中国の10万トン級半潜水船の意義とは

 同じテーマの記事前にも紹介しましたが重複部分は少ないです。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20161212/30075525_all.html#page_2


迷彩虎:10万トンの巨艦解放軍に引き渡し アメリカの艦に比べ強いだけで弱くはない

ここ何日か、朋友圈は1隻の我が国が新たに進水させた大型船によって刷爆された(頑住吉注:中国のネット用語でこの場合話題沸騰くらいに思っておけばいいでしょう)。10万トン級のサイズ、サッカー場2つの大きさがある甲板面積、まさかこれは? 好了、不売関子了(頑住吉注:砕けた話し言葉は分かりません。この際これもどうでもいいでしょう)、この船こそ12月8日に引き渡され使用された「新光華」号半潜水船である。

10万トン級の「新光華」号は国内最大、全世界で第2の半潜水船である。この船は全長255m、全幅68m、搭載重量98,000トン、甲板面積は13,500平方mに達し、それを空母との比較に堪える海上の巨獣と言っても全くオーバーではない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『新光華』半潜水船」)

半潜水船というときっと不審に思う人がいるだろう。一般の艦船は水上艦艇か、水中の潜水艦かで、半潜水船とはいったい何なのか? 名は体を表すで、半潜水船とは水面と水中の間を介する臨界船舶で、それは水底に完全に潜入することはできず、半分潜水することができるだけである。この特殊な輸送船はもっぱら超越的に大きくて重い、だが分割するのもまたよろしくない海洋の大型施設あるいは艦艇の搭載、輸送に従事する。

その作動原理は実は非常に簡単である。圧力をかけた水を注入することによって、貨物搭載甲板を水中に潜入させ、貨物を貨物搭載甲板の上方まで浮かせる。しかる後に水を排出し、船体を浮上させ、貨物を直接貨物搭載甲板上に落とし、かつ貨物を指定の位置まで運ぶ。半潜水船の作用は特殊なため、その数は非常に少なく、全世界の半潜水船は全部で十何隻かしかなく、建造から見ても用途から見ても、まさしく大国こそ使いこなすことができる神器である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「半潜水船の作動原理」)

各種の遠洋タンカー上の密集したコンテナに比べ、半潜水船が運ぶものは往々にして人を思いもよらなくさせる。2000年、米軍のコール号ミサイル駆逐艦がイエメンで自殺式小型艇の爆発によって大穴を開けられ、止むを得ず本土に運び戻して維持修理することになった。そこでブルーマーリン号半潜水船が9,000トンのイージス駆逐艦を背負って非常に長い帰宅の旅を開始した。軍艦を丸ごと運ぶというこのことは、バラ積み船では考えることさえあえてしてみないことである。

何? 9,000トンが運べるのは何とも評価されない? 2004年、ブルーマーリン号はイギリスの石油会社を助けてサンダーホース号掘削プラットフォームを韓国からアメリカまで運び、この大物はまるまる5.95万トンあったが、半潜水の巨獣は依然として担ぎ上げて難なく出発した。実は、我々の南海はかなり多くの場所が掘削プラットフォームを運んで行く必要があるようだ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ブルーマーリン号半潜水船」)

半潜水船のこのように出色な遠洋輸送能力は、当然軍の法眼から逃れられない。コール号事件はさらに半潜水船のグローバル機動作戦に対する取って代われるもののない保障能力を説明している。さもなければコール号は戦損後分解して運び戻す、あるいは思い切って放棄するしかなかった。世界の警察に充当されることを喜びとするアンクルサムはまさにこのメリットを気に入り、2011年資金を拠出してMILP機動上陸プラットフォーム艦を建造し、つまり軍用の半潜水船である。

2013年にMILP第1号艦「Montford Point 」号が引き渡されて使用された後、米軍は全く新しいグローバル機動作戦の時代を開始した。機動上陸プラットフォーム艦は新型輸送搭載プラットフォームで、多種のヘリが搭載でき、甚だしきに至ってはF-35などの実戦機もこの艦の上で垂直離着陸でき、またさらに1,000名の海兵隊員およびその武器装備、100両あまりの装輪式戦闘車を搭載し、多種の任務の要求が満足させられる。この新型補給プラットフォームは、多数の状況下で自身が搭載する部隊と補給によって、もう独立して戦略および戦術任務が完成できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「MILP第1号艦の『Montford Point 』号」)

だがさらに重要なのは、MILPが貨物輸送プラットフォームを水中に潜入させて搭載を行う特殊な方式の助けを借りて、米軍はMILPとホバークラフトを相互に結合させる方式により、機動上陸プラットフォームを「海上の埠頭」に変えるということである。

上陸作戦の中で、砂浜からの上陸に比べてより重要なのは上陸部隊の後方勤務補給を保障することである。ノルマンディー上陸戦の中では、岸に上げた物資を転じて運ぶ問題を解決するため、連合軍はある神器を作り出して何とイギリスの鋼鉄備蓄を消耗し尽くした。

この艦が設置する舷側傾斜板および3本のホバークラフト上陸艇ルートは、大型補給艦や弾薬輸送艦など海上にあらかじめ設置した艦の装備、給養を先行して機動上陸プラットフォームの上に卸して搭載し、しかる後にホバークラフト上陸艇によって輸送し上陸することができる。この種の方式は米軍に海外作戦時陸上の基地や港に対する依存から離脱させ、甚だしきに至っては航行中の物資中継輸送が達成できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「MILP第1号艦『Montford Point』号の試験」)

1990年代に始まり、いくつかの国は米軍の海外基地の規模を圧縮し始めた。イラク戦争の期間、トルコは甚だしきに至っては米軍にその軍事基地を使用させることを拒絶した。こうした全てはアメリカに自らのグローバル軍事戦略の潜在的危機を見せた。この危機に対応するため、米軍は戦略備蓄物資の事前配置によって海上にあらかじめ設置した保障体系を建立した。この戦略の実現は依然として港で最後の貨物積み卸しを完成する必要があった。このため、MILPの出現は米軍の海から陸に向けての最後の1kmを打通しただけでなく、さらには米軍の海上にあらかじめ設置した艦隊に真にグローバル機動保障を実現させる。このためMILPは補助艦でしかないが、全く疑いなく米軍の海上基地概念の核心であり、その重要性は言わずとも明らかである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍の島奪取の神器『バイソン』ホバークラフト」)

中国は防御性の国防政策を守り、ずっと海外軍事基地を建設してこなかった。このため機動上陸プラットフォームといったような装備は中国海軍にとって意義はないという人がいる。事実は、我々には300万の青い国土が防衛を必要とする、というもので、南海を例にすると、曾母暗沙(頑住吉注:「ジェームズ礁」)は海岸線からの距離が2,000kmを超え、南海の諸島は大部分が解放軍の島奪取の神器「バイソン」ホバークラフトの作戦半径をはるかに超えており、しかもバイソンの寸法は現役のドック上陸艦の容積をはるかに超えていて、半潜水船は母艦として取って代わるものがない。2015年、東海島号半潜水船が正式に南海艦隊の戦闘序列に加入し、南海を防衛する重要な力量となった。軍民融合の大背景の下で、10万トン近い搭載重量を持つ新光華号は、某種の程度上解放軍機動上陸プラットフォーム体系の建設をも完備させることができる。


 この巨大ホバークラフトの襲来は多くの東南アジアの国にとって手を焼くものになるでしょうが、ベトナムあたりなら比較的簡単に撃沈できそうで、そうなると護衛する航空戦力等の問題になってくるんでしょうか。














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