシアメディア:中国国産空母、あるいは原潜が南海に赴き戦闘巡航するのを助けるか

日本メディアが中国の消息筋の人物の話を引用した各種の報道から見て、中国が現在大連で建造中の第2隻目の空母は2016年年末までに進水する。将来この空母は南海で就役することが有望である。ロシアの軍事専門家ワシーリ コーシンは8月31日衛星ネットに向けこれに対しコメントした。

全体的に言って、中国第2隻目の空母の構造は第1隻目の「遼寧艦」空母にやや似ており、「遼寧艦」空母はすでに完成していて、中国人がかつてソ連海軍の1143.6型航空機搭載大型巡洋艦「ワリヤーグ」号に対しいくつかの改良を行ったことにより得られたものである。第2隻目の空母の寸法、構造、および飛行機のスキージャンプ発進の説明図は全て第1隻目の空母に似ている。しかし、その能力は第1隻目の空母に比べずっと高いかもしれない。

問題は、「遼寧艦」空母の「兄貴」にあり、これはロシア唯一の空母「クズネツォフ海軍上将」号である。「クズネツォフ海軍上将」空母の就役は構造に多くの重大欠陥が存在することを示し、完全な再建を行わなければこうした重大欠陥は消し去ることができない。最も有名な欠陥は動力装置が信頼できず、ある時には深刻に艦船の航行速度を制限し、頻繁に維持修理を必要とすることである。

もう1つの問題は舷側の飛行機用リフトの寸法が小さすぎることである。中国の殲ー15艦載機はスホーイー33戦闘機に似ており、かろうじて空母の甲板下の機格納庫から舷側の飛行機用リフトに押し込むことができるが、その中に収納するのは非常に難しい。舷側の飛行機用リフトの中での戦闘機の配置は最高級の芸術を要求し、さもないと損傷を受ける可能性がある。その結果は戦闘機の飛行甲板までの移動の遅延、空母が白昼戦闘機を大量ののべ機数で出動させる能力の低下である。こうした困難はロシア海軍がやや小さいミグー29型戦闘機を基礎に新世代艦載戦闘機を作り出すことを決心する原因の1つでもあった。また、ソ連空母は室内の場所の上での計画も不合理で、このことは本来配備できるはずの艦載機の数を減少させている。

ソ連は空母上に強力な進攻性ミサイル武器を配備することを規定したが、このことは甲板下の機格納庫の有効面積を追加で減少させただけだったろう。あらゆるこうした欠陥は全てソ連設計師の経験不足および明確な空母使用構想の欠乏と関係がある。

こうした欠陥の中で、いくつかの問題は「遼寧艦」空母で修正されたかもしれない。だが中国が金を費やしてその前身である「ワリヤーグ」号空母を買った時、空母の建造作業がすでに65〜70%の間まで進行していたことを考慮すれば、プロジェクトに対し重要な改造を行った可能性はごく小さい。だが再度空母を建造する時には、こうした欠陥は避けることができる。このようにすると、中国海軍第2隻目の空母の構造が大幅に改善され、艦載機の数が大幅に増加するかもしれず、かつその就役のためにより有利な条件を創造することが期待できる。

文章は、中国海軍第2隻目の空母はあるいは南海での就役が指定されるかもしれない、とする。西側の空母と異なるのは、第2隻目の空母の主要な作用が世界のその他の部分に力量を投射し、海南島に駐屯する中国の核ミサイル原潜が南海地域に対し戦闘巡航を行う時に防衛業務を提供することだということである。旧ソ連海軍の1143.5型「クズネツォフ海軍上将」号空母、および1143.6「ワリヤーグ」号空母の主要な用途はいずれもそうだった。


http://military.china.com/important/11132797/20160902/23454344.html


少将:国産万トン大型駆逐艦は遼寧艦の護衛だけではない まだ新たな用途がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「055大型ミサイル駆逐艦の想像図」)

最近、アメリカの「海軍知識」ウェブサイトの報道は、中国海軍第1隻目の排水量が1万トンを超える水上主戦艦艇、055型駆逐艦の建造の進展は迅速であるとした。軍事専門家の尹卓は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、もし外国メディアの055型駆逐艦に関する報道が事実なら、中国の水上艦艇建造能力がまた新たな段階に上がったことを象徴的に示している、とした。万トン級軍艦として、055型駆逐艦がもし遼寧艦に「帯刀の護衛」をしたらいささか役不足で、その未来の護衛の目標はカタパルト発進の空母に違いない、という。

アメリカメディアの報道は、2016年7月末から8月初めの画像がはっきり示すところによれば、上海に位置する造船工場はすでに艦体に対する組立を開始している、とする。アメリカメディアは、中国の第1隻目の055級駆逐艦は2017年年初に進水し、最も早ければ2018年に海軍に引き渡される可能性が高い、と判断する。

尹卓は、もし外国メディアの055型駆逐艦に関する報道が事実なら、中国の水上艦艇建造能力がまた新たな段階に上がったことを象徴的に示している、と考える。排水量7,000トンの052D型駆逐艦と比べても、この艦の排水量は数千トン上昇しており、対空、対艦武器が搭載できるだけでなくさらに遠距離対地攻撃巡航ミサイルが搭載でき、対地攻撃能力を持つ。

軍事専門家の滕建群は、アメリカメディアの報道は比較的信用できると考える。055型駆逐艦は総合作戦プラットフォームとなり、対空、対潜、対艦、対地攻撃など多種の任務が遂行でき、その強大な防空能力に頼って、それがより良く空母の「帯刀の護衛」の任務に堪え、空母を万に一つの間違いもなく遠海に出現させることが保証できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「055駆逐艦の想像図」です。)

尹卓はさらに、「もし万トン級の大型駆逐艦に遼寧艦の『帯刀の護衛』を担当させたらいささか役不足だ。」と指摘する。スキージャンプ発進方式を採用する遼寧艦は適した早期警戒機が欠乏しているため、大規模な作戦状況下では、遼寧艦は陸上基地早期警戒機が支援できる範囲内で作戦すべきで、岸をあまり遠く離れないだろう。このことから見て、遠洋作戦艦艇たる055型駆逐艦が護衛しようとする目標はカタパルト発進方式を採用した空母の可能性が高い。しかも空母の援護の下で、055型駆逐艦は比較的強い攻撃能力を発揮することになる。中国が将来スキージャンプ発進式空母で歩みを止めることは絶対ないだろう。必ずや情報化された総合作戦能力を具備し、カタパルト発進方式を採用した空母を持ち、空母上には早期警戒機、電子戦機、固定翼対潜機などが配備されことになる。カタパルト発進式空母と055型大型駆逐艦が組成する作戦艦隊は遠洋に赴いて任務が執行でき、加えて艦隊の中には補給艦、攻撃型原潜などが配備される。このような空母艦隊は遼寧艦空母艦隊に比べさらに大きな段階に上がることになり、このことは中国海軍が真の遠洋海軍になる第一歩となる。

(頑住吉注:3ページ目)資料画像:中国海軍の052D型ミサイル駆逐艦


 ただ001Aはまだスキージャンプ式だとされており、カタパルト発進の空母が登場するにしても第2隻目の国産空母以降であり、私は個人的にそんなに近い時期に建造する空母がカタパルト式にできるなら最初からチャレンジする可能性が高く、3隻目もスキージャンプ式の可能性のほうが高いように思いますが。















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